国際的な視野で描く、知的財産権の未来――弁理士・東谷幸浩の知性とサービス精神

正林国際特許商標事務所には、所長弁理士・正林真之と志を同じくする、信頼できる仲間が集まっています。国内外の商標問題を手がける弁理士・東谷幸浩も、正林の熱い信念に共鳴し所員に。彼の心を捉えたのは、正林が“世界”という広い視野に立ち「企業の知的財産を守る」未来を描いていたことでした。
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企業のために尽力し、知財の未来をつくりたいという思いに共鳴した

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国内外の商標登録を扱う弁理士・東谷幸浩。弁理士資格取得は所長の正林とほぼ同時期という彼は、実は正林国際特許商標事務所(以下、正林事務所)に入る前から、正林が独立して活躍していることを知っていました。

そんな彼と正林との出会いは2010年のこと。日本弁理士会の活動のひとつである国際活動委員会で、海外研修で日本に訪れていた中国の弁護士や知財担当者を接遇していたときに訪れます。

東谷 「当時弁理士会の副会長だった正林が、弁理士会代表として、知的財産高等裁判所で、同所長を前にして、ゲストにご挨拶したんです。それを一緒に聞いていた私は、その挨拶に感銘を受けました」

とはいえ、そのとき話した話の詳細は、今ではほとんど覚えていないという東谷。

東谷 「たしか……、日本も中国もよりよい知的財産制度を構築して、企業や人々に貢献していきましょうというような話だったんですよね。国際的な視野を持っていたこと、世界のほんの少しの部分だけれども、その歯車のひとつとして貢献していくのだという思いに共感を覚えました」

これをきっかけに個人的に会うようになったふたり。話していくうちに、東谷は正林の、中小・ベンチャー企業も熱心にサポートする姿勢や事務所経営のあり方、企業の革新や再生のためのブランディング・商標の重要性への理解に強く共鳴。しばらくした後に、東谷は正林の誘いもあり、2012年2月に正林事務所に入所しました。

海外研修、大学院、英会話レッスン……学び続ける先にある弁理士像とは

もともと東谷は、大学卒業後に国家公務員として働いていました。しかし1985年当時に起こっていたCI(Corporate Identity)ブームで「商標」の重要性及びそれが法的に保護され、また、それにまつわり種々紛争があることを知り、弁理士に興味を持ちます。そしてそこから「商標弁理士」を志すことに。

特許事務所に勤務しながら弁理士の資格を取得したあと、海外案件や訴訟事件も扱える特許法律事務所に移ります。そこでは仕事をしながら、アメリカの法律事務所に行って研修を受けたり、大学院で学んだり。2017年現在では、事務所職員の教育プランにしたがって、英会話のレッスンを受けるなど、自己研鑽を惜しまない東谷。この熱心さはクライアントに対する「サービス精神」から来るものでした。

東谷 「弁理士は、企業やクライアントにできる限り多くのオプションを示しながら、それらの利点と欠点をアドバイスするのが大事な仕事だと思っています。そのためには自分が勉強しておかないとよいアドバイスはできない。だから、いろいろなインプットも大事かなという感じですね」

商標登録のサポートを通してクライアントに喜んでもらうことはやっぱりうれしいもの。申請をして、特許庁からの可否判断を待つときや、裁判で判決を待つときは、常に緊張感に包まれます。ただ、東谷にとっては、「自分の主張が通るか通らないか」も、弁理士としてのモチベーションとなっています。

東谷 「本当にいつもドキドキしながら成績表をもらうという感じですかね(笑)。それで失望することもあれば喜ぶこともあります」

うまくいくこともあれば、もちろんうまくいかない場合もありますが、東谷は「負けた方がかえって勉強になる」と言い切ります。

東谷 「『真実も嘘も同じ顔をしている』と言いますが、ひとつの事実でもいろいろな見方がある。負ければそれに気づきますね。そういう勝ち負けの経験を積むことで、相手との交渉力も磨かれます」

物腰が柔らかく、口調も穏やかな東谷ですが、海外案件では外国人との交渉の中で、妥協のない相手と対峙しなければなりません。何度も修羅場を潜り抜けてきた東谷だからこそ言える、弁理士像があります。

東谷 「真面目すぎる弁理士は厳しいことをまともに受けてしまうんです。そこはある程度、柳のように受け流すというか、柔軟性や客観性を持って、清濁併せ呑むことができる人の方が大成するのかなと思いますね」

経験豊富なベテランから若手まで、全員が成長できる環境が整っている

弁理士の仕事はクライアントに「できる限り多くの、よいオプションを示すこと」。国内と海外では商標制度も、それを受け入れる環境も違うため、一つひとつ先行商標がないか世界規模で調査していきます。

東谷 「たとえば、企業が申請したいロゴに対して、侵害の警告を受けるリスクがあれば伝えます。それをアメリカに持っていくと向こうの企業から異議申し立てが来るかもしれない、と。 
訴訟になれば勝ったとしても莫大な費用がかかる。それくらいかけてもやりますか?それとも別のものに変えますか?という形でリスクとオプションの可能性を示します」

また、訴訟のリスクだけでなく、ブランディング戦略、商品戦略として適するかというところも頭に入れてアドバイスをしています。日本ではなじみのあるネーミングの商品でも、海外ではその言葉の響きなどからよくないイメージが形成されてしまうこともあるからです。

国内市場のみを対象としている企業に対しても、将来の可能性を考えて国際的な視野で提案できるのは、彼の経験のたまもの。

正林事務所には、東谷のような百戦錬磨の弁理士や、特許庁のOBなどが集まっています。これにより経験に裏打ちされたサービスを提供しながら、若い弁理士にノウハウを伝えていくことができる環境が整っているのです。

東谷 「弁理士は本当に経験が大事なんです。正林自身もそれをすごくわかっていて、経験豊富な人と若い人をバランスよく採用しています。だから私は若い弁理士がついたら、自分の持つ知識は余すことなく伝えます。 
それから、勉強会を設けてお互いに考え方を共有したり、ディスカッションしたり。また、依頼者からも種々の相談を受けます。その意味で、うちの事務所には学びの場がたくさんありますね」

適切にオプションやリスクを分析し、提示できる力は一朝一夕では身につきません。海外案件に幅を広げればなおさら。東谷は、多くの経験を積んできたからこそ、後進の育成にも積極的です。

時代に合った柔軟な対応をして、企業の商標を守る

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数多くの商標を扱っていると、大企業のブランドにあやかったパロディ商品や、似通った発想のロゴも散見されます。消費者に他社ブランドと間違われないように独自のブランドをつくっていくことの難しさを、東谷は日々感じています。

特に中小企業はブランディングが後回しになっていることも多々。そうしたクライアントに対していかに商標やキーワードを利用したブランディングの重要性や法的リスクを伝えられるかが、弁理士としての課題です。

東谷 「大企業から起業された方はブランディングについてもよく知っていますが、一方で何の知識のない方もいます。そういう十分な知識を持たないクライアントさんに、しっかりアドバイスしていくということについては、もっと経験を積まないとだめだなと思っています。日産のゴーン社長が、「NISSAN」の6文字が組み込まれた「RENAISSANCE(ルネッサンス)」のワードを使用して、まず、会社の再生や革新を消費者や社員に印象づけたのは大変参考になります」

数年前からは、音や動くものも商標登録できるようになりました。企業ブランディングの方法も今までにないほど広がりを見せている今、商標弁理士は時代の流れに沿った対応を求められています。

東谷 「マルチメディア化のなかで、その流れに適合するような知識を身につけて引き続きアドバイスしていきたいですね。多様性に対応して、企業ブランディングにこれからも寄与していきたいです」

世界を舞台に企業の知的財産を守り、ブランディングをサポートすることは、まさに企業の未来をつくる仕事。東谷の知性とあくなきサービス精神は、これからも多くの企業の支えになっていくことでしょう。

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