HRテック開発部隊。チームプレーのエンジニア集団「SIPS」とは?

綜合キャリアグループのHRテックを一手に担うエンジニア集団「SIPS」。これまでいくつものプロジェクトを成功に導いてきた秘訣は何か。SIPSウェブチーム責任者・青木勝吾がその道のりを振り返ります。

コミュニケーションとチームプレーのエンジニア集団

青木 「うちの部署の特徴といえば……コミュニケーションとチームプレーですかね。いい意味で巻き込み上手なメンバーが多いと思います」

いわゆる「システム部」とはかけ離れたイメージを語るのは、40名ものエンジニアが在籍するSIPSウェブチームを率いる青木だ。学生時代をサッカー一筋で過ごした青木は、新卒入社したメーカーで働きながら地元のJリーグチームの前身に在籍し、エンジニアとサッカープレイヤーの二束のわらじを履いていた男だ。

青木 「入社して 2年ぐらいはまだサッカーでやっていきたいと思っていたんですけど、だんだん仕事との両立がキツくなってきて、エンジニア一本で食べていくことに決めました。サッカーをやっていたときはずっと、どうやったらチームで勝てるか、目標を達成できるか、いかにみんなで成し遂げるかということを考えてばかりいたのですが、この会社に入ってからまた同じようなことを考えるようになりました。見た目も含めて、色んな意味でエンジニアっぽくないとよく言われます(笑)」

青木は、SIPSスターティングメンバーのひとりである。今でこそ総勢100名規模のエンジニア集団に成長したが、当時はたったの5人。サーバー構築から基幹システムの立ち上げ、クラウドシステムの開発に至るまでさまざまなジャンルのシステム設計に携わってきた。

プロジェクトごとにユーザーも変われば言語も変わる中で、プロジェクトを成功に導いてきた秘訣はどこにあるのか。

青木 「いろんなプロジェクトをまとめてきましたが、実現する手段や言語がいろいろあるだけで、ベースの考え方は一緒だと思っています。私たちウェブチームの場合は、たいてい社内に『ないものをつくる』ので、これがないからできないということは言えなくて、どうやったらできるのか、チームのメンバーに相談したり協力会社を巻き込んだりしながらひとつのプロジェクトを進めていく感じです」

自身のことをプラス思考で能天気だと表現する青木。たいていは気持ちでなんとかなると笑う青木のもとには、彼のところに行けばなんとかなると社内外から次々と相談が持ちかけられ、信頼も厚い。

視野の広いオールマイティープレイヤーを育てる

エンジニア集団SIPSの部署構成は、青木率いるウェブチームのほかに、スタッフや契約書の管理を統括する基幹システムチーム、社内のネットワークやPC環境を担うインフラチームの3チームで構成されている。

その中でもウェブチームの扱う業務は幅広く多岐にわたる。

青木 「ウェブチームといってもサイトを構築するだけではなくて、コンテンツの中身を考える人もいれば、デザインやライティングまでやってしまう人もいますし、ウェブ広告のプランニングや配信、検証をやっているメンバーもいます。他にもお仕事検索サイトをつくったり、社内の受注管理システムをつくったり、ストレスチェックなどのクラウドサービスを構築したり……フロントエンドエンジニアもいればバックエンドエンジニアもいますし、本当になんでもありです」

全国の営業所や部署を横断して、ひとつのプロジェクトを構成する「プロジェクト制」をとっている綜合キャリアグループでは、ひとりが複数のプロジェクトに参加するケースがほとんどである。時にはプロジェクトマネージャーとして、時には設計担当として、時にはプログラマーとして。案件によって役割に柔軟性を持たせているのも特徴的だ。

青木 「ごく一部の範囲だけを担当していると、どうしても視野が狭くなってしまいます。たとえば依頼をもらったときに、『それだったらこういう方法もありますよ』とか、『それやる前にこういう課題ありますよね』と突っ込んで話ができる。言われてないからやらないではなくて、一歩踏み込んでいくことが大事だと思っています」

個々の得意分野を伸ばしつつオールマイティープレイヤーを育てることが、売れるシステムをつくる秘訣でもあるという。

青木 「私自身は設計や外部協力会社へのディレクションを担当することが多いですが、時には営業同行して企業にシステムの提案に行く、セールスエンジニアの役割を担うこともあります。基本的に人に関わる困りごとに対して、当社で解決できない問題はないと思っているので、何に困っているのかを聞いて、その企業様向けにカスタマイズしてシステムを構築することもありますよ」

ある取引企業では、人材管理のシステムを一元化したいという要望に対して、総額5000万円以上、二年もの期間をかけて専用システム構築を受託した。青木の「なんとかしてみせる」という前向きな想いがプロジェクトを成功に導いた。

ゼロからのスタートも受け入れる懐の深さ

個人の裁量が大きいだけにかなりの知識や経験が必要になりそうだが、それよりも気持ちが大事だと青木は言う。

青木 「新卒や第二新卒などの未経験者に対しては、まったく知識のないところからイチから覚えていける仕組みにしています。各チームのリーダーが交代で先生になって、システム開発って何? というところから、専門用語やサーバーがどうやって動いているかなどの仕組みなどをレクチャーする研修もあります。
初めは社内の電話番号検索システムの修正など簡単なものから任せていって、次は1ページつくってみようかといった具合に段階的に任せていきます。入社時は何も知識なくても、一年もすれば簡単なシステムなら組めるようになりますよ。もちろん経験者には、いきなりプロジェクトをどんと任せることもあります」

メンバーが一番伸びる方法で仕事を任せていくのが青木流だ。目標にむかって自分がこうしていきたいという意思があれば、まわりが手を差し伸べてくれる。プロジェクトを横断して知恵を貸してくれたり、相談できる仲間がいることも心強い。

そんなSIPSでは、エンジニア集団らしからぬイベントも定期的に開催されている。

青木 「そうはいっても普段 PCと向き合う時間が長い部署なので、数カ月に 1度スポーツ大会などのイベントを開催しています。参加は任意なんですけどわりと参加率が高いときもあって。ボーリングとかオーソドックスな回もあれば、ぞろぞろとハイキングに出かけたり、流しそうめん大会をやることもあります。遊ぶとなったら思いっきり遊ぶ、やんちゃな大人が多いかもしれません(笑)」

働くときは働く、遊ぶときは遊ぶ。業務効率を上げるためにもメリハリをつけた働き方を重視しているのだ。

自分たちが企画者であり開発者。 新しいシステムを市場に送り出していく

現在ウェブチームが抱えているプロジェクトは、30以上。中でも市場から注目されているプロジェクトが、株式会社バイトレのシフティングサービスだ。

青木 「バイトレは単発バイトと呼ばれる短期単発の人材サービスを提供している会社ですが、企業側でこの日に何人アルバイトが必要で現在何人集まっているかという採用情報や、勤怠管理が一元化できる便利なシステムです。
また昨年 iPadを 100台ほど購入して顔認識で勤怠管理ができるシステムを導入しました。クラウドで勤怠情報が即サーバーに送られるので、お給料もすぐ受け取れるようになったり働く側にとっても嬉しいシステムです」

その他にも、製造マーケットにおけるWeb勤怠管理のパイオニア「T-REX」の改修や、AIによる自動お仕事マッチングシステムなどいくつものプロジェクトが進行している。

青木 「本当にたくさん同時進行で開発しているので、今何をやっていますかと聞かれて一言では答えづらいのですが……。どのシステムにおいても自分たちが企画者であり開発者なので、言われたことをやるのではなくて、世の中の流れや法改正を踏まえて自分たちで考えてつくっています。それが私たちが『システム部』ではなく『 SIPS』である所以なんですよね」

「SIPS──Strategy Information Platform Section(戦略情報基盤)──」

自分ひとりでは成し遂げられない目標を、仲間を巻き込んだり巻き込まれたり、頼ったり引き受けたりしながら達成していく。そんな青木のチームプレイでSIPSウェブチームは今日も、グループの未来を切り開いていく。

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