「環境が自分を変えてくれた」。新米チームマネージャーが語る “受け身のセオリー”

ディレクターとして、ダイレクト広告のクリエイティブ制作を担う幡谷ふみ(2014年新卒)。「やりたいことやキャリアプランが明確なタイプではない」と話す本人だが、任されたことを成果で返す姿勢の積み重ねが、2018年上期準MVPという評価に帰結。そんな幡谷が普段は内に秘めている仕事への思いをお伝えします。
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クリエイティブディレクターになるという目標を、オプトで実現

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▲当初の目標はディレクターではなく、デザイナーになることだったと話す幡谷

幡谷が務める、ダイレクトクリエイティブ領域におけるクリエイティブディレクターの役割は、クライアントの意図を汲んで施策を考え、クリエイティブ制作を行なうこと。その効果を図り、再び新たな施策につなげ成果を出すことで、クライアントに貢献しています。

チームの要のひとりとして日々采配を振る幡谷ですが、当初の目標はディレクターではなく、デザイナーになることだったと話します。

幡谷 「父親の影響で子どものころから絵に親しみ、『油彩科』など絵画の世界への進学も視野に入れていました。とはいえ、芸術家として活躍できるのは一握りです。であれば、Webで活躍できるデザイナーのほうが職業選択の幅が広がると考え、Webデザインを学べる大学に進みました」

情報デザインを専攻した幡谷は、UXやUIを学んだり、広告代理店出身の講師陣から広告クリエイティブに関する知見を得たりするうちに、「描くよりも、考えるほうが向いている」と自分の適性に気づきます。そこで、ディレクターを志すべく就職先を広告業界に絞り、オプト入社に至りました。

幡谷 「わたしは、精神的にも経済的にも自立したい思いが強く、20代は成長機会の多い会社でバリバリ働きたいと思っていました。その姿を明確にイメージできたのが、オプトでした」

それから5年。入社以来携わる、ダイレクトクリエイティブのおもしろさを「正解がないこと」と語る幡谷。消費者の行動と自らが立てた戦略が合致したときは、「自分が世の中を動かしている」かのような感覚が味わえると、笑みをこぼします。

幡谷 「わたしの業務は基本的には仮説が前提になっています。これは、『ターゲットとなるお客様は、普段どんな生活をしていて、どんなものに魅力を感じ関心を抱くか?心を動かせるか?』というものです。
その仮説立てには、 わたしたちの経験値や実績市場データなどを用います。もちろん、考えることも学ぶことも多いのですが、そこも含めてやりがいはいっぱい。入社時に描いたイメージどおりの仕事だと感じています」

そう話す幡谷ですが、入社1年目には大きな失敗も経験。ただ、それらを乗り越えられるほどのおもしろさをいつも仕事のなかに見いだしてきました。

デザイナーからの指摘と上司の姿勢が、仕事の基礎をつくってくれた

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▲エアポケットになりそうな部分があれば、自らカバーする姿勢を大事にすると話す幡谷

幡谷の言う失敗は、入社1年目の終わりに任されたプロジェクトでのこと。先輩社員について仕事を覚える見習いディレクターから、担当のひとりとしてコンペを切り盛りする機会が与えられはじめた時期のことでした。

幡谷 「初めて挑んだコンペでは、同期の営業担当と組んで勝つことができました。早いうちに手ごたえを得られたことは純粋にうれしかったですし、この成功体験が自信にもつながりました。
けれども、続いて任されたコンペで待っていたのは、手痛い失敗でした。コンペメンバー全員の認識統一や連携がうまくいかず、すべてのしわ寄せがクリエイティブ制作にいってしまったのです。
その結果、デザイナーさんから『この短期間で、このボリュームの業務依頼はありえません。どうしてこうなってしまったんですか』と、指摘を受けました。方向性が二転三転し、振り回してしまったことも厳しく指摘されました」

しかし、この経験は幡谷にひとつの学びを授けます。それは、ディレクターとは常に判断し続ける立場であること。これを自覚し、先頭に立って走り続ける重要性を、身をもって知ることができたのです。

幡谷 「むしろ判断のできないディレクターには誰もついてきません。自分の下した判断が合っているか間違っているかは、結果が出なければわからないこと。
だからこそ、その正確さを研ぎ澄ますためにも、判断を繰り返し続け、責任の大きさを自覚したうえで成長し続けることが、ディレクターのあるべき姿と学べました」

これに加えて、チームオプトとして仕事に向かう姿勢を大切にしている幡谷。ここは、当時の上司の影響を大きく受けたと話します。

幡谷 「お客様が仕事を発注しているのは、あくまでもオプトという企業に対してです。
それをオプトでは、運用コンサルタント、クリエイター、営業などに役割を分担しているだけなので、『わたしにはクリエイティブのことだけを聞いてください』という態度でお客様と対峙するのは、あってはならないことと考えています。
ですから、エアポケットになりそうな部分があれば、自らカバーする姿勢を大事にしています」

そういったディレクターに必要な考え方を学ぶ時期を経て独り立ちとなり、安定して仕事が回せるようになったころ。幡谷にとって、ターニングポイントと呼べるふたつの出来事が待っていました。

ワーク・シフトチェンジ。主語が「自分」から「会社」に変わった

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▲2018年上期全社表彰、準MVP受賞の様子

幡谷が迎えたふたつのターニングポイント。それは昨年(2017年)のうちに立て続けにやってきました。

幡谷 「ひとつは、新たな業務を任されたことが挙げられます。それまではWeb施策を担当することが多かったのですが、新しくO2O施策に携わることになりました。これは自分にとって、新しいフィールドへのチャレンジ。
難易度も高く、クライアントからお預かりする予算も大きく、また会社にとっても注力領域でありました。責任感が増し、『よし! やってやろう!』と、モチベーションがどんどん高まりました。
新しいこととの出会いは、これほどまでにワクワクすることなのかとあらためて実感でき、今まで以上に仕事に没頭するようになりました。
そして、もうひとつは、チームマネージャー見習いとしてマネジメントを学ぶ機会に恵まれたことです。上司から打診を受けたときは、『誰かがやる必要があるのなら、それはわたしだ』と思えましたし、受けるからには求められている役割を自ら見つけたいと考えました。
その解として、当時大きな変化の途中であった自部署内の基盤構築や教育支援・フロー整備、既存クライアントの死守、新しい仕事の開拓に取り組めたことは大きかったですね。
自部署をよくしていきたいという思いやチームにおける使命感をこんなに強く持っていたのかと、自分に驚くほど前向きになれました」

このふたつの出来事と前後して、幡谷は全社横断型の効率改善プロジェクトにアサインされます。そこで新しい知見を得られたことも、幡谷の学びにつながりました。

幡谷 「プロジェクトで語られる『組織』の話が、とても新鮮で。というのも、それまでのわたしは常に『自分』が主語。クライアントに対しても、自分なら何ができるのかを常に探している時期でした。
そこに、会社としてどう動くのがふさわしいのかという考え方が新たに入ってきたことにより、クライアントが求めることとオプトが実現したいことが、一本の線でつながる仕事をしようと思えるようになったのです」

新たな仕事、新たな立場、新たな知見。与えられたことすべてと実直に向き合い、業務の拡大、組織の基盤づくりに意欲的に取り組み続けた幡谷は、2018年上期全社表彰で準MVPを獲得。同年9月には、チームマネージャーへの昇格を果たします。

ポジションを与えられるたび、自らを高めようと努力できた

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▲プライベートでは野球観戦が趣味の幡谷

マネジメント面も期待される人材へと成長を遂げた幡谷ですが、ここに至るまでの姿勢を考察すると、自ら手を挙げ今のポジションを築いたというよりも、与えられた一つひとつに真摯に応え続けた結果の産物というほうが、しっくりきます。

いうならば、 “受け身の成長戦略”。これは、どのように描かれてきたのでしょう。

幡谷 「さきほどの『チームオプトとして仕事に向かう』に通じる部分もあるのですが、人を動かすのは大変なので自らが動き、周りから『幡谷に任せれば安心』と信頼してもらえる存在になることを意識しています。
そうすると、今度は周りが自分のために動いてくれるようになり、結果自分に返ってきます。むしろ、この視点がないと仕事は独りよがりになるし、そもそも仕事を任せてもらえません。
同じ理由から、人の意見を否定しない、話を奪わないなど、ささいな一つひとつを大切にしようと心がけています」

これらの言葉の裏には、自分が描く理想に届かない自分へのもどかしさがある、と話す幡谷。

だからこそ、自分の仕事を理想どおりに推進したいのなら、まずは自分が率先して周りをフォローし、自分の協力者になってもらうことが大切と考えているようですが、この戦略は、オプトのイズム「誠実な野心家であれ。」に通ずるものがあります。

幡谷 「ふとしたときに『これは誠実だろうか』と考えるようにしています。誠実さはオプトらしさのひとつなので、そこを体現できていると感じてもらえるのならうれしいです」

ディレクターとして、チームマネージャーとして、そしてチームオプトとして、自身の担うあらゆる役割と彼女は今後どのように向き合っていくのでしょう。

幡谷 「マネジメントは、スタートラインに立ったばかりなので、これから期待に応えていきたいですね。まずは原理原則を知り、先輩管理職から学び、メンバー一人ひとりのモチベーションをフォローしつつも大局を動かせる視点を養いたいと思っています。将来的なキャリアとしては、コミュニケーションのプロフェッショナルになりたいです。
そこを目指すにあたり、これまで培ってきたクリエイティブの知見を活かすことはもちろん考えられますが、学生のころから関心の高いUX/UIといった分野を軸とするべく広げていくことや、現状では予定していないまったく別のアプローチでも構わないと思っています。
ここはまだまだ模索中ですが、目標の実現がオプトの未来にもつながっていると信じ、まずはできることからスタートしたいです」

成長曲線の描き方は人それぞれ。自ら環境を求めアクティブに研さんに励む人もいれば、幡谷のように与えられた環境のなか努力を続ける人もいることでしょう。自然体のまま成果を上げる社員の存在もまた、オプトらしさをかたどるひとつと私たちは捉えています。

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