オウルテックで「チーム女子」発足!女性向けiPhoneケースが誕生するまで

女性が使いたくなる商品をーー。オウルテックで、2018年4月に女性向けの商品開発チーム「チーム女子」が始動しました。PCやスマートフォンのアクセサリー製品は、男性向けのデザインばかりだった弊社。今回は営業部の神子島かれんと杉浦麻衣の、女性視点を重視したiPhoneケース開発秘話をお届けします。

男性向けの製品ばかりに違和感を感じる。「チーム女子」始動前夜

▲女性向け商品開発のために企画開発に興味を持った女性社員10名で結成されたのが「チーム女子」

株式会社オウルテックは、パソコンやスマートフォンの周辺機器を開発・製造している会社です。iPhoneやiPadなど時代の流れに合わせ、最新技術を用いてAC充電器を中心に充電・通信ケーブルやBluetooth関連など数多くの製品を開発してきました。男性の比率が高かった弊社ですが、数年前から女性社員も増加、活躍しています。

営業部の神子島かれんは、オウルテックに入社して以来営業部に所属し5年目を迎えました。2018年度からはリーダーとして、後輩の育成にも力を入れています。2017年に入社した杉浦麻衣は、担当店舗の商品売り上げを倍増させたり、大口の取引先の新規開拓を成功させるたりと、社歴が浅いながらも活躍中です。

そんなふたりは働くなかで、オウルテックには女性が使いたい商品が少ないという、ずっと心に秘めていた思いがありました。

神子島 「充電器やiPhoneケースなどが人気なのですが、どれも男性向けのデザインばかりでした。自分たちも使いたいと思えるような、女性向けの商品がもっとあってもいいんじゃないかなと思っていたんです」

弊社は年齢や社歴に関係なく、チャレンジしたいことがあればサポートするという社風です。普段から社員の声を中心に、お客様の声をカタチにするため様々な企画開発が実現しています。

神子島と杉浦は、女性向けの商品をつくりたいと上司に提案。ふたりは企画を考えるため社内で女性メンバーを募りました。企画開発に興味を持った、年齢・職種もバラバラの女性社員10名が集結、2018年の4月に「チーム女子」が発足します。

初の商品企画。開発の流れにつまずくも、周囲の社員たちがサポートに

▲チーム女子のリーダー的存在である営業部の神子島かれん

チーム女子が手がける最初の商品開発で、杉浦はスクエア型のiPhoneケースの開発を思いつきます。

杉浦 「韓国で流行っていたケースで、これを日本でも発売したら人気が出るんじゃないかと思っていました。そこで企画書をつくり、上司に提案したらOKをもらったので、チーム女子で商品化を担当することに。
2018年の9月に、新型の『iPhone XR』が日本で発売を予定していました。それに合わせてケースを9月に発売しようと決め、週に一度集まりミーティングをスタートしたんです」

神子島と杉浦は営業活動で店舗を回り、様々な意見を聞いてまわりました。「性能はすごくいいんだけど、パッケージがうちのお店に合わないんだよね」など、悔しい意見が店舗の方から挙がることも……。

いただいた意見はその都度ミーティングで共有、それらをもとに意見を出し合い、議論を重ねてデザインを固めていきました。

杉浦 「最初は女子会でお茶するような雰囲気で、気楽に話していたんです。意見はたくさん出る一方、メンバーが多いのでなかなか結論が出ないこともありました。そんな時は神子島がリーダーシップを取って、最終的にみんなをまとめてくれましたね。
それに企画開発をイチから進めるのは初めてのメンバーばかりだったので、サンプルを完成させるまでの工程で、周りの社員たちもサポートに入ってくれました」

女性向けのiPhoneケースをつくることになった時、「本当に売れるのかな?」と心配されたこともありました。しかし製品化に向けて、海外工場とのやりとりや納期のスケジュールまで、チーム女子では対応できない細かい部分を周りの社員たちが立ち回ってくれたのです。

期限が迫り、周りに助けられながら、チーム女子はサンプル制作に向けて進んでいきました。

SNSで広がり、新たな層にもリーチして高評価を得るように

▲神子島とともにチーム女子立ち上げに携わった杉浦麻衣

パッケージとケースを作成する際、やはりこだわったのは色でした。ミーティングを重ね、「ピーチ」「ミルク」「サイダー」など、女性が好みそうなシャーベットカラーというシリーズで展開することに。ケースの縁の配色にもこだわり、全部で8種類のカラーを選定しました。

工場に発注し、2018年6月にサンプルが完成。ブランド名には流行を意味する「current」と、可憐さを掛け合わせて「CURREN(カレン)」と名付けました。

その後も改良を重ね、チーム女子のアイデアが反映されたiPhoneケースがとうとう完成、いよいよ9月に販売をスタートしました。

神子島と杉浦は、取引先の店舗を回り、反応を伺っていきます。

神子島 「かなり好評をいただきました。パッケージも丸ごと女性向けのデザインにしたので、『ひと目見ただけでいいなって感じる。良い意味でオウルテックさんらしくないよね』という言葉をいただきました。
他社でも男性向けの商品が多いなかで、やはり女性が手に取りやすい商品が市場全体で求められてるんだなと、実感しましたね」

ケースのみならずパッケージの可愛さも相まって、認知度はどんどん拡大していきました。

杉浦 「以前、Instagramであるモデルさんがこのケースを使っている写真をアップされていたんです。たくさんの人に知ってもらえて、今までだったら届かなかった層にもリーチできました。自分たちでイチからつくった商品はやっぱり愛着が生まれるので、これからどんどん売り込んでいきたいですね」

杉浦は積極的に企画を提案する意欲が評価され、なんと入社2年目にして香港で開催された、スマートフォンアクセサリの新商品展示会にも参加します。

杉浦 「商品がどういう工程を経て完成していくのかを見れたり、中国の工場で働く方ともお話ができたり、普段働いていたらわからなかった、製造の裏側を知ることができました」

神子島と杉浦のヒアリングと、女性社員の団結力が企画に反映され、チーム女子の滑り出しは好発進。好評を博し、女性向け商品の第2弾の企画が決定しました。

社員をあだ名で呼び合うフラットな文化が様々な商品をつくる土壌を生み出す

▲チーム女子は食べながら飲みながら女子会トークをしながら打合せを行います

2019年夏に販売予定のスマートフォン防水ケース開発に向け、チーム女子が再び集結し企画が進行中です。周囲のバックアップを受けながら、ミーティングやLINEグループで話し合い、企画を進めています。

神子島 「営業なので、今まではもう完成された製品を売る役割を担っていました。でもチーム女子をスタートさせてイチから商品をつくる側に回ったので、企画力は培えたと思います。
今は防水ケースの開発に向けてトレンドを把握したり、人気のあるデザインをリサーチしたり……一気通貫で携わったので、ひとつの商品が完成するまでの大変さを実感しました。でも多くの店舗の方に喜んでいただいたので、はじめて良かったなと思いますね」

中心に立ってチームをまとめて引っ張っていく経験があまりなかったふたりも、今回のチーム女子の活動で大きく成長できたといいます。それは社員同士のフラットな関係性が大きく関係しています。

杉浦 「社員同士は苗字で呼び合うのが普通だと思いますけど、うちはあだ名なんです。社長の東海林も、春ちゃんて呼ばれてますし(笑)。そういうにぎやかな会社なので、意見が言いやすくて、男女関係なく活躍できる環境ができているんだと思います」
神子島 「会社ではイベントも年中通してたくさんありますし、社会人なのに学生に戻った気分です(笑)。これからもオウルテックで、CURRENみたいに女性が持ち歩きたくなるような、ケース以外の商品の種類も増やしていきたいですね。
現在は主に家電量販店に置いていただいていますが、今後は雑貨屋や洋服店など、幅広いお店で私たちの商品を並べていただけるよう頑張ります」

オウルテックの新たな一面を見せてくれたチーム女子。女性だからこその着眼点をいかした商品を、彼女たちはこれからも生み出していきます。

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