誰がための社員総会?その答えを指し示したのは、新卒の異色タッグ

方向性を確かめ合い、全社の心をひとつにする「社員総会」。MJEでも半年に一度、実施しています。先日行なわれた2018年4月度の開催・運営担当に抜擢されたのは、入社2年目の我如古(がねこ)弥司、井口智奈。実施目的から見つめなおし、見事成功させた背景、そしてそこに秘められた思いに光をあてます。
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この会社だからこそ生まれた?数学者&デザイナーの異色コンビ

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▲井口(左)と我如古(右)、異色の新卒タッグで250名規模の総会をプロデュース

2018年で創業12年目を迎えるMJE。従業員数は約250名とかなりの規模に成長してきた会社ですが、創業期からずっと大切にしているのが、社員全員での総会。今回の総会の運営担当に抜擢されたのは、我如古、井口の新卒で入った入社2年目の社員です。

井口 「私はデザイナー職を求め、広告業務をやっている MJEの門を叩きました。最初は数ある会社のひとつだったんですが、内定をもらうまでの 1カ月間、採用担当者が “デザイン領域の何がやりたいのか ” “どういう環境だったら働きたいのか ”などと根気強く質問してくれて。そこで、自分がなんとなく抱いていた思いを言語化でき、腹に落とすことができたんです」

一方、沖縄出身、北海道大学在籍時に大阪のMJEを選んだ我如古は、かなり特殊なケースでした。

我如古 「僕はもともと大学院に進み、数学研究職に就くことを志していたので、就職活動はまったく行なっていませんでした。しかし、大学のある北海道で MJEの人事担当者にたまたま出会い、意気投合。“旅費は持つから一度大阪に遊びに来ないか? ”と誘いを受け……気がついたら、最後は社長と握手を交わし、内定をもらっていました(笑)
そもそも “働く ”ということに具体的なイメージを持っていなかったんです。なので、接してくれた社員にはかなり突っ込んだ質問をしまくりました。多分、失礼もあったと思います。でも、真摯にしっかりと答えてくれる。だから、2日で入社を決めました」

プロセスは違えど「MJEで働くこと」のイメージをしっかりと持てた2人は2017年4月に入社。採用や組織開発など主に人事部の領域で尽力してきました。そして半年経った2017年11月。期初めに行なわれる「社員総会」の運営部署が人事部となり、課長の津田を筆頭に、我如古、井口がその運営を担うことになったのです。

表彰式の名誉と威厳、ギラギラ感を取り戻せ!

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▲音響、照明、コンテンツ......すべてにこだわりを持って“新しい総会”を手がけています

社員総会に過去に2回、参加していた入社2年目の我如古と井口。たった2回の参加、でしたが、正直、マンネリ感が漂っているのは明らか。どうせなら変えてやろうと、みんなを驚かせてやろうと目論んでいました。いわば、総会2.0を目指そうと。

我如古 「しかし、変えることで本来の目的がブレてしまっては元も子もない。それに今までの総会を楽しみにしているメンバーもいる。そこで、総会をなぜやるのか、なんのためにやるのかという核心の部分を運営メンバーで徹底的に議論することからはじめることにしたんです」

社員総会の構成は主に「来期に向けた方針発表」「活躍した社員の表彰式」「懇親会」の3つ。ここ数年は「またみんながみんなを好きになる日」を合言葉に、懇親の要素を強くする傾向にありました。

井口 「入社 5年目の津田から出た、 “かつては壇上は憧れの的、ルーチン的にやる行事ではなかった ”という言葉が印象的でしたね。そこで “表彰 ”をメインに置こう、もっと豪華に象徴的な存在にして社員が目指すべきステージにしよう、と。
とはいえ、表彰ルールなどの急な変更ができない部分があったり、従来の総会を楽しみにしている社員のことを考えると、いきなり総会 2.0にするのは得策ではないという思いが話し合いをする中で生まれてきました。まずは総会 1.5を成功させるべきだという形に、最終的には目標をシフトチェンジしていきましたね」

「このチームで表彰台へ!」「俺たちがこの新人を壇上に上げる!」――表彰台に対してそう思わせることが、社員のモチベーションにつながるし、社員総会実施の大きなフックにもなる……と、ここまではトントン拍子に進んだものの、意外にも難航したのが「テーマ」決めでした。

我如古 「壇上に立つ背景には、社員・チーム・会社の成長があります。この成長という 2文字は、対外的にも MJEを表す言葉としてよく使われていますし、最初、いいかなと思ったんですけど、何だかしっくりこなくて。テーマについては 3カ月間ずーっとブレストしつづけました。そこで絞り出したのが “ジェネレーションチェンジ ”。実は半年前の研修旅行の時に、常務が叫んだ言葉なんですけれども」

もともと会社の中で第二創業期というキーワードがあり、次世代への期待というものがあったのです。それを当時新卒1年目の2人が汲み取り、そこから社員総会に向けた本格的な準備がはじまりました。

引き継ぎ資料が皆無。自らの限界まで突き動かした準備段階

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▲壇上で輝く社員、それこそが総会の最高のコンテンツ。皆、表情がキラキラとしています

約250名が参加する社員総会という名を冠した大規模イベント。この運営において、我如古は全体の進行管理を、井口は動画製作を担うことに。

しかし、スタート時点でいきなりつまずきます。 “引き継ぎ資料がこの世に存在していない”のです。

我如古 「それまで、組織ではなく人に紐づいて仕事が振られてしまっていたんですよね。割り切って前回の様子を思い出しながら準備をはじめたものの、タスクはすべて抜け漏れだらけ。実作業しながら、必要なものに気づく。その繰り返しでした。
この社員総会の準備に加え、ちょうど年度末・年度初のタイミングで通常業務も繁忙期だったので、もう、なんていうか……がんじがらめの状態でしたね」

納期の違う複数の、どれも後回しにできない仕事をどうさばけばいいのか。出欠確認ひとつでも翻弄されてしまう状況下で、必死にもがく我如古。その裏で、井口もまた、別のプレッシャーと戦っていました。

井口 「オープニング、表彰、懇親会、エンドロールで流す動画 4本の制作を一手に引き受けたんですが、その際に津田から “限界を超えてほしい ”と言われまして。特に、今回メインに据えた表彰式については、営業部の士気が高まる内容になれば、必ず利益を生み出す場になりえるからと。私にはない、元営業ならではの視点です。
それを聞いた時に、そんな社運のかかっているような責任のあるものだったら、最高のものをつくろうと。最新の動画編集ソフトを使って独学で、手探りで編集しましたね。 “まだまだできる ” “もっといいものを ”と貪欲になっていくうちに、当初見込んでいたスケジュールからは大幅に遅れてしまったんですが」

こうして、ギリギリまで、考えうる限りの準備をこなし、迎えた本番当日。十分なリハーサルができず、不安を残したまま、いよいよ社員総会の幕が開けました。

――オープニングはドラマチックに

――表彰式はライブのように

――エンドロールには協力してくれたすべての人の名前を

イベント実施ならではの急な変更や「この1回をミスったらまずいことになる」という手に汗握る局面を何度も何度も潜り抜けながらも、エンドロールへとこぎつけた2人。そして、終了から3日後。2人は思わぬ形で社内からの賛辞を受け取りました。総会についての感想を募るためのWebアンケートに、リリースから2日で、約40%の返答があったのです。

これからも、会社とともに成長していきたい

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▲まだまだ今回の総会では飽きたりません。彼らが目指すものこそ、総会2.0、新しい総会です!
我如古 「レスポンスが早いということは、“すぐに他人に伝えたくなるような、心に刺さる何かがあった ”という証拠。その時点でマンネリ化から脱出できたんだ、変化を感じさせることができたんだと実感できました。内容についてはおおむね好評で、中でも “ライブ感にあふれていた ”など演出面での評価が高かったですね。これは井口に感謝です」

一方、井口は別のところの評価を気にしていました。

井口 「表彰、つまり営業部門にスポットライトを当てる部分をメインにした分、ほかの管理部門の人がどう思うか心配だったんです。でも結果的に “がんばったね ”と言ってもらえて、本当に嬉しかったし、このイベントに込める真意が伝わったんだなと感じました。あと、社内のデザインチームからも褒めていただけたことが、何より励みになりましたね」

一見、時代とは逆行しているようにも感じる「限界を超える」。立ち向かい、体現した2人がその先に見えたものは一体なんだったのでしょうか。

我如古 「個人的には、この数カ月の仕事で、“覚醒 ”した感はありますね。やったほうがいいと思うもの、やってみたいことはすぐに思った時にやる。そのプロセスでどれだけ想定外のことが起きても対応できる、という指針もできました」
井口 「私は動画製作を通じて、社員一人ひとりのカッコよさに触れることができたのが、大きな収穫でした。年度末という忙しい最中に垣間見たみんなの仕事に取り組む姿勢、頑張る姿――
それを肌で感じ、総会という場で共有できたのが最大の喜びでしたね。常日頃から、お互いの仕事がカッコいいと認めあえるような、そんな環境になるのが理想的ではありますが」

最後に「またこの仕事が来たら、引き受ける?」という質問を投げかけると、2人とも「やります!」と即答。

この社員総会に限らず、来年も再来年も、10年後も、その先も、会社をもっともっとよくしていきたい。そして、自分自身も成長したい。そんな若手社員の熱い思いが「ジェネレーションチェンジ」へとつながることは間違いありません。

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