新たな事業領域への挑戦!紙の会社の強みがデジタル領域で生かされたワケ

YUIDEAがデジタル×グローバル部門を立ち上げたのは2016年10月。紙媒体による売場づくりやコミュニケーション支援を軸に成長してきた私たちがなぜデジタルマーケティング領域への本格的な参入を決めたのか。部門を率いる常務取締役の髙木太と執行役員の菅野晶仁が、立ち上げの経緯や当時の想いを振り返ります。
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次の20年を見据えた強い会社を目指して

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▲株式会社YUIDEA デジタル×グローバル 常務取締役 髙木太(右)と、執行役員 菅野晶仁(左)

2019年現在、デジタル×グローバル部門の常務取締役である髙木が会社の事業状況に危機感を抱いたのは、2010年のグループ会社との合併から少し経ったころのことでした。その当時、売上は伸びていましたが、合併前に想定していた売上計画は実現できていない状況でした。そんな状況で、高木は10年先、20年先を見据えたときの事業の発展性を考えるようになります。

髙木 「この先も成長していくには、さらに顧客から選ばれる価値のある強い会社にならないといけない。そう思っていたのは僕だけじゃなかったと思います。そのために、受託業務以外にも柱をつくるということを考え始めました。それがデジタル領域での自社サービス開発でした」

YUDIEAは、主に紙媒体の企画・制作からスタートし、コンテンツづくりを強みにしてきた会社です。そんな私たちがデジタル領域にチャレンジするのは、今回のデジタル×グローバル部門の立ち上げが初めてというわけではありませんでした。

YUIDEAには、大量の情報コントロールが求められるカタログ制作で培ったシステムソリューションの開発やWeb制作の実績もあります。新規事業としてアプリを開発したこともありますが、事業の柱として大きく発展させることはできていませんでした。

当時のYUIDEAは受託中心で自社サービスがなく、新規事業もなかなか続かない、また、デジタル領域での営業ができる人材もいないというのが現実ーー。

髙木 「もともとデータマネジメントによるシステムづくり、デジタル制作技術は得意としていましたし、決してデジタル領域が未知の領域というわけではありませんでした。でも、『新しいサービスとして価値を高め、組織をつくり、必要な資源を調達し責任を持って推進する』、ということができていなかったんです」

そんなとき、ひとつのきっかけとなったのが、進行していたプロジェクトから生まれた「らくカタ」というサービスでした。

今までの延長線上にある新規事業!動き出した新サービス開発プロジェクト

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▲合併前の印刷営業時代の髙木。将来「デジタル」に関わるとは想像もしていなかった

2015年3月に生まれた「らくカタ」は、カタログ制作を効率化するためのトータルソリューションサービス。長年培ってきた週刊カタログ制作のノウハウから生まれたYUIDEAの新たな自社サービスでした。

髙木 「自社サービスを提供するという目標の最初の一歩を踏み出せました。さらに単なるデジタル領域でのサービスということではなく、『自分たちの強みを生かしたサービス』という点で、 YUIDEAが今後目指す姿が見えてきたきっかけにもなりましたね」

そして、YUIDEAは2015年7月、新たに開発したEC連携を可能にするデジタルカタログ「mekuri-ya」と「らくカタ」を携え、「コンテンツマーケティングEXPO」に初出展しました。コンテンツマーケティングEXPOはコンテンツマーケティングをサポートする日本初の見本市で、この年が第1回目の開催でした。

出展の背景には、2014年ごろから「コンテンツマーケティング」が注目され始めたことがあります。

「コンテンツマーケティング」ならYUIDEAのコンテンツづくりという強みを、仕組みからもクリエイティブからも生かせるのではないかという期待もあり「コンテンツ×マーケティング」を軸にしたプロジェクトが動いていたのです。

展示会のお客様の反応を目の当たりにし、自分たちの強みを伸ばす領域でのコンテンツマーケティングという方向性に確信を持つことができました。これを機にコンテンツマーケティングの領域での新サービスを開発しようという動きは加速します。

まず次期リーダー候補および役員を含む選抜メンバーによる新サービスに向けたワークショップを計画。その際ファシリテーターとして招聘されたのが、当時YUIDEAと取引関係にあった会社の役員だった菅野でした。

髙木 「菅野とは一緒に仕事をしていて信頼感がありました。これから YUIDEAがデジタルソリューション強化へ舵を切るにあたっては、責任を持って事業をリードしてくれる人材がどうしても必要と考え、『菅野なら』と思って推薦したんです。『 “覚悟 ”を持ってやってくれ』と。ただそれだけお願いしました」
菅野 「受けるからには当然最終的につくるところまでやりきりたいという思いで参加しましたね。これまでの自分の経験からもプロダクトの開発であれば『やれるだろう』とも確信していました。ただ YUIDEAとは案件を通して関わっていて、どんな会社かということはわかっていたので、実際「デジタル」という文化に追いつくのに時間はかかるだろうとも認識していました」

こうして2016年1月、全社横断型のワークショップが始まりました。

ワークショップから誕生した新サービスと今後も残したいYUIDEAの強み

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▲2016年12月にローンチした「Willyet」

社長・役員ら上席が参加していたことや慣れないデジタルサービスの開発に不安と戸惑いもあり、開始当初ワークショップは重い空気になりがちでした。しかし、そうした雰囲気を振り払いメンバーをまとめたのは菅野でした。

菅野 「必要なタイミングでいかに具体性を持たせるかを重視していました。どれだけ議論しても『実現』できなければ意味がないですから。僕自身、夢みたいなことを実現するルートをつくるのが好きなんですよ。夢の高さが高いほど最短の距離で実現できたインパクトって大きいですよね(笑)」

まさに髙木の期待どおり覚悟を持って推進。さらに、YUIDEAとこれまで以上に深く関わるなかで、デジタル領域での経験と外からの視点で、菅野は今後も残さないといけないYUIDEA独自のよさを知るようになります。

菅野 「紙・印刷というのは世の中に出してしまうと、コストも高く修正がなかなか効かないですよね。そういう意味で、ひとつずつ確実にやり続ける文化のある会社ということを強く感じました。

デジタルソリューションだと世に出してからいかに早く修正するかが重要な場合もあります。その両方の文化が共存できれば、デジタルマーケティング・コンテンツマーケティングをやる上で今後も武器になる、むしろ武器にしないといけないと思います」

これまで培ってきたYUIDEAの強みがそのまま新たな事業領域でも価値となる……。髙木がデジタルマーケティング領域への本格的な進出に自信をもてた瞬間でした。

こうしてパワフルな菅野のファシリテートによる全社横断型のワークショップを経て、2016年6月「Willyet」のベータ版をローンチ、同年10月には菅野を執行役員に迎えデジタル×グローバル部門が立ち上がったのです。

「誠実に真面目に」進化し続ける力で、20年後もいきいきと働ける会社に

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▲自然と人が集まってくるようなYUIDEAの魅力・価値を高めたいと語る髙木(左)と菅野(右)

デジタル×グローバル部門が誕生して2年。この部門名を名づけたのは菅野でした。デジタルは想定できたものの、グローバルと冠したとき社内でも質問があがります。

菅野 「デジタルコミュニケーションに踏み出すということは、日本だけで通じる、というわけにはいかない。世界で通じることができるようにならないといけないんです。デジタルには国内、国外という枠はありませんからね」

こうした菅野の推進力に、社内に戸惑いが無いわけではありません。ですが、それについても菅野は笑いながらこう語ります。

菅野 「想像できる範囲より先の目標を立てると、意外とチャレンジできるんですよ。最初からイノベーションというと荷が重い。でも、自分たちが自然にやってることが結果として新しい価値を生み出しイノベーションにつながっているかもしれないと気づくとモチベーションになると思うんです」

そして、菅野に任せた髙木もこの2年の動きを見てデジタルの可能性を肌で感じています。

髙木 「 2年でデジタル領域での認知度が上がってきたのを感じます。エコシステム発想の開発でカバーできる領域の広がりやグローバル企業との連携は、紙の領域ではなかったダイナミックでスピーディな動きですね」

デジタルトランスフォーメーションに始まる私たち自身のイノベーションへの挑戦はまだまだ始まったばかり。ふたりはさらにこの先のYUIDEAについても語ります。

髙木 「年齢に関わらず働く意欲のある人が、いきいきと働ける会社にしたいですね。世の中の働き方の変化を考えると、いくつになっても YUDIEAの事業を通じて社会とのつながりをもてるような会社でありたいです。そしてデジタルやコンテンツマーケティングで働き方にも変化をもたらせるんじゃないかと期待しています」
菅野 「インターネットの世界で『スマート・クリエイティブ』という人材が注目されていて、『良識的である』というのもポイントなんですよね。今も YUIDEAは『いい人』が多いと言われることが多い。グローバル基準で見て、今後もそういう人材が集まる会社を目指していきたいですね。まずは自分自身が改善すべきことのほうが多いのですが……(笑)」

今後、選ばれる価値を生み出せる会社、変化に強い会社でありたいと3年前から始まったデジタル領域への進出。2018年10月には、既存部門であるダイレクトマーケティング部、コーポレートコミュニケーション共創部とデジタル×グローバル部を統合し、エンゲージメントコミュニケーション事業部門としてスタートを切りました。

単なる部門間の連携ではなく、ひとつの事業領域としてより広がりのあるサービス提供を行うことが目的です。YUIDEAの持つ価値をさらに高めるための動きはこれからも加速していきます。

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