「日本のために働きたい」外資系から日系企業へ転身したコンサルタントが得たものとは

中堅・中小企業を中心に、ITを使った業務改革のサポートをするのが当社IT戦略チームの役割。経営者や現場の社員さんと何度も対話を重ね、課題を解決します。今回は外資系コンサルティングファームに新卒で入社後、ロンドン大学大学院への留学を経て、2013年に当社に中途入社した河合一憲のストーリーを紹介します.
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APECの現場で感じた、日本の立ち位置

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三菱UFJリサーチ&コンサルティングの会議室にて
「学生の頃は国家公務員を目指していたんですよ」と話す河合。日本のためになる仕事をしたい、そのために公務員になりたい。そのように考えるようになったきっかけは、APEC(アジア太平洋経済協力)でのアルバイト経験からでした。

「APECの現場でアジアにおける日本のポジションを見たときに、日本の影響力が必ずしもまだ大きくないことを痛感したんです。この経験がひとつのきっかけとなり、国のために働きたいと考えはじめました」(河合)
そこから政治系の大学院に進み、公務員を目指していた河合。ところが、ひょんなことから外資系投資銀行のサマーインターンに参加することになります。その企業には、学部卒で既に半年間働いている同世代がいました。この体験が彼の進む道を大きく変えるのです。

「1ヶ月のインターンを通して、彼らとの間にビジネスマンとして大きな差が生まれているなと危機感を感じたんです。その差を埋めるためには、若い頃から活躍できる可能性がある環境、成長できる環境に進みたいと思いました。そこで、公務員ではなく外資系のコンサルティングファームを志望するようになったんです」(河合)
国の政策を考えるのか、企業の戦略を考えるのか……。国から企業へと対象は変われども、分析を行い、戦略を描いて実行するという自分の目指す方向性からは離れていないと考えました。

入社後は、がむしゃらに現場での経験を地道に積み、昇進が決まった3年目。以前から興味があったというロンドン大学のビジネススクールに留学することを決断します。

「自分が海外でどのくらいの位置にいるのか興味があったんです。海外に出ても仕事ができる実力があるのか、今の英語力は通用するのか。実際に行ってみて、価値観や考え方の違う人達と過ごすなかでたくさんの刺激を受けました。特に野心やアグレッシブさの面では自分はまだまだ足りていないと痛感しましたね」(河合)
充実した2年間をロンドンで過ごした彼を待っていたのは、今後の人生の選択でした。当時、会社を休職して留学をしていた河合。再び元の会社へ戻るのか、それとも別の環境で再スタートを切るのか……。頭を悩ませる日々が続きました。

「経営者の近くで仕事がしたい」5年間の経験を経て見つけた天職

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ロンドン留学中
コンサルティング業務といっても、お客様の会社の規模や業種によってその内容ややりがいも大きく変わってくるもの。河合は、大手企業のコンサルティングを続けていくなかで、その面白さを感じると同時に少なからず葛藤も抱えていました。

「前職では、誰もが知る大手企業がお客様。基本的には企業の“ある事業部の一部門”に対してコンサルティングをすることになります。もちろんそういった企業と仕事ができることは誇らしいこと。一方で、経営者や経営陣の方と直接対話し、会社全体を見ながら戦略を立てていきたいという想いが芽生えてきたんです」(河合)
そして前職からITを使った業務改善の提案をしていた河合は、“IT×中堅・中小企業”という分野にも大きな可能性を感じていました。

「中堅・中小企業ではそこまで手が回らず、ITの導入が進んでいない企業も少なくありません。そこに自分が前職で得た知見を活かして効果的な提案ができれば、会社として新たなビジネスチャンスになりますし、日本の企業の業績改善にも貢献できる可能性があると思ったんです」(河合)
自分が培ってきた知見を活かして、日本のために中堅・中小企業の役に立ちたいーー。時間をかけて整理をしていくなかで、徐々に新たな自分の軸が定まっていきました。

こうして強い想いを胸に抱いていた2013年9月、河合は当社の社会システム共創部 IT戦略チームにコンサルタントとして加わることを決断。

配属されたIT戦略チームの特徴は、自社ではシステム開発部門を持っていないという点です。そのためチームのミッションは、世の中のさまざまなITツールを最適に用いて、業務改革や具体的なシステムの設計、導入を行ったりすること。さまざまな業界のお客様が抱える課題をITを用いて解決していくことになります。幅広い企業の業務改革を行うために、奔走する毎日がはじまりました。

官公庁から地方企業まで。新しいことに挑戦し続けた3年間

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シンポジウムでの登壇
河合が入社して最初に担当した案件は独立行政法人のプロジェクトでした。

「内容は、独立行政法人で使用されている管理システムの現状調査を行うというもの。収支や勤怠、業績の管理などをモニタリングするための既存システムを一度見直して新しくするということで、全国の関係各所へ足を運びヒアリングを重ねていきました」(河合)
ヒアリングといっても関係機関は日本中にあるので、現場の声を聞くだけでもなかなか骨の折れる作業です。それでも使いやすいシステムを設計するためには、現場に出向き、使い手となるユーザーと地道にコミュニケーションを重ねていくしかありません。

「ユーザーにとっては既存のシステムの方が慣れ親しんでいるわけですから、ちょっとやそっとではご納得いただけません。何度も現場に出向き利用者の本音をきちんと伺った上で、本当にあるべき管理体系を設計していく。楽ではありませんでしたが、独立行政法人で使われるシステムの導入プロジェクトに最前線で関われるのは非常にやりがいがありましたね」(河合)
この案件を皮切りに、これまでの3年間で河合が携わったプロジェクトはIT関連のものだけでも20件以上。業界も多岐にわたり、求められる知識やスキルの幅も広く、得られるものも多くあります。

「現在は地方の新聞社系の広告代理店様の案件に関わっていますが、地方の企業と一緒に仕事をする際には、その土地の繋がりが重要になります。その点では、当社の強みである三菱UFJフィナンシャルグループのネットワークを活かし、さまざまな企業様と仕事ができるのは大きなメリットです。経験できる幅も広いですし、自分の知見を活かしてお客様の役に立てるチャンスもたくさんあります」(河合)
新聞の販売部数が減少していく中で、既存のネットワークを活かして何か新しい事業はできないか。そんなお客様の悩みに対して、これまでの経験をもとに頭をフル回転させながら解決策を考え、提案していくのがコンサルタントとしての役割です。

「新しいことにどんどん挑戦したい」と話す彼にとって、毎回のように違った業界のお客様と仕事ができることは、大きな刺激になっています。

「企業の命運を握るプロジェクト」 経営陣だけでなく現場との対話を重ねて

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システム改革についてレクチャー
2013年、中堅・中小企業の力になりたいとの想いから、外資系コンサルティングファームから日系企業である当社に加わった河合。入社から3年が経過した現在、「今の仕事は以前と比べものにならないほどやりがいが大きい」といいます。

「責任やプレッシャーが大きいと同時に、やりがいも大きい仕事だなと。会社の予算のうちコンサルティング料金が占める割合を考えたときに、大企業の場合に比べて中小企業の方がその割合は多くなりがちです。それこそ失敗したら会社の存続も危ぶまれる場合だってあります。それほど我々に期待してくださっているということですから、当然に責任もやりがいも大きいんです」(河合)
中堅・中小企業の場合、課題のヒアリングや改善提案は、経営者や経営層の方と進めていきます。しかし、導入したITツールを実際に使うのは現場社員の方であり、彼らの声も反映していかなければ課題の解決には繋がりません。

実際に、工場にいって製造ラインで働いている方にシステムの使い勝手を聞く。外回りをしている営業マンから営業管理ツールの感想を聞く……。日々現場の社員さんと対話をする時間を設けることを大切にしている河合。

「まず、ITはあくまで“ツール”だということ。それをきちんと現場の方にまで丁寧に伝えていくことが重要です。経営者の方は数字を見て判断されるので、ITを導入しコストカットに繋がることがわかれば喜んでくださいます。ですが、現場の方はまた別の話で、ITに自分の仕事が奪われるのではないかと反対をされる方もいる。そういう方達にご納得いただけるように時間をかけて話をしていくんです。導入しても現場で使われないのであれば意味がありませんから」(河合)
会社全体の命運を握る戦略を立てている責任感から、自らの意思で何度も現場に足を運び、経営者だけでなく現場など、さまざまな立場の方と話をしていくーー。そして、満足いただける提案ができるようになれば、次の案件でご指名いただき、リピーターとなってくれることも。

そうやって自分自身が成長していくと、自由に営業をして新規の案件をとってくることもできる。営業から案件のクローズまで一貫して携われることは、当社だからこそです。

「プロジェクトのスピード感やアグレッシブさ、知見を共有する仕組みや文化などは、もっともっと良くしていけると思っています。試行錯誤の日々ですが、チームとしてより多くのお客様に貢献できるようにチャレンジしていきたいです」(河合)
学生時代から「日本のために仕事がしたい」という想いを持ち続けてきた河合。理想の仕事に向かって一切妥協はありません。これからもその目標に向かって、会社、チームとともに挑戦し続けてくれることでしょう。

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