「社会インフラでみんなの生活を守りたい」だからOKIを選んだ

▲大学時代の国定。山頂に到達したときの達成感を大切にしている

2017年にOKIに入社し、2020年現在は研究開発センターの研究員としてディープラーニング技術の動向調査、研究開発業務を行う国定。現在は情報分野に携わる国定ですが、大学では「世の中の現象を数式で説明できることの面白さ」から物理を専攻していました。

しかし、就職活動に際して仕事として同じ研究をし続けることに難しさを感じ、視野を広げて幅広く業界を見るようになります。その状況下で国定は自分の何を生かせるのかを考えるように。

国定 「素粒子物理研究室に籍を置いており、実験データの解析チームに入っていました。そのデータ分析のスキルが使えるんじゃないか? と思い、その視点からも会社を探し始めたんです」

そして企業を調べる中でもうひとつの軸となったのは「社会インフラに関わる事業に携わりたい」ということ。

国定 「社会を支えるということは老若男女すべての人の生活を守ること。自分の行う業務がそれにつながっているというのはやりがいも感じたし、仕事をする上でそのような目的があることが大事だと思ったんです」

そんな中で出会ったのがOKI。きっかけは、大学の就職窓口の方からの紹介でした。

国定 「さまざまな企業がある中で、OKIを見つけました。思い返すと、偶然研究室のプリンターがOKI製であることに気付いたんです。なんとなく気になって会社を調べたら日本で初めて電話機を製造した会社だということがわかって。

通信機器は生活に根付いたインフラです。その源流ともいえる会社で働くことは魅力的だと感じました。そして説明会に参加したんです。説明会では社員の方が丁寧に質問の回答してくださったのが、印象的でした。

そして、さまざまな国や企業とつながりがあって高い技術があることなどを知ることができ、この会社で長く仕事がしたいなと思ったんです」

こうして国定はOKIから社会人生活をスタートすることとなりました。

処理の軽量化と、見える化に全力で取り組む

国定の現在の所属は研究開発センターのイノベーション推進室。入社直後から同じ部署で働き続けています。イノベーション推進室での国定の担当業務は、AIの中でも重要なディープラーニング技術についての技術調査と研究開発です。

そして国定は仕事を通じて、ディープラーニングを実際にビジネスで使う際にさまざまな課題があることを知ります。

国定 「ビジネスにおいて、ディープラーニングの処理が遅いのは大きな課題になってしまいます。処理が遅いと必要な情報が手に届くまで時間がかかってしまうからです。

だからこそ、処理をいかに軽量化してリアルタイムに処理ができるか、という観点が大事になります。また、ディープラーニングは処理がブラックボックスになっていて、どのような識別や判断をしたのかが人にわからない、という課題もあります。

ディープラーニングは高精度を達成する一方で、その計算処理は非常に複雑です。そのため人への説明が難しくなっています。それを説明可能にするための技術開発も行っています」

その中で国定が大切にしているのは情報の取捨選択です。

国定 「すべての処理を説明する必要はないと考えています。たとえば医療について説明する場合、医者・患者で説明する内容が変わりますよね?

そのように現状、ユーザーが本当に必要としている説明を、整理した上で『私たちはこの説明が必要だと考えています』と提言できるのがベストかな、と」

人との出会いを自分の力に──社内外の交流が思考をブラッシュアップする鍵

国定がAIの研究に携わり始めておよそ3年。常に実感しているのは、研究のスピードがとにかく速いことだと言う。AIは世界中で研究されており、毎日新しい技術がでて、大量の論文が発行されています。

そのため、闇雲に情報を追っているだけではついていけなくなってしまいます。ここでも大事になるのは情報に優先度をつけて取捨選択することなのです。たくさんの情報から重要度の高そうなものを吸い上げなくてはなりません。

その判断のために心掛けていることは──

国定 「会社の先輩からのお話や、学会でのお話を聞いて、意見を取り入れるようにしています。自分だけで重要度合の判断をするのは難しい。だからこそ、いろんな人の視点を自分の中に取り込むことで、研究にとって必要な観点を身に着けるようにしているんです」

その心掛けから社内の交流にも力をいれています。

国定 「私がいる部署では自分のアイデアを展示する機会や、さまざまなイベントがあるんです。そこに参加すると、普段の生活では合わない他部署の方とも話せます。なので、積極的に参加するようにしてますね」

また、OKIで研究開発を進めていく中で、OKIだからこそ得られる知見があると国定は感じているのです。

国定「OKIは長年に渡って、いろいろなお客様とのお付き合いがある。だからこそ、他企業では扱えないデータも多くあります。その環境を生かして、ディープラーニングのさまざまな領域の中でどこに注力していくのかを決めて研究開発をしていきたいですね」

人とAIが協調できる世界を目指して──自身をアップデートし続ける

今後、国定が実現させたいのは人とAIが協調すること。そこには、並々ならぬ想いがあります。

国定 「AIは人の代わりになる、と言われることも多いですが、人に説明ができる力があれば人とAIが協調する社会を実現できるんじゃないかと思っています。

そのためには、『AIが何を考えているのか、人がAIをどのように理解するのか』が重要です。なので、そこに力を入れていきたいですね」

そしてそのために国定が意識しているのは「幅広い視点を持つ」こと。

国定 「研究開発はすぐ実用化できるものではありません。長い目で考え未来のために研究をしています。なので技術自体にも興味、おもしろさを感じながら取り組むことが、長く研究を続けられたり、アイデア創出のために必要だと感じています。

そのためには、1つの分野だけでなく、幅広くいろんな分野に興味を持つことが、大切だと思うんです。その幅広い視野がより優れたAIの開発、そして自分自身のスキル向上につながっていると思います」

そんな国定が、就職活動をしている学生に伝えたいことは──

国定 「学生の皆さんには幅広い業界・さまざまな分野の職種をみて、自分の視野を広げながら就職活動をしてほしいです。自分が知らない分野に入るのは不安なこともあるでしょうが、その分おもしろさもあります。

実際に、私は大学時代とは違った分野での研究を行っていますが、最新技術のディープラーニングの分野に携われるおもしろさを感じています。

また、違った分野での研究を行うことで自分の視野が広がり大きく成長できたと感じています。さまざまな企業の話が聞ける良い機会ですので、ぜひ視野を広げて自分のやりたい事を探してみてください」

大学時代とは異なった分野に進み、現在も自分自身のスキルを向上させている国定。夢の実現に向かって、その挑戦はこれからも続きます。