日経大主催 高校生ビジネスプランコンテストーー福岡県立水産高校が最優秀賞を受賞した理由

2016年11月、日本経済大学主催『2016年高校生ビジネスプランコンテスト』の本選大会が開催されました。本選大会の結果と審査員としてご登場頂いたのはヤフー株式会社 上級執行役員メディア・マーケティングソリューションズグループ長 宮澤 弦氏。当日の様子をお伝えします。
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起業家育成・支援の一環。審査員にヤフー宮澤氏や日本航空 溝之上氏ら登場

2016年11月1日に創立60周年を迎えた都築学園グループに属する日本経済大学では、プロフェッショナルな人や企業人との出会いを提供することで、学生一人ひとりの個性を伸ばし、気付きや発見の「プラットフォーム」になることを目指しています。

今回開催された『2016年高校生ビジネスプランコンテスト~未来開発アイデアコンテスト~』では、全国の高校生を対象に「こんな未来にできたらいいな!」をコンセプトとした、地域や社会の課題を解決し、新しい未来を構築するイノベーティブなビジネスアイデアを公募。本選大会には、予選を通過した14チームが出場しました。

本選大会の審査員を務めたのは、ヤフー株式会社 上級執行役員 メディア・マーケティングソリューションズグループ長 宮澤弦氏、日本航空株式会社 九州・山口地区支配人 溝之上正充氏、株式会社トビムシ 代表取締役 竹本吉輝氏、日本経済大学 学長 都築 明寿香氏ら計4名。

「日本経済大学はイノベーティブなアントレプレナー(起業家)の育成と支援に勤めてまいりました。今回予選通過した14チームの中には、プランから実行に移しているチームもあり、非常にレベルの高い、白熱したコンテストになることを期待しています」と、都築明寿香学長による挨拶からはじまりました。

全国各地から70通を超える応募、本選大会は予選通過した14チームが登壇

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日本経済大学 学長 都築 明寿香
本大会には、北海道から沖縄まで、全国各地の高校からおよそ70通を超える応募があり、第一次審査を通過した清真学園高等学校(茨城県)や鹿児島女子高等学校(鹿児島県)など、全14校のチームで本選大会を行いました。
http://fukuoka.jue.ac.jp/news/index.html?pid=18432&id=44670

本選大会は、1チーム10分でプレゼンテーションを実施しました。トップバッターを務めたのは、清真学園高等学校(茨城県)。英語ではじまったプレゼンテーションで会場を沸かせ、アクティブラーニングを元に個人の意見や個性を引き出す教育補助アプリ「パーソナリティー」の提案を行いました。

他にも、太宰府の梅にフォーカスし、既に様々な地元企業と商品開発を進める福岡県立農業高等学校(福岡県)など、ユニークなビジネスプランとハイレベルなプレゼンテーションが繰り広げられました。

最優秀賞は福岡県立水産高校 “放置竹林の経済的な有効活用”

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福岡県立水産高校 瓜生信汰朗さん・浦哲郎さん
最優秀賞に輝いたのは、放置竹林問題をテーマに持続可能な利用方法について発表した福岡県立水産高等学校の「豊かな海づくりproject T “放置竹林の経済的な有効活用”」で、賞状と副賞である奨学金10万円が贈られました。

「受賞に繋がったことに驚いていますが、このような賞をいただいて光栄に思います。何よりも次の世代にもつなげていけるこの活動を継続していき、日本全体を豊かにしていきたいです」(瓜生信汰朗さん・浦哲郎さん 2年)
近年深刻さを増している放置竹林問題を解決することから始まったビジネスプランの内容は、まず、整備に必要な林業の活性化、次に出てくる竹の有効活用として竹を使った漁礁づくりと設置、竹を粉砕するなどしてその土壌改良材や肥料として農業に活用するなどさまざまな産業を創造するというもの。

地域への経済的利益を与えながら自然を保護して行うという、持続可能な解決方法を見出し、実行にうつすという説得力のあるプレゼンテーションーー。竹林の整備と豊かな海づくりを同時に実現し、長期にわたって地球規模で持続可能な方法の提案という想定外のスケールで展開された7分間でした。

宮澤氏、決め手は「高校生らしからぬ課題解決スケールの大きさ」

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ヤフー株式会社 宮澤 弦氏
本選大会終了後、審査員を務めた宮澤氏に本選大会についての感想とコメントをいただきました。

「正直驚きました。まず、皆さんプレゼンテーションが非常に上手い。社会人のプレゼンよりも上手いチームが多数ありました。プロジェクト自体も、社会問題を解決する志の高いものが多かった。顕著に他のビジネスプランコンテストよりもスケールの大きなテーマや地域課題に徹したものが多く、非常に感銘を受けましたね」(宮澤氏)
宮澤氏は、審査結果の決め手となったポイントを以下のように語っています。

「既にプロダクトがあったり、プロジェクト自体が動いていて、結果を出していたビジネスプラン、あるいは、障壁があっても乗り越えた実績のあるプランは高い評価を得ていました。その中でも特に、課題スケールの大きなものを高く評価しました。今回、最優秀賞に輝いた福岡県立水産高校のプランの素晴らしい点は、本来の起点である山の問題を解決しながら、海の問題も解決し、その生態系全体に影響を与えるというスケールの大きさ。非常に高校生らしからぬ課題解決スケールだったと思います」(宮澤氏)
多くの応募の中から激戦となった予選大会を通過した14チーム。どのプレゼンテーションも完成度は高く、課題解決に向けて考え出された創意溢れるプランが揃ったコンテストとなりました。日本経済大学は、当コンテストを通して「起業家教育」の一端を担い、高校生が学びの成果を試すステージを提供してまいります。

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