設立10周年。“第2の創業期”を迎えたウィルゲートの決意

私たちウィルゲートは2016年で10周年を迎えました。社員数も100名を超える規模になり、「一人ひとりの『will(意志)』を実現する」という経営理念に向けて邁進しています。この10周年という節目の今、ウィルゲート代表の小島から、どのような想いを込めてこれまで会社を経営してきたかお話しいたします。
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「集客に困る中小企業を支援したい」経営理念の原体験

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2012年 左:専務取締役 吉岡/右:代表取締役 小島
ここまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。かつて経営危機に陥り、多くの社員が会社を去った「ウィルゲートショック」を乗り越えSEO事業で業界トップクラスとなってからも、新たに自分たちの軸足となる事業を生み出す過程には数々の苦難がありました。

現在のウィルゲートの原型となるEコマース事業を開始したのは、2004年11月。当時私は高校3年生でした。創業当初は、幼なじみで共同創業者の吉岡(現・専務取締役)とともに、大学進学後も自宅オフィスに篭ってひたすら仕事をする日々……。

その頃はアパレル系のECサイトを運営していましたが、何よりサイトへの集客に苦戦していました。無料のアクセスマップや低価格の広告では限界があったため、当時の私たちにとっては大きな予算を広告に投じることにしました。大きなといっても30万円程度ですが、当時の私たちにとっては大金です。

申込時にはかなり効果がでるという話だったこともあり、広告の成果を期待していたのですが、サイトへのアクセス数は100にも届かない結果でした。これではひとりのお客様をサイトに呼ぶのに3,000円以上支払ったことになります。しかも、広告経由での売上は“ゼロ”。広告会社の担当の方に問い合わせをしても、アフターフォローさえありませんでした。

このような経験から、私は「自分たちのように、集客で困っている中小企業を支援するサービスが必要なのではないか?」という想いを持つようになりました。それがウィルゲートのwebマーケティング支援事業のはじまりです。

なぜコンテンツマーケティングなのか? なぜ自分たちがやるべきなのか?

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ウィルゲート代表取締役の小島 梨揮
ウィルゲートは創業第2期のSEO事業本格化以降、8期を迎えるころには業界トップクラスになることができました。そして現在、たくさんのお客様のご支援をさせていただき、導入実績が2,000社を超えるまでに成長しています。そんななか、私たちは今後訪れるであろう「マーケティングの大きなうねり」を感じていました。

■ 情報の加速度的な増加。そして情報が選ばれる時代に
スマートフォン、ソーシャルメディアの普及は、私たち個人の生活を大きく変化させました。そのことによる世の中に流通するコンテンツの増加速度には、目をみはるものがあり、通勤の移動時間から就寝前の布団の中に至るまで、生活のあらゆる隙間に情報が行き渡るようになったのです。

しかし当然、人が取得できる情報量には限りがあるため、多くの人が情報の取捨選択をするようになりました。そんな時代の流れをうけ、戦略的にコンテンツを設計してユーザーに届けることが、今後のマーケティングに求められることであろうという気運を肌で感じていました。

■ 「掛け捨て」でない「資産型」のマーケティングが求められる時代に
リスティングなどに代表される「ダイレクトレスポンス広告」は、Googleの誕生とともに「webマーケティングで成果を上げるための最良の手段」として数多くの企業に採用されてきました。ダイレクトレスポンス広告が目指すものは、顕在化したニーズを指定されたコンテンツに呼び込むことです。

この広告手法では、市場に存在する顕在ニーズという限られたパイを奪いあうことになるので、効果を最大化させるためには基本的に他社よりも大きな投資が必要になります。

今では信じられないことですが、10年も前であればネット広告を採用している企業はまだまだ少ない状況でした。それから時は流れ、企業の規模の大小を問わず、インターネット広告を実施することが当たり前のことになりました。これはつまり広告に対して投資をする企業の増加を意味し、それによって、こうした刈り取り型広告の高騰が起きはじめたということなのです。

こうした時代背景から、一時的にユーザーを呼び込むための広告にコストをかけるのでなく、継続的にユーザーを呼び込んでくれるコンテンツに投資をし、それを資産として積み上げていくことが重要なのではないかという考え方が生まれました。こうして自社の価値をコンテンツ化し、それを求めるユーザーに届けることによってビジネス価値を生むことを目的とした「コンテンツマーケティング」という手法が注目を集めることになったのです。

なぜコンテンツマーケティングに挑戦する企業が増えないのか?

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2016年7月に行われた『サグーワークス』オフラインイベントの様子
コンテンツマーケティングに対する理解は市場に広がってきているように感じますが、多くの企業はその採用に対して未だ二の足を踏んでいる状況です。

それは“費用対効果が合わない”からです。もうすこし正確にいうと、コンテンツマーケティングは刈り取り型の広告と比べると、短期間で費用対効果をあわせることが難しいのです。

コンテンツをつくり、それに対して継続的なトラフィックが望めるようになるためには、一定の期間を要します。そのため、一部の企業では目線を中期におき、1~2年後の成果にあわせた目線でコンテンツマーケティングを展開しだしたものの、投資に限りのある中小企業は、なかなかそこに乗り出せない状況が続いていました。

しかし中小企業こそ、世の中に新たな価値を与えるために日々挑戦し続ける存在であり、ウィルゲートが設立時の想いである“『will』の実現”を支援すべき対象であると考えました。

そこで私たちは、それぞれ独自の文脈で誕生し、成長していた社内事業であるクラウドソーシング事業、webメディア事業、webマーケティング支援事業を統合しました。それによって、マーケティングの設計、コンテンツの作成、そしてコンテンツの流通をワンストップで行うことが可能となり、中間マージンを省いて価格を抑え、中小企業に対して挑戦の機会を提供することができます。

また、それがコンテンツの作成に関わるライター、あるいはwebメディアに携わるユーザーに活躍の機会を与えることにもつながり、私たちが理念で掲げている“『will』の実現”を支援できる対象が更に広がると考えたのです。

新たな領域に踏み出す上で、ウィルゲートが大切にしたいこと

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2016年7月に行われた設立記念パーティの集合写真
当社が掲げる理念である「一人ひとりの『will』を実現する」の主体として、もうひとつ外せない存在があります。それは当社の社員です。

前述の通り、自社固有の資産を武器に、企業・ユーザーの“『will』の実現”を支援するなかで、それに関わる社員の“『will』の実現”を叶えることが理念をより体現することにつながると思っています。そしてそれは創業者である私個人としても、どうしても実現したいことなのです。

それを実現するために、これから私たちが中核に据える中期方針に対して、社員の当事者意識を最大限に高め、「自らがそれを推進する」という気概をもってもらう必要があると考えました。

■ 事業に関わる情報・戦略の徹底開示
実はコンテンツマーケティングという新規事業に舵を切ることを決定するまでには、いろいろな可能性を模索していた期間があります。いくつかの新規事業が立ち上がり、消えていく中で、経営ビジョンやミッション、世界観を適切に伝えきれていなかったために、社員が私たち経営陣に不信感を持ってしまう状況もありました。

私自身が事業の転換期には色々と悩んでおり、社員とコミュニケーションを取る余裕がなかったこともあり、それが不信感の原因のひとつになっていると思っています。そのため、新規事業についても社員全体の納得感が得られているとは言えない状態でのスタートとなりました。その後、何度も事業についての説明会を開催したり、ひとりひとりの社員の疑問に答えたりすることで、今は社員全員が同じ方向に向かって頑張ることのできる体制が、徐々にできてきたと感じています。

また、10周年を迎えるにあたって、理念や行動指針についても、より社員が理解しやすく、実践しやすいように、事業とビジョンのつながりが分かりやすいシンプルな表現に変更しました。

■ 事業に対するコミュニケーションを強化
昨年までリーダー職だった多くの社員が、今年はマネージャーとして昇格しています。若いメンバーに挑戦機会を提供するという目的ももちろんありますが、過去の反省を生かして、経営陣からのメッセージをより社員に伝わりやすくすることもその目的のひとつです。これまで上司にできなかった質問や相談をするメンバーも増え、すでに新たなコミュニケーションが生まれています。

今後、この事業のキモとなる「ワンストップ」を実現するためには、縦のつながりだけでなく、部門を横断した横のつながりが不可欠です。そこで現在は、社員同士の“横のつながり”を作るために、運動会といった行事や社内の部活動などにも力を入れています。今後はもっと私自身が社員一人ひとりの『will』を吸い上げるための時間を増やしていきたいです。

ライターが良いコンテンツをつくり、世の中にある本当に良いものや作り手の想いを消費者に届ける。そしてそれが売上につながったら、企業もライターも幸せになります。さらに、ウィルゲートもその社員も幸せになる。そうやって“幸せの連鎖”が生まれることこそが、ウィルゲートの考える「ウィルゲートらしいコンテンツマーケティング」です。

10周年を迎える今年、コンテンツマーケティング事業を通して、より多くの『will』を実現したいーー。お客様の意志も、ユーザーの意志も、社員の意志も、すべて叶えたい、それが私自身の『will』です。

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