入社の決め手は「懐の広い会社」という直感

▲2020年現在の武川 光。9:30から15:00までの時短勤務で活躍中

2012年に新卒で入社した武川は、エデュケーション事業局総合保育事業部(当時)に配属となり3年間在籍。

新規保育所のコンペ入札から立ち上げ、職員研修や、教育コンテンツのライセンスアウトなどに取り組んだ後、現在のメディア事業本部ライセンス事業部に異動。そこでは、『名探偵コナン』の商品化権管理業務を担当しています。

そんな彼がShoProに入ったのは、ちょっとした偶然からでした。

武川 「私は小さいころから映画やアニメ、漫画や小説などいわゆるエンタメの世界が大好きでした。自慢できるほどの知識や経験があるとはいえませんが、エンタメを人よりもたくさん楽しんできたと思います」

しかし、就職活動の際、武川はエンタメ業界を中心には受けていなかったのです。

武川 「就職活動が終わり、内定をいただいた企業の中でどこで働けば自分が仕事を楽しいと感じられそうか考えました。そう考えたとき、小さいころからエンタメが好きだったこともあり、ShoProが扱う事業の中にエンタメがあることはやはり魅力的でした」

そして、就職活動中に起きたあるエピソード──。

役員面接日になんと突然の体調不良に……。役員面接を直前でキャンセルした武川。

武川 「でも、人事の方に親身に対応してもらい、後日面接にチャレンジできる機会をいただけたんです。このことは、社風の一端を感じるきっかけとなり、入社を決める理由になったと思います」

そのときに感じた「懐の広い会社だな」という直感については、入社してからも大きなギャップはなかったと語ります。

義務を理解した上での権利──育休取得に至った想い

▲仕事面でも父親歴でも先輩となる、現上司と。

入社後は、エンタメの仕事にも携わり順調に社会人経験を積み、プライベートでは結婚を。そして妻の妊娠という環境の変化を迎えた武川。

武川 「妻の妊娠がわかったとき、その場で自分も育休を取得すると決めました。女性が産休・育休を取る感覚とおそらく同じ感覚で、自分の中では必然的に育休を取得するライフプランを描いていたと思います。

この決断に至ったのは両親の影響が大きいです。私の両親は何よりも兄と私の成長を優先してくれていたという実感があり、自分の中で妻が子育てを嫌にならないよう全面的に助け、子どもとたくさん触れ合いたいという気持ちが当然のように湧いてきました」

取得を決めた武川は、ShoProの男性社員では長期の連続育休取得者の前例がないこともあり、上司はもちろん、いろいろな人に相談をしに行きました。そして同時に、育休・時短制度の勉強や育休に入るにあたっての計画を自ら行ったと言います。

武川 「育休を取得するにあたり、対人的な意味での障がいはなかったですし、ネガティブな反応はありませんでした。ただ、周囲に負担を掛けることは間違いないため、配慮していかないと必ず軋轢を生むな、と。自分としては慎重かつ丁寧にことを進めたつもりです。

具体的には、社内では育児休暇取得の半年前から上申し、社外にはおよそ3カ月前程度から順に伝えていきました。取引先の方々には自分が在職しているうちになるべく前倒しで業務を進行していただくようにお願いして。どなたも快くご協力くださいました。本当に感謝しています」

実際に武川は仕事の調整をしながら、子どもが生まれた翌月の1カ月間を最初の休暇として、その後2カ月間は時短勤務で復帰し、再度7カ月間の育児休暇をとるという形を選択します。

武川 「育児休暇は労働者の権利なので、引け目を感じる必要はありません。でもだからといって権利を振りかざして他人に迷惑をかけるのは、人として認められないと思います。大切なのは、権利を理解した上で行使するために“自律”できることだと考えています」

そう語る武川だからこそ、長期連続での育休取得を実現できたのではないのでしょうか。

次のステップへ──育休がもたらした幸せな時間

▲育休中の一コマ

実際に育休取得をした武川。その日々はどのようなものだったのでしょうか。

武川 「子育てにおいて、授乳以外に父親にできないことはありません。ですので、育休中はまさに妻とふたりで子育てができたと思います。

妻とも仲良くしていましたし、子どもと留守番をして、妻が半日くらい友だちと出かけることも何度もありました。そのときも子どもとふたりで散歩に行ったり、手遊びをしたり、歌ったり踊ったりと、とても幸せな毎日でした」

育休取得により、子どもとの時間や、妻と話す時間を制限なく持つことができたと、武川は振り返ります。育休に入る前に、相談した先輩たちからは「育児は大変だから、すぐに会社に戻りたくなるかもしれないよ」と言われていましたが──。

武川 「育児はまったくつらくなかったですし、妻と子どもと過ごす毎日は本当に楽しかったです。なので、育休中に早く会社に戻りたいとは思いませんでした(笑)。

それに加えて、大学を卒業してから、丸7年仕事をしてきた中で、仕事について冷静になってゆっくり考える時間は取れていなかったと思います。

自分の人生を見つめ直す時間も取れ、仕事については復帰後にやりたい企画などをよく考えました。7カ月の間に頭がすっきりしてやりたいことがより明確になったと思います」

そして育休期間中に仕事について考えられる時間があったからこそ、芽生えた想いがありました。

武川 「復帰したら“自分がやりたいこと”を必ず実現し、会社に成果を還元していきたいとあらためて思いました。

仕事という側面で考えた場合、育児休暇は仕事が休みになるということではなく、復帰後に活躍するための準備期間だと私は思っていましたので、その用意をしていました」

育児の面でも仕事の面でも充実した時間を過ごせたと語る武川。そんな7カ月を経て、職場復帰を果たします。

育休復帰後も彼は、時短勤務制度を用い、家族との時間を大切にしながら働いています。

武川 「現在も時短勤務中なので、家に帰ったら妻から子どもの様子を聞いて、子どもと遊んでから、寝かしつけまでをしています。

また、時短勤務を取得することによって、子どもと過ごす時間だけでなく、妻とゆっくり話をしたり、買い物に出かけたりする時間も多く取ることができますので、『子どもが生まれたら生活が子どもだけになる』と聞いていましたが、そう感じることはありません。

育児休暇、時短勤務は、人生のパートナーである妻に尽くすための時間でもあると感じます。いつも迷惑をかけているので(笑)」

自分本位と責任と──会社のリソースを生かして実現できること

育休取得や時短勤務によって時間的にも精神的にも余裕を持った子育てを実現している武川。復帰後の仕事に関して、育休前と後でのギャップはほとんどないと言います。

武川 「復帰して感じるのは、『意外と仕事を忘れていない』ということです。たとえ忘れていてもすぐに思い出せます。そして社内の人も社外の人も、育休取得前となんら変わらず受け入れてくれるのもありがたいです」

時短勤務は時間的に制約があるので、業務を自分で意識的にコントロールしないと首が回らない状況に陥りやすい。しかし、今後も時短勤務を続けながら、やりたい仕事を実現させたいと語ります。

今の武川が掲げる大きな人生の目標は「再び育児休暇を取ることと、さらに進化して自分がやりたい仕事を実現すること」。第二子、第三子に恵まれればそのときも育児休暇を取得するつもりなのだと言います。

武川 「ShoProにはたくさんのリソースがあるので、できないことはない、ノウハウもあるので、とくにエンタメ業界でやれないことはないと思っています。私はあらゆる点で会社のリソースを “自分本位 ”に使っていきたいです。

とはいえそれが会社に悪影響を及ぼすものであってはいけません。育児休暇も糧に自己の価値を最大化し、利益として会社に還元していきたいと思っています」

そんな武川が見据える、「ShoProの未来」とは──。

武川 「みんながもっと“自分本位”に何かを実現しようとれば、飛躍的に成長する会社だと思います。

とはいえ、何をするにしても周囲の協力や理解を得る努力をすることが大切ですし、負担を掛ける場合もありますので、そのことに配慮して自律することが前提です。ShoProはいい意味で“自分本位”に活躍しようとする人を温かく受け入れる土壌と人がいるので、可能性は無限大だと感じています」

直感を信じ、武川らしい家庭を築き、やりたい仕事にチャレンジしながら目標達成に向かうその生き方の根底には、会社の発展を願う熱い想いがありました。