ブランド統合は、若手にとってチャンスになる――「PERSOL」で働く社員の“本音”

インテリジェンスHITO総合研究所は、2016年11月に社名を「パーソル総合研究所」に変更しました。2017年1月にはグループ内で人材育成事業を行っていたテンプスタッフラーニングと統合し、“人と組織”の課題に関する調査研究からコンサルティング、人材育成・組織開発のソリューション提供までを一括して実施する組織として始動しました。コンサルティング事業本部にて部長を務める佐々木聡は、30年のキャリアのなかでさまざまな企業の課題解決に取り組んできました。そんな彼は、グループの今をどのように見つめているのでしょうか。
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統合によって機能の幅をさらに広げた「パーソル総合研究所」

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▲リクルート→コンサルティング会社→パーソル総合研究所とキャリアを歩んできた佐々木

人と組織に関する調査研究を担う「シンクタンク」、主に人事面から企業のサポートをする「コンサルティング事業」、現場の最適な人材管理のためのシステムを提供する「タレントマネジメント事業」、リーダー育成をはじめとしたさまざまな研修を開発する「ラーニング事業」――。

パーソル総合研究所はこの4つの事業を中心に、企業が持続的に成長するためのソリューションを、多角的に創出しています。

佐々木は2013年7月に、外資系コンサルティング会社から転職をして、パーソル総合研究所(当時はHITO総合研究所)に参画。グループの再編が進む中で、パーソル総合研究所が担う仕事も少しずつ変化してきました。

佐々木 「私がパーソル総合研究所に入った当初は、外部のクライアントの案件がほとんどでした。しかし現在(2017年)は、パーソルグループが組織変革の真っただ中にいることもあり、全体の仕事の半分ほどが、グループ内の会社がクライアントとなる案件になっています」

グループ企業からの依頼といえども、決して慣れ合いになることはありません。内々の口約束で仕事が決まることはなく、佐々木が率いるコンサルティング事業本部のチームも、正式に行なわれるコンペに参加し、競合他社とシビアに比較されたうえで、採用するかどうかを検討されます。当然ながら、コンペに負けることもあります。

佐々木 「内部であっても外部あっても、私たちにとっては同等に大切なお客様であり、やることに変わりはありません。むしろ、グループ内だからこそ内情に精通していたり、気兼ねなく率直に指摘しやすかったりすることもあって、外部よりも厳しいコンサルティングになっている気がします(笑)」

2017年現在、グループ傘下の企業の多くは大小さまざまな統合を経て、組織体系の再編が求められています。昨日までは同業で競合だった2社が合併し、社員同士が一緒に働くようになるケースも少なくありません。

そんなとき、社内の仕組みやコミュニケーションスタイルをどう地ならししていけば、双方の折り合いが付きやすく、ひとつの企業としてさらなる成長を促すことができるのか……パーソル総合研究所がグループ内で手がける業務は、このような制度設計や組織開発の支援がメインになっています。

500以上のケーススタディを通して培った、実践的な課題解決力

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▲「人生で一番勉強した」と佐々木が語るビジネススクール時代(佐々木は写真中央)

会社の人事的なコンサルティングを手がける一方で、次世代のリーダーを育成するための研修や、マネジャー層に向けた研修の企画にも携わる佐々木。今では人や組織を導く立場に回ることも多くなった彼も、かつては自分の将来の方向性に迷い、苦しんだ時期がありました。

佐々木 「私は新卒で入社したリクルートに17年ほど在籍して、主に人材育成・研修領域の事業に携わっていました。その後期に、タレントマネジメントのシステムを作る新規事業の立ち上げに参画したんです。ただ、当時はまだタレントマネジメントの必要性が浸透していなかったこともあり、結果的にその事業を潰すことになってしまって……」

この経験を通して、自分の知識や経験に偏りがあること、もっと俯瞰的な経営の視点を養う必要があることを痛感した佐々木は、社内の勉強会や研修などに積極的に参加するように。

戦略コンサルティングの最前線で活躍していた講師から厳しい指摘・指導を受け、当時の彼は「自分は無知すぎる、もっとインプットが必要だ」と感じていました。そして、意を決してリクルートを退社し、ゼロから基礎を積み上げ直すつもりで、ビジネススクールの門を叩くことにしたのです。

佐々木 「それから2年間は収入もなく、完全に扶養家族の枠に入っていました(笑)。ただ、それまで経験則や社内のローカルな手法でやってきた仕事について、きちんと理論的に学び直すタイミングは今しかない……当時はそう思ったんですよね。いま振り返ってみても、その判断は間違っていなかったと感じます」

ビジネススクールで佐々木がやったことは、至ってシンプルです。経営学の基礎理論を学んだ後、「具体的に理論を現場でどのように活かすか」という勘所を押さえるために、日々ひたすらケーススタディを繰り返しました。

在学中に取り扱った企業の実例は、なんと500本以上。毎日、事前の準備や研究だけでも8時間ほど費やすようなケーススタディを通して、佐々木の世界観は大きく変化していきました。

佐々木 「リクルートで仕事をしていた時期よりも、この頃の方が忙しく追い込まれていたかもしれません。膨大なケーススタディの中で培われたのは、合理的な判断のもと、ケースバイケースで最適な解を導き出す、極めて実践的な課題解決力です。

また、普段の情報への接し方も変わりましたね。新聞を読んでいても、自ずと経営的な視点でニュースを読解するようになりました。解くべき問題すら明確になっていない状態から、明確なロジックを立てて答えを見つけていく――こういった思考のクセがついたことは、今でもあらゆる仕事に活かされているなと実感しています」

パーソル総合研究所としての存在感を高める、双方向的な“寄り添いコンサル

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▲パーソル総合研究所では、多様なメンバーが一丸となり顧客の課題に向き合っている

2017年現在は、コンサルティング事業部を中心として、パーソル総合研究所全体のけん引役としても活躍している佐々木。その手腕で数多くの会社の成長に貢献してきた彼は、これからのキャリアの方向性について、堅実な考えを持っています。

佐々木「新しいことをやりたいとか、何か大きなことを考えているわけではなくて。これまでに培ってきた知識や経験則を、着実にパーソル総合研究所のために活かしていきたいと思っています。

そのために必要なのは、自らの働き方を内省的に突き詰めて、小さなアップデートを繰り返していくことが大切だと感じていて。流行っているからやるのではなく、自分が本気で必要だと思うからやる……そういった感覚を大事にしていきたいですね」

目の前のことを確実にクリアしていく中で、必ずその先に取り組むべき課題が見えてくる――そんな考えを持つ佐々木が、いま最も取り組むべきミッションだと感じているのは「組織としてのパーソル総合研究所の存在感を大きくすること」です。

佐々木 「私たちは会社としては後発組なので、先発組と同じことをやっていても追いつけません。だからこそ、新しいコンサルティングの手法を構築したり、特徴的なサービスを提供したりする必要があると感じています」

そんなパーソル総合研究所らしい特徴のひとつとして、佐々木たちが押し出していきたいと考えているのが“寄り添いコンサルティング”という概念です。

佐々木 「これまでのコンサルティングは、合理的な意志決定の下『あれをやれ、これをやれ』と一方的に指示を出すやり方が主流でした。そのやり方を否定するつもりはありませんし、コンサルタント側が主導権を持つやり方の方がうまくいくケースもあります。

ただ、私たちはもっと他に、いまの時代に合ったコンサルティングのやり方があると思っていて。そのひとつの形が“寄り添いコンサル”なんです。クライアントと目線を合わせて、一緒に課題を探したり、ソリューションを開発したり……理論に基づいたシビアさを持つ一方で、より人間的な距離感を縮めながら、寄り添うようにニーズに応えていく姿勢を大切にしていきたいですね」

統合で生まれた新しい環境で、社員はさらなる挑戦を

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▲チーム合宿での一枚。部下にも各種研修を受けさせ、成長を促している

彼が所属するパーソル総合研究所は、グループ内でいち早く「パーソル」を冠するようになった会社でもあります。グループ内の会社のコンサルに関わる機会も多く、ほかの社員よりも俯瞰的にグループ全体を見つめている佐々木は、パーソル社員のポテンシャルに期待を寄せています。

佐々木 「パーソルというブランドの認知は、現状まだまだ十分ではありません。外部から来るメールでも、『パーソン』や『パソナ』などと間違われていることが多いです(笑)。最近ではテレビCMや街頭広告を積極的に出したおかげか、外的な認知度の向上だけでなく、社内でも『自分はパーソルの一員なんだ』という意識を持つ社員が増えてきているように感じています。

パーソルグループの社員は、誠実かつ真面目で、着実に成果を積み上げていけるタイプの人間が多い。だからこそ、もっと仕事のためのインプットをする時間を大切にしてほしいです。目の前の業務に全力で当たることはもちろん大事ですが、マーケットを見る力や経営者の思考を想像する力を少し養うだけで、その業務の質や効率が劇的に上がる可能性がありますから」

グループ内の統合が進むパーソルでは、新しいことに挑戦しやすい土壌が各所で整いはじめています。勉強することで培える理論や知識は、次のステージに向かう一歩を踏み出すための自信につながるでしょう。

佐々木 「とりわけ若手社員には、仕事に対する貪欲さを持ってほしいですね。いまのパーソルは、やろうと思えば何でも提案して実現できる環境にあると思います。社内が目まぐるしく変わっているこの瞬間をチャンスと捉えて、ぜひ思い切ってチャレンジしてみてほしい。私たちは誰もが挑戦的な仕事に取り組める環境を、これからグループ内で積極的に作っていけたらと思っています」

パーソルは、産声を上げたばかりのグループです。さまざまな試行錯誤をしながら、「パーソルらしさ」を形成していく大切な時期にあります。その“らしさ”を形成するのは、社員一人ひとりに他なりません。

佐々木が話すように、パーソルグループ各社の社員の多くが持っている「誠実さ、真面目さ」をしっかり残しつつ、そこに挑戦に向かう姿勢が加われば、パーソルグループはさらに、顧客のよりよい未来をつくるパートナーのような存在になれるはずです。

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