リユースがスタンダードになる時代を目指して

平成元年にソフマップに入社した中阿地信介(なかあじ しんすけ)は15年以上リユース事業に関わり、新しいアイディアを次々と実現させてきました。「この仕事には、やればやるほど環境が良くなるという素晴らしさがあります」と中阿地。平成の30年をソフマップとともに駆け抜けた男は、新しい時代でも精力的にリユースに取り組みます。
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中古デジタル家電販売の先駆者として

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▲リユース事業を牽引する中阿地信介(取締役執行役員 経営企画部 兼 リユース事業部 部長)

1989年に入社した中阿地の最初の仕事は、店舗での中古CDの販売でした。その頃すでに、ソフマップはデジタル家電の買取に力を入れていて、家電好きのあいだではさまざまな中古品が手に入ることで有名でした。

ソフマップが他社に先駆けてパソコンの買取を始めたのは1982年。当時はまだパソコンが大変高価で、一部の熱心なお客様から「新しい機種が欲しいから、今持っているものを買い取ってくれないか」と相談されたことがきっかけでした。

中阿地 「買い取ったパソコンを店頭に並べると、飛ぶように売れたそうです。ソフマップの創業者は当時 20代半ばでした。オーディオやカメラへと買取の幅を広げて、若い方のニーズも掘り起こしていきました」

買取品目やその点数が増えるにつれて、全国の店頭には買取カウンターが設置され、そして商品化センターができました。

中阿地 「商品化センターは、各店で行っていたデータ消去やクリーニングなどを一括で行い、中古品として販売できるようにする部署です。中古品の品質を高く保ちつつ、全国どこでも “秋葉原価格 ”でご提供するために立ち上げました。そして、どのように商品化したかを一元管理することで、中古商品のトレーサビリティを確立しました」

入社当時、自分に身近な中古品といえば家庭用テレビゲーム機やCDぐらいだったと言う中阿地は、その後店長や営業部を経てリユース事業部の責任者になります。

インターネットを通じた売買に注力

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▲2018年7月にオープンした中古専門サイト「リコレ!」。中古商品はすべてリコレ!に集約された

ソフマップは、デジタル家電を高品質な中古品として再生させるスキームを早期より確立しましたが、「品質は問題ありませんから安心してお使いください!」と声高に言っても、“中古”という言葉には不安がつきまといます。リユース事業に携わるまで中阿地自身もそうだったと言います。

中阿地 「そこで、すべての中古商品に 1カ月間の無料保証と 1年間の有料延長保証を付けました。そして、10日以内であれば無料で返品ができるようにして、1カ月以内のチェンジアップ(上位機種に差額で交換)も可能にしました」

まずは使ってみてください!──中阿地がソフマップの中古商品に見せる自信です。「まだリユースを経験したことのない方にこそ、ぜひソフマップで体験していただきたい」と話します。

そして2018年7月、中阿地は中古商品専門サイト「リコレ!」(https://used.sofmap.com/) をオープンさせます。これまで中古商品は、「ReCollection」(中古専門店)をはじめとする全国の店舗と「ソフマップドットコム」で販売していましたが、それらすべてをリコレ!に集約させたのです。

中阿地 「リコレ!を使えば、すべての中古商品をワンタッチで検索したり絞り込んだりすることができます。また、多くの商品は画像を 360度回転したり高倍率で拡大することができますので、私が言うのもなんですが、本当に手に取るように状態がわかります」

リコレ!によって店舗とネットの垣根が取り払われ、お客様にシームレスな購買体験をご提供できるようになったことを喜ぶ中阿地は、買取アプリ「ラクウル」も手がけています。

ソフマップは、ビックカメラ、コジマなど全国約200の店舗で店頭買取を実施しており、買取料金をその場で現金でお支払いしています。そこにラクウルによるインターネットでの買取をプラスしました。

中阿地 「ラクウルでは、送料、査定料、箱代が無料です。査定額にご納得いただけない場合でも無料で返送するため、すでに多くの方にご利用いただいています」

デジタル家電のみならず、フィギュアなどのホビー商品、衣類、ブランド品なども売ることができます。中阿地は次々と買取対象を広げ、最近ではアウトドア用品とゴルフ用品、お酒(古酒)が加わりました。

中阿地 「循環型社会の実現のために、これからも私たちは暮らしのさまざまなものを買い取り、リユースやリサイクル(再資源化)を推進してまいります」

リユースは、ものを売る企業の課題であり責任

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▲2019年4月、リコレ!はEC業界の専門紙「日本ネット経済新聞」が開催する「第5回 日本ネット経済新聞賞」において、ジャンル賞「中古品部門」を受賞

2019年6月現在、リコレに掲載されいている中古商品の扱い点数は約86,000点以上。これからも掲載商品は増えてきます。また、2017年度は約750,000点のデジタル製品を買い取りました。

中阿地 「ラクウルとリコレ!によって “まとめてプロに任せられる ”環境がつくられたことで、ソフマップの中古商品は量も種類も飛躍的に増えました。そして、品質やデータ消去に対するお客様からの信頼もリユースを加速させました」

ソフマップのすべての中古デジタル家電には、厳しい検査、完全なデータ消去、徹底したクリーニングが施され、各種の保証が付けられています。完全なデータ消去および個人情報の保護は、ソフマップがもっとも責任を持って続けてきた取り組みです。

なぜ、ここまでしてソフマップはリユースに力を入れるのか?

中阿地 「それは、販売した商品がゴミとなって環境に影響を与えることを避けるためです。環境汚染問題が深刻になっていく中、リユースはものを売る業界が率先して取り組むべき課題です」

そして、こう断言します。「ソフマップはそのトップランナーであり続けなくてはなりません」

「持ち物帳」で循環型社会の一翼を担う!

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▲2019年5月、買取アプリ「ラクウル」に新機能「持ち物帳」を搭載。「リユースへの気付きを促したい」と中阿地

今、中阿地は次のステップとして「捨てさせない」ことに取り組み始めました。着目するのは自宅などで眠っているアイテムです。

中阿地 「ビデオカメラやブルーレイソフト、ゲーム機など “ほとんど使っていないけれど、なんとなく持っている ” “捨て方がわからないから、そのままにしている ”ものって、意外にありませんか?それらを捨てさせずにリユースに回すのです!」

2019年5月、ラクウルに新機能「持ち物帳」を追加しました。これは、登録したアイテムの価値を知ることができるサービスで、リアルタイムで買取価格が表示されます。

持ち物帳は、使っていないアイテムを売るための気付きを促し、そしてワンクリックで買取を申し込める仕組みになっています。

「私は、持ち物帳が循環型社会の一翼を担うことを期待しています」と中阿地は話します。現在、保証サービス、保管サービス、シェアリングなど、機能の拡充を検討しています。

中阿地 「たとえば、商品を購入したら登録して、使わないときはシェアリングに出す。そして不要になったらソフマップが買い取ってリユースやリサイクルを行う。近い将来、そんなことを実現させてみせます」

一人ひとりのリユース意識が高まり、つねに最後まで製品を使い切ることで資源が循環する。持ち物帳によって、そんな世の中に近づくことを感じています。

中阿地 「今やっていることが当たり前となる世の中にしたいですね。リユースがスタンダードな時代となるよう、今後も頑張ります。この仕事にはやればやるほど環境が良くなるという素晴らしさがありますから」

これからも、中阿地はお客様のお手元に渡った商品の“その後”を考えます。そして、暮らしのあらゆるシーンにリユースの選択肢を増やしていきます。

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