保育に関わる一人ひとりの笑顔のために——「ほいくらいふ」女性担当者の想い

ほいくらいふは、2015年4月に保育士たちの「明日の保育がもっと楽しくなるように」という想いからリリースされました。そこから1年5か月。今では、月間訪問数が約30万、当初の5倍まで伸びています。サイト担当をする酒井 怜奈は、「元幼稚園教諭」。リリース時に込められた想いとは……?
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ほいくらいふのスタート

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「ほいくらいふ」のコンセプトは「明日の保育がもっと楽しくなるサイト」。その前身である「ほいくみー」がリリースされたのは2015年4月でした。

当時、担当していたのは、保育の学校に通う内定者アルバイト。「どのようなサイトにしていきたいのか?」という上司の問いに対して、彼女が1週間かけて出した答えが「明日の保育がもっと楽しくなるサイト」でした。

彼女自身、保育の学生でありながら、卒業後に保育士になるという選択をしなかったことからも、保育士という仕事の苛酷さを理解していました。

サイトリリースから1ヶ月が経過した5月、元幼稚園教諭の女性が入社しました。この女性が、ほいくらいふ現担当の酒井 怜奈です。

酒井は、幼稚園を4年勤めた後にウェルクスに入社。「保育士が壁画や制作のアイデアに困った時、保育の悩みを持った時にヒントを提供することで明日の保育につないでもらいたい」という。サイトリリース時の想いに、酒井の経験がプラスされる形でサイト運営がされていきます。

現場経験が活かされたコンテンツづくり

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酒井は保育の仕事をしていた中で「すぐに使えるアイデアや情報がもっと欲しい」と感じていました。

・毎年、子どもの発達状況が違うため、制作物や壁画を子どもの成長に合わせたい
・兄妹で通っている家庭の場合、同じ内容を繰り返すと味気ないと感じられてしまう

これらの理由から、保育士は常に新しいアイデアを欲しています。

「保育雑誌などではアイデアを探すにも限界がありました。他には図書館に行ったり、インターネットで検索したり……それでも同じような内容をグルグルしたんです。保育業務後に職場のみんなでアイデアを持ち寄っても、なかなか新しいアイデアが浮かばずに時間が過ぎていく……そんな日々を過ごしていました」(酒井)

酒井たちは、保育士の日々の制作の悩みを解決するために、リリースからしばらくの間は壁面や制作物を自分たちで作成し、サイトにアップし続けます。

もうひとつ、酒井が感じていた課題は保護者の立場に立った保育情報の少なさ。保育士だけの研修会はありますが、保護者が主体となって参加できる研修はほとんどありません。そこで「ほいくらいふ」が保育者と保護者との架け橋になりたいと考えるようになります。サイト運営の中で、「保護者の立場も考慮した保育を行ない、子どもだけではなく保護者を温かくサポートできる先生が増えてほしい」という想いもあらたに加わったのです。

実現のためには、保護者視点のコンテンツ提供も必要と考え、保護者による記事の寄稿を通して保護者の悩みや意見、アイデアなども紹介しようーー。サイト運営者自らが発信するだけではなく、サイトのコンセプトに共感してくださるユーザーと二人三脚でファンを増やしていきました。

リリース当初の月間訪問数は6万でしたが、1年3ヶ月後の2016年7月には月間訪問数が約30万と5倍に成長していったのです。

保育士の専門性を、世の中に伝えたい

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保育園に落ちたお母さんのブログが世間に一石を投じ、待機児童問題の原因のひとつである保育士の境遇にも注目が集まっています。

そして日々、保育士の低賃金・残業の多さ・重労働といったネガティブな報道がされました。しかし、それだけが保育の“真実”ではないと酒井は考えています。

「保育士たちは、『大変だね』『可哀想だね』と言われたいだけではないと思います。『命を預かる仕事』『重労働』ということは確かだけれど、その仕事の中には『楽しさ』『子どもの成長の感動』といったやりがいもあります。ネガティブな報道だけでなく、もっと保育士の専門性にもフォーカスしてほしい。外からは“事務的”と思われがちな、毎朝の『朝の会』だって、子どもの人数分だけ成長の願いを込めているんです」(酒井)

「可哀想」ではなく、保育の専門家として「すごいね」と認められ、それにより待遇が改善されていくーー。私たちが作るのは、そのような“流れ”なのです。

「保育に関する悩みは『ほいくらいふ』が解決してくれる」を目指して

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今後、「ほいくらいふ」が目指すものとは……?

「そもそも『保育観』に正解はなく、正解がないからこそ悩みを抱えてしまう保育士も多くいます。悩みをひとりで抱え込まず、さまざまな保育観があることを知り、自信を取り戻して欲しいですね」(酒井)

自分が「正しい」と思い行動した結果、先輩に怒られてしまい、自信をなくしてしまった保育士もいます。しかし、何が正解なのかは、時代や状況によって変わるのです。その方から相談をいただいた際に、ほいくらいふは何ができるのかを考えて、その方に合った寄稿者の記事を紹介しました。「こんな保育観もあるんだ!」「あの先輩が怒っていたのはこんな意図があるからなんだ」、または「自分と同じ保育観を持つ人もいるんだ」と知ってもらうことで、少しでも気持ちを軽くしてほしかったのです。

2016年8月には「ほいくみー」というサイト名を「ほいくらいふ」に変更しました。その背景には、保育だけに焦点を当てるのではなく、保育士自身の人生も豊かにしたい、豊かにするサポートをしたいという想いがあります。

「保育士に余裕が生まれれば、保育の質も向上し、保護者対応にも余裕が生まれていきます。子育てに優しい世の中を作るために少しでも役に立ちたいんです」(酒井)

婚活サービスや働き方の提案としてベビーシッター事業など、新しい視点から保育士をサポートする「ほいくらいふ」。このサービスのさらなる拡大とともに、「明日の保育がもっと楽しく」なっていくはずです。

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