一生に一度だけの旅ではない! 自分のライフスタイルに合った「クルーズの旅」を広め、日本をもっと元気に

「クルーズ」と聞くと、高級な船旅をイメージする人が多いかもしれません。しかし実際は、様々なプランの中から自分に合ったものを選べます。株式会社サピエントではクルーズの魅力を発信するため、2016年より国内最大級の船旅の祭典「クルーズフェスタ(2017年に「クルーズスタイル」に改称)」を開催しました。
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日本ではなじみのない「クルーズ」の魅力に気づく

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▲名古屋港 にっぽん丸船上にて 保木久美子(写真左)湯川智子(写真右)

旅をする際、「クルーズ」という選択肢を選んだことがありますか? 日本において、船はまだまだなじみのない移動手段かもしれません。見渡せば360度広がる海に囲まれて、風や潮の香りを感じられる船旅は、通常の旅と違った自由な醍醐味があります。

株式会社サピエントの代表を務める湯川智子がクルーズをはじめて体験したのは、今から20年以上前のこと。以前勤めていた自動車メーカーとJV企業(ジョイントベンチャー)を創業し、業務で年に2~3回はフランスとイタリアに渡欧していました。

そのときにとてもラグジュアリーな船旅を経験し、クルーズの魅力を垣間見た湯川。

また、以前アメリカ・フロリダのオーランドにある著名なアミューズメント施設のコンサルティングを担当していた際に、このエリアの方々がカリブ海周遊のクルーズに一日約8,000円という金額で気軽に旅行をしていることも知り、『クルーズって色々なタイプがあるけど日本にはまだ馴染みがないな』と漠然と感じていました。

それから長い年月が過ぎ、2012年、保木久美子という女性との出会いによって再びクルーズとの接点が生まれました。

湯川は、アメリカで30年以上「クルーズコンサルタント」として活躍している彼女と知人を介して知り合います。保木さんの人柄に親しみを覚えると同時に、湯川はクルーズの魅力を改めて知ることになったのです。

湯川 「当社は企業・団体様から委託を受け、PR施設やイベントを運営することがメインの事業です。そろそろ自分たちがワクワクするテーマで主催イベントを立ち上げたいと、社員たちと話していました。そんなときに保木さんとの出会いが重なり、『クルーズの魅力を日本で発信するイベント』をはじめてみようと思ったんです」

「一緒に何か仕事したいね」と言ってくださっていたこともあり、保木さんは実行委員長就任を快く了承してくださいました。企画の名前は「クルーズフェスタ」。株式会社サピエントにとって、新しい主催企画が発足しました。

クルーズの魅力を伝えるイベントを開催、参加者は1万人を超える

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▲クルーズフェスタ2016 ウェルカムゲート

2016年、湯川は保木さんとともに、初開催となるイベント「クルーズフェスタ2016」の準備に取りかかります。

まずは仕事でお付き合いをしている企業・団体様に、イベントに賛同していただけるよう呼びかけました。すると数社が共感してくださり、湯川たちは「クルーズ振興を通してさらに日本を活性化する会」を立ち上げたのです。

湯川 「準備には、約8か月ほどの時間をかけたでしょうか。初回だったので、とにかくクルーズフェスタを知ってもらい、多くの人を集めることを目標に、テレビ、新聞、インターネットなどを通して、PR活動をどんどん行っていきました」

前夜祭も行い、2日間に渡りさまざまな催しを開きました。例えば船長やシェフ、作家をお招きし、クルーズの魅力を語ってもらうトークイベントを実施。また船旅のシーンに合わせた服装を披露するファッションショーなども行い、来場者の注目を集めました。

会場は、東京・晴海ふ頭。駅もなく、出向くには少し不便な場所です。しかし来場者は、2日間でなんと10,603人を記録しました。

湯川 「イベントでは、特に30~40代の女性の方に来ていただけるようなPR展開を行いました。何故なら彼女たちはモノの購買を決める決定権を持っているからです。夫婦なら奥さん、家族ならお義母さんの発言力が一番強く皆さんをリードします。想定通り、幅広い年代の人がいらしてくださいましたね。正直なところ、1万人以上も来てくださることは想定していませんでした」

来場者には最後にアンケートも実施。そのなかに、行ってみたい寄港地についての回答欄も加えました。すると、日本人が理想とするクルーズについて、予想外の結果が集まります。

湯川 「人気が高いのは、やはり地中海やエーゲ海の島々を巡るクルーズです。しかしそれと同じくらい、日本をクルーズで周りたいという声も多いことがわかりました」

日本で国内旅行をしようとすると移動にかかる負担が結構あります。しかしクルーズは、いわば「動くホテル」のようなもの。旅の間は荷物を部屋に置くことができますし、コストも抑えられ、楽な旅が叶えられるのです。

クルーズ関心層の意外な要望も知ることができ、無事大盛況に終わりました。そして当社にとってもまた、とても有意義なイベントとなりました。

湯川 「イベント当日は約60名のスタッフで、1万人以上のお客様の対応をさせていただきました。船の世界=男の世界と思われがちです。しかし当社はほぼ女性スタッフでこのイベントを運営し、周りからはとても驚かれました」

当社で長年働いている仲間を中心に、阿吽の呼吸で通じ合う日頃の団結力が発揮され、当社の対応力を体現することができたのです。

コンシェルジュやウォータースライダーなど、さまざまなプランを選べる

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▲船旅のガイドブック EMBARKATION Vol.2

海や湖、山などを船上から見て移動できることもクルーズの魅力ですが、一番はやはり人との出会いだと、湯川は考えています。

湯川 「船にいる時間のほうが長いため、乗客の方たち同士、自然と仲が深まります。船内でご飯を食べたり、寄港地を一緒に回ったりすることも。船を降りた後、家族ぐるみで付き合ったり、また同じクルーズで旅をしよう、と約束を交わしたりする方たちもいらっしゃるようです」

バラエティ豊富なプランが揃っていることも、ひとつの魅力でしょう。一般的に大型船は乗客が多く、ファミリーや若者向けのサービスが提供されます。対して小型船は乗客が少ない分、ひとりあたりに対するクルーの数が充実し、ハイクオリティなサービスを受けられます。

旅の予算や受けたいサービスなどから、利用者は自分の理想に合ったクルーズを選ぶことが可能です。

最上級のクラスは小型船が多く、料金は1日で約4~6万円ほど。各部屋にはバトラーが付き、シャンパンやワインが料金に含まれているケースがほとんどです。高額に感じるかもしれませんが、トータルで判断すると、十分なメリットを提供してもらえるプランです。

湯川 「一方で大型船にはカジュアルなプランが多く、家族連れを対象にしたサービスが備わっています。価格は1泊で約1万円と、それほど高くはありません。展望台やウォータースライダーなどが付いているため、子ども達もクルーズ生活を存分に楽しめます。ショッピングモールが充実している船もあるので、街で暮らしている感覚を味わえるでしょう」

目的地までの移動時間の過ごし方は、船によって大きく変わります。多数の会社が提供しているなかから、自分たちに合ったクルーズを吟味し、選択することが可能なのです。

クルーズが身近な旅の手段になることは、日本の地域活性にもつながっていく

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▲皆様のお力添えのおかげで「クルーズスタイル2017」も大成功に終わりました

クルーズスタイルに来てくださったお客様に、今後も有益な情報を提供していきたい――私たちはそう考え、イベント終了後、参加者の方たちをつなぐコミュニティをインターネット上で立ち上げ、クルーズの情報交換をする場としてのチャレンジを始めます。

湯川 「将来的には、もっとこうしたコミュニティを活性化させたいですね。今年の6月末からクルーズスタイルのHPで客船レビューがスタートします。クルーズ体験者の声を共有することができるので船旅はもっと身近になると思います」

さらに、私たちサピエントには実現したいビジョンがあります。それは、日本のさまざまな地域をもっと元気にしていくこと。

日本の港は、漁港としての役割を果たしているところがほとんどです。それに加えてクルーズの停泊地としての活用が進めば、経済を活性化する大きなきっかけになると考えているのです。

湯川 「クルーズの乗客が定期的に寄港地に降りるようになると、1日で1億円以上もの金額を街で使うという統計が出ています。そうすれば経済効果が生まれるだけではなく、地域の活性化にもつながるでしょう。日本は海に囲まれた国ですから、現地の特性を活かした取り組みがまだまだできるはずです」

私たちは2017年5月にも引き続き、国内最大級の船旅の祭典である「クルーズスタイル2017」を大々的に企画・開催。前年を超える11,908 人の来場者を迎え、イベントは大盛況のうちに終了することができました。

2016年に比べると、小さな子どもを連れたファミリーでにぎわっていたのが印象的でした。確実にかつての「船旅はリタイアしてからの長くて高い旅」というイメージだけではなく、様々なタイプの旅があるクルーズ旅行への認識が広がっていることを実感しています。

サピエントでは、これからもクルーズの魅力を広める為に、その舞台で展開できることを考えていきたいと思っています。

すでにいくつかのプロジェクトが動きはじめていますが、当社の挑戦はまだはじまったばかり。今まで培ってきた人とのつながりや数々の実績を活かし、これからもクルーズの魅力を発信することで、日本を元気にする可能性を模索していきます。

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