シドニーでのワーキングホリデー、アルバイト探しで60店以上も門前払い

▲オーストラリアでのワーホリ時代

2016年にネットイヤーグループに新卒で入社し、ウェブディレクターとして日々奮闘する片倉 愛。

大学時代には人文学部 英語英米文化学科で海外文化について学びました。ですが、より深く知るためには、英語の習得が欠かせないと考え、途中で大学を休学。ワーキングホリデー制度を利用して、オーストラリア・シドニーでの生活を1年間体験します。 

片倉 「働いた方が、多くの人たちとコミュニケーションがとれると思い、留学ではなくワーキングホリデーを選びました。実家暮らしだったので、家族と離れて生活するのも初めてで。英語が話せるようになりたい、外国の文化や人々をもっと知りたいという一心でした」 

語学学校に通いながら、夜間と休日は現地のカフェでアルバイトをしよう。そう考えていた片倉でしたが、希望のアルバイト先がなかなか決まらず、2カ月が経過。履歴書を持って、60軒以上の店舗を訪ねましたが、「英語が上手に話せない」ことを理由に次々と断られました。 

片倉 「どこにも雇ってもらえないのはつらかったです。でも、なんとしても働きたいカフェを見つけ、断られても再度チャレンジ。3回目でやっと店長の面接を受けることができ、熱意が伝わったのか、雇ってもらえることになりました」

ところが、いざ働き始めても、お客さんの注文を間違えるなど、初めは失敗ばかり。語学学校や暮らしていたシェアハウスでも、自分の意見を英語で伝えることができず、悔しい思いをします。

片倉 「英語を話すことは、目的ではなく、単なる手段でしかないことをシドニーで思い知らされました。他者になんとしてもこの想いを伝えたい!という気持ち自体も弱かったのかもしれません。シドニーでの生活は楽しかったけど、自分の甘さも痛感しました」 

日本の良さを海外の人たちに伝えたい。その想いから、卒業後の就職先は旅行会社を希望しましたが、そのときもシドニーでのバイト探しのように就職活動は難航します。 

第一志望だった旅行会社はかなわず、視点を変えて就職活動に挑む

就職活動では10社以上の旅行会社を受けるも、なかなか内定がもらえず、シドニーでバイト先を見つけるのに苦労した記憶が蘇ります。

片倉 「かなり落ち込みましたが、だんだん、旅行会社に固執する意味を考えるようになりました。旅行会社に入社してツアーを企画したいと、漠然と思っていたのですが、それよりも、日本企業を通して日本の魅力を海外に伝える役割もあると思い始めたんです」

そんなとき就職エージェントに、クライアントへソリューション提供をする事業をしている会社を数社紹介されました。そこで出会ったのがネットイヤーグループです。 

片倉 「クライアントの本質的な課題に向きあい、徹底してユーザー視点に立って、サービスを考える点に魅力を感じました。対クライアントというより、対パートナーの体で、クライアントと二人三脚で取り組むことを大切にしているんです。それと、代表取締役の石黒 不二代の記事や書籍を読んだ影響も大きかったですね」 

ネットイヤーグループに入社し、ウェブディレクターとなった片倉は、入社後早々大きな壁にぶつかります。 

コミュニケーション下手や知識不足を乗り越えるために

入社1、2年目は、専門用語が飛び交う環境での慣れない業務に、陰で悔し涙を流すことも多々ありました。

片倉 「SEOを目的としたサイト制作のディレクションを担当したのですが、クライアントだけでなく、社内のプロジェクトメンバーとも、意思疎通がうまくできていませんでした。それで、上司や先輩に『何を伝えたいのかわからない』と言われることもあって」 

このことから、プロジェクトのことを周囲にも相談しづらくなり、わからないまま業務を抱え込んでしまうことに。頑張っているのにうまくいかないもどかしさや、自分で作業を完結できないことへの憤りから、つらい毎日が続きます。 

片倉 「ディレクターとして、プロジェクトの全体像が見えていなかったんです。今やっている作業がなんのために必要か正しく理解しないで、とりあえず先輩に言われたからやっておこうみたいな。ほんと、だめだめなディレクターでした。マーケティングの知識が足りていない自覚もありました」 

このままではいけない。そう思った片倉は、デジタルマーケティングの専門書を読み、社内の勉強会にも積極的に参加。先輩ディレクターにもアドバイスを求めました。 

片倉 「プロジェクトマネジメントのような専門的なことからメールの書き方まで、先輩ディレクターにはたくさんアドバイスをもらいました。読み手に負担をかけない簡潔でわかりやすい文章の組み立て方や、表現方法も。仕事で英語を活用したいと思う前に、きちんと伝わる日本語を使わなくてはいけないですよね……。恥ずかしくなると同時に、かなり反省しました。 
優秀な先輩ディレクターの仕事の仕方を真似したり、どうしてもわからないところは抱え込まずに周囲にどんどん聞いたり、仕事に取り組む姿勢も変えていきました」

「片倉さんがそう言うなら、やってみよう」。その言葉が嬉しかった

▲カスタマーエクスペリエンス事業部 ディレクター 片倉 愛

失敗と涙の日々を過ごしたウェブディレクター片倉も、間もなく入社5年目に突入。当初はアシスタントディレクターだった老舗ホテルの案件では、メインでディレクターを担当するようになりました。

片倉 「以前はクライアントから難しい質問をされたらどうしようと、電話や打ち合わせの度に毎回ドキドキしていましたが、今では堂々と参加しています。もちろん、質問にもしっかり回答していますよ(笑)。 
クライアントが『片倉さんがそう言うなら、やってみよう』と言ってくれたときは、嬉しかったですね。クライアントからの信頼って、すぐに得られるものではないんですよね。小さなことを一つひとつ積み重ねていったことで、やっとここまで来られたなと感じます。いくつかのプロジェクトを経験して、自信がついてきました。仕事で一番大切なのは、最後までやり遂げることだと今は思います」 

念願だった海外出張にも行くようになりました。 

片倉 「上司の海外出張に同行し、新市場の調査と協業できそうな企業探しのお手伝いをしました。訪問先のデジタルマーケティング市場はまだまだこれから。UXに興味を持つ人も多かったので、大いに期待できると思います」 

今の目標は、ディレクターとしてもっともっと経験を積み、クライアントからも社内からも信頼を寄せられるようになること。いずれは、「海外に日本の良さを紹介したい」と目を輝かせて言います。そんな彼女の視線の先はこの先の未来に向いています。