しなやかに、柔軟に。大切なのは、変化の“波”に飛び込んでみること

大きな組織の中で新たなことに挑戦する──。一見、相反するものに思えるかもしれません。ビジネスインテグレータのNTTコムウェアはお客様に最先端のサービスを提供してきました。その中で、革新を生む新しいサービスの提供を常に担ってきたグローバルERP推進室スペシャリスト矢部の歩みを振り返ります。

2025年に向けて、“大変革期”の最前線に立つ

▲グローバルERP推進室スペシャリストの矢部。
矢部 「お客様のパートナーとして身近に寄り添えることが、おもしろさ、やりがいです。ご要望を実現するためにはどうすれば良いのかを常に考えています。それが NTTコムウェアの魅力でもあります」

NTTコムウェアはNTTグループのCIO補佐としての役割を果たしながら、ビジネスインテグレータとして、グループ外の案件にも積極的に取り組んでいます。ビジネスインテグレータとは、単なるシステム構築を担うシステムインテグレータを越えて、複数のシステムを活用してより高次元の課題を解決するために、お客様のパートナーとして協創する役割です。

2002年入社の矢部も、これまでさまざまな協創に携わってきました。2019年6月現在、グループ会社に常駐し、パブリッククラウド版 SAP S/4 HANA導入後の業務支援などを行っています。SAPとはSAP社が提供するERP(Enterprise Resources Planning統合基幹業務システム)で、日本でもトップクラスのシェアを誇ります。

NTTグループ全体でも最先端のSAPソリューションの活用を推進しており、とくに「2025年問題」と呼ばれる、SAP ERPの保守サポートの期限が2025年に終了することにともない、新サービスのSAP S/4HANAへの移行が急務です。矢部は前例のない新しいサービスの導入を担当し、現場を指揮しているのです。

矢部 「実績のないことに取り組む機会が重なりましたが、なんでも最初は事例がないところから始まりますし、新しいことに取り組むのはあまり抵抗がないかもしれないです」

前例なき共通化プロジェクトに挑む

▲入社当初の矢部。

矢部は大学で会計や経営を学び、「男女の別け隔てがなく裁量を持たせてくれそうな社風」に魅力を感じて新卒でNTTコムウェアに入社しました。

キャリアのスタートはアカウント営業で、「お客様の近くでお役に立てれば」と志望。一般市場向けの新規開拓を任されていたため、特定の業界が集まる展示会に出向いては名刺交換したり、業界紙を読んで新しいアポイントメント先を開拓したりしました。

矢部 「既存顧客ではないので、いきなり受注できることはほとんどありません。お客様が何に関心があり、どうすれば役に立てるのかを常に考えて、業界の動向を勉強しながら粘り強く活動を続けました」

たった10分間でも会えれば何度も通い、お客様が興味を持ってくださるお得な情報をお持ちするなどして、関係性を深めていったのです。

矢部 「その積み重ねで、受注実績のないお客様から初めて受注を獲得することができたときはとても嬉しかったですね」

2年間のアカウント営業を経て、ERPの提案を行うソリューション営業部へ。会計分野を中心にERPの提案活動を行う中で、ERP導入によりお客様の業務課題を解決するプロセスに携わりました。

その後は、開発部へ異動。NTTグループにおける経理・財務業務のシェアードサービス化推進のため、Oracle EBSを採用して業務プロセスを標準化し、グループ会社の会計システムを統合する動きがあり、その導入に携わりました。Oracle EBSを利用した開発は社内では初めてで、導入対象が約100社、初年度だけでも65社同時にサービス開始するのは、Oracle EBSでも国内外で当時は最大規模。およそ17万人が利用する数百人以上のプロジェクトのメンバーのひとりでした。

会計システムと一口に言っても、購買管理や経費精算、販売管理、在庫管理なども含まれ、インターフェースもレガシーシステムとの連携を含めて多岐にわたります。

矢部 「業種業態の異なる各社の要件を満たせるシステムを実現するため、最大公約数的な仕様を探る必要があります。グループ標準業務フロー案を作成して各社との Fit & Gapを行ったり、アンケートなどでポイントを絞って要件を確認したりして共通仕様を策定しました。
その調整にとても苦労しました。開発期間を経て無事サービス開始にこぎ着けましたが、サービス開始後すぐに機能改善要望が各社から挙がり、緊急で機能改修対応するなど、グループ標準業務としてのあるべき姿と各社の実運用のギャップという、共通システムならではの難しさを感じました」

パートナーの転勤で退職かキャリア継続か──1年もの葛藤

▲アメリカに渡ったころ。パートナーの転勤により、キャリアを続けるか否か1年以上悩んだ。

サービスが開始し一段落ついたころ、今度は財務部との人事交流制度で財務部でのOJTを経験しました。NTTコムウェアはお客様の業務を理解し、パートナーとして仕様の要件定義まで担うことがあります。そのため他部署やグループ会社でのOJTを通じて、顧客目線を養うのです。

もともと経理・会計分野を軸にキャリアを考えていた矢部は、財務部で会計制度変更の対応などを担いました。

財務部でのOJT経験後、再度NTTグループ共通経理システムを担当し、機能改善対応や消費税8%への増税などの税制改正対応、維持運用業務などを行いました。その後、システム更改に初期検討から携わりました。

そのさなか、思いがけない出来事が起こったのです。
それは、夫の転勤──。

入社してから10年以上キャリアを重ねてきた矢部は、深く悩みました。

矢部 「最初は夫が単身赴任をしていたのですが、赴任先がアメリカだったこともあり、時差があってコミュニケーションが取りにくかったですね。このまま別居生活を続けるか退職するか、1年以上悩みました。
それまで積み上げたキャリアが途切れてしまう葛藤は当然ありましたが、退職を決意したんです」

退職後、約2年半をアメリカで過ごした後、2018年4月に帰国。矢部は再び、NTTコムウェアの門戸を叩きました。

矢部 「日本に帰ってきたら『NTTコムウェアでまた働きたい』と思っていました。お客様と寄り添いながら、パートナーとして向き合えるこの仕事に誇りとやりがいを感じていましたから。
そこで、帰国後に人事の担当者へ連絡しました。当社にはアルムナイ(退職 OB・OG)再採用制度があるものの、今までのキャリアの延長で働けるのかどうかはわからないという不安がありました。ところが、心配は杞憂でしたね。変わらずに受け入れてもらえ、やりがいを感じる裁量の大きな仕事に携われています」

柔軟で新しい挑戦をいとわない人には最適なカルチャー

▲矢部は2018年に復職した。NTTコムウェアのフラットな雰囲気が好きだと語る。

NTTグループとしても最先端のSAPソリューションの活用を推進していく方針で、SAP技術者の活躍の場がたくさんあります。矢部も再入社後、パブリッククラウド版 SAP S/4 HANAの導入支援に携わっています。

矢部 「 SAP S/4 HANAのパブリッククラウド版は導入事例が少なく、手探りの部分が多々あります。オンプレミス版と異なり、機能が限定されていて自由にカスタマイズができないためクラウド版の導入で不便に感じる部分も多い。制約の中でもお客様の業務ニーズを満たすべく、その調整やお手伝いをしています」

SAPに携わるスペシャリストの活躍の場は広がります。

矢部 「 NTTコムウェアは役職者も『さん』付けで呼ぶフラットさがあり、役職に関係なく意見を言え、チーム一体となってつくり上げる雰囲気のある会社だと思います。私はこの雰囲気が好きで、『もう一度戻りたい』と感じたんです。
離職期間中にいろいろと変わっている部分もありました。フレックス勤務が導入され、在宅勤務の利用者が増えるなど、より働きやすい環境になっていると思います」

これまで、さまざまな変化を受け入れ、着実に歩んできた矢部。彼女はこの先もその波に乗り、しなやかに進んでいくでしょう。

私たちNTTコムウェアは、柔軟性と変化を受け入れる姿勢を大切にしています。これは、お客様に対して常に新しいものをご提供するサービス特性に由来する部分でもあります。お客様へより良いサービスをご提供するために、常に多様性と新しさを取り込む意思を持っているのです。

新しさ、柔軟性、多様性──。お客様に先進的なご提案をできるパートナーとして、これからも私たちは進化し続けます。

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