寂しい…それでも新しい可能性に期待したい――「PERSOL」で働く社員の“本音”

2017年1月、テンプスタッフテクノロジー株式会社と株式会社インテリジェンスの派遣部門が統合され、新会社「パーソルテクノロジースタッフ」が誕生しました。かつては競合だった2社がひとつになり、社内ではどんな変化が生まれているのでしょうか。第一統括部第一営業部・田口慎一郎の、リアルな“本音”をご紹介します。
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何よりも信頼が第一、そのために必要なのは「主張」ではなく「傾聴」

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田口の信念は、学生時代に取り組んだ野球やアメフトの経験からつくられている

田口は2008年に新卒一期生として旧テンプスタッフテクノロジー(現:パーソルテクノロジースタッフ)に入社して以来、営業一筋で当社を支えてきました。お客様からのご要望を受けて、登録いただいている派遣スタッフの方の中から最適な人材のご提案をしていく仕事です。現在は、営業として大手のSIer数社を担当しています。

エリア営業の場合、自分の担当するエリアで顧客を増やしていくのが一般的な仕事の仕方です。一方で、特定の企業の担当になると、少し仕事の勝手も変わってきます。

田口 「お客様の中で『具体的にこんな人材がほしい』と顕在化しているニーズに対してご提案することはもちろん、日々のコミュニケーションの中からお客様の抱える課題に対して『こんな人を入れていただくことで、お客様の課題を解決できると思います』と、一歩先を読んだ提案をすることが求められますね」

入社当時から、田口が業務上で大切にしていることは変わりません。それは「信頼すること、信頼されること」です。

田口 「どんな仕事でも、信頼を第一に考えています。そのためには、自分の意見を話す前に、まずは相手の話を聞いて、相手の状況を理解することが重要だと思っていて。相手の立場になってものごとを捉えたうえで、『自分が相手に何をしてあげられるのか』を検討・提案するように、意識しています。このことは、社外のクライアントにはもちろん、社内の同僚とやり取りをする中でも、心がけています」

相手に対して、自分は何ができるのか――田口がこうした思いやりを重んじるようになったルーツは、高校時代に取り組んでいた野球にありました。

田口 「当時の監督がよく、私たち選手に向けて“犠牲と感謝”という言葉を投げかけていたんです。『ひとりの活躍は、誰かの犠牲や献身の上に成り立っている。だから、支えてくれている人たちの存在を忘れるな』と。このメッセージが、今も私の座右の銘になっています」

お客様から「田口さん、ありがとう」と言われても、それは自分ひとりの功績ではなく、社内の仲間たちの支えがあってこそのこと。田口は日々、この“犠牲と感謝”の思いを胸に、仕事に向き合ってきたのです。

異なる文化を持つ2社の統合、折り合いをつけていく中での戸惑い

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テンプスタッフ・テクノロジー新卒一期生の仲間たちと(田口は右から2番目)

旧テンプスタッフ・テクノロジーの社員として、誇りを持って業務に当たってきた田口。「昨年、はじめて統合の話を聞いたときには、あまり実感がわかなかった」と、当時を振り返ります。

田口 「新卒一期生として入社し、今まで働いてきた『テンプスタッフ・テクノロジー』という会社がなくなってしまうのは、少し寂しいなと思いました。けれども、今まで競合として名前が挙がっていたインテリジェンスと一緒になることには、あまりネガティブな印象はありませんでしたよ。お互いのよさを生かせたら、できることの幅が広がるなと感じていました」

田口が統合することを肌で実感できたのは、2017年1月より新会社がスタートし、「パーソルテクノロジースタッフ」に社名が変更されてからのこと。この前後にオフィスの引っ越しがあり、1月からは旧インテリジェンス側の社員たちと、同じオフィスで働くことになりました。これを機に、田口をはじめとした旧テンプスタッフ・テクノロジー側の人間たちは、大きな変化を求められたのです。

田口 「社内の基幹システムがすべて、旧インテリジェンス側のものに変わったんです。システムが変われば、業務フローも大きく変わってきます。それを今、イチから覚えている最中です。なんだか、新しい会社に転職した気分です(笑)」

こうした変化の一つひとつに、田口は少なからず戸惑いを覚えていました。

田口 「同じ派遣業務ですから、旧テンプスタッフ・テクノロジーのやり方も、旧インテリジェンスのやり方も、ゴールは一緒なんです。ただ、旧インテリジェンスのやり方は、とても合理的でシステマチックなんですよね。業務フローや役割分担が、細かく決められていて。誰が担当しても、同じような質でパフォーマンスできるようなシステムができ上がっています。旧テンプスタッフ・テクノロジー側は、そこまで細かく確認を取ったりする文化がなかったので、そのやり方に慣れるのに苦戦しています」

異なる文化を持った会社が統合される場合、ある程度の摩擦は避けて通れないもの。中でも、田口は今、両社の「コミュニケーション文化」の違いに頭を悩ませています。

その最たるものが、電話とメールの文化。旧テンプスタッフ・テクノロジー側は電話でのやり取りが推奨されてきましたが、旧インテリジェンス側はメールが基本。現在は旧インテリジェンス側のやり方にシフトしているため、毎日CCで届くメールの数が膨れ上がってしまっているのです。

田口 「今、とにかく大量に送られてくるメールのチェックが大変で……。どのメールが自分にとって重要なのかを判断するのに、時間がかかってしまっている状況です。早く慣れていきたいですね」

両社の良さが合わさって生まれ得る“パーソルらしさ”と広がる可能性

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営業活動をする中で、お客様のPERSOLへの期待感を感じ始めた田口

慣れないシステム・体制への適応に苦心する一方で、田口は今回の統合に大きな期待を寄せています。

田口 「旧インテリジェンスは登録者数が多く、役職付きになるようなエグゼクティブ層も派遣できるという強みがある。一方で旧テンプスタッフ・テクノロジーは、登録者数は旧インテリジェンスほど多くはないものの、キャリア教育や人材育成のシステムが充実しており、登録者のスキルのボトムアップに強みを発揮していました。異なる強みを持った2社の力が合わされば、お客様に提案できることの幅は、飛躍的に広がりますからね」

旧テンプスタッフ・テクノロジーと旧インテリジェンスのリソースが一体になることで、新しい「パーソルテクノロジースタッフ」は、どんな人材ニーズにも的確に応えられる――田口が感じている期待感は、取引のあるクライアントの多くが抱くものと同じだといえるでしょう。

実際、統合前に、お付き合いのあるお客様のところには、旧テンプスタッフ・テクノロジーと旧インテリジェンスのスタッフがペアで挨拶回りをしました。「えっ、なんで競合なのに一緒に来てるの?」と驚かれつつも、事情を説明すると、「じゃあ、これからはパーソルさんに相談すれば、どんな人でも紹介してくれるんだね」と、好意的に受け取ってくださる方が多かったのです。

田口 「みなさんの期待値が、とても高くなっていますね。それに応えていかなきゃいけないなと、少しプレッシャーすら感じているくらいです」

そして近い将来、2社の良さが融合して“パーソルらしさ”になっていった先に、今までの業態にはなかったような価値を提供できるかもしれない――漠然とながらも、田口は新たな可能性に思いを馳せています。

田口 「きっと、パーソルテクノロジースタッフでは、今まで以上にお客様との有機的な関係性を構築できる気がしていて。少し具体的に言うと、必要な時に必要な人材をご紹介する“一回きりのマッチング”的な派遣のみに留まらない、業務全般を相談するパートナーとしての付き合い方ですかね。

こちらが『どんな層の人材でも供給できるし、教育もできますよ』というスタンスを確立できたら、お客様側が抱えている社員のスキルアップにもコミットできるかもしれない。会社の垣根を超えた、技術的な交流の場をうまくアレンジできるかもしれない。

そう考えていくと、これからが本当楽しみですね。お客様のためにこんな新しい提案ができるのでは……と、夢は膨らむ一方です」

腹を割って認め合おう、働いて笑うために

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上司の石垣(元インテリジェンス)と。「業務を丁寧に教え、気を遣ってくれています」(田口)

パーソルテクノロジースタッフの明るい未来を見据えている田口。彼は、会社としてそこにたどり着くために「まずは社内の関係性を整理していく必要がある」と、現状を見つめています。

田口 「旧テンプスタッフ・テクノロジーと旧インテリジェンスの社員間のコミュニケーションは、正直に言うとまだまだぎこちないですね(苦笑)。つい最近までお互い競合他社だったわけですから、それは当たり前。今はまだ、お互いに気を遣い合い、探り合っている状態です。どこかのタイミングで、ちゃんと腹を割って話せるようにならなければな……とは思っています」

旧テンプスタッフ・テクノロジー、旧インテリジェンスの“らしさ”はそのままに、お互いが主張し合い、歩み寄ることで“パーソルらしさ”が生まれていく――そんな関係性を築き上げていくことを、田口は理想として描いています。

田口 「無理やり、どちらかが一方のやり方、考え方に合わせたりする必要はないと思うんです。お互いのやり方を試しながら、『こういう場合は旧テンプスタッフ・テクノロジーのフローの方がうまく回るね』『こういうケースでは旧インテリジェンスのシステムが効果的だね』と、いいとこ取りをしていければいい。

そのためにも、誰もが気遣いなく、フラットな立場で議論ができる空気を作っていく。両社がこれまで培ってきたアイデンティティもそのまま認めつつ、その上に“同じパーソルテクノロジースタッフの仲間”という意識を、育てていきたいですね」

まだ統合して間もない、パーソルテクノロジースタッフ。大きな飛躍の可能性を秘めている一方で、その前に向き合わなければならない課題も、少なからず見えています。

そんな中で、未来の展開に期待を膨らませつつも「まずは自分たちが、はたらいて、笑える環境づくりを」と、しっかりと足元を見すえる田口。

“犠牲と感謝”をモットーとする彼ならばきっと、クライアントも会社の同僚も、働く人の誰もが笑顔になれるような関係性を、広げていってくれることでしょう。

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