革小物の台北進出へーー女性ロコとのタッグでかなえた「より精度が高まった」市場調査

近年トラべロコでは、ロコの協力を得て海外で市場調査をする利用者が増えてきました。手づくりの革小物を手掛けるエールック株式会社の長田篤樹さんもそのひとり。商品の台北進出検討中、ロコにサポートを依頼したことで精度の高い市場調査ができたと言います。今回は長田さんがどのように実現に至ったのかをご紹介します。

偶然の出会いが仕事へとつながった

▲ハンドメイドの革小物を扱うエールック株式会社の長田篤樹さん

トラベロコは、海外で「実現したいコト」がある日本人を、それをかなえるスキルがある現地の日本人(ロコ)がサポートする、日本人のための海外タウン・コンシェルジュサービスです。2019年2月現在、ロコが4万人以上、カバーしている国は170カ国にのぼり、これは世界の国の数193カ国(国連加盟国)の9割近い数になります。

トラべロコを通して、自分に合ったロコに直接相談や依頼ができるという特性上、観光案内や、留学相談、カメラ撮影に視察サポートなど、その用途はさまざまです。

今回は、歴史のあるハンドメイド商品を製作販売しているエールック株式会社の長田篤樹さんが、台北への市場調査の際、ロコにサポートを依頼した事例をご紹介します。「より精度が高まった市場調査になった」と語った利用方法はどのようなものだったのでしょうか?

長田さんが手掛けるエールック株式会社は、香川県を本拠地に、長い歴史をもつハンドメイド商品を扱う会社です。1933年の創業から昭和天皇の手袋工場を経て、途切れることなく受け継がれる職人たちの確かな技術は、手袋やバック、革小物などに落とし込まれ、日本全国に届けられています。

そんななか、エールックは販路を広げるため、自社の商品を海外に進出させることを計画しはじめます。2017年11月には台湾・台北市で開催されたTaipei IN Styleに出展をおこない、販路拡大に向けて着実に動き出していました。そんなとき、長田さんは偶然トラべロコを見つけたと言います。

長田さん 「最初にトラべロコを見つけたのは本当に偶然でした。両親の結婚 50周年で 2017年の夏に北欧のストックホルムを訪れた時です。


その際、私が好きな北欧 POPSのライブハウスに行きたかったんですが、ジャズ系のライブハウスしか見つからず困っていた時、トラべロコと出会いました。その時は、すぐに現地のロコに質問をして、海外の生きた情報が手に入り、旅先で足りないところや不安をカバーできました」


その後、台北への市場調査をおこなうことにした長田さんは、ストックホルム旅行の際に出会ったトラべロコを利用することにします。

異国の地でより良い市場調査をするために

▲視察した台湾の街並み

長田さんは、まずはじめにターゲット層のリサーチをしたいと考えていました。自社商品の台湾進出を計画しているなかで、事前のリサーチとして商品のターゲットになる30~50歳代の女性がバッグを買っているお店に直接足を運び、商品デザインの傾向や価格帯を調査する必要がありました。

しかし、調査をおこなうお店に直接ヒアリングをしたいため、自分たちだけで実施するのは言語の壁や、知識不足もあり難しい状況でした。そんななか、ストックホルムで有用性に触れることができたトラべロコを利用し、台北のロコに協力をお願いすることにしたと言います。

長田さん 「台北のロコに相談して、台北で納入先候補となりそうなショップを選んでもらい、案内してもらうという依頼をすることにしました」

企業にとって、海外でのマーケットリサーチは国内に比べて、難易度があがります。どのエリアにどんな人が買い物に来るのかといった基本的なことも、まず海外では中心エリアがどこで、流行りのお店がどこに集中しているのかから把握しなくてはいけません。それは現地で働いたり、住んだ経験がない人にとって容易ではないのです。

一方で、ロコにとって、女性が集まるエリアや、最近の流行りなどに触れることは難しいことではありません。その点、台北在住のロコに協力をお願いすることは、多くの利点がありました。

台北には800人以上のロコが登録しています。そんななか、長田さんは、台北在住ロコのShimmyさんに協力をお願いすることにしました。彼女は2012年から台北に住み、フリーで通訳・翻訳に加え取材コーディネーターなどをしており、企業通訳や現地のトレンドに関する依頼を得意分野にしながらロコとしても活躍しています。(Shimmyさんのロコページはこちら)

長田さんにとって、現地のトレンドに詳しく、通訳やコーディネーターとしての実績があるShimmyさんは相性の良いパートナーだといえます。ただ、それ以上に彼女に協力をお願いしたことには理由がありました。

ロコに依頼してよかった

▲台湾視察の様子

自社商品の台湾進出に向けて、台北へのマーケットリサーチをおこなうため、ロコのShimmyさんに協力をお願いした長田さん。その理由は、彼女の実績のほかに、自社のターゲットに近いという理由がありました。

長田さん 「今回は、私たちの扱う商材のマーケティング調査だったので、あえてそのターゲット年齢のロコである Shimmyさんにお願いしました。その甲斐あって、より精度は高まったと思います」

長田さんにとって、Shimmyさんはまさに自社商品のターゲット層にあたります。台湾に長く住み、文化的にも溶け込んでいる彼女に協力を依頼したことで、現地のリアルな情報を集める大きな手助けになりました。

トラべロコ上で、出張の前から連絡を取り合っていたふたり。長田さんはShimmyさんの印象についてこう語ります。

長田さん 「ロコの Shimmyさんは『なぜそういう依頼をしたのか』という趣旨を汲み取り、場所をセレクトしてくれました。意思疎通がスムーズにでき、とてもありがたかったですね。(当日の)行動もキビキビしていましたし、笑顔を絶やさないような朗らかな方でしたので、一緒にいて楽しく過ごすことができました。


知人にバイヤーをしている方がいるということで、さらに 2店舗を提案していただき、伺いました。とても良いお店でした」


彼女に通訳として一緒にお店を回ってもらったおかげで、売れ筋商品がどれか、どんな人が購入しているのかといった内容を中心に情報を集めることができたようです。長田さんは、今回の充実したサポートを受け、ほかの依頼もしたくなったと話します。

長田さん 「(今回の台北出張は)実はマーケットリサーチ以外にも、『出展を予定している展示会ブースでの通訳候補を探す 』という目的もありました。展示会場での来場者の応対やコミニケーションは言語以外の能力=人としての魅力も大事ですね。相手に好印象を抱かせるような今回のロコさんは有力な通訳候補になると思いました」

これから、台北への出張が増える可能性がある長田さんにとって、「相手に好印象を抱かせ」「有力な通訳候補」になるShimmyさんは重要な存在になっていくことも十分にありえます。今回の依頼は、“初まり”かもしれません。トラべロコとしてもこういった繋がりが生まれていくことは大変嬉しいことです。

ロコとの出会いが新たな価値を生む

▲台湾の夜景

トラべロコをリピートするユーザーは、その理由に「当初は考えてもいなかった新しい発見や、体験ができる」をあげる人が多くいます。特定の情報や、決まったサービスを利用したい人は、他に選択肢が多くありますが、トラべロコはそうではありません。ロコとの会話によって生まれる新しい発見や、ロコの個性によって見えてくる予想だにしない景色が多くあります。

つまり、トラべロコは、ロコとの出会いやコミュニケーションによって新しい価値が降ってくるサービスともいえるのです。

無事に台北でのマーケットリサーチを終えた長田さんは、ロコのShimmyさんと出会ったことで、現地に住んでいないと分からないことや、現地の文化に触れているロコならではの視点から見た情報やサービスが多く得られたと言います。

長田さん 「同じ系列の店でも支店によって違うコンセプトで品揃えしていることやカジュアルファッションの女性が台北に多い理由など現地の人だからこそ知るこれから役立つ情報をたくさん教えてもらいました。それだけでなく、台湾人が日本人をどういう感覚で見ているのかという我々が絶対に知りえないお話も聞かせていただきました」

長田さんにとって今回の出張は、当初の目的をかなえただけでなく、そのほかに多くの成果があった出張になったようです。香川県を本拠地にする、長い歴史をもつハンドメイドの商品が、台北に住んでいる日本人の力を借りて、大きな一歩を踏み出しました。今後、長田さんの商品が台北に並ぶのが楽しみです。

今回の事例のように、メイドインジャパンの素晴らしい商品が、トラべロコを通して世界へ羽ばたいていくことは、大変嬉しいことです。

日本人同士が繋がり、助け合うことで日本にある良い商品を海外に届ける後押しになること。このような出来事が今後も増えていくのが楽しみです。

関連ストーリー

注目ストーリー