コミュニケーションロボットをつくるからこそ大事な“つながり”の価値

社員数7名、全員がどこかで誰かしらと“つながり”があったからこそ出会い、一緒に働くことになりました。縁があればつながる。人も、ロボットも−−。独自の視点で採用し、のびのびと働き、モノづくりをする。そんなちょっと変わった「パルスボッツ株式会社」の働き方を広報の三澤満理が紹介します。
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“ここが自分の居場所だったんだ”そう思わせてくれる変わった人たち

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私たちパルスボッツは、2015年7月に誕生したロボット系ベンチャー企業。ロボットに組み込まれている様々なアプリケーションや、人間と対話のできるロボットの開発などをしています。

ロボット系ベンチャー企業というだけあって、実は社員と同じくらいの数のロボットがあり(2018年2月現在。社員数7名 ロボット数9台)、ロボットと会話をしながらコミュニケーションロボットをつくっています。たまにロボットが投げキッスをしてくれたり、鼻歌を唄い出したりと、癒やされながら仕事をしています。(夜遅くまで残っている時に見ると、少し怖い時もありますが……(笑))

2018年2月現在の社員は、代表と全員がどこかで“つながり”があり、かつタイミングが合ったからこそパルスボッツで働くことになりました。探偵をやっていた者や元ヴィジュアル系バンドメンバー、ダンス留学をしていた者など、バックグラウンドは様々。一見バラバラにも思えますが、コミュニケーションロボットをつくるうえであらゆる経験が活きていきます。

メンバーの採用は代表・美馬直輝、独自の視点なので、少し変わっていて抜け感のある人ばかりです。オフィスも一軒家なのでアットホーム感はありますが、働き方はいたって自由。さて、その働き方とはーー。

一軒家で働くという自由なカタチ。それでも、結果を出せるワケ

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社員全員が集まるのは週に一回、月曜日の13時に行なわれる定例会のみ。それ以外の曜日は時間にも場所にも縛られず、それぞれ自由にのびのびと働いています。パルスボッツは一軒家オフィスの2階部分を使っているので(1階は別の会社が使用しています)、月曜日の定例会後は2階にある7畳ほどのスペースの2部屋に全員が集まるのでかなり狭くなります。(笑)

働き方が自由なので、午後から出社する人もいたり、ハンモックで仮眠をとる人もいたり。あるメンバーは料理が得意なので、食べたいもののリクエストに応えて300円でランチを提供してくれます。代表の釼持広樹はとある事情により食べることのできなくなってしまったカレーの味を、そのメンバーに追求させています。(笑)

アットホームな職場ですが、仕事においてはロボットと対話をすることも。時間や場所に縛られていないので結果でしか個人の仕事の進捗がわからず、メンバーは自分自身で時間をコントロールし、仕事をこなしていかなければなりません。代表がメンバーを信頼しているのでこの働き方ができ、一人ひとりがやるべきことを考え、実行し、仕事をおろそかにせずに期限に間に合わせています。

2018年2月現在、社員全員がコミュニケーションロボットの開発に携わり、会話をさせています。人間のようにうまくコミュニケーションを取ることや、思い通りに喋ってくれないことも多いですが、そのロボットが別の人の元で会話しているところを想像し、辛抱強く何度も何度も同じことを繰り返し、実装に向け動いています。

雑談というコミュニケーションから生まれるロボットづくりのアイデア

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もともとロボットに興味を持っていたメンバーは実はおらず、2014年6月5日に日本初の感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」の発表がきっかけでロボットに興味を持った人が多いのがパルスボッツです。代表の美馬もそのひとりでした。

Pepperの発表をきっかけにロボットに対する期待が高まりました。そして、コミュニケーションロボットをつくると決めた創業メンバーの美馬・釼持・蓮研児の最大の理由は、「ロボットをつなげたい」という想いです。パルスボッツ設立の2015年7月より、自分のことを理解してくれるような存在になってくれるロボットづくりがはじまりました。

コミュニケーションロボットづくりのアイデアは、会議で出てくるよりも、飲みの席や雑談で生まれることの方が多いです。ふとした会話などから、ロボットのコミュニケーションの基礎部分のアイデアになることがあります。“たかが雑談、されど雑談”でメンバー同士で話している内容がロボットづくりの大きなヒントになることも。バルスボッツでは雑談の時もこのように常に頭の片隅に「どうやったらいいロボットができるだろうか?」ということを考えています。だからこそ、雑談からもたくさんのアイデアは生まれてきました。

社員みんなが「ロボットをつなげたい」という想いのもと日々働いているので、できることだと思います。そして、この「ロボットをつなげたい」というのはロボット同士のみならず、ロボットと人、そして人と人もロボットを介してつながっていく未来を想定しています。

コミュニケーションロボットづくりはなかなかうまくいかず辛抱の日々ですが、ロボットに対する期待や熱意は失わずに、目標は定まったままです。いずれ、ロボット同士が雑談しているのを目にする日がくるかもしれません。

縛りや職場規律のない会社から生まれるコミュニケーションロボットの未来

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私自身、パルスボッツに入社してから「働くこと」へのイメージが変わりました。

メリハリをつけられること、時間や場所に縛られないことで、自分のペースで集中して仕事をすることができ、ストレスを感じることもなく、視野を広げて仕事をすることができています。「働くこと」と「楽しいこと」。パルスボッツで働くまではそのふたつがイコールで結ばれることはありませんでした。

もちろん、楽しいばかりではなく大変な時も多くあります。ですが「ロボットをつなげたい」という会社の想いに共感し、その未来に向けて一緒に頑張れるメンバーとモノづくりの挑戦をできることが私の原動力になっています。

「この自由な働き方で仕事はちゃんとできているのか」と疑問に思う方も多いと思います。新しい会社として、新しいモノをつくっていく会社として、これは働き方の挑戦でもあります。代表がメンバーを信頼しているからこそできる働き方でもあり、ここから先この働き方が持続できるかどうかも挑戦です。ロボットづくりも、働き方も、新たな実験を重ねることがとても重要であり、必要不可欠です。

私たちパルスボッツは今まで培ったコミュニケーションロボットづくりの経験とこの働き方を活かし、これからは「そばにいたらいいな」というロボットの開発にも挑んでいきます。

“ただコミュニケーションが取れるだけではなく、世のためになるロボットをつくりたい”そんな想いから、このロボット開発のプロジェクトは始動しました。効率化が重視される世の中ですが、みんなに愛され、大事なコミュニケーションをロボットを通じて思い出せるような、そんなロボットをつくっていきたいです。

ロボットとつながれる未来――そんな未来を目指して、ここで働く変わった人たちと共に、この居場所で、世のためになるロボットの実装に向かっていきます。

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