最先端を行くトップランナーと、肩を並べて走り続ける――弁理士・鶴本祥文の挑戦

正林国際特許商標事務所のミッションは、知的財産を通じてクライアントのビジネスを全面的にサポートすることです。当事務所で活躍している弁理士・鶴本祥文も、「クライアントの事業に貢献したい」という強い想いを持つ所員のひとり。彼はこれまでどのように、弁理士としての道のりを歩んできたのでしょうか。
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人と同じ道は歩みたくない……たまたま選んだ「弁理士」の資格

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「昔から、決まりきったルートを走るのに反発するタイプだったんです」と話すのは、正林国際特許商標事務所(以下、正林事務所)の弁理士・鶴本祥文。法学部時代、同級生の大半が国家公務員や大手企業の会社員、弁護士などになることを選択するなか、彼はあえて弁理士を志し、以来ずっとその道を歩んでいます。

幼い頃から野球少年で、目指していたのはプロ野球選手。甲子園出場が叶わずその夢に敗れた後も、大学で4年間、大好きな野球に打ち込んでいました。しかしその一方で、あまり真面目に勉強をしてこなかったという自覚も……。そこで卒業を間近に控えた鶴本は、「このままでは親に申し訳ない」と、何か資格を取ることを思い立ちます。

数ある資格のなかから彼が弁理士を選んだのは、「面白そう」だったから。

「最初は正直、新しいアイデアに触れる特許の世界が、純粋に楽しそうだなというミーハーな考えでした。同級生をはじめ、周りに弁理士の仕事をしている人があまりいなかったことも大きかったですね。自分は、他人と同じことをしたくない……という気持ちが強かったので」(鶴本)
そこで鶴本は、在学中から弁理士になるための試験勉強をスタート。大学を卒業し、肉体労働のアルバイトをしながら1年、10名ほどの規模の特許事務所で働きはじめてさらに1年。そして3度目の挑戦となった2001年、無事に試験に合格することができました。

当時、彼が勤めていたのは、主にIT・ソフトウェア関連のビジネスモデル特許を扱っている弁理士事務所でした。時代はちょうど、ITバブル真っ只中。IT企業各社がビジネスモデルの特許取得に取り組みはじめ、出願数がピークに達していた時期でもあります。

そうした状況のなか、鶴本は弁理士としてのキャリアをスタートさせることになったのです。

「この業界は守りに入っているのではないか?」理解者との出会いが転機に

とにかく仕事がたくさん舞い込む事務所のなかで、弁理士として忙しく働きはじめた鶴本。しかしすぐに、自分が身を置いている業界に対して小さな違和感を持ちはじめました。

「私たち弁理士のクライアントは、発明など新しいことに挑戦している人たちです。だからこそ自分たちの業界も、新しいことにどんどん取り組んでいくものだと思っていました。でも実際は士業として法律で守られている分、とても保守的な側面があって。せっかく最先端のビジネスに関わっているのに、守りに入っているのはなぜだろう、と感じていました」(鶴本)
特許や権利を取得したら業務は“終わり”。確かにその方が効率的で、今まではそれで弁理士の仕事が成り立ってきたのかもしれません。でもクライアントのビジネスに寄り添うためにも、これからは自分たちも現場を知り、新しい風を取り込むべきではないか――。

腑に落ちない思いを抱えながら、鶴本は通常の業務に取り組む以外にも、積極的に事務所の外に出かけていくようになります。「日本商標協会ブランド価値評価委員会」など、知的財産関連の外部委員会をはじめ、さまざまな団体に所属。その他にも大学で非常勤講師を務めるなど、精力的に活動していました。

「自分が持っている知識や経験は、たかが知れています。だからこそ普段とは違う人たちと交流し、知見を積んでいかないと成長できないと考えていました。専門家として仕事をするからには、クライアント以上の圧倒的な知識とネットワークを持っていなければダメだ、と」(鶴本)
そうした活動のなかでたまたま出会ったのが、正林事務所の所長・正林真之だったのです。

「弁理士業界はこのままではいけない。私たちがどんどん新しいことをやっていくべきだ」――正林はそう、鶴本に語りかけました。

「それは、まさに私がずっと思っていたことでした。そんな話をしてくれたのは、正林弁理士がはじめてでしたね。そのときに『鶴本君はまだ若いでしょう。やりたいことがあるなら、やればいいじゃない』と言われたことを覚えています」(鶴本)
彼は前の事務所でもいろいろなことを行っていましたが、この出会いをきっかけにさらに新しいことをやるため、2013年に当時の生活拠点であった関西を出て、東京の正林事務所に転職することになりました。それが鶴本にとって、弁理士としての大きな転機になったのです。

クライアントにとって最適なサービスを提供するために、全力でサポート

正林事務所に入所した鶴本は、これまで携わってきた商標・意匠・特許全般の手続き業務だけではなく、ベンチャー企業の事業計画立案や資金調達のサポートなどをはじめ、もう一歩、クライアントのビジネスに踏み込んだ業務に幅広く取り組むようになりました。

仕事をするうえで彼が大切にし、目指そうとしているのは、「自分がクライアントの立場だったらどう感じるか?」という視点を持つことです。

「たとえば特許や商標などの権利取得をすすめられたとき、その権利を取ることで自分たちがどんな価値を得られるのか、普通は詳しく知りたいですよね。弁理士としてより正確にその価値を説明するためには、価値評価やブランド戦略立案などを含めたさまざまな知見が必要なんです」(鶴本)
その企業にとって、より価値のある選択をするにはどうすればいいか? そのために彼は正林事務所にいるさまざまな専門家の知恵を借り、総合的な観点からアドバイスをすることを心がけています。

「この事務所には、各技術分野だけでなく、ファイナンス、会計、戦略コンサルティング、トランザクション等さまざまな分野のスペシャリストがいるので、協力し合いながら質の高いサービスを提供することが可能です。同僚に刺激を受けながら、自分自身も成長できていると感じますね」(鶴本)
かつて、クライアント企業と弁理士を隔てている熱量のギャップに悩んでいた鶴本。しかし正林事務所では新しいことに挑戦する機会もさらに増え、興味のある仕事と向き合えるようになりました。それはこの事務所にいる誰もが、知的財産を通じてクライアントのビジネスをより良くしたいと願い、アグレッシブに新しい知識を吸収し続けているからです。

「弁理士の仕事は本来、手続きを通して手数料をもらう小さなビジネスではなく、事業の価値、企業の価値を高めるお手伝いをすることだと思っています。私たちが一般的な弁理士事務所ではカバーしていない範囲まで手を広げているのは、それをクライアントの事業に活かしてもらうために他ならないんです」(鶴本)
知財の専門家として、クライアントの役に立ちたいというまっすぐな想い。その想いと正林事務所の姿勢が合致したことで、鶴本はさらに活躍の場を広げていきました。

いつの時代も、弁理士がトップランナーの“伴走者”であるために

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現在、鶴本は所内の調査解析やビジネス支援を行う部門にも所属しています。5年ほど前に正林事務所の新規事業として立ち上げられたセクションであり、主な業務はクライアントの事業価値、企業価値を高める戦略立案などをするため、詳細な調査・解析を行なうこと。クライアントからの依頼も多く、現在は約20名の所員が担当する事業の柱のひとつになっています。

「調査・解析事業については、これまで正林事務所が先駆けとなって取り組んできました。ただし今後サービスがビジネスとして成立し、標準化していけば、競合が参入してくるのは当然です。そこで変わらずルーチンを繰り返すのではなく、またさらに一歩進んだ新しいチャレンジができる。それこそが、この事務所の底力だと思います」(鶴本)
まだ誰も到達していない領域に足を踏み入れ、新たな挑戦をし続ける――。「決められたルートは走りたくない」と、常に人と違う選択をしてきた鶴本は今、正林事務所という後押しを得て、次々と独自の道を切り拓き、自ら進み続けています。

そんな彼が次に挑戦したいと考えているのは、海外進出です。

「多くのクライアントがグローバルな市場で勝負している時代ですからね。それを全面的にサポートしていくうえで、これからは弁理士も同じ感覚で仕事をしていかなければダメだと思っているんです。そのために、海外に拠点を作り、活動することも視野に入れていきたいと考えています」(鶴本)
常にクライアントのことを考え、その“伴走者”として同じ視点からビジネスを見つめてきた鶴本。あらゆる業界のトップランナーたちを隣で支える立場として、彼は弁理士である自分たちもそうあるべきだという強い意志をもっています。

その活躍は既存の枠組みをはるかに超え、「弁理士」の新たな可能性へとつながっていくことになるでしょう。

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