協力できることが企業としての幸せ――「あそびにマジメ」な被災地復興支援のカタチ

総合アミューズメント事業を手がけるニューギングループでは、2011年の東日本大震災で被災した地域を支援するプロジェクト「Buy! TOHOKU」に参画しはじめ、今年で7年目を迎えます。さまざまな支援の形がある中、私たちが現地の企業様とコラボ商品を作り続けている理由をお伝えします。
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サイダーからカニ缶まで、被災地の企業様とさまざまなコラボ商品を制作

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「最初にニューギンさんとのコラボのお話をいただいたとき、正直なところ、通常では考えられない発注数に驚きました。工場の生産能力を大幅に上回る量でしたので、従業員の士気が大いに上がったんです」――そう話してくれたのは、2013年に当グループとのコラボ商品「CR花の慶次SP~琉 <ふかひれスープ>」の製造を担当した、石渡商店の専務・石渡久師(ひさし)さん。

石渡商店様は、水産業が盛んな気仙沼にある昭和23年創業のふかひれ専門商社です。工場の稼働率がようやく震災前の8割ほどに戻った年、「Buy! TOHOKU」を通したニューギングループとのコラボが実現しました。

当グループがこの「Buy! TOHOKU」プロジェクトの主旨に共感し、参画してから7年目を迎えます。石渡商店様以外にも、これまでさまざまな企業様とコラボレーションを実現し、「東北を元気にしたい!」という願いを込めて商品制作を行ってきました。

はじめて制作したのは、トレボン食品様とのコラボレーションによる「CRサイボーグ009~絆~<サイダー>」。「サイボーグ 009」の原作者、石ノ森章太郎さんが宮城県石巻市の出身であることから、この企画が実現しました。

「パッケージのキャラクターとも相まって、地元の方々にとても喜んでいただけました。私にとっても、大変印象深い商品となりましたね」と振り返るのは、このプロジェクトに当初から携わってきた、株式会社ニューギン販売、専務取締役・営業本部長の笹本教光です。

その後も、大きな被害を受けた地域にあるさまざまな企業様との間で、続々とコラボレーションが実現しました。岩手県宮古市の三陸鉄道様、菱谷酒造店様との3社コラボでは日本酒セットを制作。福島県の山吉青果食品様とは「飲むこんにゃくゼリー」を。さらに仙台の東北工芸製作所様とは「箸&箸袋」を、島金商店様とは石巻名物の「石巻やきそば」を作りました。

最近では、創業150年の老舗である菅原園様、そして福の神で有名な三瀧山不動院様と共同で作った「伊達茶」のドリップティー、宮城県で60年以上の操業実績を誇るマルヤ水産様に協力いただいた「紅ずわいがにのほぐし身」などがあり、どの商品もお客様にもご好評いただいています。

なぜ、私たちニューギングループはこのようなコラボレーション・プロジェクトに参加し続けるのか……? そこには企業としてのある想いがありました。

「継続的な支援」の必要性を感じ、プロジェクトへの参加を即決

私たちニューギングループが「Buy! TOHOKU」の事業支援活動に参画することになったのは、2011年3月に発生した東日本大震災がきっかけでした。未曾有の災害を目の当たりにし、「自分たちにも何かできることはないか?」と模索していたとき、ご縁あって被災地支援を行っているプロジェクトの運営メンバーに出会ったのです。

「Buy! TOHOKU」実行委員会は、さまざまな企業からメンバーが集っているプロジェクトチーム。震災によって甚大な被害を受けたエリアの経済復興を進めるため、全国の賛同協力企業とともに、継続的な支援による経済の活性化を目指して活動しています。

笹本 「一口に被災地支援といっても、金銭的な寄附や物資の支援、人的な支援など、その形はさまざまですよね。そのなかでも私たちは、地元の人たちの生活や、企業の経済活動に密接する支援こそが社会の復興につながると考えていました。そのため『Buy! TOHOKU』のビジョンに深く共感したのです」
企業としてこのような特定のプロジェクトに携わるのは、はじめてのことでした。しかしニューギングループは参加を即決。運営のみなさまにも歓迎いただき、さまざまな東北の企業様との商品制作がスタートしました。

私たちとコラボレーションし、商品制作を請け負っていただいた企業様のなかには、震災で工場が損壊したり、津波で全てが流されたりと、壊滅的な被害を受けたところも少なくありませんでした。そんな状況から再スタートを切り、懸命に会社を再建してきた方々にとって、工場をフル稼働できることが何よりの喜びだったといいます。

笹本 「企業様に挨拶にうかがうと、社内の方が飛び抜けて喜んでくださっているんです。みなさまに笑顔で迎えていただくことができて、本当にやってよかったと思いますね」
2013年にコラボした石渡商店様のように、1万個という大量の商品づくりは通常の生産能力を超えていたという企業様もありました。しかしその発注数が新たな目標となり、働く社員のみなさまのモチベーションにもつながったそうです。

そしてさらに、このプロジェクト参加によって喜んでいただくことができたのは、一緒に商品制作に取り組んできた企業様だけにとどまりませんでした。

お客様をはじめ、当グループに関わるすべての方々に喜んでいただくために

「Buy! TOHOKU」プロジェクトから生まれた商品は、生産した1万個すべてを当グループが買い取り、ホール様をはじめ、エンドユーザーのお客様へとお届けしています。

どの商品も一つひとつ強いこだわりを持って制作しているうえ、版元様の協力によって「花の慶次」など人気キャラクターとのコラボも実現し、ファンのみなさまからも大変ご好評いただいています。

笹本 「なかには、『使わずにずっと飾ってあります!』と言ってくださるお客様もいるくらいです。各企業様のエンドユーザーの方々はもちろん、日頃から当グループのパチンコやパチスロを楽しんでいただいているお客様、そしてニューギングループの機械を設置してくださっているホール様など、常にすべての方々に喜んでいただけるような商品を、“マジメ”に作っていますね」
ニューギングループが掲げるスローガンは「あそびにマジメ」。例えコアとなる事業外で取り組むプロジェクトであっても、企業として大切にしている軸がブレることはありません。

一つひとつは小さな取り組みですが、このコラボ・プロジェクトについて、これまでも何度か東北の地元紙などに掲載していただく機会がありました。そこでプロジェクトに直接関わっているメンバーだけではなく、大勢の社員がその記事を目にすることができたのです。

笹本 「社員自身やその家族にも、『うちの会社はこういうことに取り組んでいるんだ』と誇りに思ってもらえるようになりました。そうした環境を作り出すことも、企業として果たさなければいけない責任のひとつだと考えています」

人としての気持ちを大切に、プロジェクトへの「共同参画」を続けていく

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左が笹本
東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方。時は経ち、人々の記憶が少しずつ薄れつつある現在でも、まだまだ完全な復興にはほど遠いのが現状です。

そんな状況を乗り越えるかのように、毎年8月、宮城県仙台市では「七夕祭り」が盛大に開催されています。私たちニューギングループも参加させていただき、イベントを実施。そのとき、大変うれしいことがありました。

笹本 「今年の七夕祭りでは、これまで一緒にコラボレーションをさせていただいた企業のみなさまが、私たちのイベントに大勢駆けつけてくださったんです。そうしたみなさまとの交流とネットワークが新たに生まれつつあるのも、今まで活動を続けてきたからこそだと思っています」
ただしニューギングループでは、これまで取り組んできた「Buy! TOHOKU」のプロジェクトを、一方的な「支援」や「社会貢献」であるとは捉えていません。

「Buy! TOHOKU」の実行委員会や、地元企業のみなさまの仲間に入れてもらい、私たちはあくまでも「共同参画」させてもらっているということ。決して背伸びしようとせずに自分たちが今できることを提供し、多くの方々と一緒になって「いい商品づくり」に取り組んでいること――。

そして何より、人として協調する気持ちがあったからこそ、私たちは継続してこのプロジェクトに参加してきました。それは、当グループの基本的な企業姿勢にもつながっています。

笹本 「あらゆる活動をするうえで、“企業である”ということは、あくまでも手段のひとつなんですよね。私たちはその手段を使って、被災地復興支援のためのコラボレーションに協力してきたにすぎません。企業としてプロジェクトに協力し、協業したみなさまに喜んでいただける……それができる私たちは、とても幸せな立場にいるのだと思います」
2017年、今年もまた新たな商品が、当グループと東北の企業様とのコラボによって誕生する予定です。これからも、私たちニューギングループは「Buy! TOHOKU」プロジェクトに参画し続けます。1日も早く被災地域が復興し、多くのみなさまが笑顔を取り戻すことを願って。

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