医療ロボティクスの若きフロントランナー。ユニークなキャリアを生かした飽くなき挑戦

日本整形外科領域で初めて承認されたロボティックアーム手術支援システム「Mako(メイコー)システム」。技術面からサポートする「プロダクト スペシャリスト」の資格を持つ、元自転車ロードレーサーにして元ベンチャー企業の営業担当。日本ストライカーで2年目となる山下裕大の会社や医療への想いに迫ります。
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理系大学生アスリートが日本ストライカーと出会うまで

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高校から本格的に始めたロードバイク。大学に進学すると第一線のアスリートとして石川県の実業団で活動を始めます。そのかたわら、大学ではロボット工学や設計を学ぶなどし、ロードレーサーと理系大学生という二足のわらじを履く4年間を過ごしました。

大学を卒業すると「より国際的に、より高いレベルの自転車競技にチャレンジしたい」という想いから、就職ではなくフランス人の指揮する実業団への移籍を選択。新天地は海外スタッフも多く、片言の英語でコミュニケーションを取るなど苦労が絶えなかったものの、この経験によりグローバルな感性も身に付けていきました。

しかし、ほんの一握りの人間だけしか活躍できないという厳しいアスリートの世界。山下はロードレーサーとしての限界を感じます。

山下 「自転車には区切りをつけて、とにかくガンガン働きたいと思いました。働くからには、始めから第一線で活躍できるような仕事がしたくて。さまざまな人に会ってやりたいことを自由にやれるような働き方がしたかったので、まずはベンチャー企業の営業職が自分に合っていると思いました」

競技を離れてから最初に入社したのは、5人規模のベンチャー企業。インターネット広告を主な事業とする企業です。ここで、営業のみならずマーケティング、経理、法務、事務などをこなし、あらゆるスキルを培いました。同社に約2年勤めた山下は「このキャリアを生かして、もっと大きなビジネスにチャレンジしたい」と考えるようになります。

日本ストライカーを知ったきっかけは、元チームメイトでその後日本ストライカーに就職した先輩の紹介でした。適性があるかもしれないと言われ、一度会社訪問をすることに。

自身のキャリアのすべてが生かせる職場

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山下 「日本ストライカーを訪問して詳しく話を聞いてみると、本当に自分の適性に合っていると感じて。当時、日本ストライカーは 『整形外科領域にロボティクス技術を導入し、日本の手術の質を向上させる』というプロジェクトを計画していました。日本ストライカーにとっては新しいプロジェクトの立ち上げだったので、自分が今までベンチャー企業で働いてきた経験だけでなく、理系の知識も生かせると思ったんです」

日本ストライカーにとっての新しいプロジェクトとは、人工関節置換術をロボティックアームで支援する「Makoシステム(以下、Mako)」。

山下 「ベンチャー、理系、スポーツ。そして世界、日本を飛び回り、さまざまな人に会う仕事。自分が積み上げてきたすべてのキャリアを生かすことができる、理想の職場だと思いました」

2018年1月、山下は日本ストライカーに入社。間もなく、Makoの専門知識を持つ証であるメイコー プロダクト スペシャリスト(以下、MPS)の社内資格取得のため、単身でアメリカに渡ります。Makoは手術における医師の手技をサポートするもの。MPSになるためには、正しい製品知識はもとより、豊富な医療知識も修得する必要があります。

山下はWebテストとアメリカでの約2週間のトレーニングを経て、MPSの資格を取得。これにより、Mako導入先医療機関での手術立ち会いとMakoの適正使用に必要な情報提供等を行うことができるようになり、日本でも数少ないMPS資格保有社員のひとりとなりました。

山下 「 Makoのトレーニングはすべて英語。製品だけでなく解剖学のレクチャーなどもあります。また、アメリカのトレーニングでは手術中に医師から Makoに対する質問に口頭で答えるというシミュレーションも。やっていること、これからやろうとしていることが大きくてプレッシャーもありましたが、それ以上にやりがいのあるプロジェクトだと感じました」

手術に立ち会う者としての責任感、“患者さんの役に立ちたい”という想い

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手術は非常に緊迫した雰囲気の中で進行していきます。MPSの資格を持つ山下は、手術に立ち会い、製品の深い専門知識による技術面から医師をサポート。一瞬の判断ミスで、患者さんに大きな影響を与えてしまうリスクも抱えています。

そのような状況で山下を動かしているのは「目の前にいる医師、患者さんの役に立っている」というやりがいと、「医療をより良く」という使命感です。

入社後すぐにMPSの資格を取得した山下は、20代後半という若さで数多くの臨床現場での立ち会いを経験。医師から「Makoがない手術には戻れない」と言われるほど、Makoへの信頼を築いてきました。

2019年現在、製品の説明や手術の立ち会いで出張が続く山下。1週間のうち会社に戻るのは一瞬だけ、ということもあります。しかし、山下の仕事は手術の立ち会いだけではありません。製品に関するスペシャリストという立場で、営業活動に同行したり、医療機器の展示会などにも出席したりして、顧客にMakoの説明を行う機会もあります。

山下 「確かに責任のある仕事ですが、医師や患者さんの手助けができ、それをダイレクトに感じられることがこの仕事の魅力。退院される患者さんの喜びの声を、医師伝いに聞くこともできて。もっと多くの方に、ロボティクスを活用した手術の良さを知ってほしいと思っています」

特に展示会では、Makoに関心を持って来場される医療関係者が知りたいところを即座に把握して無駄なく説明する技量が求められます。「どの引き出しもいつでも開けられるように準備している」というのが、山下の仕事の進め方です。

山下 「どんなに忙しくても、患者さんに貢献しているんだ、日本の医療に貢献しているんだと思うと、よし頑張ろうという気持ちになります。正しいことをしている、自分たちが先陣を走っている、変えられる力を持っている。そう思うと、モチベーションも上がりますよね」

ゴールを目指すためにストイックに努力を続け、チャレンジを乗り越えてきた元ロードレーサーならではの仕事に対する姿勢を垣間見ることができます。

「製品力」と「チーム力」でビジネスチャンスをつかむ

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山下は、「日本ストライカーは外資系企業と日本企業のいいとこ取り」だと感じています。現在、日本ストライカーはMakoを普及させるべく奮闘しているため、自身が頑張った分が成果として目に見える機会も多く、そして成果はしっかりフィードバックされます。

グローバルな思考で、やるべきことを明確にしたビジネス。山下は「改めてこの会社の仕組みが性に合っている」と話しました。

山下 「日本ストライカーは、 『成果』を重要視する会社です。ただ、言ったことをやる、成果を達成するというのは当たり前の話ですよね。 Makoの普及もそうですが、最終的には患者さんのためにやっていることなんです。すべては、ストライカーのミッションである、医療の向上、医療への貢献につながっていて。医師と一緒に、患者さんのために正しいことをするというのは、非常にやりがいのある仕事だと思います」

一方、高い製品力、チームで取り組む姿勢も日本ストライカーの強み。山下は現在、新たなチームメイトを増やすために、人材育成にも着手しています。

山下 「日本に Makoの風を吹かせるためにはもっと人が必要。今後は人材育成とシステムの構築にも力を入れていきたいと思っているんです。日本ストライカーは、 『人』を大切にする会社でもあります。どんなにいい製品があっても、それを支える人、チームがいなければビジネスはうまくいかないですよね」

また、英語力の向上とマーケティングの情報収集にも余念がありません。

山下 「グローバルに展開する企業の一員として、英語力は高めていった方がいいですよね。ベンチャー時代に培ったマーケティングのスキルも衰えてしまうことのないよう、常に新しい知識を得るようにしています。これからも成長し続ける自分でありたいと思っています」

曇りなき想いで自分の道を切り拓いてきた山下。医療ロボティクスの若きフロントランナーの飽くなき挑戦は、これからも続きます。

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