オンもオフもまるごと愛する。最高の人生を送るカギは、ワークライフミックスにあり

「人類にオドロキと感動を! 人生にもっと熱狂を!!」そんな“ど”でかいミッションを掲げる会社が東京は東銀座にあります。それが私たちトライバルメディアハウス。ちょっとフツーの会社っぽくない、このどでかいミッションはいかにして生まれたのかーー。代表取締役社長の池田紀行が語ります。
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“偶然”と“直感”にいざなわれ、マーケティングの世界へ

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▲代表取締役社長の池田紀行(10周年記念イベントにて)

オンもオフも全部が人生だと思うんです。

一週間で言うと、気を張っている5日間のオンと、のびのびとできる2日間のオフがあって7日間ではなくて、オンとオフが全部溶けあっての7日間。それが最高に楽しい人生の状態だと考えています。

私も社員も、全員がそういう「人生をまるごと楽しめる状態」になることを目指して10年間走ってきました。

34歳でトライバルメディアハウスを設立したのですが、起業のきっかけは幼少期に抱いた「いつかは自分も独立を」という漠然とした想いでした。父は大工でしたし、親戚もラーメン屋や魚屋、肉屋などの商店主が多かったので、そういう「社長」に憧れていたんです。

そんな私の社会人としてキャリアは、営業職からスタートしました。営業の仕事は好きで結果も出せていましたが、将来独立することを想像したときに、自分の知識のなさや視野の狭さに愕然。

そんなとき雑誌で、国家資格である中小企業診断士の広告を見つけて「これだ!」と。怠け者の自分が経営の勉強をするには、資格合格というわかりやすいマイルストーンが必要だと思ったんです。

資格の勉強を通して、学ぶことの楽しさもはじめて知りました。それまでほとんど勉強しないで生きてきたので(笑)。知識を身につけるうちに経営コンサルタントの仕事に魅力を感じて、コンサル業界に転職しました。そこから商品開発やリサーチ、チャネル開発や売場づくりといった世界でのマーケティングに従事することになります。

10年ほど伝統的なマーケティングを経験していくと、時代の流れからも、これからはデジタルマーケティングの時代が来ることを感じました。

そこで、当時ニーズが拡大していたクチコミマーケティングの実践的研究を行なうクチコミマーケティング研究所を設立。所長をしながら、動画を利用して認知拡大を図る「バイラルマーケティング」の専業会社を作ったんです。

時代は一方通行から参加型へーー。バイラルプロモーション企業を設立

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▲当社創業メンバーと(左:取締役経営企画室長・八木宣成 右:取締役ソリューション開発部長・佐藤譲太郎)

クチコミマーケティング研究所を作ったのは、ちょうどWeb1.0からWeb2.0への移行期だった2005年ごろ。Webの世界は、「消費者は情報の受信者である時代」から「消費者は情報の受発信者である」世界へと、大きな転換点を迎えようとしていました。

BtoCが主流だったマーケティングが、Web2.0の世界ではBtoCtoCとなり、CtoC部分でのマーケティングが重視されることになったんです。

BtoCtoCのマーケティングは、当時大半の大企業にとって不慣れな領域。

クチコミマーケティング研究所で、国内外の成功事例や失敗事例をまとめ、スキーム化していくうちに、気がついたら日本のクチコミマーケティングの第一人者とまで言ってもらえるようになっていました。

そんなおり、イギリスのバイラルマーケティング会社からジョイントベンチャーの話が舞い込み、国内初であろうバイラルマーケティングの会社を作ることになりました。

しかし、Web2.0が一気に進み、ユーザーがどんどん情報を発信するようになっていくと、自分の追い求めるビジョンで「ど直球」の勝負をしたいーー。そんな気持ちが強くなっていったんです。

そして2007年。感動を生むバイラルプロモーションの企業として、トライバルメディアハウスを設立しました。

その際に掲げたのが、ミッションの「人類にオドロキと感動を!」。

元気でワクワクするようなものを作り出す会社でありたい一心で、まだ小さい会社ながら、どでかいビジョンを掲げました。

会社に関わるすべての人たちを幸せにするために作った会社です。

海外SNSの盛り上がりに合わせて事業ドメインを拡張。亀裂が生じた社内体制

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▲2009年からコーポレートカルチャーの醸成を目的に、毎年全社員合宿を行なっている

世の中の生活者の琴線に触れるコンテンツをつくって、それがクチコミで広がり、感動が生まれ、結果としてブランドが伝えたいことがしっかりと伝わる。トライバルメディアハウスは、そういうコミュニケーションを生み出している会社です。

設立した2007年当時、国内ではブログが主流で、2017年現在のようなSNSはほとんどありませんでした。ただ、これらを活用することで広告業界に新しい風を起こせるのでは? というワクワク感があった。もちろん創業期は大変なこともあったんですが、「楽しいことをやってるんだから、楽しい顔してやろうぜ!」ってメンバーを励ましていました。

そのころは、お客さんに一球入魂の提案書を作ってプレゼンをして、競合に勝ち、プロモーションを実行していく……という事業がメイン。ただ、これだと経営が安定しません。

大きな契機となったのは、2009〜10年にかけてのTwitterとFacebookの本格上陸です。

ソーシャルメディアマーケティングの戦略策定にはじまり、公式アカウントの開設や運用、炎上対策のガイドラインやマニュアル作成、リスク対策研修などのニーズといった案件が爆発的に増えました。人的リソースが不足して業務が回らなくなってきたので、プロモーションの人材に加えて、コンサルティングの人材を増やして……。

それでも案件は増え続け、今度は派遣社員の方にも来てもらうほどに。どんどん多重構造的な組織になっていきました。

そうすると、入ってきて間もないスタッフが、明確に指示を出してあげるべき新人社員や派遣社員に、曖昧な指示しか出せない脆弱な組織になってしまった。「そんな指示でわかるわけない」とか、「社員なのに仕事のクオリティが低い」みたいな対立が各所で起きて、社内の雰囲気が暗くなっていきました。

これはまずいなと。社内に「トライバルメディアハウス経営大学院」というものを作って週に一度必ず勉強会を開いたり、スタッフ全員で一泊二日の合宿を行ってみんなでビジョンを共有したりと、コーポレートカルチャーを作っていく活動に力を注ぎはじめました。

人材採用も、スキルベースで即戦力となる人を採用していましたが、ビジョンへの共感や社風との合致性を重視する方針に切り替えることにしたんです。

いま思えば、これが社員数30名の壁を越えられた要因だったのかもしれません。

コーポレートカルチャーの醸成と採用方針の変更によって、社内の空気が徐々に良くなり、それまで多かった人の出入りが明らかになくなっていったのです。

“熱狂”こそが、成長と幸福の道しるべとなる

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▲合宿で行なったグループ対抗カヤック大会にて

何とか30名の壁を越え、社員数が50名に達した2014年には、社内が一枚岩として強さと厚みが増し、団結してくるのを感じました。

社員数100名が現実的になってきた2015年にはさらなるマーケティングの未来の創造を見据えて、「熱狂ブランドマーケティング」を私たちが腰を据えて取り組んでいく重点テーマとして設定しました。

この「熱狂ブランドマーケティング」というのは、ブランドを愛するファンを増やすことが企業の持続的競争優位な成長に繋がる、という古くて新しい考え方。

新規事業「本気で遊ぶ大人の趣味マガジンFunmee!!」も、「好き」を追求する人たちとマーケティングをつなげる事業のひとつです。2017年6月にはエイ出版社(株式会社枻出版社)と業務提携し、さらに成長が加速しています。

消費者のなかで、趣味に熱狂している人がどんどん増えることで、国民の総幸福量が上がってみんながハッピーになっていく。

一方、企業側もそうしたファンと一緒にサービスや商品を作り、期待に応えようとすることで、値引きやキャンペーンに頼らずとも成長していける。

そうしたふたつの面から「熱狂ブランドマーケティング」に取り組んでいます。

同じタイミングで、ミッションも考え直しました。それが、従来のミッションに「人生にもっと熱狂を」を加えた、「人類にオドロキと感動を! 人生にもっと熱狂を!!」。

これからの時代は、さまざまな立場の生活者たちと対話をしながら、新しい価値を提供していかないと企業は生き残れないと思います。実際、私たちにご相談をいただくお客さまも、広告などほとんどのことをやり尽くして、次に何をやったらいいかわからない……といった状態になっていることが少なくありません。

だからこそ、お客さまからの相談を正しく理解して、その会社やブランドが採るべき選択肢とメリット・デメリットを、マーケティングの目的に合わせて、もっとも相応しいメディアや手法を提案できる会社でありたいと思っています。

そのためには、トライバルメディアハウスのメンバーがみな一流のマーケターでいる必要があります。はっきり言ってしまえば、トライバルメディアハウスの名前がなくても食べていけるようなマーケターです。

仕事が楽しくて楽しくて、気付いたら人の2倍働いて、人の2倍遊んでいた!という「ワークライフミックス」の状態になっていることが理想。遊ぶように仕事をし、仕事をするように遊んでいる状態。

ワークとライフは、混ざり合わないものでは決してないはず。
ワークもライフも混じり合うからこそ、人生がまるごと楽しめるのだと思っています。

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