“学習法の再定義”で社内改革!? 本当に英語が話せるようになる「IT × 教育」の可能性

「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」というサービスミッションを達成すべく、レアジョブはこれまで以上に効果的な英語学習法の提供を目指して、大きな社内改革を行いました。その改革を牽引したのはクオリティ管理全般を担当する執行役員 下又健。なぜ改革が必要なのか? なぜ今なのか? 「IT × 教育」に懸ける想いを下又自身がお話しします。
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世界で一番お金をかけても、日本人が英語を話せない3つの理由

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英語を話すことができない日本人が多い理由を、皆さんは考えたことがありますか? 

日本は世界で一番英語学習にお金をかけていると言われているにもかかわらず、実際に英語を話せる人はまだまだ少ないのが現状です。外国人に道を聞かれても、答えることができずに逃げてしまう人もたくさんいますよね。

日本人が英語を話せない理由は主に3つあると言われています。

(1)「言語間の距離」。これは日本語と英語の構造があまりに違いすぎて、日本語を主言語にしている以上、克服は難しいかもしれません。
(2)「英語を使う環境」。日本国内で仕事をする分には、全く英語が話せなくても現状ほとんど支障がない状況です。英語を使う必要がないと、英語を学ぶモチベーションもあまり高まりませんし、英語が話せてもまだそんなに給与の差も見られませんよね。しかし世界全体でみると、英語を話せる人と話せない人では、給料が数倍違うなど明確に差が出ることが結構あります。日本では現状英語を使う必要性にあまり迫られないため、継続した英語学習へのモチベーションを保つのが難しい状況です。
(3)「英語の学習法」。中学高校の英語教育ではいまだに文法訳読法(文法の理解、英語を日本語に訳すことを中心とした学習法)が一般的です。この学習法では、「話す」ということはあまり重視されないため、文法や、翻訳はできても話すことができないという学習者を多く生み出したと言われています。

上記3つの中で、言語間の距離については、日本人として生まれ、母国語が日本語となっている限りにおいて克服は難しいのが現状ですし、英語を使う環境については、留学や、英語キャンプ等英語を使わなければならない環境を自分自身で積極的に求めていかなければ克服は難かしいのが現状です。

一方、英語の学習法については、効果的な学習法を自分自身でしっかり理解し、正しい学習法で学習を進めれば、より効果的に英語で話す力を身に付けることが可能です。


最近書店でたくさんの英語学習法の書籍を目にしませんか?これは多くの英語学習者が少しでも効率の良い学習法を身に付け、英語学習の「明確な成果」を求めていることの表れだと感じています。近年、我々のサービスをご利用になられているお客様のニーズも単に「安価に英語を話す機会」を求める事から、「明確な成果」を求めるように大きく変わってきています。そのため、レアジョブとしてもそれらの「明確な成果」を提供できるサービスへの転換が求められていました。

「本当に英語を話せるようになる」ためのサービス提供に向けた大きなチャレンジ

これまでのレアジョブ英会話は、ITを活用し「安く、たくさん話せる機会の提供」「時間・場所に自由性がある」という強みを活かした事業展開が中心でした。私自身、前職で英会話スクールに勤務していたので、この部分は相当な脅威と感じていました。しかし一方、「より成果の感じられる学習法」という部分については、まだまだ改善の余地があると感じていました。

今までのレアジョブのお客様の中心は、自分自身で能動的に効果的な学習法を見つけることが得意なお客様だったため、あまり効果的な学習法の提示については、重視してこなくても良かったのですが、近年では低年齢の方や、英語初心者の方にもオンライン英会話が普及しはじめてきており、「効果的な学習法について提示・サポートしていく」新たなサービスの提供が求められてきていました。

効果的な学習法を提示し、成果が実感できるサービスを提供することでその対価を頂くのは「教育事業」です。その意味では、「安く、たくさん話せる機会の提供」「時間・場所に自由性がある」というITの活用により提供できてきた価値の他に、「効果的に英語を身に付けられる」という教育の部分についてもより踏み込んで提供していくことも求められるようになってきた訳です。つまり、真の意味での「IT×教育」の実現が求められるようになってきたのです。

私がレアジョブに入社したのは、2014年10月。それまでは大手の英会話スクールの部門長として勤務していましたが、本気で英語が話せるようになるサービスを提供するためには、週1回英会話スクールに通う程度の会話量では実現が難しいことを日々痛感していました。そこで、日本人が本気で英語を話せるようになるためには、気軽に毎日英語を話せるサービス提供が必要であると考え、レアジョブに入社しました。レアジョブのグループビジョンである、「Chances for everyone, everywhere」、サービスミッションである「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」に強く共感したことも入社を決めた要因でした。また、今まで私が培ってきた英語教育の知見と、レアジョブが提供しているITを活用したサービスを掛け合わせることで、英会話スクールの以上のクオリティを、より安価に、より利便性の高い形で提供できると考えたのもその理由の1つでした。

しかし、入社当初は社内で英語教育の話をしてもあまり反応がなく、入社の際に全社員への紹介で「レアジョブに初めて教育の人が来ました」と紹介されたことを今でも覚えています。当時はそれだけ、ITの会社という雰囲気が強い状況でした。

そのような状況の中で、入社後はフィリピン統括室長として、毎月半分以上はフィリピンに出張し、フィリピン子会社にて、講師管理、教材開発を行う部門、人事・総務部門の管理を中心に行っていました。とにかく機会があれば、「英会話スクールを超える質の向上をオンラインで実現しよう!」と訴え続けました。

そのような中2015年4月からは、日本側で新たにクオリティ管理部とスクール営業部の2部門を設立し、それらの部門の立ち上げを行うことになりました。新しく2部門の立ち上げ、また、新たに中高生向けのコースの10月リリースに向けた準備、毎月日本とフィリピンとの往復と、10月までの半年間は本当に多忙を極めました。

そのような中、2015年下期から新しい社長の体制下、「本当に英語が話せるようになるためのサービス」をより強化していく動きとなったのですが、そのためにはこれまでレアジョブ英会話が提供してきた学習法を再定義する必要があったのです。それは、日本で働く社員も、フィリピンにいる講師も、すべてのメンバーのマインドを変える、大きなチャレンジでもありました。

そのような中、シンプルで、学習効果が高く、実績のある学習法である「ラーニングサイクル」をベースにしたサービス開発を行っていくことで、お客様により成果の高いレッスンの提供を行い、かつ、会社としての新方針である「本当に英語が話せるようになるためのサービス」提供を行っていくことになったのです。

話せる英語を身に付けるために意識しなければならない「ラーニングサイクル」とは?

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今までの日本では「英語がわかる」ことがゴールで、「英語が話せる」ことがゴールではあまりなかったように思います。「英語がわかる」ことをゴールとした場合、多くの皆さんが経験してきたように問題集を買ってきて、文法を理解したり、単語を必死に暗記したりすることでよかった訳ですが、「英語が話せる」ことをゴールとした場合、これだけでは不十分なのです。
「英語が話せる」ことをゴールとするのであれば、「ラーニングサイクル」を意識した学習を進めることが効果的です。

ところで「ラーニングサイクル」という言葉をはじめて聞いた方も多くいらっしゃるでしょう。ラーニングサイクルとは、技能習得に効果的な学習サイクルの一つ。英語を話すことも技能の1つですから、ラーニングサイクルに沿った学習が効果的です。実は、自動車教習所もラーニングサイクルに沿った形で、トレーニングを行っています。

運転免許を取得するまでのフローをイメージしてみてください。まずは教習所にて、車の仕組みや運転の仕方を学ぶ『インプット』、その次に教習所内で運転をして『練習』を積み重ねます。そして仮免許を取得し路上に出て『実践』しながら実際の体験を積み、最終的に免許を取得しますよね。この流れを踏むことで、ほとんどの方が車の運転ができるようになる。

実は、英語が話せるようになるためのフローも一緒なのです。『インプット』『練習』『実践』の3つの要素から成るラーニングサイクルを繰り返すことで、英語もほとんどの方が話せるようになるのです。単語を覚え、文法項目を理解する「インプット」ばかりしていても、実際に英語を話す「練習」や、実際に英語を使ってみる「実践」の場がないと「英語がわかる」で終わってしまい、「英語が話せる」ようにはなかなかならないのです。

このような「インプット」「練習」「実践」の3つのポイントを意識しながら英語学習を進めることで、効果的に英語が話せる力を身に付けることができます。是非、みなさんもこのラーニングサイクルを意識して英語学習を進めてみてはいかがですか?

「IT × 教育」の「×」こそが、これからも変わらないレアジョブの強み

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ラーニングサイクルをベースにしたサービス開発の方針が始まってから数か月がたちましたが以前の社内ミーティングではUX・UIなどの「IT」の話が中心でしたが、現在はラーニングサイクルや第二言語習得理論について等の「教育」の話題が社内で増えてきており、今後はよりお客様に成果を感じて頂けるサービスが提供できるようになっていくものと思います。

更に、英会話スクールを超えるサービスを今後提供していくためには、「IT」と「教育」をどう融合させていくかという「×」の部分がより重要になってくると感じています。今までITの導入で実現できた低価格や利便性というメリットの他に、ITを活用して「より効果の高い英語学習を実現」していくことが我々の使命と思います。

また、「IT × 教育」の「×」の部分を強化していくための重要なポイントは、レアジョブで働くメンバーです。特に、レアジョブの場合、日本本社にいる日本人スタッフより、フィリピン子会社にいるフィリピン人スタッフが1.5倍程度多い状況で、日本とフィリピンのメンバーが、日々クロスボーダーで業務を一緒に行っていくことが更に求められてきています。日本本社からフィリピン子会社の様子を外から見ていて、わかったように思っても、何もわかっていない状況はよくあります。やはり、実際に一緒にクロスボーダー環境下で、一緒に協業する経験を持つことで、はじめて見えてくるものがあります。是非、レアジョブのスタッフ自身も共通の目標達成のために一緒に協業する経験をできるだけ積んでもらえればと思います。

レアジョブは「IT×教育」、「日本×フィリピン」という難易度の高い組み合わせを実現することで成り立っている会社です。だからこそ真の意味で、Rare(稀)なJob(仕事)を行う会社なのだと思います。これこそが、私たちレアジョブの“強み”なのだと思います。

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