伝統を引き継ぎ、新しい文化をつくる!法政大学アメリカンフットボール部の挑戦

2016年9月から体制が大きく変わった法政大学アメリカンフットボール部。伝統を受け継ぎながら新しい挑戦を続ける彼らの物語を、Player! Awards 2018-19を通して、同チームのマーケティング担当である北村光さんが語ります。
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学生のうちにしかできないことを求め、マーケティング担当へ

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マーケティング担当の北村光(きたむらひかる)さん(左)。Player! Awards 2018-19の盾とともに

法政大学アメリカンフットボール部でマーケティングを担当する北村光さんは、広報活動やスポンサー企業への渉外活動、チーム内外のイベント企画など精力的に活動されています。

北村さん「試合日程や新歓などのイベントから逆算して、企画や制作物、SNSの投稿コンテンツを準備しています。新歓を例にあげると、昨年の入部者にアンケートを取り、入部理由や部の情報に触れたきっかけなどを聞き出し、イベントやSNSコンテンツづくりの参考にしました」

マーケティングをする中で意識しているのは、密にコミュニケーションをとること。チームの結束力が結果につながるのだと考えているのです。

北村さん「基本的に毎日マーケティングチームでMTGを行い、企画の進捗やSNSの投稿内容、その日の仕事を確認して進めています。SNSに関して言えば、1カ月先の投稿内容まで計画するようにしています。仮に確認することがなくてもMTGは行い、コミュニケーションを取ることを大切にしているんです」

上級生が中心となりHPやSNSごとに担当を置くなど体制をしっかりと整え、"部としての"情報発信を強く心がけています。

北村さん「自分たちの活動をメディアを通して正しく伝えることを意識しています。投稿内容はマーケティングチームで話し合って決めています。作成した内容は、コーチに確認してもらうようにしているんです」

SNSの投稿がそのまま"法政ORANGEの声"になる。それゆえに内容や言葉遣いには気を使い、必ずチェックを通すようにしていいるのだといいます。また、マーケティングはSNSだけに留まりません。

北村さん「地域の方に直接僕たちのことを知っていただくためにも、自分たちでイベントを開催したり、地域のイベントに積極的に参加したりしています。チームの取り組みを地域の方に楽しんでもらい、そこから試合に足を運んでくださって会場でお会いしたときには、やりがいを感じましたね」

チームワークにこだわり、チームの魅力を発信し続けている北村さん。高校まではもともと野球をやっていました。高校で完全燃焼した結果、大学では新しいスポーツに挑戦しようと考え、まずは選手として入部しました。しかし、選手としてやっていく厳しさを感じ、途中でスタッフへの転向を決意したそうです。

北村さん「最初は部を辞めて留学しようかと考えていました。ただ、監督や先輩方と話すうちに『学生のうちにしかできないことをしたい』っていう想いが大きくなっていったんです。私にとっての今しかできないこと、それはチームで日本一を目指すことだなと。
チームのみんなと日本一になりたいと強く想って選んだ選択肢が、スタッフとしてチームを支えることでした。そしてスタッフの中でも、まだ "文化がない"マーケティングを担当することにしました。文化がないからこそ、いろいろなチャレンジができると思ったんです」

"文化がない"マーケティングチームの体制づくりが始まったのは、チームとして大きく変化した3年ほど前からでした

伝統を引き継ぎ、新たな法政大学アメフト部をつくっていく

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新しいことへのチャレンジに面白さを感じている

2016年9月に、部のOBである株式会社ドームの安田秀一社長が、監督に就任。チーム「トマホークス」から「法政ORANGE」に。アメフト部にとって非常に大きな転換期となりました。また、そんな中で「自由と進歩のフットボール」という部のビジョンもできあがったのです。

ただ、そのビジョンはアメフト部全体のもので、マーケティングチームとしてはほとんど何も決まっていない、"文化のない"状態でした。組織としての型をつくるところから始めなくてはいけない、大変さ。ですが、北村さんはそれを前向きに捉えていたのです。

北村さん「選手からスタッフに転向し、マーケティング担当として新しいことにチャレンジできることにおもしろさを感じました。当初はスタッフ同士の情報共有が足りないなどうまく進められない場面もありましたが、問題意識を感じてチームMTGを毎日行うようになったり、全体の組織図を制作するなど学生主体で改善してきました」

まずはチームメンバーとのコミュニケーションを密にとることで、マーケティングチームの体制をつくり上げていきました。そして、これからはそれをさらに部の全体に伝播させていきたいと、北村さんは考えているのです。

北村さん「今はマーケティングチームが主体となり、部全体のビジョンを基にスタッフ側の活動理念や指針をつくり始めています。今後はつくり上げた活動理念や指針を軸に、マーケティングやマネージャー、トレーナーなどスタッフの各部署ごとにさらに落とし込んでいくつもりです」

法政ORANGEに生まれ変わり、マーケティングチームは自分たちで新たな文化をつくってきました。しかし、もとはトマホークスという名前の伝統あるチーム。OBの方々もたくさんいます。新たな試みにだけとらわれるのではなく、伝統を引き継ぎ、OBとの関わり方を意識した広報活動をしているのです。

北村さん「今はOBの方と現役生による対談の企画を進めている最中です。今でもOBの方々は試合を観に来てくださりますが、もっと大勢の方に応援してもらいたくて。
チーム名が変わったことで関わりにくさを感じている方もいるかもしれません。対談という形でお互いをもっと知り、チームのことを身近に感じていただけたらなと思っています。
さまざまな年齢層のOBの方に声をかけていて、対談を記事や動画にして残すことでその同期の方が見てくださり、OB同士の会話のきっかけにもなってくれたら嬉しいな、と」

Player!導入のきっかけも、「もっと多くの人に応援して欲しい」という想いがあってのことでした。

北村さん「前任の方から引き継いでという形にはなるんですけど、『オンタイムで試合を観たいけど会場には行けない人』向けにPlayer!を使っています。試合の途中経過や展開がわかるPlayer!で、遠方の方にも僕たちの試合を楽しんでいただいています」


Player!はファン同士がコミュニケーションをとれる交流の場

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会場に来られない人に向けて、試合展開を丁寧に伝えることを心がけている

オンタイムで試合を観たいけど会場には行けない人へ向けたPlayer! の導入。しかし北村さんはPlayer! の魅力は遠方からでも試合を観られることだけではないといいます。Player! に“交流の場”としての意味合いを見出しているのです。

北村さん「僕たちの試合がおもしろくてファンの方が喜んでくれることはあると思うんですが、それをきっかけにファンの方同士が会話して楽しんでくれるのはPlayer! にしかない魅力だと感じています。
試合後にPlayer! を開いてファン同士のエモーションのやりとりやコメントを見ると、『僕たちを話題にして盛り上がってくれてるんだな』と嬉しく思いますね。OBの方からも『Player! で速報観てるよ!』と連絡いただくこともあります」

そんなPlayer! で試合を速報するにあたり、北村さんには意識していることが。


北村さん「基本的に中立な立場で速報するようにしています。僕たちのプレーだけをピックするより、相手のチームのプレーもしっかりと速報するようにしてるんです。
試合にはいい場面も悪い場面もある。悪い場面があるからこそいい場面が盛り上がると思うので、試合の抑揚を伝えて会話が生まれるよう意識しています。ポジティブな声援はもちろん、時には叱咤激励してくれるファンがいてこその、"人気があるチーム"なのですから」

北村さんは、中立で丁寧な速報を伝えることで生まれる、ファン同士のかけ合いに手応えを感じています。大学スポーツの中でトップクラスを誇る試合ページへの集客数の多さは、今回*Player! Awards 2018-19(*Player!導入チーム・団体を表彰する年間アワード)に選出させていただいた大きな理由でもあります。

北村さん「興味を持ってくださっている方が多いんだと思います。試合の速報を求めている方にしっかりと届けられるよう、試合そのものの告知に加えて『会場に来られない方はPlayer!から応援してください!』と伝えるようにしているんです。
法政大学アメフト部の公式TwitterとFacebookで、Player!のリンクを貼って、試合の3日前〜1日前に必ず告知投稿をするようにしています。出来るだけ多くの方に応援していただきたいですから」

魅力を伝えるために工夫して情報を周知するというスタンスには"マーケティングチームらしさ"が表れています。そして、それでもまだ工夫する余地があるのだと北村さんはいいます。

北村さん「今は2名でPlayer!の速報を行っていますが、試合展開が細かく流れも早いアメフトの競技特性上、速報入力が追いつかないこともあります。もっと工夫して速報量を増やすことで、ファンの方のコメントも増えたらいいなと思います。できれば、アメフト専用の速報入力画面があると嬉しいです……笑。
ほかにも得点シーンで演出がPlayer!で出たり、オリジナルのアイコンや絵文字をエモーションに設定することができたら、もっと盛り上がりそうですよね!」

自分たちの工夫だけでなくPlayer!へのアイデアを話してくださった北村さん。そういったクリエイティブな姿勢がこれからもチームをいい方向に導いていくのでしょう。

もっと応援される存在に──、みんなでつくる「法政ORANGE」へ!

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選手やスタッフの士気を高めるマーケティングを目指す

選手と違ってスタッフの活躍が表にでることはなかなかありません。それゆえに、今回のPlayer! Awards 2018-19受賞に手応え・達成感を感じたのだという北村さん。

北村さん「こういった賞をいただけることで僕たちの活動が認められた気がして、ありがたいなと思います。今日実際に盾をいただいて、改めて実感がわきました笑。来年も受賞を目指したいです!」

しかしその一方で、課題もあるとのこと。

北村さん「正直なことを言うと、試合会場で直接観ていることもあって、選手の中ではまだまだPlayer!は浸透しきっていません。でもこれは選手とスタッフとが完全分業しているため、Player!のみならず僕たちスタッフの活動が選手に理解されていないところに問題があると思っています」

チーム外だけでなく、チーム内にも情報を周知しなければいけない──その問題意識の根本には、北村さんがマーケティングを担当し始めてから常に意識している「チームワークにこだわる」というスタンスが。

北村さん「お互いが何をやっているかをわかっていないと、団結はできません。選手のモチベーションを上げたりスタッフの意識を高めるのも、マーケティングチームの役割です。部外への情報発信はもちろん、部内への情報発信もしっかりと行っていきたいです」

チームで目指すのは日本一。そのためにも「もっと法政大学の学生を巻き込んでいきたい」と北村さんは言います。

北村さん「自分の大学の学生にもっと応援してもらいたいと思っています。チラシを配布やSNSで発信することはもちろんですが、どちらかと言えば僕たちチームと一緒に試合をつくっていけたらなと考えています。
ただ試合観戦を楽しむのではなく、『この試合を一緒につくったよね!』みたいな思い出づくりを、自分たちの大学の学生とできたら嬉しいですね

ゆくゆくは、部活の競技の枠を越えて「法政ORANGE」が応援される存在になるように。北村さんは、これからの抱負を語ってくれました。

北村さん「今しかできないこと、日本一をチーム一丸となって目指します。もちろん簡単なことではありませんが、"楽"ではないからこそ、"楽しい"ですよね!
そして僕自身は、一緒に働いた人が楽しいと感じてもらえるような人であれたらなと思います。大人になっても、その時にしかできないことをやっていきたいです。仲間と一緒に

どんな時でもチームワークを大切に。北村さんと法政ORANGEはこれからも進化を続けていきます。

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