エンジニアを大切にする会社で感じた、いつまでもエンジニアであり続けたいという想い

2016年に入社したPMの小林祐は、2017年全社表彰にて、中途入社で1番活躍した社員MVPを受賞しました。就職氷河期に入社したベンチャーSIerで基礎を学び、その後転職し、大手の自社サービスでプロダクトオーナーを経験した小林。彼がテックファームに辿り着くまでの経緯とこれからを語ります。

エンジニアを目指すきっかけーー自身の研究テーマとの意外なつながり

▲PMの小林祐

僕は、もともとエンジニアを目指していたわけではなかったんです。
1998年頃の日本は景気も悪く、大学受験を目前に将来のことを考えていたとき、僕はなんとなくバイオテクノロジーかコンピュータの世界の2択だと思っていて。

プラスα、就職率の高い大学に入学することを決め、2000年に会津大学コンピュータ理工学部ソフトウェア学科に入学しました。
学生時代はハードにあまり興味はなく、ソフトの方がおもしろそうだと感じ、大学1年生のときにコンピュータ基礎を学び、はじめてプログラミングを経験しました。

入学してから、先輩方が就職している業界職種を見て、あぁ将来エンジニアになるんだなと思ったのが、エンジニアになるきっかけになります。

父親が保険会社でビジネスリスクを研究していて、そこのTOPだったこともあり、そんな世界があると聞いた影響もあるんですが、当時BCP(Business Continuity Planning)は先進で、新しい取り組みに惹かれ僕の研究テーマになりました。ビジネスリスクとエンジニアは直結しないかと考えていましたが、ちょうど2004年、MicrosoftがWindows2000のソースコードを流失した事件があって。収束に時間がかかるかなと思っていました。

しかし、あっという間に解決して、背景にはMicrosoftのBCPが機能したというのを聞いて興味を持ちました。エンジニアはギークなものだと思っていて、尖った人の集まりでプログラムを組むことに価値があるのだというイメージが学生時代にはありました。

1社目に入社した会社で、プログラムを組むのがエンジニア、というイメージは覆ることになりましたけどね。笑

SIerから自社サービス、ベンチャーから大手へ。変化のなかで見えたもの

僕が就職活動をはじめたのは、いわゆる「就職氷河期」まっただなかでした。

大手企業の募集枠もあるにはあったんですが、「ネームバリュー」「安定」という魅力もあって、ものすごい学生の数が殺到します。求人が出ている会社は給料も安く、とにかく労働力を求められるようなものが多かったです。

1番衝撃的だったのは、学校の推薦で落ちるという事実。まさか推薦で落ちることなど想像してもいませんでした。そんななか、学校の就職イベントで出会った会社が1社目に入社することになるSIerの会社でした。
社長が営業しており、規模としても片手で数えられるほど。従事した仕事は開発ではありましたが、人数が少なかったので上流から下流まですべて担当領域でした。

ほかの会社であれば3年やってできるような業務が、1年で経験できてしまったスピード感は、さすがベンチャーだなと懐かしく思います。

大学時代でJavaの経験はあったものの、業務に関わることは、もちろんすべて初めてでした。入社して大変だったのは、クライアント先に常駐して設計からすべて担当した金融系の業務です。まさか1年目でデータベースのチューニングまで自分がすることになるとは、自分でも驚きです。

全体的な関連がわかっていないとできないことでもあるし、当時はまず調べることが大変だった記憶があります。当時教えてくれる人のいなかった環境ではあったので、自分で勉強することもそうですが、調べる力はついたと思います。
もう当時は必死で、正直あまりちゃんと記憶がないのですが……ただ、仮想の敵を倒すことに対してチームで一致団結して必死だった記憶があります。

1社目の経験はとても大きかったです。仕事のやり方やSIビジネス、はじめて社会人になって経験したことは、今後の自分をつくる大きな財産になっています。

今思い返すと、就職活動当時受けていた大手企業に行かなくて良かったな、と思います。人の倍以上の経験ができたし、僕にとって、安定ってまったくおもしろくないですから。笑
自分のなかで、ある程度経験は積めたと思ったので3年目に1社目を退職しました。

続けることも考えていたんですが環境を変えてみたくなり、そこで出会ったのが自社プロダクトの会社です。大学で研究していた、BCPを事業としてやっていて学生時代に直結することもあり入社を決めました。特別大手に行きたいということではなかったんですが、入社したら、大手だった、という感じです。システム設計、開発、テストすべての工程を担当していました。

SIerと自社プロダクトの違いで大きい点としては、納期の違い、考え方でしょうか。

SIerというと納期に縛られることは想像がつくところかと思います。自社プロダクトを行なっていたときは、納期や予算も大体自分たちで決めて進めていくことがほとんどでした。

大きな会社ということもあって、1社目とは違い役割も決められていました。思っていたのと違ったのは、自社プロダクトというともっとユーザーの声が聞けて、ユーザーとの距離が近いのかと思っていたんですが、実際耳に届くことはあまりなかったですね。

お客様に向き合うのは営業がメインだったこともあると思いますが、営業部署とはフロアも異なり、接点も少なかったこともありました。

2013年9月から新サービスの立ち上げに関わることになりました。立ち上げ当初からプロジェクトリーダーとして参加することになり、新サービスでビッグデータ解析技術の導入、開発を促進しました。

自分でプロダクトオーナーになって、ゼロからサービスを生み出すことを経験できたことは大きかったです。自分が考えたことが実際にサービスになりユーザーに使ってもらえることの楽しさ、やりがい、おもしろみはありました。

ただ、大手グループ会社のひとつの立ち位置だったこともあり、会社も年功序列。正直、この会社で上に上がっていくイメージがつきませんでした。

テックファームとの出会い

就職先で大事にしていたのは、エンジニアを大事にする会社。

1社目でSIerを経験して、2社目で自社プロダクトも経験していたので、どちらの業界も転職先としては見ていましたが何より大事にしていたことは、エンジニアらしく働けるかどうか、エンジニアが大事にされる会社かどうか、です。

Techfirmは、名前にまずTechって入っていますしね。

何よりびっくりしたのは、会社のエントランスにしゃべってコンシェルで納品したコードが書いてあったことです。特別、エンジニアを大事にしていますよと説明があったわけではないですが、そのコードを見て自分のなかでエンジニアを大事にしている会社じゃないかと思ったんですよね。

テックファームに2016年4月に入社して、はじめてのプロジェクトは新規サービスのプロジェクトでした。

営業とPM自分ひとり、あとはパートナーさん。案件内容は、非常に多くのマラソン大会の主催・運営を手掛けていらっしゃる株式会社アールビーズ様のプロジェクト。大会に参加するランナーにとって、完走結果を”カタチ”に残すことは達成感や満足感を充足するための重要なツールです。

従来はランナーに“その場で”完走証をお渡しするためには、完走証の内容を記録のみにしたり、運営側で準備している定点カメラマンの画一的な写真を掲載するといったことまでが限界でした。

「もっとランナーが映える写真を使った完走証がつくれないか?」

「ランナー自身が気に入った写真を完走証に使えるようにできないか?」

ランナーにとってより達成感や満足感の得られる完走証をつくりたい!そんな要望をお持ちでいらっしゃいました。

そこで開発に携わったのが「ランフォト+」です。イベント参加者のための写真入り記録証や完走証を、参加者自身のスマートフォンを利用して手軽に作成、お届けできるサービスです。

デザイン・UIのウェブサイトの制作・開発や、常時オープンではないイベント向けに効率的に運用できるAWSを利用したサーバレスシステムの開発、イベント運営者向けタブレットアプリの開発など、多岐にわたる開発を行ないました。

お客様からも、使いやすい!といったありがたい言葉を頂きましたし、続くプロジェクトもご依頼頂けています。

人と人、同じ立場で考えながら目指す未来

▲MVP受賞時の様子

このプロジェクトでは、実際にマラソン大会に行ってみてサービスが使われる現場を見てきました。納期も短いこともあり、期間内にリスク想定も含め、どう使われているのか、つまずく部分はどこにあるのか、実際に使う人の反応も見ておきたかったためです。

プロジェクトの成功もあり、テックファーム年間表彰のなかで、中途入社の活躍した社員MVPに選ばれたことも大変嬉しかったです。

プロジェクトに関わるときには、プロダクトオーナーの様に考えて動くようにしていて、一緒にモノづくりを考えるようにしています。クライアントはお客様ではあるものの、やりとりするのは人同士です。

質問するにしても「どう思いますか」だけだと返ってこないこともあると思うんです。できるだけこちらから会話のきっかけづくりをしてコミュニケーションが広がるように心がけています。どう人を動かしていけるか、はとてもPMとしてやりがいがあるところだと思います。

僕が仕事で大事にしていることは、“人間を信用しない”ことです。伝わってるよね?と思っていると認識がずれていることがある。だからちゃんと伝えることを大事にしています。

自分ひとりでできることなんて、限界があって、周りの協力がないと結局なにもできない。自分はPMという役割があるけれど、まとめるということは決してしてないです。

「自分はこうしたい」をメンバーに伝えて、どうしたらいいか相談するスタンスでメンバーに接するようにしています。同じ目線でチームとして仕事することが大事だと思っています。

技術に関わっていることは好きで、いまもまだマネジメント志向なのかスペシャリスト志向なのか正直決まっていません。テックファームはどちらも選択肢があるから、まぁ違ったらまた変えてもいいのかなと今は思っています。

スペシャリストの魅力は、専門領域で深くできること、この人に聞けば何でもわかるということですね。マネジメントの魅力は、自分の力以上のモノをつくることができるようになることです。

自分だけ動いてできるモノと、自分が人を10人動かしてできるモノは違うじゃないですか。

そこがおもしろいです。自分にとっても、人間をより理解することができるというか、モチベーションはどうしたらあがるようになるのか、とか。次回またプロジェクトをうまく回すことにつながる発見にもなるし、それが自分の成長にもつながります。

前職から、メンバーをもつようになって、チームがうまく回るやり方など、組織について興味がありました。当初メンバーの残業が多く、もっと効率的にできるいい方法があるんじゃないかと思っていました。

テックファームに転職して、2018年3月にスクラムマスターをとったので、ちゃんとスクラムをやってみたいですね。

いつまでもエンジニアでありたいとは思うので、制約があるなかで、制約を考慮したうえで、PCのなかの世界に留まらず、人も含めてバランスをとっていかにより良いモノをつくり出していきたいです。

制約があるからこそ、知恵を絞ってどう解決するかを考えていくから面白いモノ、いいモノができる。ずっと脳ミソを使っていきたいんですよね。

さらに今までやってきたエンジニアリングに対しての考え方が適合し、みんながもっと良い環境で働いていけることを目指したいですね。

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