SPRiNGSメンバーに最も身近な、2人の振付師が「温泉むすめ」に迫る(前編)

2018年3月で本格始動から1年が経過し、地方イベントや公開録音、各種企業・地方自治体とのコラボレーションなど、活動の幅を広げる「温泉むすめ」。今回は、SPRiNGSをはじめとする全楽曲の振り付けを担当している、西田プロジェクトの振付師、永瀬智実さんと市川歩さんの姿を通して「温泉むすめ」の裏側に迫ります。
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最初は緊張でいっぱいだった」2人が「温泉むすめ」に関わったキッカケ

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▲アニメPV「未来イマジネーション」から抜粋

SPRiNGSをはじめとする「温泉むすめ」の全楽曲の振り付けを担当している、西田プロジェクトの振付師、永瀬智実さんと市川歩さん。

2人は温泉むすめの振り付けのほかにも、様々なアーティスト・アイドルの振り付けを担当してきました。

永瀬さん 「色々な方の振り付けを担当していますが、私たちはアイドルが多いですね。AKB48グループ、DEAR KISSさん、大阪☆春夏秋冬さんなどの振り付けや、アイドルユニットの育成指導などもしています。また、アニメや声優さんの振り付けのお話をいただく機会も増えました」

アニメや声優さんの振り付けの依頼が増える中、2人の元に舞い込んだのが、「温泉むすめ」の振り付けを担当してほしいという依頼でした。

市川さん 「私たちの事務所は振り付けや育成指導をグループで行なっているんです。他の振付師の方々はひとりの先生でそのユニットを常に担当することが多いと思いますが、私たちの事務所は様々な振付師が在籍しているため、ユニットや楽曲、作品などの特色・ニーズにマッチした振付師が担当することになっており、『温泉むすめ』は私たちが担当させていただくことになりました」
永瀬さん 「事務所の方には2016年の9月頃にお話をいただいていました。アニメPVの制作にダンスシーンの動画が必要だったので、その年末の12月に『未来イマジネーション!』の振り付け映像をレコーディングと同時進行で収録させていただいて」

2人にとってメインで作品を担当するのは初めての経験でした。初めてスタジオに入った時は、緊張の連続だったと振り返ります。

しかしスタジオに入った瞬間、2人はSPRiNGSメンバーの可愛さに圧倒されました。

永瀬さん 「普段お仕事の時に顔を出さないイメージが声優さんにありましたので、お会いした時は、ただただ『可愛い!』の一言でした!アイドルやモデルさんみたいに可愛らしくて、さらに可愛い声でキャラクターを演じると思ったらもう想像できませんでしたね。
台詞喋って、歌って踊るなんてファンのぽか旦那・ぽか女将のみなさんは鼻血を吹き出してしまうレベルなんじゃないかと思いました(笑)。なので、そんなSPRiNGSの可愛さをどのように引き出すかは、時間をかけて考えました」

1年余りで見えてきたSPRiNGSメンバーの進化

そんな2人もメンバーを間近で見てきて1年余り。最初に出会った時からのメンバーの成長ぶりを大きく感じていました。

最初こそ可愛さが売りでしたが、約1年経った今では、楽曲の魅力も伝えられるぐらいに成長していきました。

市川さん 「この1年でスキルもかなり上がったと思いますし、何より作品やキャラクターに対する想いが強くなったように感じています」
永瀬さん 「最初はダンスが苦手なメンバーもいたと思いますが、各キャストが自分の演じるキャラクターを中心にそれぞれの動きを考えられるようになったと感じました。自分の任されたポジション、伝えなくてはいけないこと、個々の役割にそれぞれが本気で向き合う時間も多くなり、この1年でチームとしてかなり急成長してきたと思います」

最近では、メンバー自身が話しあって答えを出すことも多く、さらにいい雰囲気になっていると2人は語ります。

市川さん 「元から仲が良かった印象ですが、さらに結束力が強くなっていて非常にいい雰囲気です。今では私たちが何も言わなくても、みんなで話し合って答えを出すことも多々あって驚いています………!」

リハーサルや控室だけでなく、MCでもキャラクターのままに発散しているSPRiNGSメンバー。普通に女の子ならではのトークで盛り上がりつつも、イベントやライブについての話になったときの表情は真剣そのものです。

市川さん 「普段の声を使ったお芝居とは異なり、ダンスで楽曲やキャラクターを表現しなければいけないので、本人たちは大変だったと思います。ただ、最近は安心して見られるくらいに成長していて」
永瀬さん 「彼女たちも自然と体が慣れてきたんだと思います。今となっては『このキャラクターはこのポーズ』と提案してくれますので、作品に対する熱意をひしひしと感じていますね」
市川さん 「もちろん前々からこだわりは持っていましたが、練習や本番を重ねることで見えてくるものがあったんでしょうね。アニメPVなどで描かれるダンスを忠実に再現することは前提にありましたが、そこから発展して『このキャラクターは、こんなポーズをするのでは?』と研究しているんですよね」
永瀬さん 「そこが一番の成長だと思います。自分の中でキャラクターのビジョンが見えていないと、ぽか旦那・ぽか女将のみなさんもダンスを見てどのキャラクターなのか分かりませんし。
誰かがそのキャラクターを担当しても同じということには決してならないよう、『あなたならではの、そのキャラクターを演じているアイデンティティを見つけなさい』とは言っていますね」

しかし、担当しているキャラクターをはっきりと演じるためには、ステージを一緒に盛り上げてくださるぽか旦那・ぽか女将のみなさんの応援あってこそなのです。

永瀬さん 「私たちからは、純粋にダンスや振り付けの意図について説明をしますが、彼女たちは、そのことを話し合い、ファンのみなさんを第一に考えた答えをいつも出してくれるんです。きっとみなさんとつくり上げるステージで大きなものを得ているんだと思いました」

2人が語る、SPRiNGSのメンバー【高田憂希・長江里加】

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▲SPRiNGSメンバーとぽか旦那・ぽか女将とのコール&レスポンスの様子

この1年余りで成長したSPRiNGSのメンバー9人。そんなメンバーを近くで見ていた2人だからこそ見えてくる、それぞれの魅力がありました。

まずは、SPRiNGSのセンターを務める草津結衣奈役の高田憂希。彼女はみんなの中心的な役割を担ってくれていると2人は言います。

永瀬さん 「たとえば、リハーサル中に『MCで伝えたいことはある?』と聞くと、憂希が中心になって『私たちはこう思っていますけど、ぽか旦那・ぽか女将のみなさんはこの時はこういう会話を聞きたいのでは?』と自分の考えをしっかりと持ったうえで、みんなの意見を汲み取ってくれるんです。
だからこそ『ここではこのシーンを一番に見せたいから、私たちが引いて誘導します』など、常にファンとキャラクター目線で物事や優先順位を考えている点は、憂希の魅力的な所だと思います。愛情がとてもある女の子です!」
市川さん 「センターとしての役割もあるので大変だと思うんです。今までのライブはSPRiNGSのみのステージでしたので……。そんな難しい立ち位置でもぽか旦那・ぽか女将のみなさんを一番に考えられるところは、ゆうゆう(高田)の魅力だと思います」
永瀬さん 「これはメンバー全員に言えることですが、イベントを重ねるごとに方向性や自信をつかんでいるので、今後も期待しています」

センターというプレッシャーの中でも、堂々とパフォーマンスをする高田。ぽか旦那・ぽか女将のみなさんを第一に考える意識の高さにも、高田の人柄が表れています。

次に、箱根彩耶役の長江里加。彼女の真面目な性格がグループに大きな貢献をもたらしていると2人は言います。

市川さん 「長江ちゃんは、きっちりとした性格で振り付けの予習はもちろん、ダンスの変更点などをメンバーにいち早く伝えてくれています」
永瀬さん 「各メンバーには振り付け用のノートがあって、注意点や変更点を書き込むんですね。里加はメモをびっしり書き込むことはもちろん、他の人の変更点なども覚えて伝えてくれます。
ちなみに、里加のソロ(2A)からはじまる『Ambition』という曲。ある日、リハーサル中にメンバー全員が『Ambition』への表現方法に悩んで立ち止まってしまった時がありました。その時に誰に向けてこの歌を歌いたいのかを明確にイメージしなさいと指導したことがあったんですけど、それが見えた時に9人の顔つきが変わったんですね。
歌詞から汲み取れますが、人生は挫折してしまうことに対しても立ち向かって行かなければならない場面があります。そこで、私たちと一緒に頑張ろうという熱い想いや、『元気がない人たちも、私たちがあなたを一緒にこの場所に連れて行ってあげる』という気持ちを乗せることが答えとして出た時に、9人の表情が自然なものになったんです。
そんな難しい楽曲の歌い出しを担うことに対し、真っ先に考えて形にできる器用さが里加の魅力だと思います」
市川さん 「彼女は真面目ですから、日頃からそういった色々なことを考えていると思います。メンバー全員ですが、ひとつの問題に対して複数の考えを持った中から組み合わせてつくり上げている印象です」
永瀬さん 「実は1stライブのリハーサルの時に、泣いていたことがありました。心配になって理由を聞いたところ、メンバーが泣いていたことに対しもらい泣きをしてしまったそうです。そういった優しい一面も見えましたね。メンバーが辛く感じてしまったことを、自分のことのように感じられる里加に萌えました(笑)」

2人が語る、SPRiNGSのメンバー【高橋花林・本宮佳奈】

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▲SPRiNGS内グループ「雪月花」 左から本宮佳奈、和多田美咲、長江里加

人一倍周囲のことを見て、考える長江。その分、他人に起きた出来事を自分のことように感じられる他人想いな性格の持ち主です。

続いては、秋保那菜子役の高橋花林。2人が考える彼女の魅力はパフォーマンスに対するストイックな姿勢です。

永瀬さん 「花林は非常に頑張り屋さんです。長丁場のリハーサルで、1曲を5回練習するとします。1回目は立ち位置を確認することをメインに気をつけてほしいので、そこまで色々なことを頑張らなくていいと伝えます。で、2回目は歌割りを大切に歌うなど、今は何を優先順位に持ってくるかを挙げ、それを確認したうえで最後に全部を合わせるという流れで段階を踏んでいきます。
しかし、花林は1回目から最後まですべて全力で挑んできます。しかも、それをかなり仕上げてきているんですよね。私たちに見えないところでの自主練習や予習・復習がとても伝わりますし、そこで『練習しました!』とは決して言いません。
とても自分に厳しくて、ストイックに秋保役とちゃんと向き合っていますね。『あの動き良かったよ!』と褒めることがあっても、『でもここが……』と言って現状に満足することがありません(笑)真面目に頑張ってしまうが故に、少し気持ちが焦ってしまうところはありますが、誰よりも本気で、いつも全力です」
市川さん 「花林ちゃんは、こちらが『今日はもういいよ』と言わないと、テンションが上がり切って頑張り過ぎてしまうこともありますね。そして、なんと言っても表情が素敵なんです! ソロのときは特にいい笑顔をしていますし、カッコ良いと思う場面もたくさんあります。あれは萌えますね……!」
永瀬さん 「萌えます(笑)『未来イマジネーション!』で9人が歌う『好き……?好き……!想いはひとつだね』というフレーズも、みんなが花林の真似を裏でしています(笑)
あの振り付けはそれぞれ自由にやってもらっていますが、レッスンでは『色々なことを試してみて』と言っていました。手を上に突き出してもいいですし、前に伸ばしてもいいですし。すると、『ひとつだね』でぽか旦那・ぽか女将のみなさんを指すような振りを考えてきて、そのフレーズひとつとっても彼女の優しさがあふれていると感じました。目の前のファンに想いを伝える。もちろん9人が徹底していることですが、それを振りに落とし込む発想が素敵だと思いました」

彼女はストイックな姿勢や表情の豊かさを武器に、1stライブから2ndライブにかけて急成長を見せました。

そして、有馬輪花役の本宮佳奈。2人は、彼女のことをSPRiNGSの中でも、プロ意識が特に高いメンバーだと語ります。

市川さん 「佳奈ちゃんは、本当にポジティブな子です。お仕事も忙しいはずなのに『忙しい』と言いません。よく『私は最近暇です』と言っています(笑)。『舞台の稽古もあるし忙しいでしょ?』と言うと『それほど忙しくないです!』と言って、後になってから忙しさに気付くくらいです(笑)
2ndライブは曲数も多かったですし、やらないきゃいけないことや覚えることも増えました。忙しさを理由に『待ってください!』と言ってしまうケースも時にはあると思うんですけど、彼女はそれを感じることが一切ないんですよね」
永瀬さん 「そう。だから佳奈ちゃんはプロ意識が一番高いと私は思います、きっと不安なことがあったとしても、それを見せないでステージに立ててしまいます。さらに『未来イマジネーション!』を歌っているときをはじめ、表現力が抜群です。雪月花として『SILENT VOICES』も歌ってくれていますが、彼女は楽曲も世界観もすごく好きなようです。
自分の中でも、多分『これが好き!』というビジョンがはっきりしていると思うので、言われなくても伝わってくるレベルですね。その好きという想いを伝える力が群を抜いてあると思います」
市川さん 「それからSPRiNGSのメンバーと私たちはじめスタッフの間に入って、みんなが思っていることを佳奈ちゃんがうまく伝えてくれます。キャストが言いにくいことも、イベントやライブをつくり上げていくうえで、どうしても生まれてしまうんですよね。それをサラッと言ってまとめてくれたり、やんわりと伝えてくれたりと、余裕がない状況でも一番しっかりしていて。そういう意味ではムードメーカーだと思っています」
永瀬さん 「まさにSPRiNGSのお姉さん的な存在で、みんなからも慕われている印象です」
市川さん 「気持ち的な面でもみんなをよく見ている気がしますね。それぞれの性格なども把握したうえで言い方もちゃんと考えて、みんながやりたいことを上手くまとめていると思います」
永瀬さん 「そんなお姉さんっぽさもありつつ、たまに見せる子どもっぽい表情や人懐っこい一面も持ち合わせていて本当に可愛いです(笑)」

プロ意識の高さと親しみやすさから、メンバーからも慕われる本宮。

後編でもメンバーの魅力をお伝えするとともに、2人が感じる「温泉むすめ」の進化に迫ります。

※本記事は2018年5月19日に実施された「3rdLIVE」以前に作成しております。

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