「本当に英単語を覚えた」を増やす秘訣は“1.5秒”!? 会社初のUXデザイナーが語るプロダクト開発秘話

2015年12月、レアジョブが新たにリリースしたモバイルアプリ「TOEIC®テスト600点1秒で思い出す瞬間英単語」。リリースしてわずか数日でAppStoreランキング総合11位を獲得、2週間で15万ダウンロードを達成。同アプリの開発を担当したレアジョブ初のUXデザイナー向(むかい)が、プロダクトに込めた想いを語ります。
  • eight

レアジョブ初のUXデザイナーが「肩書き」に込めた想い

84ea4371ddea0140dc0444a6add364390aa4f97c
私は2015年2月にレアジョブに入社し、当社初のUXデザイナーとしてモバイルアプリの開発に携わっています。ですが、実はこの“UXデザイナー”という肩書き、会社から任命されたものではなく、自分で勝手に名乗り始めたのです。

今回リリースした「TOEIC®テスト600点1秒で思い出す瞬間英単語」では、ありがたいことにコンセプトメイキング、企画、マーケティング、ビジュアルデザイン、ユーザーインタビュー、つまりフロントエンド実装以外の「モノづくり」すべてを任せてもらっています。なぜ私がこの会社で、UXデザイナーとしてモノづくりを行っているのか。その原点は大学時代まで遡ります。

大学時代からシステム開発のことを学んでいたわけではなかったんです。モノ作りに興味を持ったきっかけは、ソーシャル・ネットワーキングサービスの「mixi(ミクシィ)」。このサービスが流行ったとき、「パソコンに馴染みがない人でも楽めるmixiってすごい!」と感動しました。その時から「世の中のみんなが楽しめるいいモノを作りたい」と考えるようになったんです。

その後必死にプログラミングの勉強をして、面白法人カヤックにエンジニアとして入社。ディレクターとしての経験も積ませてもらい、そのあと別の会社でマーケティングを学びました。その頃、「英語を学ぼう」と思ったのが、レアジョブと出会ったきっかけでした。

実は、私はレアジョブ英会話のユーザーだったのです。もともと大学では英語を専攻していたのですが、社会人になってからはすっかり遠ざかってしまっていて…。かつて学んだことを思い出すためにも、当時は参考書などでインプットし、いくつかのフレーズをメモ。そしてレアジョブ英会話にのぞむという学習方法を行っていました。

その時感じたのは、紙の本だと本当に覚えているのか自分でもわからないし、もはや覚えていない単語がどれかさえも、わからなくなってしまうこと。今思えば、「もっとうまく学習のサイクルが回ったらいいなぁ」と思ったのが、今回のモバイルアプリの原体験なのかもしれません。

そしてレアジョブに入社。肩書きをUXデザイナーにしてもらった理由は、「ユーザー体験を中心にした、いいモノ作りをします」という宣言と想いを込めたかったからなんです。

ラーニングサイクルの入り口で、「成功体験」をつくるプロダクト開発を

17e61bd18aa4df1220bf292f12b14c8b5498ea11
レアジョブに入社して、「モバイルからオンライン英会話への送客するプロダクトの開発する」という役割を与えられました。

当社のミッションである「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」というミッションを達成するためには、モバイルに慣れ親しんできた人へのアプローチは欠かせません。自分自身もモバイル関係の開発は好きなので、とても嬉しい役割をもらえたなと思います。

自分が英語を学んでいた頃に感じていたのは、英単語をインプットするだけでなく、アウトプットまでもっていけば定着率が高まるということ。会社全体としても『インプット』『練習』『実践』の3つを循環させるラーニングサイクルを再定義したタイミングでもありました。

だからまずは、このラーニングサイクルの入り口部分、『インプット』での成功体験を提供できるようなアプリを目指しました。テーマは、誰しもが最初に学ぶ「英単語」。しかし英単語というテーマはあまりに領域が広く、他にも英単語のアプリは多くある…。

そこで「最もアプリを使って、成果を感じてほしいお客様」は誰なのかと、自分の中で想像してみました。すると思い浮かんだのは、“英語学習の目標が明確な人”。英語に関心のあるお客様の中でも、TOEICといった目標が明確な人に対して成果が実感できるモバイルアプリを提供することが、自分の為すべきこととハッキリとしたのです。

こうして開発した「TOEIC®テスト600点1秒で思い出す瞬間英単語」。「600点」と設定した理由は、TOEICの受験者データと当社お客様の特性が強く関わっています。TOEIC受験者のトータルスコア分布を見ると、600点未満付近が最も多く“600点の壁”がある。さらに当社データによると、ある程度TOEICで高い点数をとれるお客様は、より専門的な知識や会話を求められる傾向があるので、モバイルアプリで学習するレベルは600点が適切だと判断しました。

英会話を始めるにしても、TOEIC600点レベルの学習を終えていないと、簡単なコミュニケーションからなかなか先に進めない場合があります。“600点の壁”を超えていただき、より楽しく、効率的に英会話を『練習』『実践』していただきたい。そんな想いもこの「600点」には込められているのです。

「本当に英語を覚えた」プロダクトを生み出した、ユーザーならではの原体験

89265689de3f0ebcbbaf6a059e1bb70d64cac4dc
英会話学習は腰を据えて取り組まなければいけないし、すぐに上達するものではありません。だからオンライン英会話以外でも英語学習に触れてもらって、覚えていく喜びを知ってもらいたい。このモバイルアプリでは、英単語という英語学習の入り口で、お客様が「わかった!」と思える成功体験をつくりたかったんです。

「TOEIC®テスト600点1秒で思い出す瞬間英単語」は、TOEIC600点に向けて、必要な単語を100個確実に覚えられる仕組みになっています。その最たる特徴は「瞬間」。1単語あたり1.5秒以内に解答するように目標設定されています。1.5秒以内に解答できれば、本番でもパッと使える英単語として記憶される。つまり「本当に英語を覚えた」という体験になるわけです。

例えば「dog」と言われれば、瞬時に「犬」って浮かびますよね。それは「本当に覚えている」からなんです。だからアプリ起動時の簡単なテストでは、「dog」「really」など、みんなが瞬間で回答できる英単語を表示することで「あなたはこれから、こういう体験ができるようになるんです」というイメージを提示しています。

また100個の英単語を10個ずつわけて学習できるので、電車の中や移動時間を有効に使えます。私はモバイルアプリに関しては、もはや我々サプライヤー側が「いつ使って欲しい」と決める立場ではないと考えているので、少しでも使ってもらえる可能性を高めるために、短い時間で完結することにこだわりました。1回のテストは10問。15秒程度あれば、このアプリを使って復習することが可能です。

「何を覚えていて、何が瞬間的に使えるものなのかがわからないと、アウトプットに活かされない」かつて私がレアジョブのユーザーだった頃の経験が、今回のプロダクト開発に活かされました。

レアジョブの“UXデザイナー”が考える「いいモノ」とは?

409dad2c239365f6bfa27005323e72df4d8cc8e0
今回は英単語、そしてTOEICにスポットをあてたアプリですが、今後も新プロダクトを展開していく予定です。例えば英文法や、TOEICに限らない目標設定など、最適な学習方法をお客様に提供していくことを考えています。

そしてゆくゆくは、モバイルアプリが始点になって最適ラーニングサイクルが回る。学んだことをアウトプットすることができる。そんな導線をつくっていきたいんです。

モバイルアプリを通して、お客様に一番感じてほしいのは成功体験。それはアプリを使い終わったあとに「自分はいったい何を学習できたのか」をお客様が自信を持って言えることでもあります。

僕自身が英語を学習していく中で、既存の英語学習アプリにその成功体験を感じることができませんでした。例えばコンテンツ数が1500あっても、終わった後に何を学んでいるかがわからない。学習が終わってbe動詞が完璧になったのかと聞かれても、自信がない。

だから、いま「学習している意味」を明確にして、成功体験につながるプロダクトをつくりたかった。それこそが、レアジョブのUXデザイナーである私が考える「ユーザー体験を中心にした、いいモノ作り」なんです。

大学時代に抱いた「いいモノを作りたい」という想い。それはレアジョブのメンバーになって、「お客様に成果を実感していただけるサービスを提供し続けたい」という想いに繋がりました。

私はレアジョブのUXデザイナーとして、その想いを突き詰めていきたい。そのように考えています。

関連ストーリー

注目ストーリー