すべてはクリエイターのために!サーチフィールドは何故多くの事業を展開するのか?

イラスト制作代理サービス「GiKuTAS(ギクタス)」、地域×クラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)」、マンガサロン「トリガー」など多様なサービスを手がけている株式会社サーチフィールド。「活躍場所を見つける」という経営理念を掲げ、年間2億円のイラストレーター市場を築いた当社の事業領域について代表取締役社長・小林琢磨がお話しします。
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目指すべき“クリエイター支援”の姿

僕らが目指す“真のクリエイター支援”は、クリエイターの活躍場所、つまり市場を創ること。

例を挙げるなら、昨年「GiKuTAS」では、イラストレーターがしっかり生活していける環境を創り、年間2億円以上もの対価を彼らの手に渡すことができました。それは、ひとりのクリエイターに報酬を渡して「これでおいしいものでも食べにいってこいよ」といった軽い感覚のものではありません。

また、僕たちの事業領域がイラストレーターや地域、漫画家など多岐にわたっている中で、「GiKuTASとFAAVOって全然領域が違ってシナジーがないよね」なんてこともよく言われます。

たしかにパッと見ると、そのように思われる方がいるのも頷けます。でも、僕らサーチフィールドからすると、“真のクリエイター支援”という目指すべき方向性からはまったくブレていないんです。

それは、僕らが考える「クリエイター」は、対価を受け取って、モノを生み出し、価値を返す人のことだから。イラストレーターだけでなく、地域で野菜をつくる農家さんも、路上ミュージシャンも、僕らにとっては支援するべきクリエイターです。

なぜクリエイターの支援を行うのかって? それは僕自身が、クリエイターに“なりたくてもなれなかった”人間だからなんです。

クリエイター支援を志すようになった「原体験」

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「サラリーマンにはなりたくない」昔はそんな風に思っていました。いわゆる“厨二病”だったんだと思います。

小学生の頃からなんとなく「自分はクリエイティブな道に進むんだろう」と思い込み、中学時代はJUDY AND MARYのTAKUYAさんに憧れて、真似して髪を白く染めたこともあります(笑)。高校からバンド活動をはじめて、すっかり「俺はクリエイターとして生きていくんだ!」と厨二病をこじらせたまま大学生に。そして大きな挫折を味わうことになります。

なんと自分が結成したバンドで、メンバーからクビを言い渡されたのです。誰よりも才能がないくせに、メンバーに多くを求めて、キツく当たっていたことが嫌がられたんでしょうね。当時の僕は、自分が「100%」を出しているのに、他のメンバーが「80%」しか出していないことが無性に許せず、周囲を口撃することが多かったんです。

このとき、“自分は才能がないからクリエイターにはなれない”ということに気づかされました。でもそんな悲しい気持ちを味わっているのは自分だけじゃなかったんです。僕と違って才能やテクニックがあるのに、ただ活躍の場所がなかったというだけで、夢を諦めてしまいそうな人もたくさんいて、その時ふと「俺はクリエイターにはなれなくても、クリエイターを支援することはできるんじゃないか?」と思ったんです。

でも当時は、そんな会社は存在しなかった。だから「だったら自分で創ってやろう!」そんな想いで起業を決意しました。

サーチフィールドが実現する「さらに先」のクリエイター支援

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「起業に必要なのは、まずは営業力だ!」そうと決まれば、あれほど嫌がっていたサラリーマンになることもできました。新卒で入社したUSENでは、1日100件近い飛び込み営業や、2~300件のテレアポはしていましたね。おかげで「モノを売る力」と「足腰」は相当鍛えられたと思います。

そして「起業を学ぶためには、起業してみるのが一番早い」と思い、1年3ヶ月働いたUSENを離れて、サーチフィールドを立ち上げました。漫画が大好きだった僕は、「漫画を描く人のうち、1%しか漫画家になることができない」という状況を知っていたので、そこにビジネスチャンスを感じたんです。

その気づきをサービス化したのが「GiKuTAS」。画を描くことが得意なイラストレーターと、それを求める企業をつないであげれば、双方ハッピーになると思いました。

そして2008年に起業。まぁそのあとに大変なことが色々とあるのですが、それについては長くなるので、また別の機会にお話しします(笑)。

とにもかくにも、昨年度ついに年間2億円以上のイラストレーター市場を築くことができました。でも、創業時に目指したことを「100%」とすると、まだ「40%」も達成できていないと思っています。僕らにとっての「クリエイター」はイラストレーターだけではないからです。

かつての僕のように音楽の道を志した人や、それ以外のクリエイターたちの後押しになるような事業をもっと仕掛けていきたい。だからサーチフィールドが展開するすべての事業は「クリエイターの活躍場所=市場」を創るものでなくてはならないのです。

「すべてはクリエイターのために」がサーチフィールドらしさ

イラストレーターの支援においても、まだ完全とは言えないと思っています。だから2015年から、新サービス「ECila(エシーラ)」をはじめました。

このECilaを簡単に説明すると、イラストレーターのリソースが足りていない企業に、常駐可能なイラストレーターを紹介するサービスです。よく「GiKuTASと何が違うの?」と聞かれます。でもこの2つを両輪で運営しているところに、サーチフィールドらしさがあります。

GiKuTASは、クラウドソーシングを利用してイラストレーターに仕事を発注するサービス。クライアントから依頼があると、僕らサーチフィールドが間に入ってディレクションを行い、その先にいるイラストレーターたちに制作を担当してもらっています。それは、クライアントとの折衝やプロジェクト管理が苦手なクリエイターたちをサポートしてあげることこそが、支援につながると思っていたからです。

しかし、GiKuTASを運営する中で、イラストレーターから「もっと現場で勉強したい」「今後のために一度就職してみたい」という要望を聞くことが増えてきたんです。それは僕らにとってもとても嬉しいことで、是非とも支援してあげたかった。GiKuTASとECilaを両輪で運営することで、彼らにとっての選択肢が広げることが“真のクリエイター支援”につながるのだと確信しました。

そのためには、相談に来てくれるイラストレーターと相談して、GiKuTASで仕事をはじめるか、ECilaで常駐するか、二人三脚で今後のキャリアを考えることが重要です。だからECilaの立ち上げを、GiKuTASの事業部リーダーだった若手社員に任せました。クリエイター支援に熱意を持ってくれてる人だからこそ信頼できるし、この新サービスがサーチフィールドらしいものでいられるのだと思っています。

以上、サーチフィールドの事業領域について、そして僕らが目指しているものについて、ご理解いただけましたでしょうか?

繰り返しになりますが、僕らの経営理念は「活躍場所を見つける」。それはクリエイターにとっての「活躍場所」はもちろん、それを創る僕らサーチフィールドの「活躍場所」を見つけることも、とても大事なことです。

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