エンジニア思考を武器に──新卒社員の変化と成長

「事業コンシェルジュ」をビジョンに掲げ、バックオフィス業務の効率化を推進促進する弥生。2018年度に新卒入社した長谷川大地と野川志織は、当社でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。製品の品質を維持する「テスト自動化チーム」に所属し、この1年で2人にあった成長と、今後の目標をご紹介します。

配属先を決めず、プログラミング的思考を身につけるための研修を実施

1978年に創業してから40年を迎えた2018年、弥生株式会社(以下、弥生)にある2人のエンジニア新卒社員が入社しました。長谷川大地と野川志織は2019年現在、開発で行うテストを自動化するために、各チームからの依頼に応じて、テストツールを開発するテスト自動化チームでエンジニアとして開発を進めています。

長谷川は学生時代から自身でプログラミングを勉強するほど、エンジニアという仕事に興味を持っていました。

長谷川 「大学は経営学部でした。たまたま単位が取りやすそうだった会計学の授業を受けていたらおもしろくなり、会計学のゼミに入りました。当時から趣味でプログラミングをしていて、 App Storeでゲームアプリをリリースし、趣味で本格的な開発作業をしていたんです。ですから就職活動でも、自然とIT企業を中心に受けていきました。
弥生であれば、学んでいた会計学とプログラミングをどちらも生かして働けるのではと思いました。なので、就職活動を通じて、さまざまな会社を見ていましたが、弥生しか考えられませんでした」

ある程度の経験があった長谷川とは対照的に、同じく新卒入社の野川はまったくのプログラミング未経験でした。大学では、フランス語圏の言語文化が主専攻だった野川。彼女が学生時代に一番頑張っていたこと、それはNPO団体での活動でした。

野川 「誰かの役に立ちたいという思いが強く、東日本大震災で被災した子どもたちを支援する活動に尽力しました。年に 4回子どもたちを交流イベントに招待して、一緒に遊んだり、勉強を教えたりしていました。そのなかで、子どもに関わる仕事に就きたいと思うようになりました」

しかし野川は、自分自身が新しい経験をたくさんした方が子どもたちに教えられることも増え、視野も広がるのではないかと考え、企業への就職を決意しました。

野川 「さまざまな業界の色々な企業を見るなかで、お客様のことの真剣に考え、夢を応援するために最適なツールを提供しつづけている弥生に惹かれ入社したいと思いました」

2018年度から当社は、研修後に新卒社員の配属先を決める方針に変更しました。まもなく小学校でも必修化されるほど、プログラミングの重要性は年々高まっています。これからは「プログラミング的思考」と呼ばれる論理的に物事を考える力と、マーケティング的な発想力の双方を兼ね備えた人材を育成したい。そう考え、当社は部署を分けずに全体研修を行うことにしたのです。

2人はマーケティング部本部、開発本部双方の知識を身につけるための研修に参加。社会人生活をスタートさせました。

テスト自動化を通して、弥生が大切にするものづくり精神を実感

2人は2ヶ月に渡り、ビジネスマナー、製品の基礎知識を身につける研修などを受けていきました。

長谷川 「会計事務所との打ち合わせに同行したり、家電量販店で自社製品の販売状況を見るなどしました。 5月には、他社も含めた合同研修に参加。プログラミングの基礎から入り、最終的にはデータベースを使用したシステム開発まで勉強しましたね」

野川は当初、マーケティングへの配属を希望していました。しかし研修を受けるにつれて、エンジニアとして働きたいと思うようになります。

野川 「プログラムは、正しいコードを書かないと動きません。自分が書いたプログラムが動いたときの達成感と、未知の世界に挑戦することのおもしろさを感じ、エンジニアとして頑張りたいと思いました」

その後2人は無事に、希望していた開発本部で働けることが決定、部内の「テスト自動化チーム」に配属されました。このチームは当社製品のテスト自動化ツールを開発するほか、メンテナンス、実際のテストも担っています。

当社が製品づくりで常に意識しているのは、「手戻りを減らす」ことです。そのため上流フェーズからテストを意識して設計し、レビューを繰り返します。自動化ツールによって数千件に及ぶテストを正確に行い、製品のクオリティを高めるのです。

野川 「会計、給与計算、販売管理ソフトのテスト自動化に携わることで、開発のプロセス・仕様が理解でき、品質に対する弥生の考え方も学べます。さらにチーム同士の交流も生まれるので、連携の仕方も身につく環境です」
長谷川 「自動化を目的とした場合に、ゲーム制作とはこだわる部分が全然違って、それが新鮮でした。ゲームって遊んでいておもしろいかどうかが大事で、バグが出れば後で直せます。でもテストツールは、テスト自体に問題が発生したら大変なことになる。本当にお客様が必要としている機能を、ユーザー視点に立って間違いなく提供することが大事なんだと実感しました」

エンジニアとしてチームで求められていることは何なのか。開発・メンテナンスを通して、それぞれがやるべきことを2人は模索していきました。

チームでうまく作業を分担することもエンジニアの大切な仕事

エンジニア未経験の野川にとって、開発本部での業務は当初大変なものでした。開発プロセスのみならず、プログラミングの専門用語を理解する必要もあったからです。

野川 「研修からついていくのが大変でしたね。配属後も、ミーティングでは先輩たちが何の話をしているのかが理解できなくて……。話されている IT用語を先輩に聞いたり、業務でわからないことがあればその都度調べました。
それに作業のイメージや工数の予測や、既存テストの運用にも苦戦しましたが、苦労してシステムがしっかり動いたときは嬉しかったですね」

プログラミング経験のある長谷川も、チームで働くことで新たな学びがあったと言います。

長谷川 「学生時代は、基本的にひとりで作業し、ゲームを納品するというスケジュールでした。チームで仕事をすると、相手への気遣いや業務の配分調整など、力を合わせて仕事を進める能力が必要になります。これはまだ自分に足りていない部分ですね。大規模なツールは、やはり周りと協力しないとつくれませんので」

テスト自動化チームはリーダーを除き、新卒で入社した1〜3年目の社員で構成されています。そのため先輩・後輩と交流を深める場にもなっており、先日はみんなでコンペティションを開催。入社5年目までの社員が集まって、ランチをしながらそれぞれがつくったツールを披露する機会を設けました。

長谷川 「色んな技術を持つ方々が集まっているので、スキルやノウハウの共有ができれば盛り上がるかなと、先輩が主導して開催してくれました。親身になってくれるので、自動化チームでの疑問も、周りに尋ねるとすぐに解決できます。とても質問しやすい雰囲気で、仕事で困ったことがあれば気兼ねなく話せるのでありがたいです」

自動化チームのメンバーは、誰もが新卒で入社し経験を積んでいます。そのため大変さを把握した先輩社員が、サポートに入れるようなチーム体制が構築されているのです。

高品質なソフトウェアを届ける会社の屋台骨として、これからも走りつづける

配属されて1年が経ち、2人には新たな課題と次に目指す目標も見えてきました。今はまだまだ発展途上だと思いながらも、野川は自動テストのことなら、自分に聞けば大丈夫だと思ってもらえる人材になりたいと考えています。

野川 「テスト開発で必要な専門性を身につけて、製品とプログラミングに関する勉強ももっと頑張りたいです。そしてゆくゆくは、後輩社員のキャリアもまとめて考え、相談に乗れるようなプロジェクトマネージャーを目指したい。
自分の失敗経験もあるからこそ、後の世代の人たちに伝えられることはあると思います。学生のときから抱いていた誰かの役に立ちたい想いを大切に、横でサポートできる存在になりたいですね」

ある程度経験のあった長谷川も、さらなるキャリアアップを目指して進んでいます。

長谷川 「まだネットワークに関する知識があまりないので、勉強して資格を取ったり、実際にネットワークを構築してアプリをつくったりしたいです。開発を通してチームで仕事をすることにも慣れていきたいと思います」

もともとはエンジニア志望ではなかった野川と、学生時代からエンジニアを目指していた長谷川。スタート地点の異なる2人ですが、同じチームで働きながら、今の自分にとってできることを精一杯頑張っています。

お客さまの期待に応えつづけていけるように、自動化チームとして高品質なモノづくりに貢献していきます。

若手から会社を支えていく──弥生のものづくり精神を直に受け継ぎながら、これからの当社を引っ張る存在になるべく、2人は今日も課題に向き合っています。

関連ストーリー

注目ストーリー