きっと情報システムの時代が来る、学生時代に進路を決めた理由

中村が初めてパソコンを触ったのは小学4年生のころ。家族用に購入したパソコンでゲームなどをするようになったのがきっかけでした。

当時はキーボードを自由にたたけるだけでパソコンができると見られるような時代。中村が高校進学で選んだのは情報系の学校でした。

中村 「決めた理由はシンプルで、人よりパソコンは扱える方だったのと、IT化が進むこれからの時代には情報系の知識を学ぶことが必要だと思ったからです」

さらに大学も情報システムの分野に進学します。当時、中村の頭には、将来ITエンジニアとして働いている自分のイメージがすでにぼんやりとありました。

中村 「そのころの自分にとって、エンジニアといえばゲームのクリエイター。とても華やかな世界に見えていました。若いころから自分の力で食べていけて、自分の裁量で働いている感じにとても憧れて。将来は自分もそんな風に働きたいと思っていたんですね」

実際の就職活動の際にこだわったのは「モノづくり」でした。「ガリガリとプログラミングをする」ということより、生来、人を楽しませることに喜びを感じるという中村は玩具メーカーなどで消費者向けに「モノづくり」をしたいと考えたのです。しかし就職活動を難航するうちに、あらためて自分の得意分野である情報システム系の仕事にも興味を持ち始めます。

中村 「情報システム系企業をいくつか見るとゲーム制作の会社がありました。娯楽を届けるという部分では私のやりたいことと共通するなと気づいたのです」

そのように対象企業の幅を広げていく中で出会ったのが、テンダでした。

BtoBの仕事の魅力を知って、どんどん仕事がおもしろくなる

数社の内定を受けた中村がテンダに入社した決め手は、その事業内容でした。

中村 「テンダは内定をもらった会社の中で最も事業領域の幅が広かったんです。ゲーム事業もあれば、企業向けのアプリケーションもWebサイトも開発している。系列の会社にはデザインチームもありました。商材の幅が広いのも良いなと思ったんです」

しかし入社後、中村が配属されたのは企業向けのサービス部門でした。

中村 「正直、最初はちょっとショックでした。もともとゲームやWebサイト、どちらかというとECサイトのような一般消費者の目に触れるようなものをつくりたいと思っていたので。BtoBは“お堅い”イメージがありました」

ところがその杞憂はすぐに払拭されます。配属後、中村は1~2カ月単位でさまざまなプロジェクトにアサインされました。銀行系、外資系、NPO法人など業種も多岐にわたり、日々新しいことの連続でした。テストから入って開発まで担当したり、お客様との打ち合わせにも同行したり、いろいろな経験を積むことで仕事の楽しさを学んでいきました。

中村 「BtoBの仕事って想像以上に楽しいんだなと思うようになっていきました。それに業務システムをつくる中で、その業界独自の仕事の流れが見えてくるのですが、それもまたおもしろいんですね。大企業の裏側ではこんなに地道な作業をしているんだな、とか」

さらに企業向けサービスの仕事の新たな魅力も実感し始めます。

中村 「実はBtoBのほうがお客様と仲良くなりやすいんですね。ゲームは不特定多数のユーザーを対象につくるけれど、BtoBは目の前で顔が見えるお客様のためにつくる。どちらかというとダイレクトに自分のつくった成果に対して言葉をいただく機会が多いのはBtoBだということに気付きました」

お客様の要望を実現していく楽しみを堪能する日々

入社2年目にはある企業の情報システム部に常駐し、ITシステムの業務効率化や刷新などに携わるようになります。当初、テンダの社員は中村ひとりでしたが次第に人が増え、メンバーを取りまとめるチームリーダーも任せられるようになりました。

中村 「仕事のやり方がわかり、どんどん仕事を“回せる”という感覚が生まれるとより楽しくなっていきました。今思うと当時は情報システム部に常駐というかたちで仕事ができたので、“どこまで実現するか“ではなく、常駐先の社員の方々と同じ目線で“どうすれば実現できるか”の部分に注力して考えられました」

そうした楽しくやりがいのある数年を経て、実は中村は「今がいちばん大変な時期」と言います。中村は2019年8月に常駐先での業務から任を解かれ、テンダ社内の企業サービス部門に帰任。新たにチームリーダーを任されているのです。

中村 「チームリーダーは以前もやっていましたが、今は経営視点も必要になっています。どうやって売上を立てるのか、そしてそこに人の動きをどう反映させていくかを考えながらチーム運営をしています。その中でメンバーの成長を担うというマネジメントも行います。自分で判断しなければならないことも多く、責任をともなう仕事が増えましたね」

もちろん課題は社内だけでなく、お客様に対してもあります。

中村 「お客様の要望と予算のバランスをどう落とし込むか。私はどうしてもお客様の気持ちをすべて拾いあげたいという想いが強いんです。いかにお客様の想いを満足させつつ、予算との折衷案を見つけていくかでいつも苦心しています」

そういった意味で、中村は今自身を成長させる重要なステージの最中であるといっても良いのかもしれません。

まずリーダーとしての自分を確立させる、それが最優先事項

入社からずっとBtoBの道を歩いてきた中村。テンダには希望の部署への異動希望を出せる制度もあり、自分のやりたいことを他に見つけてそこで働くこともできます。ただ中村は今の仕事を頑張りたいという気持ちの方が強く、まだそのときではないと考えています。

中村 「今任されている仕事に、楽しさややりがいを感じています。それに、企業向けの仕事は会社独特のニーズを扱いますが、そこに応えてチームとしてパフォーマンスを上げていくという部分はゲームであろうがなんであろうが同じだと思うんです。
でも、その部分で自分にはまだ足りないところがあります。お客様の要件を聞いた上で、お客様のほしいものを自分でゼロからつくって提供して売上を上げる。この一連の流れをまだ体験できていません。今できていないことが異動後にできるとは思わないので、まずは今与えられている役割をやりきりたい。プライドみたいなものもありますね。そこを確立してからですね。やりたいことをやるのは」

中村が達成感や嬉しさを感じるのは、お客様から直接、お褒めの言葉をいただいたとき。逆に悔しいのは、メンバー一人ひとりの力を100%発揮させてあげられなかったときです。

「自分がチームに入ったことで、チームのモチベーションやクオリティを向上させられたという実感があると嬉しい」という中村。その源泉には人を喜ばせたいという生まれ持った気質も影響しているのかもしれません。反対に自分自身は周りからどんな影響を受けているのでしょうか。

中村 「テンダで一緒に働いている方たちは、みんな仕事のできる方ばかりで日々良い刺激を受けています。接する中で自分の足りない部分を見つめ直すことができます。それにみんなとても話しやすい人が多いのは入社してから感じた良いギャップのひとつです」

また同じ業界に進んだ友人たちと話をして、テンダの良さを感じることもあります。

中村 「エンジニアを希望したのに、テスト案件しか取り組ませてもらえないという会社も多いようです。テンダなら、プログラミングを勉強してきたからプログラミングをしたいといえば、実力を見た上でですが希望はかなえられます。そういう意味ではチャンスは多い環境だと思っています」

望めばチャンスは与えられる──中村自身はその大きなチャンスの中で、「真のリーダーとしての自分を確立させる」ための一歩を踏み出したばかりです。