身体を作り、文化を作り、繋がりを作る。食メディアの究極を目指すベテラン編集者の矜持

「食を通じて世界中の人々をHappyに。」をビジョンに掲げ、成長を続けているRetty株式会社。今、そんな環境を新たなチャレンジの場とし、多様な経験を積んだプロフェッショナルな人材が集まってきています。草深由有子もそのひとり。編集者として、20年以上のキャリアを積んだ彼女が見つけたRettyでの挑戦とは……?
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ある人の言葉をきっかけに気づいた、“食”というジャンルの可能性

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▲Rettyグルメニュース編集長 草深由有子

2017年2月にRettyにジョインした草深。彼女は2017年8月現在、グルメメディア「Rettyグルメニュース」の編集長として、企画、取材、原稿確認、日々のコンテンツ配信など、質と量を担保しながらメディアをグロースさせています。

編集者として20年以上の経験を持つ彼女のファーストキャリアは出版社。新卒で日之出出版に入社し、女性向けファッション雑誌『Grand Magasinグラン・マガザン』(※現在は休刊)の編集を担当した後、ベネッセコーポレーションに転職。ベネッセでは生活情報誌『サンキュ!』の編集に携わっていました。

草深 「『サンキュ!』では編集はもちろんのこと、通販事業の立ち上げやオリジナル化粧品の開発、読者モデルの制度をつくるなど、とにかくいろんな仕事をさせてもらっていましたね」

ファッション・美容系を中心に、編集者としてのキャリアを積んでいた草深が、“食”のジャンルに強い関心を抱くようになったのは、幼児をもつママ向けの食育料理雑誌『bon merci!(以下、ボンメルシィ!)』(※現在は休刊)への異動に加え、とある人物との出会いがきっかけでした。

草深 「医学博士でもあり、管理栄養士でもあるの本多京子さんから話を伺う機会があって。話を聞いていたら、彼女の口から『食は身体をつくってくれる必要不可欠なもの。それだけじゃなく、文化でもあり、さらに人種、民族、地域などを超えて人と人を繋いでくれる。これほど素晴らしいジャンルはない』という言葉が出てきたんです。その言葉を聞いたときに、“食”は非常に有意義なテーマだということに気づきました」

ちょうど、自身にも子どもが生まれたタイミングも重なって“食”というジャンルが見事にハマり、自分自身が向き合うべきテーマとなったのです。

草深 「食の魅力に気づいてからは、情報を発信することにより一層意義を感じましたし、何より仕事が楽しくなっていきました」

「食×メディア×人」が編集者としてのテーマに

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▲ “食”へのアンテナを張るために、メンバーとのコミュニケーションは絶やさない

こうして、雑誌の編集者としてキャリアを積んでいた草深ですが、少しずつ時代の変遷を感じはじめます。そう、インターネットの台頭です。

草深 「食の領域でいうとブログや個人の投稿レシピなどインターネットでの情報が大いに盛り上がっていく。編集者としてこの流れを無視できないんじゃないかと、悩みはじめたんです。私は圧倒的なアナログ派なのですが、自分のキャリアやこれからの情報のあり方などについて考えた結果、『このタイミングしかない』と思いインターネットの世界に飛び込むことにしました」

食とインターネット、ふたつの可能性に魅せられた草深は、クックパッド株式会社に転職。「クックパッドニュース」の立ち上げを任され、食や暮らしのトレンド情報を発信していました。

草深 「クックパッドでは、握らないおにぎり『おにぎらず』のトレンドを作り出したことがもっとも記憶に残った仕事でした。情報を発信することで人々の行動が変わったり、人々がリアルでもオンラインでも会話が生まれていったり、改めて食の面白さを感じましたね」

クックパッドニュースの編集者として、さまざまな情報発信していくなかで、草深は、時代は“人”を軸に情報を求めはじめていることに気づきます。

草深 「FacebookやTwitter、Instagramが登場したことで、『どんな情報か』ではなく『誰の情報か』が重要視されるようになっていて。今後メディアを考えるにあたって、人の軸は欠かせないものになっていくだろうと思っていました」

そうした問題意識を抱えた草深がRettyと出会ったのは、ひょんな出来事がきっかけでした。「恵比寿にある美味しいお店を教えて」と友人に言ったところ、「Rettyに全部投稿しているからフォローしてチェックしてよ」という答えが返ってきたのです。

草深 「人を軸にしてお店の情報が知れる楽しさに加えて、デザインや機能がどんどんアップデートされていくスピード感に驚きました。こんなに早く改良されていくなんて、と。いちユーザーとして、興味深いサービスだと思いました」

“食”をテーマとして掲げていた草深ですが、クックパッドでの仕事、Rettyの利用を通じて、新しい切り口が見つかります。それは食を媒体にして人が繋がるということ。

草深 「“食”の領域を自分自身のテーマにし、クックパッドでは内食をずっとやっていたのですが、ここ数年で内食と外食の境目がなくなってきている。そうした状況のなか食を媒体にして人が繋がるという領域を追求していくのが面白いんじゃないか、そして、それをRettyなら実現できるのではないかと考えたのです」

やっとスタートラインに立てたーー入社後の奮闘

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▲取材する草深。ユーザー視点で、記事の着想を得るよう心がけている

そして、2017年2月にRettyにジョインした草深。2017年7月現在はRettyグルメニュースの編集長として、毎日2〜3本のコンテンツを公開していますが、入社当時は月10本程度の更新ペースでした。そこで、草深はまず編集部の体制づくりに着手していきます。

メディアとして一人前になるためにーー。配信本数や提携するプラットフォームの数など、基礎のところを整えていく。きちんとスケジュールを立てて進めていった結果、2カ月で公開本数は6倍になりました。

草深 「取材をしたり、他社から送られてくるプレスリリースをもとに記事化したり、いろんなパターンを試しながらだったのですが、メンバーがすごく前向きで、モチベーションの高さに圧倒されました。こんなモチベーションを維持できる会社の風土は素敵だなと感じました」

決められた目標に対して、全員が全力で取り組み、最後までやりきる。私たちの行動指針「Retty Way」にも掲げられる「Ownership」「All done」の姿勢こそが、メディアの体制づくりに大きな影響を与えるとともに、草深にも良い刺激を与えました。

草深 「配信本数を増やす目標を掲げているなかで、途中、メンバーが石垣島へ取材に行く案件があって。仕事をたくさん抱えて忙しそうな中でも、現地でとにかく貪欲に楽しみながら取材していたんですよね。キャリアを積み重ねていくと効率よく仕事を回すことだけを考えてしまいがちですけど、こだわるときはこだわり、楽しむときはめいいっぱい楽しむのがいいんだな、と。初心に戻る気持ちでした」

草深、そしてメンバーたちの努力によって、1カ月で60本以上のコンテンツを公開できるようになったRettyグルメニュース。仕事を通してメンバーの成長につながっているのはもちろん、ユーザーさんだけでなく、飲食店の方々も幸せにできることにも草深はやりがいを感じています。

草深 「たとえば、卵をカスタードにする幻のスイーツ『三不粘サンプーチャン』の記事がその良い事例です。この三不粘を味わえるお店は千葉県富里市にあるのですが、記事を公開したら、多くの人が足を運んでくれて。記事経由で人を動かせたことにも驚いたのですが、お店の人から感謝されたのが何より嬉しかったですね。この仕事はメンバー、ユーザーさん、飲食店の3者をハッピーにできるんだな、と感じました」

メディアとして、編集者としてのプライドを持って、良質な情報をユーザーへ

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▲Rettyグルメニュース編集部の女性メンバー

編集体制の基礎を構築し、メディアとして成長を遂げていっているRettyグルメニュースですが、やるべきことは山積みです。

草深 「質を担保しながら、まずは月間100本のコンテンツを公開できるように体制をより強化していきたいです。その上で、『Rettyグルメニュースらしさ』にこだわり、”人”からグルメを捉えると、食はもっと楽しくなる”というメッセージが伝わる記事をどんどん拡充していきたいと思っています」

Rettyグルメニュースのさらなる成長を目指している草深ですが、そのうえでメディア運営者としての矜持も持ち合わせています。

草深 「メディアをつくっていく過程において、私がずっと大切にしていることがあるんです。それは読む人に疎外感を与えないようにすること。特に専門メディアは、知らず知らずのうちに『これ知ってるでしょ?』というような上から目線になってしまい、“わかる人にだけわかる”という傾向になりがちです。
でも、食を通じて世界中の人々をHappyに。そんなRettyの想いをどこよりも発信していくメディアとして、多くの人に広がっていくような価値を伝えていきたい。なので、どんな人が読んでも満足できるメディアに。なかなかに難しいですが、そこには果敢にチャレンジしたいと思っています」

感度を高く持ち、時代の流れに合わせて細かく手法をチューニングしていくーー。Rettyグルメニュース編集長 草深由有子の挑戦は、今後さらに加速していきます。

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