その価値でこれからも生きていくの? 自分にそう問い続けたわたしがたどり着いた天職

入社8年のあいだに4つの職種を経験している、長谷部早紀(2011年新卒)。「自分の価値は、どうすれば、どこに行けば発揮できるのだろう」。そう悩み、チャレンジを続ける長谷部にとって、オプトとは、働くとは。大いに語ってもらいました。
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会社に貢献したい想いが宙ぶらりん。自分の納得のいく仕事を探して

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▲2011年、オプトに新卒入社した長谷部早紀
長谷部 「オプトには、メディア制作をしたいと言って入社しました。当時のオプトはまだ、自社メディアを持っていなかったこともあり、新規事業として自分が立ち上げたい想いを強く持っていました」

そう話しはじめた長谷部の新卒時代は、配属先で広告枠の仕入れ業務に携わりつつ、目標を達成するべく公募プロジェクトにも参加するなど精力的に取り組む一方、手ごたえを感じられるには至らず自分の存在意義を見いだせないと悩む毎日。自分の存在の小ささを知り、打ちひしがれる想いだったと当時を振り返ります。

長谷部 「事業をおこすことの難しさを実感しました。同時に、仕入れ業務にもいまひとつ夢中になれなくて。当時のわたしの仕事は、メディアと向き合って得られた広告メニューの情報を営業経由でクライアントに販売し、そこからフィードバックを受けて改善することの繰り返し。
もっと工夫のしどころはあったと思うんですが、情報という見えない商材を他者に伝達して売ってもらうことの難しさにも直面し、当時は会社の売上に直接貢献できていないようにしか思えず、物足りなさを募らせていました」

そんな長谷部にとって最初の転機となったのが、運用型広告の拡大に必須のタグマネジメントツール導入専任チームへの異動です。アドテク広告がインターネット広告の主流になり、インターネット広告の効果測定やウェブサイト解析を簡便にできる、タグマネジメントツールの導入を一挙に担う新チームのメンバーとして打診を受けたのです。

長谷部 「仕入れを担当していた大手検索サイトでは、機能のアップデートなどアドテクといわれる技術に関する細かい話を日常的に聞いていたのですが、一見小難しいその内容をわたしはおもしろいと感じられました。
そのころ、『今の業務では、会社に貢献できている実感がない』という話を上司によくしていたこともあり、タグマネチーム組成のタイミングで声をかけてもらいました」

ここで、ようやくやりがいをつかんだ長谷部。タグマネジメントツールを全社に導入していくことへの使命感も背中を押します。そうやって技術面の知見を携えるようになると、周りからも頼りにされるようになり、良いサイクルが回りはじめます。

その後、導入が複雑なアドテク関連ツールの集約を目的に、テクノロジー導入推進部が新設され、長谷部は異動と同時にチームマネージャーに昇格。これまでの業務に加え、組織で仕事をする視点を養うチャンスをつかみます。

ようやく自分らしく働ける場所を見つけた。そう長谷部が思ったのも、つかの間。ここでの業務は、次なるステップへの準備に過ぎなかったのです。

マーケティングのおもしろさに開眼。3度目の異動を実現したものの……

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▲上司に異動を直訴。4つ目の部署となるマーケティングマネジメント部に所属する長谷部

長谷部にとっての次なるステップ。それは、お客様のフロントに自分が立つことでした。

長谷部 「仕入れもツールの導入も前線をバックアップする業務です。大切な役割があると自覚してはいたものの、実際に使うクライアントのニーズや課題を自分の耳で聞かないまま、提供し続けることへの違和感が次第に強くなっていきました。
一方で、新しいテクノロジーがどんどん出現することのおもしろさもあり、今の仕事を究めて、組織としてもっと顧客課題に踏み込んでいくか、単身で挑戦するかを考えていました。
後者だと異動が必要だったので、異動先で価値を発揮できるかは怖かったです。ただ、現状を変えられないまま今の業務を続けることへの焦りは感じ続けていました」

そのころ長谷部は社内のマーケティング研修をとおし、事業主側の視点で戦略や戦術を考えるおもしろさを知り、クライアントと向き合った業務への関心を膨らませるようになります。

「テクノロジーの知見も活かしながら、わたしならではの価値を発揮できるんじゃないか」。そんな自信と期待がいよいよ大きくなった長谷部は、上司に異動を直訴。4つ目の部署となるマーケティングマネジメント部へ自ら飛び込むことを決意します。

このマーケティングマネジメント部は、対外的にも知られる実績を続々と生み出す、いわばオプトでも花形的な存在。クライアントのマーケティング戦略のみならず事業戦略にまで介入し、業務改善を実行するほどの辣腕を振るう猛者ばかりの環境に身を置くことを「これまでにない大きな変化と苦しみを自分に与えることになった」と、長谷部は表現します。

長谷部 「それまでのわたしは自信過剰なところがあり、負けん気は強かったんですよ。実際のところ、お客様の前で話す経験もそれまでは無かったですし、資料作成ひとつをとってもまだまだで。
プロジェクトのマネジメントでも、向かうべき方向に進まないことの悔しさをしょっちゅう感じていました。すごい人に囲まれるばかりで何の価値も出せず、当初はかなり辛かったですね。良い歳して陰で泣いていました」

しかし、そうやって嘆いていてもはじまりません。むしろ優秀な人に囲まれていることは成長するうえで抜群の環境です。そう考えた長谷部は、耳にするどんな話も勉強と捉え、いろいろな考え方を学んでいきます。

質問するにしても「わたしはこう思うのですが、どうですか?」とフィードバックをもらえる聞き方を徹底。まさに“思考を盗む”ことを心がけ、考えるためのフレームワークをたくさん吸収しようと心がけたと話します。

自分に満足できていない状態こそがベスト

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▲2018年上期納会でのオープニングの様子(画像左)

新たな知見を得ては実践で試すことを繰り返すうちに、少しずつ業務の手ごたえを感じられるようになったと話す長谷部は、現在のマーケティングの仕事に、どんなやりがいを見いだしているのでしょう。

長谷部 「コンサルティング業は、お客様からいただくお金がそのまま自分の価値として反映されているように感じられるし、その金額が上がることは、わたしが役に立っていて、これからも任せたいと思っていただいている証拠と考えられるところが好きです。現職では自分自身が納得のいく働き方ができていると感じます」

独自の視点で想いを語る長谷部は、入社時に思い描いていたメディアをつくりたいと思う気持ちにも変化があったと話します。

長谷部 「公募プロジェクトに応募してから5、6年後に再挑戦したんです。年次が経っていた分、一大チャレンジの気概で臨みましたが、結果実らせることはできませんでした。けれども、やり切った感はありました。ここで得た知見を活かしながら自分の価値を出す最善策は、今の部署で精いっぱい励むことだと昇華できた感があります」

そうやって前を向く長谷部の口から幾度となく放たれる“自分の価値”という言葉。そこには、『広く必要とされる人材に成長すること』という長谷部の強い意志が込められていました。

長谷部 「どんな課題や問題でも、解決の方向性が示せる人材になりたいです。そのためにも自分に限界を設けず、そこからさらに踏み込んだ仕事を心がけています。異動から1年半が経ち、ようやくスタイルが定まってきたと感じる一方、自分に悔しい想いをすることもまだまだ多く、やるべきことはたくさんあると思っています。
ただ、そんな貪欲さがなくなった瞬間、わたしは違うところに行きたいと思ってしまいそうで……。もしかしたら、ずっと満足できていない状態が自分にとってベストなのかもしれません」

「納得のいく人生を歩んでる?」と、自分に問いかけ続けていたい

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▲「自分の価値を高めるために、今を全力で生きる」ことを軸にしていると語る長谷部

実は、オプトにとって入社8年で3度の異動を経験している長谷部はまれな存在。一般的にキャリア形成で悩んだ人の多くがチャレンジの場を外に求めるケースが多いなか、どこまでもオプトのなかでもがき、自己の確立を試みる長谷部から、キャリアの積み上げ方のヒントを探ります。

長谷部 「わたしにも社外を見たいと思った時期があり、話を聞きにいったりもしました。その結果感じたことは、今までのわたしの人となりや実績を理解してくれているオプトに居続けるほうが、今後新しい挑戦をするのに動きやすいということ。
そして、わたしにはデジタル領域の細かな技術に精通しているという強みがあり、それを今後も活かさない手はないと考えた点も大きかったですね。外を知らないことへの不安もありますが、歴代の上司に『これは嫌だ、あれがやりたい』と言って聞き入れてもらってきたことを振り返っても恵まれた環境にいると感じています。
むしろ、異動するだけでも無力感に打ちひしがれ、世の中で通用する人間になるには、まだまだオプトで学ぶことが多いと実感できたことは、将来を考えるうえで今後役に立つと思っています」

外を見て、自分を知り、元の場所に戻る。長谷部が取った行動は、たまたまそうだったのかもしれません。今の立ち位置を客観的に把握したうえで、次にどんなアクションを取るのかは人それぞれ。

転職なのか、現職なのか、はたまた配置転換なのか。ただ、どれを選択するにしろ、前向きな意思の伴わない行動は、自分の首を絞めるだけだと長谷部は話します。

長谷部 「新しい場所に行くということは、今までの経験を捨て、ゼロから積み上げるものも多いということ。そこで、自分の無力さを突きつけられても耐えられる度量があればよいのですが、その覚悟のない人は、ただ辛いだけにならないでしょうか。
人それぞれ大切にしたいものが違うので、たとえば仕事は会社に求められる範囲に留め、他の時間を充実させることは、正しい選択のひとつだと思います。ただ、わたしの軸は、自分の価値を活かすために、今を全力で生きるというもの。
オプトホールディング代表取締役社長 グループCEO鉢嶺登の著書『ビジネスマンは35歳で一度死ぬ』を読んでいても、人としての価値を早めに積み上げないことには、その後生きていくのがしんどくなると感じたので、『今の自分に納得できているの?』『その価値でこれからも生きていくの?』という自分への問いかけは続けていたいと思っています」

何度もの異動を経て、やりがいを感じられる場所にたどり着いた長谷部の今があるのは、自分に疑問を呈し、導かれた答えからも逃げず、アクションを起こし続けたからではないでしょうか。

楽しいときも苦しいときもすべてをひっくるめて自分の血肉になっていると実感できるのならば、その人にとってその仕事は、まさに天職と呼べるのかもしれません。

<プロフィール>
長谷部早紀(Saki Hasebe)
2011年オプト新卒入社。メディア開発部からインターネット広告の効果測定やウェブサイト解析を簡便にできるタグマネジメントツールの導入専任チームでJavaScriptを学び、テクノロジー導入推進部へ異動後、チームマネージャーを経験。現在はマーケティングマネジメント部にて、広告主企業のマーケティング部門のコンサルティング等に従事。

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