「かかわる人みんなを笑顔に」新薬の可能性を信じる若手MRが目指すもの

「新薬で、未来をひらく。」を掲げるMSD株式会社は、医療用医薬品やワクチンを患者さんにお届けし、革新的なヘルスケアソリューションを提供している製薬会社です。創立以来、新薬の開発・提供を通して、人々の生命を救い、生活を改善することに情熱を注いできました。入社3年目の若手、中井俊樹もそのひとりです。
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大学病院の実務自習で感じた、「新薬」の可能性

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MR(医薬情報担当者)とは、医薬品の情報提供を通じて、医師やその先の患者さんへ適切な薬を届けていく仕事です。2014年の入社以来、中井はMRとして病気を抱えながら生きる人の役に立ちたいと挑戦を続けてきました。

実は学生時代から「新薬」に対する特別な思いを彼は抱いています。きっかけは、薬学部生時代に経験した実務実習。大学病院で出会ったひとりの患者さんとの交流でした。

「その患者さんは元気に振る舞っていましたが、今存在する薬では治すことが難しい状態だったんですよね。元気になってほしくて……。効果的な新薬ができればいいなとすごく思いました。『患者さんの力になりたい』との思いが芽生えたのは、このときです」(中井)
薬学部へ進学を決めた当初は、明確な目標があったというわけではなかったといいます。しかし中井はこの実習を通して、命の重さや医療の難しさを感じると同時にやりがいを実感し、「新薬を扱う仕事」に関わりたいと強く思うようになりました。

「MRに魅力を感じたのは、自分の性格に合っているなと思ったから。もともと、人に喜んでもらうのがすごく嬉しいタイプなんですよ。中学生の頃から音楽が大好きで、今でもバンドでギターを披露することがあります。お客さんの楽しむ姿を見るのがとにかく嬉しいんですよね。だから、薬を届けて患者さんに喜んでもらえるのはいいなと思いました」(中井)
縁あって「新薬」の研究・開発に力を注ぐ製薬会社MSDに入社した中井は、MRとしての第一歩を、踏み出すことになりました。彼は最初の2年間を、「幅広い相談に対応してくれる総合的な医療サービス」を提供する地域密着型の病院担当として過ごしました。

「担当した地域のクリニックは、近隣に住む方々が病気になったとき、いちばんはじめに訪れる窓口としての役割を果たしています。さまざまな症状を抱えた患者さんがいらっしゃるので、扱う医薬品の種類も多岐に渡ります。そこで自社製品についてだけではなく、医療にまつわる幅広い知識にアンテナを張り、適切な情報提供をすることの大切さを学びました」(中井)

「この薬、良い薬だね」——新薬の販売を通じて未来をひらく

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中井が配属された営業所は、歳の離れた先輩たちで構成された部署です。おかげで彼は“期待の新人”として、たくさんのチャレンジする機会に恵まれました。

「新規プロジェクトの立ち上げに携わったり、薬の販売戦略を立てるサブリーダーの役割を任せてもらったりと、ありがたい反面、学ぶことが多くてハードな3年でした」(中井)
そんな彼に「新薬で、未来をひらく。」を実感できる仕事のチャンスが訪れます。入社2年目の冬、ある日担当していた医師から「不眠症に悩んでいる」と相談を持ちかけられたのです。その医師は、現在服用している不眠症治療薬だと、思うように症状が改善されないことで悩んでいたそうです。

相談を受けた中井は、当時偶然にもMSDが新しく開発した不眠症治療薬の販売プロジェクトに関わっていました。医師の症状を改善する手助けができればと、医師に新薬の試用を提案します。

「嬉しいことに試してもらえたんです。その結果、『すごくいいね!』と効果を実感していただけました。先生から『今度患者さんに相談されたらこの薬を勧めてみるよ』と言われたときは胸がいっぱいでしたね。なにより、先生が抱えていた不安を払拭し、安心を届けられたのがたまらなく嬉しかったです。」(中井)
これを機に医師からの信頼が深まり、専門とする領域での相談も頻繁に受けるようになったといいます。

はからずも新薬を提案する幸運に恵まれた中井ですが、このチャンスを掴んだ背景にたゆまぬ努力の跡がありました。こまめに病院へと足を運び医師との会話のきっかけを探ったり、情報提供の工夫に試行錯誤を重ねたりと、普段からの地道な取り組みがチャンスを呼び込んだのです。

特に医師との対話は、MRの仕事をはじめてからもっとも苦労した点です。入社当初は、情熱と勢いだけで「この薬すごくいいので、ぜひ使ってください!」と薬の紹介をしていたといいます。しかし医師からの専門的な質問に回答ができず、あたふたしてしまうことがよくありました。

「この業界では、いくら情熱や想いがあってもそれだけでは足りません。生命に関わる分野だからこそ、この薬がどのような点で優れているのか、実際にどのような効果があるのか、数字や科学的な裏付けがあってはじめて耳を傾けていただけます。そこを理解し、実践できるようになるまではとても苦労しました」(中井)
過去の失敗から学んで身につけた伝え方が、医師の気持ちを動かしたのです。

「患者さんに喜んでもらうことが第一」医師との対話で吹っ切れた迷い

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入社から「新薬の販売に関わることで患者さんや医師に喜んでもらいたい」という思いを少しずつ形にしていた中井ですが、3年目に差しかかった頃から心の中に迷いが生じていました。

「患者さんに喜んでもらえなければ意味がないとの考えがある一方で、まずは先生に興味を持ってもらわないことには薬を使ってもらえないとの考えもあって、バランスを取るのが難しいと感じていました」(中井)
そんなとき、担当していたある医師との会話のなかで、医療に対する強い信念に触れる機会があったといいます。

実は医師たちにも、患者さんの病気を治したいという気持ちがある一方で、経済的に余裕のない人には高い薬を処方できないというジレンマがあるのです。そのバランスを考慮して、はじめから他の比較的安価な薬を処方する方法もありますが、中井の担当していた医師は「お金と医療は切り離して、その患者さんにとって最善の医療を考える」ことを徹底していました。

「『患者さんの病気を治すことを最優先に考えて、その人にとって一番いいものだと思えば、高くてもその薬を出すようにしている』と先生はおっしゃったんです。それを聞いて迷いがなくなりました。先生が患者さんのことだけを真剣に考えているのだから、自分も患者さんのことだけを考えてやれば間違いはないと確信が持てたんです」(中井)
MSDの創生期の社長であるジョージ・W・メルクもまた、「医薬品は人々のためにあるのであり、利益のためにあるのではない」という信念をとても大切にしていました。中井は医師との会話を通じて創業者の思いをあらためて学び直します。それ以来、医師との接し方にも変化が生まれたそうです。

「普段あまり先生から医療に対するポリシーや考え方を伺う機会ってないんですよ。だからすごく心が動きました。先生の本音に熱い思いが感じられて、『こんなふうに人の役に立ちたい!』と自分のモチベーションがぐんと上がりましたね」(中井)

「誰からも信頼されるMRに」入社3年間で見つけた新しい目標

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中井の理想は、直接関わる医師だけではなく、すべての人に信頼されるMRに成長することです。

「製薬会社は、一般の方にとって直接関わる機会が少ないぶん、何をしているのか見えにくい存在だと思うんです。だからこそ医師だけでなく、薬剤師や患者さんまで、誰からも信頼されるMRであることが大切だと考えています」(中井)
入社3年目である2016年の7月から担当エリアが変わり、中井の新たなステージがはじまりました。新しいエリアでは、地域の病院に加えて大学病院も受け持っています。

大学病院には、地域の病院で専門的な検査や治療が必要だと診断された方が来院するケースが多く、難しい病状を抱えたさまざまな患者さんが訪れます。その意味で大学病院は、地域医療の基幹的な存在です。その環境でMRに求められる役割は、これまでとはまた違ったものです。

「たとえば担当の大学病院には、地域全体で標準使用する薬を選定しようとする動きがあります。その中で、地域の薬剤師さんにどうアプローチしていくか、地域でうまく立ち回るにはどうしたらいいかなど、課題もたくさんあって。個人的な意見ですが、製薬会社もこの取り組みに関わっていけると思っています。ひとりのMRとして、地域医療の発展にどう貢献するかが今後の挑戦ですね」(中井)
MSDのミッションである「人々の生命を救い、生活を改善する革新的な製品とサービスを発見し、開発し、提供すること」。この新たなエリアにおいても、患者さんの生活を少しでも改善するため、中井はMRとして医薬品の情報提供に全力で取り組んでいます。

「新薬で、未来をひらく。」中井の挑戦は、まだまだはじまったばかりです。

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