働くことの価値と楽しさを伝えられる会社へ

2018年、1,000億円を超える売上高を達成した綜合キャリアグループ。その中でも、近年凄まじい勢いで売上げと営業利益率を伸ばしているBPO事業。当事業を成功に導いた人物・神保光路郎がキャリアの原点から歩んできた道のりを振り返ります。

仕事は自分でつくるものだと思って育った

父、叔父、叔母、祖父、祖母、その誰もが創業者で、家族にサラリーマンがいないと言う神保。そんな家族で育ったからこそ、仕事は“自分で考えてつくり出すもの”だと思い続けてきた。そうして内に秘め続けてきた感性を発揮したのは、大学時代で旅を始めてからのこと。

神保 「時間さえあればバックパックひとつで海外に行っていました。片道の切符だけ買って、着いてから現地で交渉して宿決めて。そうやって自分で決めて動くという性格は、バックパッカー時代に培われましたね」

気の赴くまま、時間の許す限り、現地でさまざまな文化に触れた。ときには帰りの切符が買えず、現地で稼ぐこともあったと言う。それもアルバイトなどの求人募集を利用するのではなく、どうしたらお金がもらえるか即興で考え、自ら売り込みにいくというものだ。

神保 「ゲストハウスに行って、お客さん 4人連れてくるから自分も泊めてくれっていうのをよくやりました。自分は家族が寝る場所でいいから、そしたら宿泊代かからないでしょって。いつも 5人~ 8人は連れて行っていましたね。それでお金貯めて、帰りの切符買いました」

「海外では能動的に動かないとすぐ死んじゃうので」と笑う神保だが、生きるか死ぬかで行う交渉はとてもシビアだ。一度、渡ろうと思っていた国境が閉鎖されていたことがあった。しかし隣の国境は200キロ先。とても歩けないと判断した神保は、パイナップルを運んでいるトラックに交渉して乗せてもらったと言う。

神保 「最初助手席に座っていたんだけど、 200円よこせって言い始めたんです。『じゃあ荷台ならいくらだ?』って聞いたら 20円でいいって言うから、じゃあ荷台でいいよって。パイナップルと一緒に 200キロ揺られました(笑)」

たとえ言葉が通じなくても、身振り手振りで交渉し、生きるために稼いだ。

IT企業に入社したのは、なるべく難しいものを売りたいと思ったから

そんな大学時代を過ごした神保が新卒で入社したのは、IT系企業の営業職だ。

神保 「将来自分で事業を興す気でいたので、『社長が営業できないのはありえないなぁ』と思って営業職を選びました。 ITを選んだのは、売るならなるべく難しいものがいいと思ったからです。『 ITを売る』ってよくわからないじゃないですか(笑)」

よくわからないものを売る。それはつまり自分自身を買ってもらうのとイコールだ。起業という未来を見据えて自分の実力を試すように、あえて険しい道を選んだ神保。インセンティブという目に見える成果が大きい会社だったこともあって、同期と競い合うように営業成績を上げた。

綜合キャリアグループに入社したのは今から6年前。30代前半の頃である。もちろん自分で事業を興す夢を諦めて入社をしたわけではない。

神保 「入社するつもりはこれっぽっちもなかったです。綜合キャリアグループの社員の方には小学生の頃から何回かお会いしていて、いい人たちだなぁとは思っていました。けどそれとはまた別の問題で。だって……父親と働きたくないでしょ?(笑)」

そう、何を隠そう神保は、綜合キャリアグループ創業者・神保紀秀の息子なのである。社会人になってから社長補佐や取締役が神保に入社しないかと話をしに来たこともあったというが、気持ちは入社へと傾かなかった。

転機が訪れたのは社長補佐が神保のもとにやってきて3度目のこと。

神保 「話の中身というよりも、ここまでするか?と思ったんです。こんな若造に社長と同じ年代の補佐が何度も足を運ぶって、最上位の敬意ですよね。仕事をするうえで必要なことに対しては頭を下げられる、こういう人たちがいるのかと思ったのが大きかったですね」

幼い頃から知っている社員の人たち。社会人になって自分自身もビジネス経験を積んだからこそ生まれた感情があった。

神保 「その時、ふっと社員がいたから今の社長がいる。社員がいたから社長は僕にああ話して、会社という背景があったから僕はこう感じ取ったんだなと思うところがあって。そう考えると、この自分の感性や能力は社員のおかげだよなぁと」

何度も足を運んでくれた社長補佐や社員を無視して、自分の好きなことだけをやるのは不義理に思えてきたのだと言う。

神保 「社員のために、自分にできることがあるんじゃないかと思ったんです。入社したら一生だし、やっぱ辞めたなんて言えないし、悩んで時間がかかったのはありましたけど。社長には言われたことはないです。自分で決めました」

入社した瞬間に自分から父親はいなくなったと語る姿に、決意の固さが見えた。

すべては社員とその家族の幸せのため

▲神保がけん引するBPO事業のメンバー

2019年現在、神保がけん引しているのは、委託事業推進部。ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)と言われる、企業の業務を外部委託として受ける事業だ。ここ数年で展開エリアは全国に広がり、営業利益は前年比280%まで伸びた。

神保 「 BPOはもともと人材派遣からスピンオフしたサービスです。ひとり派遣していくら、という契約ではなくて、業務単位で仕事を切り出して受託する形態にしたものです。初めはデータ入力や梱包などの簡易作業を受託していましたが、今はコールセンター、システム、営業……なんでも受けられます」

委託事業推進部の使命は、利益に直結する事業部であること。利益に貪欲に向かう姿勢の根幹には、神保のある想いがあった。

神保 「僕は社会のためには働いてなくて、うちの会社の社員が幸せになるために働いています。そのためには自分が利益上げなきゃと思うし、ずっと人材派遣やっていていいのかという恐怖心もあるので、いつも次の芽次の芽と思って新しい事業を考えています」

神保が見ているのは、世の中全体の動向でも社外の誰かでもない。綜合キャリアグループの社員とその家族だ。

神保 「自分が利益を上げて社員が豊かになれば、単純に子どもや家族も美味しいものが食べられて、いろんなもの買ってもらえて、旅行に行けます。それ以外にも、会社という存在から社員が受ける感性や価値観は、子どもにも伝わると思うんです」

お金を稼ぐとはどういうことか。働くことの意味は何か。社員の感性は、言葉や表情や行動となって子どもや家族に伝わるものだ。それを神保は幼いころに身を持って体感している。

神保 「社長は厳しい方なので、小学生の僕にも『命を使い切れ!やり切れ!』みたいなこと言うんですよ(笑)。『生徒会?やるなら会長でしょ』『高校?入るならA高校(エリア随一の進学校)でしょ』って。それが当たり前と思って育ちましたが、会社という背景があったから僕にそう伝えたんだと思います」今度は自分が会社をつくる側に立ち、社員とその家族へ伝えていきたいのだと言う。


働くことはこんなにも楽しい、素敵だと、胸を張って言える人材を増やす

▲“働くということに真剣に向き合う”この価値観が大好きだと言う神保

綜合キャリアグループが総合人材サービス会社として大切にしている価値観。それは、“働くということに真剣に向き合う”こと。その結果として、働くことはこんなにも楽しいんだ、素敵なんだと思える人材を増やすことにある。

神保 「綜合キャリアグループは、働くってなんだ?生きるってなんだ?というテーマを真剣に考えている会社です。全社員に『創業者たれ』と言っていますが、それは人に使われるのではなく、自分で考えて自分の命を使ってほしいからなんです。


働くってこんなに楽しいんだ、素敵なんだという価値観を伝えていけるのは当社だけだと思っています。でも学生や新卒の人たちは、いやそれ以上の年代でも、その感性を知らない人は多い。知らないものは選べないじゃないですか。だから僕たちが伝えていかなければと思っています」


自分でプロジェクトを考えて動いていこう、自分で外と交渉して仕事をとっていこう、プロアクティブに動いていこうとひたむきに何度も伝え続けた結果、社内には“ミニ神保”が増えているのだと言う。

神保 「最近 BPO事業のメンバーは神保さんに似てきましたねと言われます(笑)。 5年ほどの月日を経て、今では一人ひとりが案件を獲ってきてプロジェクトを動かせるようになりました。こうやって同じ考えの人が増えて、誰もが利益を出せるようになればいいですね」

株式会社綜合キャリアオプション。一人ひとりがキャリアをオプション(選択)できる人材となることを社名に冠して、これからも神保は社員のために、その家族のために、自らが先頭となって新たな事業への扉を開き、未来へと挑み続けていく。

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