企業と求職者のフェアな関係性構築――個性や熱意を存分に発揮できる就職活動に貢献

個性や熱意をしまい込みバランスの良さを装う就活生と、本来は働き方改革をリードすべきですが、採用活動に追われる人事部担当者。そんな採用活動の課題解決を目指し生まれたのがWEB動画面接プラットフォーム「HARUTAKA(ハルタカ)」です。「時間」「場所」「距離」から解放された就職活動の新しいかたちとは。
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機会損失しない就職活動を実現したい

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▲集合写真(1列目右から3番目が、代表取締役社長・野澤比日樹)

情報社会におけるインフラが整い、地域格差はある程度小さくなったと思いますが、それでもまだその差が埋まらないのが就職活動でしょう。

求職者は、企業の情報を入手するだけでなく、行動に移さなければ意味がありません。説明会や面接に参加し、ようやく内定を得ることができます。地方在住者が東京の企業を志望した場合、その過程では移動時間、交通費、場合によっては宿泊費が発生します。

お金がない、時間がない、という理由で志望する会社に制限が出てしまっては、平等な就職活動とは言えません。

面接する企業側も課題を抱えています。より多くの意欲ある学生と出会いたいと思っていても、地方まで会いに行くには多大な労力とコストがかかり、東京と地方主要都市でセミナーをやるくらいが現実的です。また、労力をかけても採用に至らないことも少なくありません。

そこに目をつけたのが、WEB動画面接プラットフォーム「HARUTAKA(ハルタカ)」を運営する株式会社ZENKIGENの創業者であり、代表取締役社長である野澤比日樹。多くの学生と企業が抱える就職活動の問題を解決する糸口を見つけたいと考えました。

野澤 「私が人生の指針としているのが『For the Next Generations』で、大きな決断をするときは、次世代に役立つかどうかが基準です。
多くの大人がZENKIGENする社会は活気があり、イキイキと働く大人がたくさんいる社会になれば、子どもたちは大人になることに対して夢や希望をもてると思ったんです」

私たちの会社名であるZENKIGEN=全機現とは、禅の言葉で「人が持つ能力の全てを発揮する」こと。「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」というビジョンのもと、株式会社ZENKIGENを創業しました。

そして、最初に着目した社会課題が、構造的な問題である人手不足により逼迫する採用現場です。本来、数分会えば、会社のカルチャーや要求水準に見合うかがわかるケースは多いのですが、ミスマッチが生まれれば会社も求職者にも不幸なため、企業と求職者は交通費や予定調整に多大な時間と費用をかけていました。

働く人の活力に貢献すべき人事部の採用業務の負担をテクノロジーを通じて減らし、求職者によりマッチした採用が実現できれば、イキイキと働く大人が増えるのではないか。

そうして生まれたのが、WEB動画面接プラットフォーム「HARUTAKA」なのです。

面接会場に行かなくても、自宅で面接が行なえる

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▲「HARUTAKA」使用イメージ

HARUTAKAは、すべての人が「時間」「場所」「距離」から解放された就職活動を実現することで、求職者には幅広い選択肢を、多忙な人事部には求職者と向き合う時間を提供するサービスです。

履歴書と一緒にHARUTAKAで撮影した自己アピール動画を送ってもらったり、離れたところにいながらHARUTAKAを通してリアルタイムで面接したりという使い方ができます。求職者は、自分のホームで自己アピールできるので、アウェイである面接会場より“自分らしさ”を出しやすくもなります。

また、地方在住の求職者が東京の企業を受ける場合でも、わざわざ上京する必要がないので、交通費も宿泊費も移動時間も節約できます。よって、地域格差なく、誰もが平等な就職活動を行なえる世界を実現できるのです。

このHARUTAKA開発の根底には、「求職者と人事部が全力で対話し、フェアな関係を築けるように貢献したい」という思いと、「もっと個性を出して、自分らしく挑戦する就職活動をしてほしい」という思いがありました。

野澤 「面接会場で表面を取りつくろって個性を隠した面接をするよりも、自分のホームで素をのぞかせながら面接した方が、結果的にいいマッチングが生まれて、みんなが健康的に働けるんじゃないでしょうか。
というのは、採用後の職場ではメンタルヘルスが問題になっています。その大きな原因が人間関係なのですが、採用面接の時点から取りつくろった関係を築いてしまうことは、その後の職場の人間関係にも影響すると思っています。
HARUTAKAを使えば、履歴書でわからないその人の個性がみえてきますので、本当に職場の仲間と本人の相性が良いのか、企業と個人のミスマッチ防止にもつながります」

HARUTAKAは現在、表情やコミュニケーション力が重要になるサービス業や、営業職などの採用で多くご利用いただいています。とあるアパレル企業では、ファッションセンスや本人の雰囲気がわかるように、全身を映した動画を送ってもらっているそうです。

また、人事部の業務削減にもひと役買っています。ある会社では、面接に1人あたり30分、合計100時間を割いていたのが、長くて2分の動画を見るだけに。93時間の労働時間が減ったそうです。

野澤 「しかも動画を見ることで本人のキャラクターや人となりを知ることができて、実際にインターンで会ったときに、すぐに打ち解けたそうですよ。筋トレ動画の○○君だね!って」

一次面接は、志望者が自分で作成した自己アピール動画を送るだけ

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▲USEN-NEXT HOLDINGSさんの「超!全力採用」メッセージ

USEN-NEXT HOLDINGSさんの「超!全力採用」というユニークで先進的な採用活動では、HARUTAKAを徹底的に活用していただきました。

「超!全力採用」は、「就職活動はフェアなものでなければいけない」と、根本の価値観から骨太。就職活動をしている学生さんと“超全力”で向き合って選んでいただくためにまったく新しい超!全力の採用活動を展開し、一環としてHARUTAKAを用いて、志望者から一次面接の代わりに自己アピール動画を送ってもらいました。

志望者は全力で個性をアピールしている人が多く、バラエティに富んだ動画が届きました。なかには、歌を歌う、バンジージャンプを飛ぶ、滝行をするなど、自分の人生の究極体験を切り取って送ってくれた方も……。

型にはまった面接で表面を取りつくろった結果ではなく、自分らしく個性や熱意を存分に発揮した結果で採用・不採用が決まるのなら、学生にとっても納得感が違うはずです。

ちなみに二次面接以降は、希望者は「LIVE面接機能」を選択できるようにし、「スマホさえあれば、一度も来社することなく内定を得ることができる」採用フローにしました。

はじめは「一次面接を動画面接にすることで応募率が下がるのでは。それを強制するのはどうなんだ」という意見もあったそうです。

しかしHARUTAKAの導入を決定したUSEN-NEXT HOLDINGSの住谷執行役員が「これから時代が変化して、会社も大きく変化していく。スマホで動画を送るという新たな応募に柔軟に対応しない方は、どちらにせよ会社の価値観と合わない」と一蹴したと言います。

結果、その判断は功を奏しました。

野澤 「結果、内定受託率が前年比1.5倍になりました。これは本当にすごいことで、内定辞退が相次ぐ昨今、驚くべき結果です。
『超!全力採用』と宣言し、どの学生に対してもフェアにしたこと、WEB動画面接を用いて学生さんの本当に困っている課題に向き合ったことが、学生さんから好意的に受け止めてもらえたのだと嬉しい結果になりました」

イキイキと働く大人が増え、創造性のあふれる職場づくりに貢献したい

2018年12月現在、私たちは人事領域におけるAIに関する研究を、東京大学の光吉先生と鄭先生の研究室(道徳感情数理工学講座)とともに行なっています。これは、いままで正確に考慮することが困難だった感情・共感力を計測・可視化し、個人個人に最適な活躍の場を提供するための取り組みです。

共同研究を行う道徳感情数理工学講座は、ドラえもんや鉄腕アトムのように人に寄り添い、友達になれるAIやロボットの研究を進めています。

最終的に働く人に寄り添うAIを開発し、一人ひとりの個性や心の健康状態に応じて適切なサポートを行なえる状態をつくりたい。まずは、既に実用化されている音声認識による感情やメンタルの計測技術を人事領域に用います。

たとえば、過度のストレスや精神疾患の発生は職場の大きな問題です。精神疾患を発症すると、休職中の職場負担、疾患の再発など、本人・周囲への負担は計り知れません。そこで、音声データからメンタルの変化を把握することで、未然に適切な対応を図ることができます。

野澤 「労働人口減少にともない2030年には600万人の雇用不足が起こると言われています。職場のメンタルヘルスを改善することは、労働人口の不足の解消への重要な課題です」

感情の計測によってコミュニケーションの改善やトレーニングを行なうことで、職場の活力を高めることにも挑戦します。

さらに、要職者の共感力の高さ(異質な人や物を受容できる力)と組織の生産性やハラスメントなどの相関性を検証することで、いきすぎた成果主義を是正し、人間らしく創造性の高い組織づくりにも貢献できるのではと考えています。

野澤 「最終的には、入社時点に最適なマッチングを行ない、職場環境を改善することでイキイキと働く大人が自然と増えていくことに貢献したいと思っています。
そのためのHARUTAKAであり、東京大学との共同研究があります」

どんなにテクノロジーが進歩しようと、人と人が出会い、協力して創造的な仕事を進める重要性は変わりません。その一端をHARUTAKAと新たなAIが担えればいい。

そのためにまずは就職活動のやり方を変え、誰もが強いストレスとメンタルの低下を回避して熱意のあふれる職場づくりができるよう、私たちは全機現していきます。

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