九大中退、専門学校へ入学――異色の経歴を持つ新人エンジニアの仕事に懸ける想い

2018年はテックファームにとって20周年を迎える節目の年。そんな中、入社した新入社員のひとり、エンジニアの喜多剛士は大学を中退して専門学校を卒業し、入社したという少し面白い経歴をもつ社員です。研修が終わり、配属されたタイミングでの想いをお伝えします。
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順調に進んでいると思っていた学生時代……心に浮かんだ“とまどい”

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▲新入社員の喜多剛士

テックファームに新卒で入社し、エンジニアとして働く私。幼いころからモノづくりは好きだったものの、実際に自分がエンジニアになるとは思ってもいませんでした。

高校時代は、物理が好きで大学も物理を専攻したいと思い、進学先を決めました。物理が好きだった理由は単純で、問題を解いているのが楽しかったから。パズルみたいに解けてイメージしやすいことに面白みを感じていたのだと思います。

順調に物理という学問を究めていた私でしたが、なにかが違うと思いはじめたのは、大学2年の後期でした。

物理って本当にアカデミックで。研究したことを仕事にできるのは本当に一部の人たちだけという事実を知り、迷走しはじめました。

となると、なんのために自分は今物理を勉強しているのか……物理を学ぶ目的がなくなってしまったのです。自分がやりたいことではない、とはっきり分かってしまった以上、大学を中退することにちゅうちょはなかったです。

こうして2013年9月、約2年半通った大学を中退しました。

ここからというもの、どんな方向性に進むべきか、改めてオープンキャンパスに行ってみて…‥といろいろ考えていました。

すると、夏休みで地元に帰ったときに、情報系に進んでいる友人の、「プログラミングは楽しいよ」という一言が大きなきっかけとなりました。実際にやってみたら、とりこになってしまったんです。

自分を見つめ直し、路頭に迷う日々。そんなとき自分をとりこにしたもの

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▲2018年に入社した、同期のチームメンバーと

思い返すと、大学時代にもプログラミングに触れる機会はありました。

大学の教養課程でC言語を習っていたんです。しかし、当時はなぜか「楽しい」とは感じませんでした。コマンドライン上のプログラミングだけでしたし、新しいモノに触れたな、と思ったくらいですね。

でも、友達に勧められてやってみたら、視覚的に結果が出るものがもう面白くて。

大学のときは、「こうしてみましょう、こうしたらこうなります」というだけだったのですが、自分でなにがしたいのかを考えてその結果が見える、「自分がやりたいこと」が反映されているのが目に見える。これが一番大きかったです。

言われたとおりにやる、というよりも自分でなにかをやることが好きだったのもあると思います。「プログラミング、楽しい」と心底思っていました。

すっかりプログラミングに夢中になってしまった僕は、その後、専門学校に入学することになります。九大を中退したこと、イメージ的には挫折とみる人もいるかもしれないですが、僕の中では挫折ではないんです。

ビジョンが存在していなかったものが、「ない」と結論づいてしまったから離れた結果であって、挫折ではないかなと。

専門学校に進んで、本当に良かったと思っています。新しさに出会えることにワクワクして、たまに授業そっちのけで調べてたりもしましたね。技術系のニュースサイトを見つつ、ライブラリをたどって、「ああ、こういう使い方あるんだ、つかってみよう」という感じで。

技術っていろいろなものがありますけど、すごい人たちがつくっているんだな、素晴らしいなって思うんです。誰がこれ考えたんだろう、っていう感覚に近いっていうんでしょうかね。

Ceylon言語に、専門学校の2年生ときにはまっていて。いまはまったく使われていない言語なんですが(笑)。なんでCeylonにはまったかというと、言語仕様の複雑さをできるだけ押さえたい、というポリシーにすごく共感したんです。

かっこいいコードを書こうとは思っていなくて、特に専門学校のときはチーム開発がメインで、すごくスマートに書いてもしょうがなくて。誰が書いてもある程度整ったコードで書かざるを得ない、そういう縛り方がチームで開発をしていくうえでは必要だと思っていました。

技術は使う人がいるので、技術単体で優れていてもしょうがない、って思うんです。

テックファームとの出会い、そして研修を経て気づいた自身の弱点

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▲新卒研修にて。先輩社員にプレゼンをしている喜多

なにかモノをつくりたいという想いがあったので、専門学校後の進路はエンジニアになると決めていました。エンジニアといってもいろいろ種類はあると思いますが、自分でちゃんとつくる、ということが軸でしたね。

就職活動では、自社サービス系の会社も、SIerも選考を受けていました。選考を受けるなかで、自ら問題をつかみにいかないといけない自社サービス系よりも、まず既にある問題・課題に対してどうアプローチするか、というやり方のほうが自分の考え方に合っていると感じました。

そこで、さまざまな業界のサービスに携わり、1次請けで直接お客様の課題を解決することができるテックファームに入社したんです。テックファームとの出会いは、逆求人イベントでした。役員の石立宏志との面談は今でも覚えています。その時に、Ceylon言語の話をしたんですよね。すごく面白がってくれて。

技術面で自分でわざわざ困難な選択をし、そのうえで課題を完了させているのは素晴しい。その後で「これを選択したのは間違いだった」という評価を下しているのも素晴しいです、とフィードバックをされました。

こうして2018年4月、テックファームに入社。約3カ月の研修がスタートしました。エンジニア採用だったので、楽しみにもしていた技術研修は、Javaをはじめ、新卒だけでチームを組んでアプリ開発をしました。

私は、専門学校で学んでいたので研修内容の8割は既に知っていることではありましたが、ポイントを絞って教える方法や、周りの人はどの部分でつまづくのかがとても勉強になりました。

その他にも、UIUX部門である情報デザイン部の研修では、「テックファームで働く人の健康にまつわる悩みを解決する」というテーマでサービスをつくり、社員にむけて発表する機会がありました。

役員はじめ、いろいろなレイヤーの社員に参加してもらったのですが、技術顧問である小林にコテンパンに質問されて答えられなかったことがあるんです。

専門学校のときから、「技術に興味があって、サービスに関心がない」と、指摘を受けていました。専門学校時代から先生にも言われていたことだったので、意識していたものの、実際に見えていなかったのだと反省しました。

具体的に、見なきゃいけないポイントとか、ユーザーがどういう方向で増えていくとか、このサービスはなにがウリなのかとか、そういう視点が実際頭になかったので、とても勉強になりました。

発表の際に、質問をされて言葉が詰まることが多かったんですが、新卒にも遠慮なく言ってくれることがありがたかったです。質問がでない発表は良くない、なにもそこに響いてないということだからと言われました。そういう部分で言えば、クリアしたところもありますね(笑)。

3カ月の研修を経て、現場に配属された今、仕事をするうえで忘れたくない想い、エンジニアとしてこれからめざしていきたい将来像があります。

チームの一員として本格的にスタート。エンジニアとしてめざす将来像

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▲情報デザイン部の研修。一生懸命取り組みましたが……

7月から本配属となり、Digital Entertainment System Partners部に所属しています。入社してすぐには、よくあるパターンの、ベーシックな開発を最初に学んでおきたかったという希望はありました。

実際には今、スマートフォンアプリで使うAPIサーバーなどの開発をしています。ユーザー数が多いのですが、プロジェクト自体のスケールはシンプル。複数の会社とのやりとりもあり複雑だなと思うこともありますが、新しい技術(Spring Boot)も使っていて、メンバーにも恵まれていると思います。

プロジェクトは3人チームで、PM1名と開発に新卒で配属された3年目の先輩が1名と、私です。

レビューも細かい部分を見てくれたり、フォローしてくれたりと、現場に入ったばかりではありますがすごく開発が楽しい、と思いながら仕事ができています。他の人のコードを見て勉強になることもありますし、もちろん技術が好きだからという理由もあります。

そうしたなかで、今後も重視していきたいことは、ちゃんと納得できるものをつくりたい、納得して仕事したい、ということです。

そのためには、自分がまず納得していないとな、と感じますね。もちろん、自分の考えや、自分が第一ではないですが、まわりとの兼ね合いも含めてここが一番ベストだなと自分で思えるところを探していきたいと考えています。

それから、自分が忙しくても頼られる雰囲気をつくることができるのは、今の自分にないものなので、目指していきたいところです。

将来像としては、頼られる存在、任せてもらえる人になりたいです。

これから、直接お客様と話す機会も増えてくるなかで、自分のポリシーと照らし合わせ、ただ「ハイ」と言うだけではなく、ダメなことには「NO」と言え、お客様といい関係ができる、意見を言い合えるエンジニアになりたいと思っています。

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