「え!世の中にそんなビジネスがあるの?」ShoProを知った意外な転機

▲2020年現在の梅津 勇太。右は中学時代。ラグビー歴は小1から16年。本気のラガーマン!
梅津 「幼少期より音楽と映画がとにかく好きだったので、将来はそれらに携わる仕事がしたいと思い続けていました」

と語る梅津は、大学卒業後、ユニバーサル ミュージックに入社します。

梅津 「好きなコトを職業にできることにワクワクしていたことを覚えています」

入社して3年間は洋楽担当で制作・宣伝販促を担当。その後も現場を知るためにと営業にもチャレンジし、大変ながらも充実した日々を過ごす梅津ですが、あることがきっかけとなり『小学館プロダクション(当時)』と出会います。

梅津 「ユニバーサル ミュージック在職の最終年がUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のオープン前年でした。海外本社から『日本のグループ会社で協力してUSJのオープンを盛り上げるべし』という司令が下りました。

そのプロジェクトの一員に選ばれた私は、とくにユニバーサル・ピクチャーズの方々とお会いする機会が多くありました。

ある日、先方のオフィスに行った際に会議室一面にキャラクターグッズが所狭しと飾られているのを目にし、『御社はキャラクターグッズを製造販売するビジネスも実施しているのですか?』と質問したところ、回答は『そうではなくて私たちはライセンサーとして、キャラクターの権利を承諾して、メーカーの方々に商品を製造販売していただき、ロイヤリティをいただいているのです』というものでした。

『え!?世の中にそんなビジネスがあるの?』ととても驚いたことを覚えています。それが、キャラクタービジネスとの出会いでした」

そんな折、キャラクタービジネスをやるならと知人から薦められた『小学館プロダクション(当時)』が、たまたまライセンス事業部の中途募集をしているのを見つけます。

チャンスを逃さず応募した梅津は、何回かの面接や筆記試験を突破して入社することになります。

こうして、ShoProへ入社した梅津は、メディア事業局ライセンス事業部(当時)にて着実にキャリアを積んでいきます。

通信教育事業部への異動。立ちはだかったのは、ゼロベースからの開発

▲新教育サービス『まなびwith』の原点『コンセプトブック』の一部を紹介

ShoProに入社して、10年目を迎えるころに、エデュケーション事業局通信教育事業部(当時)へ異動となります。

梅津 「異動後は営業課の課長として宣伝販促を担当しました。当時はまだ黎明期であった運用型のWeb広告など、非常に先進的な施策に取り組んでいることを知り、『エデュケーション事業局(当時)のプロモーションはこんなにも進んでいるのか』と驚きました。そして何よりもチームワークの良い部署だなと感じたことを覚えています」

その後、部長となった梅津の前に立ちはだかったのが、10年に一度文科省の主導で行われる学習指導要領の改訂。2020年の施行に向けて各教育企業もそれぞれの教材やサービス内容を変えていく必要がありました。

梅津 「社外からコンサルタント企業も招いて、十数回に及ぶワークショップや定性・定量調査を複数回にわたって実施しました。

半年近い期間をかけ、それらを実施し、私たちのこの事業における目的=「子どもたちにどのように育ってほしいのか」という想いも含めた、商品設計の骨格を決めて1冊の『コンセプトブック』にまとめました。

それを基に実際の教材制作が始まりました。

考えたコンセプトに沿っての商品リニューアル、しかもまったくの新ブランドとしての開発だったので、正確にはリニューアルではなくゼロベースの商品開発だったと言えますね」

日々、業務を進めている中で時に迷うことがあるという梅津。そのようなときは、『コンセプトブック』を読み返して、商品開発していたときの気持ちを思い返すようにしています。

梅津 「何かを成し遂げるためには断固たる覚悟が必要だと思いますが、開発時の経験がそのよりどころとなっていますね」

大胆なチャレンジをするに至った経緯

『コンセプトブック』をつくり終えた梅津と事業部メンバー。実際サービスへアウトプットをする上でも苦労があったと言います。

梅津 「会員の皆様に以前のサービスから『まなびwith』に進級していただくにあたって、“4月号無料施策”を実施しました。まずは、新商品の教材の中身やサービス内容を体感していただき、納得していただいた上で継続していただこうという考えのもとに企画しました。

リスキーではありましたが、自分たちの商品を信じているからこそ、事業部全員一致で実施を決定できたのだと思っています」

しかし、一部から「そんなことをしたら4月末退会の数字が大変なことになるのではないか?」という心配の声が挙がっていたのも事実としてありました。

梅津 「そういった可能性は確かにありましたので、実施の決定は大きな“決断”でした。最終的には初志貫徹で実施を決めましたが、結果として4月号も含めて上半期は退会数に関しては予測の数値をずっと下回ることができました。

さらに、11月には退会率が昨年実績を初めて下回りました。これは、母数となる在籍数が昨年度と今年度では違うので、その中での11月末の退会率の実績は本当に嬉しい結果でした。確実に会員の方々に商品・サービスの良さが浸透し、継続につながっている証拠だと思っています」

そしてサービスの良さの浸透の鍵は、“調査”だと梅津は言います。

梅津 「会員向けや未入会者、退会者などに対して定性調査、定量調査などをこれからも頻繁に行う予定です。調査はコストやカロリーもかかるので実施は大変ですが、ここをやらないと商品開発やサービスのブラッシュアップ、各施策の立案なども顧客目線でつくり上げることができないので、譲れないポイントです」

また、今回の『まなびwith』の立ち上げを経験して、サービスとは顧客と共につくり上げていくものだ、とあらためて実感したという梅津。

梅津 「『まなびwith』はここから時間をかけて育てていく子どものような存在なので、今は手をかけていく時期だと言えます。そして、会員の方々と一緒に育てていくことが重要だと感じています。

そのために上半期早々に会員組織であるサポーター会員の組織をつくりました。今後はこの方々と今まで以上に密なコミュニケーションを取りながら、『まなびwith』をより良いサービスにしていきたいと思います」

梅津が伝えたい想い

さまざまな経験も積み、仕事への意識も自然と変わってきたという梅津ですが、そのきっかけは、社外ネットワークにありました。

梅津 「仕事上お付き合いする方の幅も自然と増えるので、そういった方々とご一緒するうちにさまざまな影響を受けた部分は大きいと思います。それ故に、社内以上に社外のネットワークは本当に重要だと感じています。これは同業や異業種にかかわらずだと思います。人と会うことは、どんなに疲れていても優先するように心がけています」

そんな社外の方との出会いの中で、アドバイスをもらって始めたことのひとつが、『1on1ミーティング』。

梅津 「今回のリニューアル作業のバタバタや、私自身の兼務が増え守備範囲が広がったことが原因で、一時期身も心も余裕がなくなり、自分のホームグラウンドである通信教育事業部のメンバーとコミュニケーションレスになってしまいました。

そうなると部署のあちこちで大なり小なり問題が起きてしまって……。そのことで悩んでいる際に、仲良くしてもらっている同業他社の部長さんからアドバイスをもらいました。そして始めたのが『1on1ミーティング』です」

メンバーが自分で気づき、自分でアクションできるように『1on1ミーティング』では極力しゃべらないようにしているという梅津ですが、共通して伝えていることがひとつあります。

梅津 「相手の年齢や社歴などによって、その時々で表現を変えていますが、すべてに共通して伝えたいと思っているのは『想像力を持って仕事をしよう』ということです。

『事前に自分が想像していたこと』が明確であれば、たとえ失敗したとしてもその失敗を次に生かせるし、成功すれば、その経験を人にきちんと伝えることができます。なんの考えもなく、ただ流れ作業的にこなしていくだけでは、本人の成長にはまったくつながらないと思います」

さらに、メンバーへの想いを続けます。

梅津 「新サービスの立ち上げができたのは、本当に事業部のメンバーの頑張りのおかげです。数十年ぶりのブランドチェンジという大きな節目を共にし、業務量や質的にも大変な想いをさせてしまっており、申し訳なく思うこともあります。

でも、ひとつ確実に言えることは、こんなにも大きな規模のブランドチェンジ業務はそうそう関われることではないので、今の経験は各メンバーにとって確実に無形の財産になっていると思います。これだけの経験をしていれば今後、何があってもびくともしないくらいの経験値が積めていることは間違いないです。自信を持ってほしいです」

事業部メンバーと共に新ブランドへのチャレンジ真っただ中の梅津ですが、さらに次の展望も見据えています。

梅津 「社長が常に発信されている“次なる50年”を目指すためには今のエデュケーション事業本部、メディア事業本部が担当している以外の『飛び地』的な事業を展開していく必要があると思います。それを実現するにはフレキシブルな考え方や、それを実行に移していく推進力が必要だと思います。

年齢に関係なく、同じような危機感や新しいことに挑戦していきたい好奇心や、志を持っている人たちと一緒にチャレンジをしていきたいです。今後は教育事業と並行して、そのような土壌づくりを行い、若い世代を応援していきたいと思います」

常に前を向き進んでいく梅津。これからもキャリアを積み、挑戦を続けていきます。