新人エンジニア、インドへ行く。ITの仕事がつないだ異文化間の絆

社員60名の日本法人に入社した新人エンジニアが、4,000名の優秀なメンバーが集まるインドの本社へ――2015年、ゾーホージャパンに新卒で入社した磯部太祐。彼は新人ながら、日本の展示会にてインド本社との共同プロジェクトを成功させました。磯部は現地社員との交流を通じて、視野を大きく広げていたのです。
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入社1年目で任された大役。いざ、インド本社へ

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▲インターン生に指導する磯部(写真左)

2017年11月現在、磯部は主に「MangeEngine NetFlow Analyzer」という製品の技術担当をしています。NetFlow Analyzerは、ネットワークを行き来する情報の詳細を監視するツール。磯部はプリセールス(製品導入前の顧客に向けたサポート)、ポストサポート(製品導入後のサポート)の業務を担当しています。

最近では、セミナーや講演会で会社を代表して製品の話をするなど、“伝える”という役割でも高い評価を得ている彼。また、社内ではシステムの構築や管理も担当しています。

そんな磯部は、ITを通じて「人の役に立ち、人と喜びを分かち合う」という当社の理念に共感し、2015年に入社しました。

磯部 「当初からIT業界を志し、就職活動をしていました。海外の大学で学んでいた経験を生かしつつ、いま勢いのあるITの分野で働きたいと思っていたんです」

入社後の磯部は、ベテランのメンバーでもなかなかたどり着かないようなアイデアを1年目から積極的に提案したり、休みを利用して自主的にプログラミングの学校に通ったりと、自発的に行動する姿勢を高く評価されていました。

すると入社1年ほどで、インド本社で開発エンジニアと直接コミュニケーションをとる機会が訪れます。

磯部 「インドという全く未知の世界に飛び込むことになるので、やはり不安や緊張はありましたね。それと同時に大役でもあるので大きな意気込みもありました」

磯部が担当している製品は著しい成長を見せています。この出張で本社の開発チームとの関係性を強化し、今後の製品戦略の展開につなげていくという重要なミッションがありました。

本社のあるインドへの出張が決まると、磯部は出張に向け、プログラミングの勉強を重ねました。

そしていざ旅立ったインド。

そこには、磯部の想像をはるかに越える光景が広がっていたのです。

インドの職場は未知の世界!?文化や働き方の違いへの戸惑いと学び

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▲インド本社の様子

インド本社へ到着した磯部を待っていたのは、日本と大幅に違う職場環境でした。2016年当時の日本法人のメンバーは60人程度。それに対してインド本社のスタッフは4,000人を超えていました。その中で日本人はわずか2、3人。

磯部 「とにかく本社では人数の多さに圧倒されました。4,000人のインド人技術者たちが英語を使いこなして、インド人同士や英語圏の人とコミュニケーションをとっていたんです」

また、仕事のスタイルについても、インド本社は日本とはまた異なるものでした。

磯部 「日本では自分たちのなかで完成度を高めてからはじめて相手のもとへ出す、ということが多いと思います。一方インドでは、形になったらすぐに相手のもとへ出し、まずはフィードバックを受ける。そうしたやりとりを繰り返していくなかで完成形を目指す、というスタイルが主流でした

また、照明をあえてつけずに仕事をするなど独特な習慣もあり、それが夜間、眼に優しい表示に切り替える『ナイトモード』のメールアプリへの実装など、独自の発想につながっているようでした」

さらに磯部は、自社製品についての知識や技術に加えて、“大きなもの”を手にします。

磯部 「インド本社では、自分と同じ製品を担当しているラグーという技術者と意気投合し、一緒にご飯に行ったりしました。他にもつながりが増えたのですが、やはり顔を知っているのと知らないのでは日本から業務で連絡を取り合うときのやり取りや質、スピードともに変わってきますね」

そしてラグーとのこの“出会い”が、後に力を発揮することになるのです。

海を越えた友情が実を結んだ、日本での共同プロジェクト

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▲「Interop Tokyo」の様子

磯部の帰国後、ゾーホージャパンは2016年に、ビジネス向けのIT技術の展示会である「Interop Tokyo」に参加することになります。Interop Tokyoは国際展示場で毎年行なわれる大規模な展示会です。

その展示会の特徴は、各社が公開前の最新技術を使って、独自にネットワークを構築すること。そのネットワークを構築するプロジェクト「ShowNet」に、ゾーホージャパンも参加することになりました。

しかし最新の技術というのは、言い換えれば生まれたばかりの未熟な技術。しかもそれぞれの企業で独自に作られたものをお互いに接続するという試みです。本来であれば時間をかけたすり合わせと、各社の技術についての正確な理解が必要になります。

ところが展示会なので、会期中にやりきる必要があります。仮になにか問題が起きたとしても、全体の動きを一旦止めて問題を検討することも、自社に持ち帰って時間をかけて解決策を探すこともできません。

そのため新しい製品について、技術と知識が豊富なインド本社の開発者の協力が必要となります。

そこでインドから日本に駆けつけてくれたのが、本社で磯部と意気投合した技術者、ラグーだったのです。

ラグーの技術は、大きな“助け”となりました。

磯部 「展示会の途中で、ネットワークの監視対象のはずの機器が表示されなくなるアクシデントがありました。そのときに機器の情報を見て原因を特定するヒントに気づいたのが、ラグーだったのです。また、ラグーは自分の担当でない製品についても、本社の技術者と連携をとって解決策を探すための橋渡しの役割を担ってくれました」

その結果、展示会のプロジェクト、ShowNetは成功を収めます。

磯部 「セキュリティ的にあまりよくない通信を検知することができたことなどで、運営者の方からも好評をいただくことができました。当日は自分たちの目標設定を理解してもらうためラグーと激しい議論を交わしました。そうやって本音でぶつかり合えたのは、インドでの経験が大きかったなと。ちなみに周りの人には『喧嘩しているの?』と思われていたそうですが、日本でも変わらずご飯に行ったり一緒に富士山に登ってみたりと仲は良いですよ(笑)」

インド本社での経験が、新卒1年目の社員を大きく変えた

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▲磯部(写真右)とラグー(写真左)

インド本社で自社製品の開発者と触れ合い、展示会でラグーに助けられた経験を通じて、磯部には、ある決意が生まれます。

磯部 「今はやはりインド本社のスタッフに助けられることの方が多いので、日本のほうでも研究したり経験をつんだりして“助け合い”の関係を目指したいですね」

いまの磯部の目標のひとつは、日本とインドの文化の違いを自社の強さに変えていくことです。

磯部 「インド本社と関わる仕事では、スピード感や豊富なコミュニケーションなど、本社の文化の強みを引き出していきたいです。それと同時に、日本のお客さまが必要としている成果を出すために、インドと日本という異なる文化を橋渡しするようなコミュニケーションの最適解を模索していくのが、当面の課題ですね。

そのためにも、技術的な情報は常に提供できるようにしたいと思っています。それに加えて、インド本社の担当者とのコミュニケーションも欠かせません。インド出張の経験が、その両面で生きていると思います」

習慣にとらわれず新人のうちからチャレンジ精神を発揮し、視野を大きく広げていくーー。

私たちゾーホージャパンは、そんな人財を応援しています。

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