ありがとうで溢れる会社――ウェルクスが「サンクスギフト制度」に込めた想い

ウェルクスは保育士の転職支援を中心に、保育・介護・福祉の分野における社会問題の解決に取り組む会社です。2013年に5名からスタートし、現在は約200名の規模になりました。会社に関わる全ての人の幸せを願うウェルクス。社員にもよりイキイキと働いてほしいと、ある制度を導入しました。その制度とは――?
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新制度「サンクスギフト」とは

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ウェルクスでは2016年11月から新しい社内制度を導入しました。それが「サンクスギフト制度」です。


「サンクスギフト」とは、サイトを使って社員同士がコインを送りあい、「感謝」の気持ちを伝えられる制度。コインは「ありがとう」「チームワーク」「情熱」「アイディア」「おめでとう」など、全部で11種類あります。


毎月開かれる月末総会では、コインの贈呈、獲得上位者の発表があります。相手の行動や気遣いにより多く気づけた人や、周囲からより多く感謝された人が表彰されるのです。

サンクスギフト制度導入に込めた想い

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代表の三谷卓也がサンクスギフトの導入を検討しはじめたのは、2015年11月のこと。彼は当時、社員数の増加とともに現場との距離を感じはじめていました。


三谷 「『ありがとう』と伝えたいことがあるけれど、わざわざ席に話しかけにいって社長がお礼を伝えるのは重々しいなと感じてしまったのです。社員同士でも、身近な人ほど『ありがとう』が気恥ずかしいと感じるときもあるはず。そこで、もっと気軽にコミュニケーションをとる機会を作りたいな、と。サンクスギフトを活用すれば気恥ずかしさがなくなるのではと思ったんです」

私たちウェルクスは、会社に関わる全ての人に幸せになってもらいたい。もちろん社員に対してもそう強く願っています。だからこそ、みんながイキイキと働ける環境にするためには何ができるだろう、と三谷は常に考えていました。


三谷 「特に数字に評価が現れづらい間接部門の社員にも、やり甲斐を感じて働いて欲しいと考えていました。やり甲斐とはなんだろうと考えていくうちに『自分が人の役に立っている』と実感してもらうことだと気づいたのです」

また社員からもコミュニケーションのツールが欲しいと改善提案があがってきたこともありました。ウェルクスには毎月、全社員が会社や業務に関する提案をする「改善提案制度」があるのです。提出された案には取締役がすべて目を通しています。


その中のアイディアのひとつに「サンクスカードの導入」がありました。提案者したのは、営業本部の板橋加奈です。彼女は、事業拡大とともに社員数も急増し、顔と名前が一致しない社員が増えていたことに危機感を感じていました。


板橋 「このままでは新入社員も総会後に行なわれる懇親会の集まりなどで疎外感を感じることがあるのではないか……そう思うようになったんです。そこで、新入社員や業務で関わりがない社員同士でも、顔と名前が一致しやすくなり、人柄がわかるツールがあれば良いなと思いました。

また同じころ、仕事について悩んでいる社員の声を聞き、もっと『認められている、自分の努力が報われている』と実感してもらえたら良いのにと思い、サンクスカードの提案をしたんです。サンクスカードを通じてお互いを認め合う風潮が生まれれば良いな、と」

代表と社員、立場や視点が違っていても、会社に望む環境はともに「コミュニケーションの場」と「お互いに認め合う環境」だったのです。

誰かに感謝することは、誰かを認めることにつながる

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チームのメンバーと「ありがとうコイン」のコメントを読む高階(中央)
2016年12月、コイン贈呈数1位となった営業本部の高階郁大は、サンクスギフト制度が導入されてから、業務で関わることのなかった他部署の社員とコミュニケーションを取りやすくなり、気軽に感謝の気持ちを伝えられるようになったと感じています。


社員が増加したため、当社は2016年4月に同じビルの5階を新しく借りていました。フロアが従来の2階と新しい5階に分かれてしまい、社員同士のコミュニケーションが取りにくくなっていたのです。


高階 「2階の印刷機が故障したとき、5階にいる総務の社員が修理の手配をしてくれて、助かるな、ありがたいなと思いました。けれど、わざわざお礼を言いにいっても驚かれるかなと躊躇してしまっていたんです。でもサンクスギフト制度が出来てからは、そんなときも気軽にお礼を伝えることができています」

また高階は、サンクスギフト制度ができたことで、自分たちの仕事の質もあがっていると感じています。


高階 「ある社員が僕との共同案件でとても丁寧な仕事をしてくれて、コインを送ったことがありました。すると、その人がとても喜んでくれたんです。コインをあげた僕も嬉しかったですね。本人が当たり前と思っておこなっていたことが、実は誰かの役に立っていたり、とても感謝されていたり、自分のいいところに気づいてくれたり……そう思うと自然とモチベーションにも繋がり、それが質の良い仕事につながっていくと思います」

高階が所属するチームは、12月にグループの中で一番高いパフォーマンスを出しているチームです。他チームの平均に比べて3倍以上、チーム全体・個人ともにコインの流通量が多くなっていることがわかりました。


ウェルクスでは、感謝する気持ちをより多く周囲に伝えることで、円滑なコミュニケーションやポジティブな空気を作り、業務にも良い影響を与えていると考えられます。

感謝の気持ちで生まれる好循環

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「あ、この人にこんなことしてもらっている」と、お礼のコインを送る代表 三谷
「せっかくサンクスギフトを導入したから、どんどん活用したい」と、初月は300枚のコイン贈呈を目標にした三谷。しかし当初は、「今日何人にありがとうって思ったかな……」と探さないとコインを送れない状態だったといいます。


三谷 「相手に対して何かをしてもらうことがいかに当たり前になっていたか、感謝の意を伝えることをしてこなかったかと気づかされました。サンクスギフトを使っていくと、コインをもらったときよりも、コインをあげられたときの方が嬉しいと感じるんです。実際に制度として導入してからは、社内全体が『何かをしてもらったり、すごいことをした人を見つけたい』という空気になっているなと感じています」

三谷や社員が考えていた認め合う風潮、感謝することで生まれる好循環が、徐々に社内にも浸透してきています。


「サンクスギフト制度」を導入し、「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることが、会社全体の空気を変える――私たちはその成果を実感しはじめています。感謝の気持ちを伝えること、相手に敬意を持つことを大切にし、さらに社会問題の解決のために活動をしていきたい。私たちウェルクスは、そのように考えているのです。

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