進化する環境を楽しみながら、目指すは「ナンバーワン」――弁理士・加藤竜太が描く夢

弁理士の道に入る前、どんな環境で経験を積んできたかは人それぞれ。正林国際特許商標事務所の所員たちも、一人ひとりが多様なバックグラウンドをもっています。弁理士・加藤竜太もユニークな経歴をもつメンバーのひとり。大手水産会社の営業職からこの業界に転身した加藤は、どのような道のりをたどってきたのでしょうか。
  • eight

家業を継ぐための水産会社勤務から、ひょんなきっかけで弁理士へ

0df7e3b1ccfe9537989324ac06e0232621f3e605
研究者を目指していた人、大手メーカーで活躍していた人、企業で開発に携わっていた人――弁理士の多くは、そうした理系専門職からキャリアチェンジしているケースが多いもの。しかし中には、意外なところからこの業界に飛び込んできた人材もいます。

弁理士・加藤竜太のキャリアは、実家の水産会社を継ぐための一歩からスタートしました。大学時代は農学部で海洋生物学や生化学を学び、いずれは研究者に……と考えていた加藤。しかしその道半ばで大学院を辞め、しばらく修行を積むために、まずは実家とは別の大手水産会社に入社しました。

「研究者を目指していたといっても、正直そこまでこだわりがなくて。だから一見研究とは何も関係ない水産会社の営業の仕事も、新鮮で楽しかったですね」(加藤)
しかし、それからわずか1年半ほどで、実家の水産会社は事業を畳むことに……。当初の目標がなくなってしまった加藤でしたが、営業の仕事が性に合っていることに気づき、そのまま仕事を続けました。

「営業として市場を回り、そこでさまざまな人と話すこと、自分が動いた成果が、数字として目に見えて上がっていくこと。シンプルなことですが、それが楽しくて結局7年間同じ会社に勤めていました」(加藤)
職場には何の不満もなかったものの、30代になると、加藤は改めて「この仕事を一生やっていくのか? それでいいのか?」と自問自答するようになります。そんな気持ちを大学時代の先輩に話したときに、たまたますすめられたのが弁理士の資格でした。

「その人自身が不動産鑑定士の資格を持っていて、仕事も生活もかなり充実しているように見えたんです。『理系だったら弁理士かな』といわれて、漠然とですが士業もありかもしれないと思いはじめました」(加藤)
士業にも、弁理士の仕事にもまったく触れたことがなかった加藤でしたが、そのアドバイスを聞いてから資格について調べ、「勉強してみるか」と思い立って勉強をはじめました。

あくまでもマイペースなスタート。しかしその加藤のチャレンジは、驚いたことにすぐに実を結び、彼の人生を大きく変えていくことになります。

「変化することが当たり前」キャリアの幅や可能性が大いに広がる環境で

弁理士の試験勉強をはじめてから、1年後の2005年。合格率わずか数%の超難関試験で、加藤はあっという間に合格を勝ち取りました。そこで彼は水産会社の営業から弁理士へ、大きなキャリアチェンジを図ることにしたのです。

「とても受かるはずがないと思っていたのに……“受かってしまった”という感じでした。でもきっとこれは転職するタイミングなんだと思い、弁理士事務所に入ることを決意したんです」(加藤)
こうして、加藤は弁理士として新たな道を歩きはじめることになりました。

1年弱、小規模な事務所で業務の基礎を身につけた後、彼は正林事務所の所長・正林と偶然出会ったのをきっかけに、当事務所の一員となります。当時の事務所は50人程の規模で、採用に注力し、事業が拡大している時期。加藤はその活気が、自分自身に合っていると感じていました。

次々に新人を採用して規模を拡大したかと思えば、今度は経験豊富なプロをスカウトしてきて、そのアドバイスをもとに現場が成長して――。加藤が入所した頃の正林事務所は、環境も仕事内容も大きく変化し続けていました。

「はじめは戸惑ったことも確かにありましたが、組織として固まりきっていて、ずっと同じ位置のまま進歩がない方がイヤですよね。事務所が発展すること、仕事の幅や可能性がどんどん広がっていくのは、むしろ大歓迎だと思っていました」(加藤)
経験を積むにつれて、彼自身が手がける案件も、次第に幅が広くなっていきました。正林事務所には設立当初から、新人にも次々と大きな仕事を「任せて育てる」という文化があり、それは加藤も例外ではなかったのです。

「私は主に機械の特許を担当していたのですが、自分が専門分野だと思っている枠の外から、新しい仕事が飛んでくることがよくありました。いきなり大事なクライアントを任されるので最初は驚くのですが、その業務に全力で取り組み、その繰り返しによって自分自身の経験値が上がってきたのだと思います」(加藤)

弁理士として大きな責任を負い、クライアントの“夢”“を実現していく

異業種から弁理士へ転身して10年。正林事務所でさまざまな経験を積みながら、今、加藤はこの仕事の大きなやりがいを感じています。

「私たちが取引をするお客さまは、大きな“夢”を見ている人たちなんです。そうしたクライアントの夢をサポートするのが、弁理士の仕事であって。そこに自分たちが関わることによって、その未来を実現できる。それが何よりのやりがいだと思います」(加藤)
革新的な発明によってイノベーションを起こそうとする人。新たなビジネスモデルを考案する人。社会に貢献するために、少しでもよりよいアイディアを模索する人――とにかく、先の未来を見据えて走り続けている人たちの存在に、日々強い刺激を受け続けているのです。

当然、そうしたクライアントの事業を成功に導くためには、弁理士もベストをつくしていかなければなりません。自分たちの仕事の仕方によって、取引先の事業を左右してしまうような危険性もはらんでいるためです。

「場合によっては弁理士の書類の書き方ひとつで、特許取得に至らないこともあります。つまり私たちのスキルが足りず、正確な表現で申請ができなければ、クライアントの事業にも影響を与えてしまうんです。だから責任は重いですよね。そうした意識が根底にあるので、すべてのクライアント、一つひとつの仕事に真剣に向き合っています」(加藤)
正林事務所が目指しているのは、単に特許申請をこなすことではなく、特許の取得を通じてクライアントのビジネスに貢献をしていくこと。だからこそ加藤のように、弁理士たちは一つひとつの仕事の意義や、重みを常日頃から痛感しています。

「私たちの仕事には、絶対的な正解がありません。私自身、実務に関わる中でさまざまな試行錯誤を重ねてきました。お客様にとって一番プラスになる方法は何か、それを常に考えて、今も模索を続けています」(加藤)

さまざまな知恵と経験をもったメンバーと共に、「ナンバーワン」を目指す

Ab8ecc78cf4ee3696e8c1c7ba2771de72e60570b
実は加藤自身にも、この正林事務所で叶えたい“夢”があります。それはなんと、この事務所を業界の中で名実ともに「ナンバーワン」にすること。

「私が入所したときに比べればすでに倍以上の規模になっていますが、もっと大きくしていきたいんです。成長し続けるにはさまざまな刺激が必要で、業務や人の多様性をさらに広げていくなら、規模を拡大することが一番だと思うんですよね。歩みを止めてしまったら、そこで終わってしまいますから」(加藤)
かつて加藤自身もその在り方に惹かれた、常に進化し続ける組織。今後もさらなる成長を実現するためには、多くの新たな人材が必要になります。彼は事務所の未来のため、自分がひそかに抱いている“夢”を叶えるためにも、これからも優秀な弁理士が多く入所して欲しいと願っています。

「特にやりたいことを明確に持っている人はウェルカムですね。ひとつの分野を追求したい人でもいいし、新しいジャンルにチャレンジしていきたい人もいい。事務所に起こる変化を楽しみながら、柔軟に仕事をしていける人ならきっと向いていると思います」(加藤)
また家業を継ぐために自身が経験した、水産会社での営業経験も現在の仕事に大いに活かされています。たとえ特許とは無縁に見える世界の経験であっても、それは多様なバックグラウンドのひとつとして、その人の強みになっていくのです。

「弁理士にとって書くスキルは必須ですが、“聞く”コミュニケーションも重要なんです。企業の担当者の方と、きちんと信頼関係を築いていくのも仕事のうち。クライアントが何を求めているのかを知るうえで、かつての営業経験はとても役に立っていますね」(加藤)
弁理士は高度な専門知識を必要とする資格であると同時に、複合的なスキルが活かせる仕事でもあります。「知恵と経験は買うことができない」という考えのもと、正林事務所ではこれからもさまざまなバックグラウンドを持った人材を受け入れていきます。

さらに多様なメンバーが集い、弁理士同士が切瑳拓磨していくことで、事務所もさらに進化していけるはずです。加藤が思い描く「ナンバーワン」という夢を実現するために。

関連ストーリー

注目ストーリー