ダンスユニット「style」のヒットに隠された、愛甲準が仕掛ける新時代のプロデュース戦略

SNSで人気急上昇したダンスユニット「style」ヒットの裏側には、ダンサープロダクションVintomの存在がありました。今回は、Vintomの代表取締役社長であり、次世代を担うプロデューサーである愛甲準が、会社創業の背景からstyleプロデュースの裏側までをお話しします。
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大学時代に出会ったダンスが、社会人としても常に土台であり続けた

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Vintom代表取締役 愛甲準
日本のダンス人口は600万人を超えるといわれています(※2016年時点)。大学のサークルでも「ダンス」は一番人気です。しかし、せっかくダンスをはじめても活躍の場は少なくて、プロダンサーという立場さえ確立されていません。そのため、多くのダンサーはダンスを諦める、あるいはインストラクター等での活動に留まっているのが現状です。

私は大学時代、ダンスサークルへの加入がきっかけでダンスに出会いました。しかし、ダンサーとしてプロを目指すという考えはなく、卒業後はサイバーエージェントに就職しています。もちろんダンスは楽しかったんですが、どちらかと言うとイベントの企画・運営をやりたいと思っていたんです。

サイバーエージェントではWebプロデュースをはじめ、広告営業やイベント運営を行ってきました。その後テレビ朝日に行き、番組・動画制作など幅広いコンテンツを担当。同時に慶應義塾大学のOB・OGによるダンス団体「ZENON」を4年ほど運営しました。そのなかで感じたのは、「ダンスを自社のビジネスに絡めたいと思っている企業は大勢いる」ということ。しかし実際にどこで何をすれば良いか、何ができるのかを知るための“窓口”がなかったんです。

さらに、企業だけでなく多くのダンサーを夢見る子どもたちにも出会いました。ダンサーを夢見て上京してきても、今はダンサーを扱うプロダクションというものがありません。子どもたちがダンサーを夢見たくても、見ることが出来ない世の中なんです。

そこで何とかその繋ぎ役に自分がなりたいと思い、Vintomを立ち上げました。今までの経験を活かして、もっともっとダンスを“マス”のコンテンツにするために、今では多くの取り組みを行っています。

テレビ朝日でスタートさせてもらった「だんすたっ!」という番組もその活動の1つです。当時は上司に寝ても冷めてもダンス番組を作りたいとしか言わず、とても迷惑をかけたと思います。でもその甲斐あって、1年かけてやっとダンス番組「だんすたっ!」を作らせていただきました。

番組、動画制作のノウハウはもちろん、権利問題や芸能界事情など、多くの経験をさせていただいたことが糧となり、今の「ダンスをマスメディアに!」というVintomの方向性があります。ダンサーにはできない、“愛甲準だからこそ”の新たなダンスビジネスの形を実現できているのも、サイバーエージェントやテレビ朝日での経験のおかげ。とても感謝しています。

ダンサーが夢を叶える世界を!ーダンサーを発掘し、ゼロからプロデュース

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JDC出演ダンサーへの運営説明プレゼンの様子
「だんすたっ!」を立ち上げていた頃、日本一の大学ダンスサークルを決めるイベント「JDC」(Japan Dancers' Championship)も運営していました。どれだけダンスが人気を集めても、ダンサーとして夢を切り拓くための“窓口”がない。そこに目をつけての取り組みです。

大学時代の経験やZENONを通じて抱いたのが、「自分のためではなく、誰かのために何かをしたい」という想い。その想いが「JDC」の運営や「だんすたっ!」を通じて、ダンサーのために何か出来ることをしたいと思うようになりました。

その想いをかたちにするため、ついに2015年10月に起業を決意し「Vintom」を創業。ダンサーという職業を確立するため、まずはJDC運営をひとつの軸としながら、やがてSNSを活用したダンスプロダクション事業へと展開していきました。

そして、私自身がイベントに出向いたり、SNSの動画などを見て、「この子はいい!」と感じたダンサーに、一人ひとり声を掛けて2015年10月末にダンスユニット「style」を結成。私のダンス人生のなかでも自身初のプロデュース活動をスタートさせました。

メンバーはポテンシャルはあるものの、当時は現役の大学生や新社会人として働いている普通の“女の子”。今やSNSで全員1万人以上(2016年9月時点)のフォロワーがいるstyleですが、決して最初から華やかな道を歩んでいたわけではありませんでした。

styleを人気ダンスユニットに牽引ーSNSを駆使したプロデュース戦略

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styleヒットの先駆けとなった、ダンスの振り付け講座
プロデュースをする軸として、サイバーエージェントの経験から、今の時代、SNSを駆使することで大きな広がりが生まれると考えていました。そこで、多くの人々にstyleを知ってもらおうと、まずはTwitterやYoutube、Instagram等のSNSを活用していったんです。しかし、最初は探り探りでフォロワーがどう増えるか思考錯誤する日々……。

そこでstyleをヒットさせるため決めたのが“単独ライブ”。正直なところ、私もどれほど人を集められるかは分かりません。でも、できるだけ多くの人にライブへ来てもらいたい。そこで単独ライブに向け、ファンを増やすための取り組みを開始したんです。

まず行ったのが、1日1本のダンス動画の投稿でした。動画をアップすると、写真と比べてフォロワー増加数が圧倒的に多く、1日で100人フォロワーが増えることもあります。そのために専用のスタジオと機材を揃え、地道に毎日動画を投稿していきました。

ダンサーのみならず、一般の方からも注目されることを重視。その視点から動画内容を考えていきました。人気曲の振り付けが分かるレッスン動画は特に人気が出ましたね。テレビだと分かりづらい部分も、振り付け講座のようにわかりやすいのが好評でした。毎日投稿するごとにフォロワーが増えて、コメントもつくようになり、とても嬉しかったですね。

地道で大変でしたが、その甲斐もありファンはどんどん増加。さらにお笑いコンビ「クマムシ」とコラボしたり、焼き肉チェーンの「牛角」とコラボしたイベントに出場。「NIKE」のイベントのオープニングアクトとしてゲスト出演するなど、少しずつ仕事も増えてくとともに動画は気づけば累計1,000万以上の再生を獲得。すると「見たことがある!」と言ってくれる人が徐々に増えていったんです。

その結果、当初の予定では50人を見込んでいた単独ライブは、想像以上のファンが集まり合計250人規模のイベントとして大成功させることができました。それは、SNSを駆使したプロデュース方法を見出せたと実感した瞬間でした。

何もないところからスタートし、野外で路上ライブをやっても誰も見ていない……なんてこともありました。決して楽しいことばかりでなく、辛いこともたくさんありました。ダンサーにしか分からない悩みや苦労もたくさんあったと思うので、何より自分を信じて頑張ってついてきてくれたダンサーたちには、今でも本当に感謝しています。

ダンサーの目指すべき見本となる“第二のstyle”をオーディション募集

今話題の「KikiRara×SPINNS」のコラボCM
最近では、styleだけでなく新たにあらゆる大会で優勝経験のある「KikiRara」や、18歳ながらにして世界中のバトルで優勝を総なめしてる「Miyu」も所属が決定しました。ダンサーが夢を叶えられる世の中にしたいという想いが、一歩ずつ実現へと近づいています。

しかし、こうしたダンサープロダクションの活動というのは前例のないものです。だからこそ、誰かが作っていくしかない。所属ダンサーにも、その先駆者となる気概が必要だと思っています。

これまで目標とするロールモデルがいなくて、夢を見られなかったダンサー。Vintomは、まさにそのロールモデルとなる存在を創り上げていきたいと思っています。そのためには、やはり「有名になりたい」という強い気持ちが大切です。

「KikiRara」はイベントで声を掛けたのですが、その後すぐに連絡が入り、メンバーの本気度の高さを感じました。「Miyu」も、18歳にして多くの経験をしているからこそ、今のダンス界の限界やメディアの重要性を知っており、それでも自分なりの形で果敢に挑戦しようとしています。結局、私の役目はあくまでプロデュース業。

有名になるのは本人自身なので、きちんとリスペクトのできるダンサーと一緒に夢を追っていきたい。ポテンシャルだけでなく、メンタル部分でもそういう志のあるダンサーとだからこそ、私も本気でプロデュースしたいと思えます。

今後も、今までの経験やSNSを活用したプロデュース方法を駆使して、まずは日本で、そしてその後はアジアや世界で有名になるダンサーを、どんどんプロデュースしていきたいと考えています。

現在Vintomでは“第二のstyle募集オーディション“を実施しています。求めているのは、ダンサーが目指すべき見本手本となれるような志の高い、意志の強いメンバーです。

「ダンサーとして成功したい!」という想いをお持ちの方は、是非チャレンジしてください。一緒にダンサーの地位向上を確立し、ダンス業界を変えていきましょう。

http://vintom.co.jp/style-audition/

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