大阪をリードするイノベーション拠点をーーふたりの若手社員が背負う期待、込める願い

「サービスやコミュニケーションを通じて世の中を元気にする。」をビジョンに、大阪を拠点に事業を展開してきたMJE。次に仕掛けるのが、2018年4月オープンのコワーキングスペース「billage OSAKA」。それをリードする入社3年目の阪田、松浦のプロジェクト始動からの120日間を今、振り返ります。
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すべての原動力は“成長”にあり

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▲「billage OSAKA」のプロジェクトメンバーたち。阪田大(中央左)、松浦翔子(中央右)を中心に開設を進めました

2006年の創業以来、オフィスソリューション事業を皮切りに、IT・WEB、セールスプロモーション、ヒューマンリソース、メディアと様々な事業・サービスを提供してきたMJE。その沿革を語るうえで、“成長”という2文字は欠かせません。

阪田「対外的にも『私たちは企業の成長をサポートするサポートカンパニーです 』と宣言しているとおり、顧客、社員、そして会社そのものの成長を見据えて事業展開をしているのが MJEです。
僕自身も入社の大きなフックとなったのが “成長 ”という言葉でした。ある役員との面接の時に 『自らが裁量を持って決断した経験を多く持つ人の方が、より角度高く成長することができるんだよ 』という話に、ぐっと引き込まれてしまったんです」

一方で、松浦が入社した動機はまったく違うところにありました。

松浦「営業希望として面接をした時に、自分が抱いている “業務イメージ ”を聞かれまして。その直後に営業担当スタッフを連れてきてくれて、話をしながらイメージと現実のギャップをその場で埋めてくれたんです。そういう、採用に対する誠実な姿勢に惹かれて入社しましたね」

そんなプロセスを経て、同期として新卒入社した阪田と松浦。阪田は入社以来、新規事業に関わる部署に所属し、2017年11月、「billage OSAKA」のスタートアップメンバーに抜擢。人事部に軸足を置きながらヒューマンリソース事業などに携わっていた松浦は、2018年1月にチームに加わりました。

シェアオフィス自体の事業構想は以前からあったものの、プロジェクト始動からオープンまでの期間はわずか4カ月。このプロジェクトのこれまでをたずねると、阪田の表情はほんの一瞬だけ、曇る時があります。

実は、今回の新規事業には言葉では言い尽くせないぐらいの、とてつもなく大きなプレッシャーがあったのです。

いち企業の未来を占う新規事業。単に“新しくやる事業”とは意味が違う

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▲「billage OSAKA」、オープン前の様子。着々と準備が進んでいます

「billage OSAKA」はコワーキングスペース。つまり、物件の賃貸料など初期費用が膨大にかかりながらも、客先は未定という “先行投資型ビジネス”であるということ。当然、財政リスクが伴います。

阪田「飲食店や美容室などもそうだと思いますが、空間ありきのビジネスは、やはり膨大な初期費用がかかります。MJEが基盤としてきたオフィスソリューション事業や広告事業とは出費の度合いが明らかに違うんです。予算取りに関しても、みんな慎重になるのも当然です」

以前は、代表の「やるぞ!」の一言が発せられれば、短期間で一気に実施まで持っていけたのに……今までとは違う社内の環境を肌で感じた阪田。しかし、リスクを鑑みた障壁ができてしまうのは、会社が大きくなった証拠。そう頭では理解していても、時間だけが過ぎてしまう現実に苦しむ日々が続きました。

阪田「社内調整にばかり時間がかかり、大切な『billage OSAKA』のコンセプトづくりが置いてきぼりになってしまっていたこともチーム全体の課題でした。“具体的なことが決まっていない ”、でも “時間がないからひとまず関係各所を巻き込んでおかなければならない ”、しかし、 “何も話せなくて焦る ”という悪循環」

一方で松浦は、少し違ったところで社内に壁を感じていました。

松浦「入社してからの 3年間、MJEが提供するサービスの内容はほぼ変わってません。そろそろ新しい何かをはじめていかないと、会社としてのさらなる成長は見込めないかもしれない。そんな状況下で生み出されようとしている『billage OSAKA』は、まさにその運命を左右する新規事業だと思うんです。正直、プレッシャーは大きいです」

会社の未来を占う新規事業。どんな逆風があろうとも、しっかりと形にし、そして、成功へと導かなくてはならない。

チームの気持ちがひとつにまとまり、ようやく「billage OSAKA」のコンセプトが決まった直後、彼らに追い風が吹いたのです。

大阪市との連携。踏み出せた大きな一歩

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▲画像は笑顔ですが、時にはぶつかりあいながら、本音でプロジェクトを進めてきました

オープン3カ月前となる2018年1月。かねてから応募していた「大阪市イノベーション拠点立地促進助成制度」に「billage OSAKA」が採用されることが正式に発表されました。これは大阪市がやがて世界的なビジネス街となることを視野に入れ“新しいビジネスを生み出す拠点”の開設に助成金を出すというもの。チームで議論を徹底的に重ね、短期間のうちに生み出したそのコンセプトが公に認められたのです。

松浦「実は MJEでは『billage OSAKA』プロジェクトを始動させる前に、シェアオフィス『MJE WORK』を大阪・東京・福岡の 3カ所にオープン、運営していますが、オープンからの約 1年間、当然、多くの反省点がありました。
じゃあ、ということで今回の立ち上げに生かしたんです。 “『billage OSAKA』はどんな人に来てほしいの? ” “どんな場所にしたいの? ”ということを、とことん話し合いましたね」

こうして決定したのは、“起業家を応援し、成長できる場”にするということ。

名称の“billage”はBusiness Inovation ,Business Intelligence, Business Incubationなど様々な意味を持つBiとvillageを融合させたMJEオリジナルの造語です。そこには温かなコミュニティの中で、住民同士がコミュニケーションを取りながら発展していく場にしていきたいという想いが込められています。

阪田「起業家支援を軸とすることがようやく決まり、どんなスペースが必要か、どんなサービスが喜ばれるか、ということを具体的に考え、言語化することができた時 『やっとここまで来れたー! 』という感じでしたね。そして、それが市に認められた。最高に嬉しかったです」

セミナーやイベントの実施・資金調達に関する相談窓口開設など「billage OSAKA」が持つ機能は実に様々。単なる場の提供だけにとどまりません。

阪田「まず、あらゆる機会を提供する場所は整ったので、その次のステップとして、どのような層を取り込んでいくのかを想定しておくことが、この『billage OSAKA』の基盤になると思うんです」

それまでの3カ月間、オープン日だけを見て調整に調整を重ねてきた阪田。この連携が決まったことで、そのゴールをようやくその先の未来へと向けることができたのです。

billage OSAKAが完成した時、ちょっと先の未来に貪欲になれる

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▲オープニングイベントも多数。ここから大阪を、日本を盛り上げていきます

限られた時間と制約の中、「billage OSAKA」が予定どおりに完成、スタートを切ります。MJEがbillageにどんな想いをはせているのか。また、密度深く関わってきたふたりが描くこの場所の未来、そしてそれに重ね合わせる自分自身の未来とは、一体どのようなものなのでしょうか。

松浦「まず、MJEとして、billageには、起業しやすい環境、イノベーションが生まれる場所、事業が成長させられるような場所としての機能を期待しています。コラボレーション、コクリエイションが生まれるような場所はこれまで大阪になかったので、ここから大阪を元気にすることを目指しています。
コミュニティや年に100回ほど行なう予定のイベントなどを通じて、起業家のみならず、MJEの取引先の方々、そして社員の成長を後押しできる場になってほしいです。
この『billage OSAKA』の強みは、施設自体が持つ機能性のほかに、運営会社であるMJEが様々なチャネルを持っているということ。ここでつながった企業や人に対して、バックアップできることはたくさんあります。そう思うと、この『billage OSAKA』はMJEのすべての事業におけるひとつの集大成なのかもしれません。
私自身は、この場所をうまく利用して “いろんな人との交流を図りたい ” “視野を広く持てるようになりたい ”という個人的な欲があります」

一方、一貫してこのプロジェクトに関わり続けた阪田の想いは実にシンプルです。

阪田「とにかく事業として大成功させたい。関西のみならず、全国レベルで “スタートアップが集まり、盛り上がっている場所といえば『billage OSAKA』 ”と言われるようになりたいです。そして、このプロジェクトが、MJEが将来見据えているであろう株式上場の起爆剤になれたらいいと思っています。それが直近で一番成し遂げたい夢ですね」

ふたりの若手社員の視野を広げ、いい意味での“欲”をより一層強くさせたこの「billage OSAKA」。青写真に描くがごとく、この村に関わる企業や人の成長をサポートすることができ、大阪の元気をも生み出せた瞬間、MJEの次のステージが見えてくるのかもしれません。

コワーキングスペース「billage OSAKA

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