営業職から技術職へーー未経験の世界で「経験」を生かして働く

自分が理想とする働き方を求めてーー金融業界の“営業職”から、ゾーホージャパンの“技術職”に転身した、前田美裕。今でこそチームの中心的存在として活躍していますが、当初は、未経験の分野の仕事に苦戦することも。しかし、地道な努力を続け、自分だからこそできる勝ち筋を見出したのです。
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社会に出たことでわかった、理想の働き方

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▲同僚と海外社員旅行を企画運営する前田(左)

自分が本当は何を望んでいるのか。社会に出て初めて、自分の理想とする働き方に気がつく人は、きっと少なくないでしょう。

ゾーホージャパンで働く前田美裕もそのひとり。

アプリケーションサービスを展開するZoho(ゾーホー)は、インドに本社を置く企業で、ゾーホージャパンはその日本支社です。前田は2018年1月現在、ネットワークのセキュリティ環境づくりなどを行なうManageEngine&WebNMS事業部で、主に製品の購入サポートや品質の管理を担当しています。

広い視野を持って課題を解決することに定評のある前田は、チームの中心に立ち「マルチプレーヤー」として活躍中です。

しかしそんな前田の前職は、金融関係の会社の営業職。新卒の就職活動のとき、「人と関わるのが好き」という理由から営業職を志望しました。

ところが前田のなかに、ある思いが芽生えはじめます。

前田 「私は、インターナショナルスクールや海外留学を通して、英語に慣れ親しんできました。小学生のころからずっと学んできた英語を、自分の一番の強みとしていたんです。仕事にはやりがいを感じていましたが、学生時代の経験を無駄にしたくない気持ちが日に日に大きくなっていきました」

強みである“英語”を生かしたいーー

そう考えた前田は海外支社への異動願いを出しましたが、希望は将来的に叶う可能性が低いことを知りました。同時に前職の会社はどちらかと言うと売り上げを優先する会社でした。売り上げを重視することは大切ですが、前田としては、それ以上に取引先や社員間の信頼関係を構築することも大切にしたいという想いがありました。少しずつ、前職の会社の方向性との違いを感じていたのです。

社会に出たことで、自分の本当の望みが見えてきた前田。理想の職場に出会うべく、「英語を生かすことができる」「社員同士の交流を特に大事にしている」というふたつの軸を持って、転職活動をはじめました。

「営業職」から「技術職」への転身。初めての世界に戸惑う日々

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▲みなとみらいオフィスにて業務にあたる前田(写真中央右)

前田とゾーホージャパンの出会いは、ある日、不意に訪れます。きっかけは、前田が登録していたエージェントからの紹介。

ゾーホージャパンは、当時、第二新卒採用で技術職の求人を出していました。日本支社の技術職は、日本のお客様へのサポートや製品のローカライズ(日本語化)が主な仕事です。具体的にはお客様からいただいたご意見をインドの開発チームと相談し、お客様の声に応えます。そして英語でつくられた製品を日本語に訳し、マーケティングチームと連携しながらお客様に製品の概要を伝えていくのです。

英語を使ったやりとりがあることを知り、「この仕事なら自分の経験を生かせる」と思った前田は、面接を受けてみることにしました。

前田 「他社の面接では、つい気を張ってしまうことが多々ありました。でも、ゾーホージャパンでは面接前に『緊張してない?」と社員が雑談をしてくれて、面接中もにこやかに応対してもらえたんです。そのおかげで自然体で臨むことができました」

社員全員で制度について考える風土もあり、社員一人ひとりを大事にしてくれると感じた前田。ここでなら得意な英語を生かせて、心から信頼できる人たちとの関わりを大切にすることができるーー彼女は2015年、技術職という未経験分野での入社を決意します。

前田 「知識に不安はありましたが、そのことを面接で包み隠さず話したうえで採用されました。つまり、自分だからこそできることがあるはずだという前向きな気持ちで転職できたんです」

しかし、前田は予想通り「ITに関する知識不足」につまづきます。

前田 「入社当初はチューターの方がついて教えてくれたんですが、何を言ってるのかが理解できませんでしたね……」

そこで前田はわからないキーワードを書き起こして暗記し、その知識を業務に生かしていくという、地道な努力を続けました。

そしてこのとき、前田が培ってきた英語力が役立ちます。製品のログには英語でメッセージが出力されますが、出力されるメッセージの内容から、おおまかなエラーの原因が理解できました。また、英語に慣れていたため、長時間ログと向き合うことに苦痛を感じませんでした。さらに、インドの開発チームとのやり取りを行なうなかで、言葉の壁を感じることもなかったのです。英語を学んでいたことは、インドから発信される情報を読むのに役立ちました。

このような努力を続けることで、前田はITの知識を徐々に積み上げ、知識不足への不安を克服していきました。

営業経験が生かされたーー「ブログで伝える」こととの出会い

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▲「万人に伝わること」を大切にブログを書いて発信している

前田の継続的な努力が最も生かされたのは、自身の取り組む製品を紹介するブログを作成したときでした。このブログで紹介したのは「ADAudit Plus」というソフトウェア。マイクロソフトが提供する「Active Directory」というドメインサービスにて、管理されているリソースの変更情報を監査、可視化することができます。

ところが、ADAudit Plusは、ManageEngine事業部のなかで売り上げが伸び悩んでいました。

前田 「ADAudit Plusは企業のネット環境のセキュリティ強化に役立ちます。どの企業にとっても役立つ製品だと私たちは考えていますが、それを理解してもらえていないように感じていました。どれほど役に立つかを知ってもらえれば購入につながると思っていたので、ブログを書いてその魅力を発信していこうと決心したんです」

前田は働くうえで、「お客様一人ひとりにあった対応」を心がけています。それは、彼女の営業経験から生まれた心得。ブログを書く際にも、営業出身の前田だったからこそ生かせたことがありました。

前田 「私はほかの社員よりも、ITの専門知識は不足しています。『そんな私だからこそ、お客様の目線に立った説明ができる』と思い、知識のない方でも理解しやすい文章を心がけました。その結果、さまざまな方が読まれるブログで誰にでも伝わる文章が書けたんだと思います」

前田の書くManageEngineのブログは「ITの知識がない人でも読みやすい」と、高い評価を得ました。アクセス数は徐々に増え、企業に必要なセキュリティについて理解してもらえる機会が確実に増えていったのです。

どんなお客様でもわかるようにーーそう考えた前田の心得が、新たな職場で生かされた瞬間でした。

「過去の経験」から考える未来の自分の姿

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▲インド本社の開発エンジニアとコミュニケーションを取りながら業務を進めている

ゾーホージャパンで技術職として働く魅力は、「学んできた英語を生かしつつ、さまざまな人との関わりのなかで活動できること」と前田は語ります。

2018年で入社3年目を迎えた彼女は、インドにある開発チームと良い関係を築くことに力を入れています。

前田 「何度もインドの開発エンジニアとディスカッションを繰り返すことで、現地からの信頼を得てきました。その結果、世界全体の売上に対して数%のシェアしかない私たち日本法人の意見も取り入れてもらいつつあります。日本のお客様やマーケティングチームから要望のある機能を製品に盛り込めるようになり、国内で使いやすい製品へと改善されてきました」

前田は英語やブログを使うなど、さまざまな形で人との関係を育み、着実にいい影響を周りにもたらしています。

そんな彼女が技術職の次に興味がある分野は、「マーケティング」です。

前田 「どのようにコンテンツを配置したら情報を見てもらえるかを考え、お客様が興味を持ってくれそうな文章を想像して書くことが楽しいです。お客様に寄り添って技術職で身に着けた知識やスキルを生かし、必要な情報をより深い形で伝えていきたいと思います」

ゾーホージャパンで培ってきた技術職の経験が、前田の次の夢につながっているのです。

未経験の分野に戸惑いながらも過去の経験を生かし、自分だからこそできるアプローチで仕事に取り組んできた前田。“経験”が彼女の“今”を作り、“今”が“未来”を作りだしています。

それぞれの強みを生かし、素敵な未来を作り出す経験ができる。私たちはこれからも、社員の活躍を支えていきます。

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