日常にある当たり前に、プロの縫製職人のストーリーを

株式会社ステイト・オブ・マインドが2015年から提供をはじめた、縫製職人とユーザーのマッチングを行うサービス「nutte」。現在、このサービスのシステム部分を支えているのが、エンジニアの今村健正です。彼はなぜ、nutteに興味を持ったのか……?今回は、男性からみたnutteの可能性をお伝えします。
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シンプルなものづくりのサービスに惹かれ、立ち上げ期のサービスに携わる

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開発チームのムードメーカーである今村。キーボードにも<こだわり>が詰まっています
いま着ている洋服がどんなふうに作られてきたのか、想像したことはありますか。華やかなランウェイから離れたものづくりの本質を覗いてみたいと思ったことはあるでしょうか。

現在、エンジニアとしてnutteの運営に携わっている今村健正も、そうした“職人の仕事”に魅了されたひとりです。彼は、大学生の頃からシステム開発の仕事をしているベテランエンジニア。さまざまな企業で働いた後、2016年の夏に当社へ入社しました。

入社を決めた理由のひとつは、nutteのサービス内容でした。良いものをただつくる。その飾られていないシンプルなものづくりの原点のサービスに惹かれたのです。

今村 「もともと縫製に限らず、職人が使う業務用の機械に興味があったんですよね。ミシンでも何でもそうですが、家庭用のものとは違って迫力があるというか。nutteのイメージはまさにプレーンなものづくりの現場のイメージでした」

さらに今村は、そのときnutteがおかれていた状況にも、エンジニアとして興味をもちました。nutteはまだ、2015年に立ち上がったばかりの新しいサービスだったからです。

今村 「スタートアップ企業で、立ち上げ期のサービスに関わりたいと思っていたんです。新しいものをゼロから生み出していくプロセスに携われるのではないか、と。このフェーズは大変なこともありますが、ワクワクすることも多いはずですから」

こうして彼は、nutteのエンジニアとして新たなスタートを切ることになりました。

生活のすぐそばにある nutte 身近に求められる職人技

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ちいさな手がつかむ帽子。職人さんの技術はこんなところにも
今村はふとした友人との会話の中などから「それはnutteで実現できるな」と感じることが増えました。

今村 「たとえばあるとき、ものすごく古いデザインの古着を持っていた友人と『もうちょっとデザインがこうだったらいいのに』という話をしたことがあったんです」

nutteで実現できるのは、オーダーメイドの服づくりだけではありません。味のある古着を今風のデザインにしたり、長い間大切に着ていてボロボロになってしまった服を手直ししたり……。そうした「お直し」もまた、職人技を必要とするところです。

今村 「ガラスの加工をしている職人さんの話を聞いたことがあるんですが、作業環境がとても過酷なんですよね。そのなかで緻密なコントロールをしてものづくりをしています。そんな環境と人間の集中力から生まれたガラスが、いま静かににテーブルの上に乗っているということがとても素晴らしいと思うんです」

そうして考えると、いままでは普通のグラスだったものが集中力の結晶のように見えます。知らなかったことを知るだけで、日常のふとしたところに深いストーリーを見つけることができるのです。

当社の運営するnutteもまた、<縫い物をする職人>と<日常>をつなぐサービスです。

とんでもなくすごいデザイナーの超奇抜な新しいものづくり、ということだけでなく、わたしたちの生活のなかに、nutteを通じて光る<職人技>を取り入れることができるのです。

コミュニケーションの円滑化。システムにできることを探る。

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職人訪問でPCを使って説明する代表。技術とコミュニケーションがサービスを支えています
もっと大勢の人にnutteを利用してもらいたい。そのためエンジニアチームは「ユーザーの使いやすさ」を最優先項目として、日々サービスを改善しています。

なかでも、今村がエンジニアとして特に注意を払っているのは、ユーザーと職人の間の意思疎通がいかにスムーズにできるか。常に、そこで妨げになっているものはないかを確認しながらシステムを構築しているのです。

今村 「nutteの依頼をみていると、できあがってきたものは全部すばらしいはずなんです。依頼者がほんとうに満足するかどうかは、モノではなくて対応なんじゃないかなと思うんですよね」

webサービスでありながら、生活に深く関わりのあるアイテムを取り扱っているため、当社のお客様は年齢の幅が広いのが特徴です。

ネットに慣れていない方のコミュニケーションとアパレルに慣れていない方のコミュニケーション、両方を解決させるのはまさにエンジニアの腕の見せ所です。

システムを通してnutteで職人たちの仕事ぶりを見ているうちに、今村は彼・彼女らの職人魂に感銘を受けるようになりました。

今村 「たとえば、フワッとしたワンピースをオーダーしても、希望した生地ではそのシルエットにならないこともあります。でもnutteの職人さんたちは『できません』というのではなく、相手の要望をどう叶えるかを提案してくれる。細部まで相手の希望に応えようとする姿勢は、すごいなと思いますね」

そうしたやり取りができるのは、職人がもつ豊富な知識と経験があるからこそ。今村はそんな職人たちとユーザーとつなぐため、nutteのシステムを改善し続けているのです。

すべてのスタートは、職人として「いいものをつくる」ことから

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職人さんに作ってもらった制服を着るメンバー

新しい服が欲しい人も、大切な服を直してほしい人も、そして日本中どこに住んでいたとしても。今村はnutteのサービスに、さらなる可能性を感じています。

今村 「私は田舎の出身で、あまりアパレル店などがない地域で育ちました。いまはネットショップもありますし、nutteのような気軽にオーダーできるサービスがある。そこにも、サービスが広まるひとつの可能性があると思います」

場所や環境に縛られることなく、ファッションの自由度が高まること。もっと気軽に「オーダーメイド」や「リメイク」「お直し」が選ばれるような世の中になること。それは当社がこれから実現したい世界でもあります。

今村 「nutteの職人さんたちは、ユーザーが理想とするものを作ってくれるプロなんです。すでに店頭に並んでいるものから選ぶのと同じように、nutteを利用してもらえるといいなと思います」

縫製職人のみなさんがすばらしい仕事をしてくれるからこそ、私たちが会社全体で大切にしていることがあります。それはシンプルに「いいものをつくる」ということです。

今村 「ビジネスとして成立させることも大事ですが、それ以前に『いいものをつくる』ことを一番重要視しています。これからもサービスに愛情をもって、クオリティの高いシステムを作り、みなさんにお届けしていきたいですね」

今村自身もまた、システムを作る“職人”に他なりません。いままでは、まったくつながりの無かった依頼者と職人がつながったとき、双方にみえる世界が大きく広がることをわたしたちは知っています。

これからもわたしたちはウェブサービスの作り手として、日常の大切な物語をつなぐプラットフォームの構築を目指していきます。

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