挫折の多い英語学習に革命を―― 続く秘訣は「人と人とのつながり」にあった

英語の勉強で挫折する人は多いでしょう。常に自分に寄り添ってくれるコーチがいたらどうでしょうか。的確なアドバイスや励ましをくれる存在がいれば、人は変わる。「スタディサプリENGLISH」のパーソナルコーチプランは、それがオンラインで叶うサービス。しかし、リリースまでの道のりは試行錯誤の連続でした。
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TOEICの点数が上がらない、時間がない……英語で悩む人たちの救世主に

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2010年代に入りグローバル展開する企業がますます増加し、社内公用語を英語とする企業も珍しくなくなってきました。企業のみならず、ビジネスパーソン個人個人における英語の必要性が増しているのは必然と言えるでしょう。

「仕事で英語を使うので、1日でも早く英語力をあげたい」「海外出張・海外赴任のためにTOEIC®で一定以上の点数を取りたい」といった会話は皆さんの周りでもよく聞かれるのではないでしょうか。

実際に英語力向上の思いはあるものの、仕事や家事と英語の勉強を両立させることがどれだけ難しいかは、想像するまでもありません。英会話教室に通うにはお金も必要で、独学で学ぶ際には何から手をつければいいのかわからずに、悩んでしまう人が多いのが現実ではないでしょうか。

そこで、リクルートマーケティングパートナーズは2015年10月にオンライン英語学習サービスの「スタディサプリENGLISH」をリリース。

英会話教室ほど高くない値段で、場所や時間を問わずに学べること、厳選された講師陣の動画レッスンや、ユーザーのニーズに合わせて常に更新し続けるサービスが受け入れられ、急成長を遂げています。

中でも、スタディサプリENGLISHのラインナップとして2018年3月にリリースした「パーソナルコーチプラン」ではユーザーに対して個別に、担当コーチがマンツーマンでサポートする体制を整えています。

コーチはユーザーの目標やレベルに合わせて課題を送り、ユーザーは問題を解きながら、コーチと共に理解を深める。

学習状況をチャットで報告するとコーチから返信・アドバイスが届き、思うようなペースで学習が進まなかったり、中だるみしてしまったりした際には、チャットや音声通話面談を通して相談にも対応してくれる。

そんな画期的で新しいサービスの誕生の裏側には、英語教育に対して熱い想いを抱くある男性社員の活躍がありました。

英語の力によって、世界は広がる――感動体験を多くの人に味わってほしい

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このサービスを立ち上げたのは、グループマネジャーであり「パーソナルコーチプラン」事業責任者の五月女(そうとめ)良平です。

五月女は、2017年に外資系コンサルティングファームからリクルートマーケティングパートナーズに転職。入社してすぐプロジェクトリーダーに就任し、「スタディサプリラボ」と「スタディサプリENGLISH・パーソナルコーチプラン」を立ち上げました。

2017年度の全社MVPも獲得し、社内からの信頼も厚い五月女。全体を俯瞰しつつも、冷静に一つひとつの課題を解決していく生産性の高さ。そして、スピード感が評価されています。

五月女が教育分野に興味を持ちはじめたのは大学時代。NPOを立ち上げた経験もあります。

五月女 「大学時代にインターンに参加し、『こんなに面白い世界が広がっていたのか』と感銘を受けました。そして、高校時代から大学生活やビジネスなど一歩先の世界に触れるきっかけがあればいいと思ったんです。
友人とNPOを立ち上げ、高校生と社会人・大学生との接点を作り、将来のことを考える場を提供する、といったことをやっていました。1年で30名程の組織になり、100名規模のイベントも開催するようになるなどスピード感もありました。
しかし、同時にビジネスとして成り立たせる重要性を実感しました。
そのため大学卒業後はビジネスを学ぶためにコンサル会社に就職したんですが、入社から3~5年経ったら自分で教育領域の事業を立ち上げる経験をしたいと思っていたので、最もフィットすると感じたリクルートの教育事業、スタディサプリに参画しました」

自身の経験から、英語の持つ“力”の強さも理解していました。

五月女 「私は埼玉県のとある田舎町の出身です。高校は大宮に通い、大学で東京に出てきて、大学院時代はイタリアに留学したことも。
だんだんと広い世界を知るなかで、教育機会によって人とのつながりや自分の可能性が広がっていくんだということを実感したんです。
留学前にはTOEFL®の点数が上がらなくて必死で勉強しましたし、コンサル入社後はTOEIC®900点を超えていても帰国子女やネイティブの英語力にはかなわず、苦労しました。でも、そこで頑張ったからこそ、得られた選択肢やチャンスがたくさんあったと思います。
より多くの人の自己実現をサポートし、世界が広がる感動体験を味わってほしいという思いが根底にあります」

迷ったときにはユーザーの立場に――新たな道を切り開く苦労

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五月女がプロジェクトリーダーになった当時、パーソナルコーチプランは「英語×コーチ」というキーワードが決まっている程度でした。どんなサービスにして、どのように実現するのか――。すべてをゼロから企画する必要があったのです。

五月女 「まずは、2カ月程度かけてどんな市場・ユーザーに対してアプローチするか、サービスをいくらの価格で提供するのか、収益性などビジネスの構造はどうなるのか、などを検討しました。
その後、30名のユーザーを集め、英語ができるインターン大学生2名と私がコーチングをしてみる、という実験をやりました。
実際やってみると、ひとりで学習するときとコーチをつけたときを比べて、学習時間が3倍に伸びたんです。3カ月後にはTOEIC®の平均スコアも100点以上伸びていました。
想像以上にオンライン上でも問題なくユーザーとの関係性が築けたのも良い発見でしたね。 この実験で『このサービスには価値がある』と実感でき、本サービスになることが決まりました。その後は、メンバーの協力を得ながら一つひとつ形にしていきました」

リリース前には専用アプリがないため、社内の既存サービスや外部のアプリを使い、試行錯誤しながらのコーチング。優秀なコーチをどう選定するか、どうすればユーザーのモチベーションが上がるのかなど、課題は山積みでした。

五月女 「日々、『謎解き』をしているような感覚でした。分かれ道がやってきて、何度も判断を迫られるんです。
たとえば、音声通話サービスについてもそうでした。
コーチとユーザーとのコミュニケーションを円滑にするためにはあったほうがいいのでは、と思いましたが、実際に効果があるかどうかはやってみなければわかりません。
そこで、半分のユーザーには実施して半分のユーザーには実施しない、という実験をやったんです。その結果、やったほうが明らかに効果的だとわかったので、採用することにしました。
ですがアプリ開発が思うように進まず、リリース直前まで『音声通話をカットするか』という話をしていました。
やっぱりカスタマーにいち早く高付加価値を提供することが先決なので、初期リリースの要件から外した機能は実際にあったんです。でも、音声通話はないと明らかに学習継続に影響する。
音声通話はサービスのコア価値になると感じたため、リリース日を遅らせてでも機能として含めるべきだと判断しました。 迷ったときには、『カスタマーの体験』を損なわないようにということを心がけていましたね」

新サービスをリリースする際はスピード感が求められますが、五月女は常にユーザー目線を忘れずに判断していったのです。そして迎えたリリース当日。

五月女 「一部の機能では直前までトラブルが起こり、リリース前日は不安を抱えながら眠りました。無事にリリースした瞬間のことは忘れないですね。
事前登録していただいていたユーザーの方がたくさん本登録してくださったのも嬉しかったです。 みんなで社内でお祝いパーティーをしました(笑)」

蓄積していくデータを活用すれば、英語のまなびはさらに効率化する

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パーソナルコーチプランを使ったユーザーからは、嬉しい声が続々と届いています。

五月女 「たとえば、外資系企業に勤めるTOEIC®730点の方がプログラム終了後には965点に。現在は海外のクライアントを任され、英語でプレゼンするまでになったそうです。
コーチのアドバイスによって細切れの勉強時間を確保し、今も1日1時間以上の学習を半年以上継続しているとか。もともと『海外の仕事をしたい』という夢がある方で、その話を聞いたときは感激しましたね。
あと、実は当社の社長もパーソナルコーチプランを使い、200点近くスコアが上がったと喜んでいました(笑)」

私たちは、ユーザーに寄り添い“伴走”することが何より大事だと考えています。

AIチャットボットの登場により、自動でチャットの会話をする仕組みをつくることも可能でしょう。でも、パーソナルコーチプランでは“生身のコーチ”にこだわっています。

音声通話面談や丁寧なチャット返信から、直接顔を合わせなくてもユーザーはコーチの存在を実感できます。それこそが、ユーザーのモチベーションにつながるのです。実際、「コーチとの約束を守るために頑張る」というユーザーも。

コーチとともに学習継続のコツをつかみ、学習時間が確保できれば成功体験につながる。喜びを味わうことで、もっと英語の学習を続けたくなる――。そんな好循環が生まれていきます。

五月女 「英語関連サービスは数多くありますが、私たちのようにスマホやPCで自学自習できるサービスは多くなく、新たな領域を切り開いている感覚があります。
法人のお客様も増えていて、他社のオンライン英会話サービスと弊社のスタディサプリENGLISHを両方使っていただくことも多いですね。オンラインの自学自習教材だからこそ、全国にいる社員の学習時間、進捗状況がわかるので、そういう意味でも喜んでいただいています。
オンラインだからこそ、『データ』という強みもあります。蓄積されていくデータを活かせば、スコアを上げるための最短の道がわかってくるはず。
たとえば重要視している指標のひとつである『学習時間』について、短い人に向けてどうアプローチすべきか、常に考えています。今後も、より効率的な学習につなげるために、頑張っていきたいですね」

ユーザーの自己実現。そして、これまで得たことのない感動体験のために――

私たちはこれからもサービスを磨いていきます。

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