これまでの部活動は……

▲昔のゴルフ部

エスプールグループ全体の業績はここ数年で急拡大しています。子会社や新規事業も増えてきたことにより、2012年当時は100名にも満たなかった社員数も、約5年で600名を超えるほどになりました。

2015年までの日本橋本社では同じオフィスにいれば、たとえ別の部署の人間でも、どんな人がいるのか全員が知っていたものですが、秋葉原移転後は同じオフィス内でも100名を超える人が出入りしているため「顔は見たことあるけど...…」といったことが頻繁に起きています。

会社の規模が拡大することはとても嬉しいことですが、元々は役職や部署での隔たりがなく、成長のためならば遠慮なく意見を交わす社風のエスプール。同じオフィス内にいても話したことがない人がいるというのは悲しい状況でした。

エスプールグループには、創業期から開催している年2回のゴルフコンペが部活動のような位置づけでありました。ただ、道具を購入したり、参加費が高額であったり参加するためのハードルが高いものでした。初心者で練習するにも負担が大きい……。

それ以外にもこれまでに部活動のような活動がいくつかありましたが、社内であまり告知をしないために人数が集まらず、参加者も業務上で関わる人ばかりといった状況。少人数でやっているがために、誰かが参加できなくなると開催しなくなり、自然消滅するというようなこともありました。

「誰でも参加できる」「部署を越えた交流ができる」が当社部活動のコンセプトに

▲野球部の活動風景

そんな時に生まれたのが部活動制度。中途半端にやるのは良くないので、制度としてしっかり位置づけることに。

やはり部活動の醍醐味はコミュニケーション。今までに関わったことがない人と話せるからこそ参加する価値があります。そんな想いから発足には「誰でも参加できる」、「部署を越えた交流ができる」という最低基準を設けました。

社内のインフォーマルな関係性が生まれることで、業務にも良い影響がもたらされることは間違いありません。そのため、社内の承認が得られた場合は補助金が出る仕組みにしました。

いざ、部活動を社内制度化!

しかし蓋を開けてみると大きな変化はなく、参加者もあまり増えず……。

ここから本格的に参加者を増やしていく施策を打ち出していきます。「社内広報が足りなかったのでは?」という仮説のもと、まず初めに、社内報でそれぞれの活動を取り上げることに。社内報は各拠点に送られていて全従業員が見ることができるものですので、「社内でこんな活動があるんだな」と知ってもらえるようにしました。

また、ゴルフ部は人事部長が自ら未経験者に声をかけ、希望があれば打ちっぱなしやラウンドなどで基本レッスンをすることで参加しやすくしました。幼少期からゴルフに親しんだ代表取締役の浦上壮平も積極的にフォーム改善の指導を行います。

「スポーツは苦手だからできないけど、社内交流はしてみたい」という人のために、部活動後に懇親会を用意して参加しやすくしました。

さまざまな施策を行ったことで、野球部は「試合もできるかどうか・・・」という存続危機にあったところから今では3倍の参加表明が集まるようになりました。

野球は経験していないとできないのでは?と思われるかもしれませんが、エスプールグループの野球部は半分以上が初心者です。社内交流が一番の目的なので、初心者でも楽しく参加できます。ただし、紅白戦になると勝敗がつくので、みんな目の色を変えて勝ちにこだわりますが……(笑)

部活動を通してさまざまな部署から幅広い年齢の社員が集まっているので、オフィスでは通常業務では関りのない社員との会話が生まれるようになりました。内定者も参加可能なので、入社前に社員の雰囲気を知ることもできます!

内定者の頃から部活動に参加していた新卒社員

▲2018年入社 新卒社員の関 裕生

内定者の時期から部活動に参加し、入社1年目から幹事を担当する社員も出てきました。その第一人者となった新卒社員の関裕生はこう語ります。

関 「内定者の頃、 2年目の先輩から『野球部があるから来てみない?』と誘われたことがきっかけでした。元々野球はずっとやっていて、楽しそうだなと思い参加してみました。その一方で、当時は内定者は自分1人だったので不安や緊張もありました。実際に行ってみると、先輩社員の方はみんな気さくな方ですぐに打ち解けることができ、とても楽しむことができました」

その後、入社して1年目の途中から野球部の部長に任命されます。

関 「 2年目の先輩から『今後、野球部の部長を任せた!』と言われました。任されることは嬉しい反面、日程調整やグラウンドの予約、その他備品の手配などいろいろとやることがあるのは知っていたので面倒だな~と思う気持ちも正直ありました(笑)
実際にやってみると、案の定なかなか参加者に合わせたグラウンドの確保は難しくて。そんな時、部長経験のある先輩がどのよう進めたら良いかフォローしてくださり、どうにか活動日の調整ができました。当日も物の手配などの準備を行い、懇親会の手配もなんとか終えて部長としての役目を果たせました。
活動後には参加者の皆さんが『楽しかった!』『ありがとう!』と言ってくださったことが一番印象に残っています」

いきなり部長に任命され戸惑っていた関でしたが、無事役目を終えて部活動の大切さをこう語ります。

関 「部長として日程調整、社内周知、当日運営など実際にやってみて大変なことばかりでしたが、事前周知や活動日からの逆算など大切なことは仕事と同じでした。部活動という場を通して、仕事の基礎を学ぶことができたのではないかと思います。
また、普段は一緒に働くことの少ない他部署の社員との交流の場ができることが非常に有意義だと実感しています。後日、社内で会うと声をかけてもらえるようになり、『部活動に参加していて良かった』『次回はよりたくさんの方々を集めてみんなが楽しめる場をつくりたい』と感じています」

業務とは関係ないからこそ生まれる新たな価値

▲部活動後の集合写真

部活動の制度化から3年ほどが経ち、徐々に参加人数も増えて社内の認知度も広がってきています。最初は「なんか楽しそうだから」とか「新たな趣味になったら良いな」とか……部活動に参加する動機は何でもいいのです。

さまざまな人が参加するようになることで、単なる趣味やリフレッシュにとどまらず、仕事のやりがいや業務効率がアップしていくことにつながる可能性が高まると考えています。

現在の部活動は交流することがメインであり、まだまだ数も多くはありませんが、今後エスプールグループの部活動が活性化していくことで、新たな関係性が生まれ、そこから新規事業や業務改革の案が出てくるような良い循環が生まれてくるのが理想形です。

部署が違っても、年齢が違っても、お互いのことをよく知っている──そんな会社を目指して、これからも多くの従業員が参加できるような施策を打ち出していきます!