シングルマザーが前例のない子連れ海外出張へ。大切なのは、常識よりも社員の意志

インドに本社をおくゾーホージャパン株式会社は「主体的であり、共に価値を創造する人財が集う会社」という人事理念のもと、社員の働き方をサポートしています。シングルマザーでありながら「インド本社で働きたい」という思いを持っていた菊池紗矢香は、そのサポートにより、前例のなかった子連れでの出張を叶えたのです。
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「仕事と子育ての両立」に挑戦し続けるシングルマザー

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▲インド出張を叶えた菊池親子

2015年9月に中途採用で入社した菊池紗矢香は、マーケティングチームに所属し、集客関連の業務を担当しています。

当社の理念「人の役に立ち、人と喜びを分かちあう」ことを体現した社員が選ばれるゾーホージャパンの企業理念表彰でも、菊池のスピーディーな対応や意欲的な姿勢が評価され、たびたび表彰されています。

一方で、3歳(2017年現在)の息子を育てながらフルタイムで働くワーキングマザーでもあります。しかも、彼女はシングルマザーです。

子どもの急な体調不良や保育園の送迎に追われながらの業務……。子どもと過ごす時間が少ないことに悩みながらも、「仕事と子育ての両立」に挑戦し続けています。

そんな菊池が、はじめてゾーホージャパンの本社 (Zoho Corporation)があるインドへ出張に行ったのは、入社1年目の2016年2月のことです。そのときは子連れでの出張にはあまり賛同してもらえず、子どもを両親に預けインドへ渡りました。さらに、子供と長期間離れることがむずかしいという理由で1週間という短い期間での出張でした。

しかし、そこで菊池は、本社メンバーの実力やチーム力の高さに圧倒されます。

菊池「5000人の様々な技術に長けた社員たちがいるインド本社のパワーには圧倒されます。スピードと業務意欲、個人個人の技術力の高さに感銘を受けました。インド本社メンバーは仕事を楽しんでいて、意欲的です。業務をするのではなく、ビジネスをしている感じですね。そして、ITスキルをはじめとした技術力の高さから、驚きのスピードと発想で色々なことを実現させています。だから、私はインド本社に魅力を強く感じています」

その意識の高さに感銘を受けた菊池は「もう一 度インド本社で仕事をしたい。そしてインド本社の空気に触れることで、子どもの社交性を培い、興味の幅を広げるうえでも良い影響があり、楽しめるのではないか。次は子どもと離れることなく一緒に行けたら」という想いを抱いていました。

しかし、ゾーホージャパンの社員が、子連れでインド本社へ出張した前例はありません。菊池は、なかなか一歩を踏み出せずにいたのです。

柔軟な働き方改革と“非常識”への挑戦

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▲インド本社で働く菊池

前回の出張から1年以上が経ったころ、菊池は、「子どもと一緒にインド本社へ出張をしたい」とゾーホージャパンの代表取締役である迫に相談します。

すると、翌日には親子そろっての本社受け入れ準備が進み、2週間の出張が決定したのです。これは、菊池にとっても予想外のできごとでした。

菊池「決まった時は、早く行きたい!楽しみ!という気持ちでいっぱいでした。子どもも自分で荷造りをして、楽しそうで……おもちゃだらけだったんですけどね(笑)

自由な社風のインドの風に当たってパワーを充電できる!また、あれとこれをやりたいー!という業務のプラスワンに挑戦する時間を確保できたうれしい気持ちもありました」

不可能なように感じられた子連れでの出張を叶えられたのには、ゾーホージャパンならではの理由がありました。

ひとつは、ゾーホージャパンが「自由な働き方」を推奨していること。働き方に対しては、社員の意見を取り入れ、どんどん改善していくことを大切にしています。

菊池は、ひとりで3歳児を育てながら100%の力で仕事にのぞめるのには、この業務環境が大きく関係していると感じています。

さらに、菊池は自社が開発するCRM(顧客管理システム)をはじめとした、営業・マーケティング活動を支援するアプリケーションの販売を行うZoho事業部に所属しており、その事業部では、自宅勤務や遠隔地からのテレワークが認められています 。テレワークの申請は特段必要なく、共有カレンダーにその旨を記載すれば自由に取得が可能であり、取得の上限もありません。

また、社内での会議をはじめとしたコミュニケーションは、ほとんどがオンライン上で行われています。本社が開発する、チャットツールやディスカッションウォール、プロジェクト管理や作業依頼フォームなどを駆使することで、効率的な業務環境を実現しているのです。

クラウドサービスを使用し、顧客情報やドキュメントなどのさまざまなデータの管理もリアルタイムに最新情報へ更新されます。そのため、情報共有や最適化がスピーディーに行われ、オフィスに長時間いる必要はありません。

そして、もうひとつは、社長が掲げる「非常識への挑戦」です。

社員が「やりたい」と声をあげれば、その志を応援することを大切にしています。

こうして叶った菊池のインドへの子連れ出張——。しかし菊池には、出張先でのある心配事がありました。

気にする必要なんて全くないーー。本社メンバーの優しさに救われた出張

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▲インド本社の家族とも交流

2週間の出張にあたり、菊池が心配していたのは、子どもの「食事」と「預け先」でした。

インド料理はスパイスが効いていて、大人でも辛いと感じるものがほとんど。スパイスの効いた食事を、3歳(2017年時点)の息子が食べられるとは思えないし、どうしようか……。

しかしその心配は、すぐに吹き飛びます。

出張中の滞在先にはキッチンがあり、調理器具なども充実。そのおかげで、オムレツや野菜スープ、唐揚げなどの調理ができ、大きな問題もなく過ごすことができました。

そして子どもの預け先は、本社の敷地内にある保育園。実はインド本社では、働く社員のサポートを目的に小学校を併設していて、そのなかに保育園があります。社員は、午前9時から午後8時までの間、この保育園に子どもを預けることができます。英語でのコミュニケーションが主ですが、最低限必要な英単語を教えていれば、問題なくコミュニケーションをとることが可能です。

子どもを連れてのインド出張は不安なこともありましたが、子どもとともに、菊池はとても良い時間を過ごすことができました。

菊池 「インド出張中、勤務場所は保育園の隣にあるオフィスだったため、親子ともに側にいる安心感がありました。保育園が終わったあと、オフィスへ子どもを連れて帰ると、本社のメンバーが子どもと一緒に遊んでくれ、とても楽しい経験をさせてもらったなと思います。

また、子ども自身のメンタルにも大きな影響がありました。インドでは大人も子どもも活発で積極的な人が多く、ダンスも盛んなことから、一緒に過ごすにつれて自信にあふれているような、力強い子に成長したと感じます」

そして、何よりも本社メンバーの「優しさ」に、助けられたという菊池。

子どもと遊んでくれたZOHOメンバーに感謝を述べた菊池に対して、「普通のことだから、気にする必要なんて全くない。楽しもう!」と声をかけてくれたとのこと。

菊池 「インドでの2週間、私生活も仕事も120%充実したものとなったのは、多くの本社メンバーからの優しさと思いやりを感じることができたからですね」

社員の挑戦に寄り添い成功させる、会社の温かさ

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▲インド本社で行われたユーザーイベントにて

今回社内でも前例がなかった「子連れインド出張」を実現したことで、ゾーホージャパンはまた一歩成長を遂げました。

こうして社員とともに会社も挑戦し、成長できる要因はどこにあるのでしょうか?

菊池 「仕事をするうえでさまざまな努力が必要となりますが、子育てをしながら仕事の努力を重ねることはとても困難です。目の前にある障壁と戦うだけでなく、なぜその障壁が生まれてしまうか。また、解決策はないかを組織全体で向き合いながら解消していく姿勢をゾーホージャパンからは感じますね。

子育てや介護、障害などの理由により、働くことのむずかしさに直面したときに必要なのは、周りの理解と協力です。今、問題に直面していない人も、将来こうした理解と協力を必要とするときがくるでしょう。

働ける環境ができても、共に働く人の理解がなければパフォーマンスはあがりません。その逆も同様です。組織として効率的に働ける環境をつくり、共に働くメンバーに人としての温かさがあるからこそ、会社は成長を遂げるのではないでしょうか」


そう、「非常識への挑戦」という社長である迫の覚悟と「 主体的であり、共に価値を創造する人財が集う会社 」という人事理念のもと、全力で社員の多様な働く環境を整え、生産性の向上に挑戦しています。

その挑戦が成功するためには菊池のように社員が叶えたいことを口に出せることや、それを社員が全力で支えることのできる組織風土が不可欠です。

私たちは、これからも社員の挑戦に寄り添い、成功を後押ししていきます。

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